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第1章 あなたとの暮らし
レッツショッピング
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友樹、マリア、凛の3人はショッピングモールの1階に位置する服屋さんに到着した。
テンション高く
凛:「1つ目のお店にとうちゃ~~く!!」
冷静に
友樹:「おい待った。1つ目ってことは・・・・・2つ目3つ目の店も行くってことか?」
真顔で
凛:「当たり前じゃん。何、今さらなことを聞いてるのさ。」
軽くため息をついて
友樹:「マジか。」
少し残念そうな表情で
マリア:「私のせいでごめんなさい、友樹くん。」
慌てながら
友樹:「いや、マリアちゃんが悪いわけじゃないから!」
ホッとしながら
マリア:「そう言ってもらえてよかった。」
明るいトーンで
凛:「そうだよ、マリアさん!この件で悪い人はいないから、安心して!」
冷静に
友樹:「確実に、お前は有罪だよ。」
驚いて
凛:「なんでよ!?」
大きな声で
友樹:「自分の胸に聞いてみろ!」
わざとらしく
凛:「いくら、私が貧乳だからってそんな言い方をするなんて・・・・・お兄ちゃん、酷いよぉ。」
大きな声で
友樹:「そんなつもりで言ったんじゃねぇよ!」
ジト目で
凛:「でも、私が貧乳なのは認めるんだ。」
遠くを見ながら
友樹:「・・・・・・ノーコメントで。」
わざとらしく、体を隠して
凛:「私の体を見てるなんて・・・・・・お兄ちゃんはエッチですなぁ~。」
呆れながら
友樹:「ったく。勝手に言ってろ。」
マリアの胸を見て、微笑んで
凛:「マリアさんの胸・・・・・・ちょうどいいサイズですなぁ。」
恥ずかしそうに胸を隠しながら
マリア:「友樹さん・・・・・。」
驚いて
友樹:「言ったの僕じゃないんだけど!?」
いたずらっぽく
凛:「やっぱり、胸は大きい方が好きなんだねぇ~。」
大きな声で
友樹:「いいから、胸の話から離れろ!!ほら、早く行こう!」
3人は服屋の中へと入っていった。
服を探しつつ、躊躇いながら
マリア:「ねぇ、1つ聞いてもいい?」
マリアの方を見て
友樹:「ん?どうしたの?」
少し焦りながら
マリア:「そんな、大したことじゃないんだけど、どうして凛さんは、友樹くんのことをお兄ちゃんって呼んでるのか気になって。」
思い出したかのように
友樹:「そういえば、まだ話してなかったね。」
ハードボイルド風に
凛:「まぁ、お子ちゃまには難しいほど、壮大な物語があるのだよ。」
マリアは目を輝かせて
マリアの心の声:「2人にはそんな大変なお話が!!」
大きな声で
友樹:「嘘つけ!!」
凛の頭をチョップする。
『ゴンッ!』
マリア:「あっ!」
頭をおさえながら
凛:「いたーーい!今日だけで3回目!!!」
友樹:「お前が普通に嘘つくからだろうが!全然、壮大な物語なんてないから安心して!」
少し躊躇いながら
マリア:「そ、そうですか・・・・・。」
友樹:「単に、凛は僕より一つ年下で、近所に住んでて、昔からよく遊んでた幼馴染みなだけだよ。」
納得いったように
マリア:「なるほど!」
友樹:「さっ!そろそろホントに買い物を始めないと、時間が足りなくなっちゃいそうだ。」
マリア:「そうですね、始めましょうか!よろしくお願いしますね、凛先生!」
嬉しそうに
凛:「私が・・・・・先生!・・・・・なんて言い響き!さぁ、着いてきたまえ!」
目を輝かせて
マリア:「はいっ!」
呆れながら
友樹の心の声:「凛に任せたの・・・・・・失敗だったかも・・・・・。」
凛は服が置いてある棚を片っ端から見ていった。
服を見ながら
凛の心の声:「マリアさんは、素材がいいからな~。悩む!」
マリアは服を見ながら、目を輝かせている。そんなマリアを友樹は微笑ましそうに見ている。
明るいトーンで
凛:「あっ!これなんてどうですか?」
目を輝かせて
マリア:「可愛い!!」
頷きながら
友樹:「確かに、マリアちゃんに似合いそうだね。」
明るいトーンで
凛:「せっかくなら、試着してみてください!それを参考に他の服も探してみるので!」
笑顔で
マリア:「はいっ!」
マリアは試着室へと行った。
マリアが着替えている間、友樹と凜は近くの服を見ながら待っていた。
少し悩むような顔で
凜:「お兄ちゃんさ。」
首をかしげて
友樹:「なんだ?」
明るい顔で
凜:「・・・・・いや、やっぱりなんでもない!」
呆れながら
友樹:「なんなんだよ!」
思い詰めた顔で
凛の心の声:「言えない。・・・・・さっきの話の疑問点・・・・・言わなきゃいけないけど・・・・・・それでお兄ちゃんが悲しい思いをしちゃったらと思うと・・・・・怖い。」
凛の顔を見て
友樹の心の声:「やっぱり、凛も気がついたんだな。・・・・・・さっきマリアが・・・・・『名前』を知っていたことに・・・・・。」
しばらくして、着替えを終えたマリアが出てくる。
試着室のカーテンに隠れながら
マリア:「・・・・・終わり・・・・・ました。」
不思議そうに
友樹:「なんで、隠れてるの?」
呆れた顔で
凛:「これだから、彼女いない歴=年齢の童貞男は。」
大きな声で
友樹:「んだとコラー!!」
大きな声で
凛:「じゃあお兄ちゃんは、マリアさんが隠れてる理由分かるの?」
悔しそうに
友樹:「・・・・・・・分からない。」
ドヤ顔で
凛:「だろうね!マリアさんはズバリ!恥ずかしいんだ!」
友樹:「・・・・・・・・は? 」
腕を組んで
凛:「考えてもみてよ。出会ってまだ間もない男の人に、着飾った自分を見てもらうのは、緊張するんだよ。」
マリアの方を見て
友樹:「そうなの?」
おどおどしながら
マリア:「えっと・・・・・その・・・・・うん。」
友樹:「なら、僕は店の外で待ってるよ。同じ女性の凜といた方が少しは緊張しないだろうし。」
友樹は店の外へと歩いて行った。が、その時にマリアは試着室から出て、友樹の服の裾をつかんで引き止める。
引き止められたことに驚いて
友樹:「マリア・・・・ちゃん?」
頬を少し赤らめながら、恥ずかしそうに
マリア:「恥ずかしい・・・・けど・・・・・・・しばらく・・・・友樹くんに・・・・お世話になる・・・・から・・・・見て・・・もらい・・・・たい。」
恥ずかしがるマリアを見て、頬を赤らめながら
友樹:「マリアちゃんが・・・・・・いいなら・・・・・。」
凛の心の声:「この2人付き合ってるの!?何この空間!?」
ニヤニヤしながら
「とうとう、お兄ちゃんにも春が!」
恥ずかしがるマリアに困りつつ、ニヤニヤする凜を見て
友樹の心の声:「あいつ、絶対に勘違いしてやがる!!」
そのあとも、凛はマリアに似合う服を持ってくる。
そのたびに、マリアは試着して、恥ずかしそうに出てくる。そして、どれも似合っていた。
友樹:「よし!似合ってた服、全部買うか!」
とても驚きながら
マリア:「え~~~!?ぜ、全部!?」
ニコニコしながら
凛:「よっ!お兄ちゃん、太っ腹!!」
3人は会計するべく、レジへと向かった。
服屋さんの店員:「合計で9640円になります。」
平然としたまま
友樹の心の声:「服って意外と高いんだな。」
値段に驚きながら
マリア:「ちょっ、ちょっと待って!!」
マリアの方を見て、驚いたことに驚きながら
友樹:「びっくりした!ど、どうしたの?」
店員さんに
マリア:「ちょっと、すみません。」
そう言って、友樹と凛をつれてレジから少し離れる。
マリア:「さすがに高すぎるって!あんなに高い物、友樹くんに買ってもらうなんて・・・・・なんか申し訳ない。だから・・・・・・服はいらない!」
友樹と凛は静かにマリアを見つめる。
マリア:「せっかく凛さんに選んでもらったけど、ただですら家に置いてくれてるのに、これ以上いろんなことで、友樹くんに迷惑をかけたくないの。」
少し躊躇いながら
凛:「マリアさん・・・・。多分・・・・・それは無理ですよ。」
首をかしげて
マリア:「なんで?」
レジの方を指差しながら、無の感情で
凛:「お兄ちゃん、もうお金払っちゃってるから。」
マリアはレジの方を見る。友樹は店の店員さんにお金を渡し、会計を済ませていた。
マリア:「なんでぇ~~!?」
微笑んで
店員:「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」
マリアと凛の元へと向かい
友樹:「お待たせ!買ってきたよ!」
大きな声で
マリア:「なんで、買っちゃったの!?」
真剣な顔で
友樹:「逆になんで買っちゃダメだったの?」
マリア:「だからそれは、こんな私を家に置いてくれて、それだけでも申し訳ないのに・・・・・服でたくさんお金を使わせちゃったら、もっと申し訳ないし、迷惑をかけちゃうんじゃ」
マリアが全てを言い切る前に、マリアの両頬をつまんで引っ張る。
友樹:「馬鹿げたことを言ってるのは、この口かな?」
少し驚きながら
マリア:「ら、らりふるんれふか!!」
2人を見つめながら
凛の心の声:「お兄ちゃん・・・・ちょっと怒ってる。」
マリアの両頬をつまみながら
友樹:「マリアちゃんを家に置いてるのは、僕の自己満足。お金は僕が出すって言ったから、気にしなくていいの。それに、迷惑だと思ったら、こんなことしないっての。」
頬をつままれながら
マリア:「れも!」
友樹:「でもも、ヘチマもない!」
小さく笑いながら、小声で
凛:「ふふふ、ヘチマ。昭和の親父みたい。」
ジト目で凛を見て
友樹:「なんか、言ったか?」
ビクッとして、半笑いの震えた声で
凛:「はいっ!何にも言っておりません!」
怪しいと思いつつ、マリアへの話を再開する。
友樹:「とにかく!僕は、全く、これっぽっちも迷惑だと思ってないから、心配しないで。」
マリアの両頬から手を離して、頭を優しく撫でる。微笑みながら
友樹:「ね?」
マリアは顔が赤くなっていき、その場から走り去る。慌てながら
マリア:「ト、トイレに行ってきます!」
マリアが走り出しことに驚きながらも、冷静に
友樹:「行って・・・・・らっしゃい。」
友樹の顔を見て
凛:「私も行ってくるね!」
深刻そうな顔で
友樹:「頼んだ。」
凛は真剣な顔で頷いて、マリアを追いかける。
マリアはトイレに到着して、手洗い場で顔を洗う。
マリア:「はぁ、はぁ、はぁ。」
マリアの心の声:「なんなんだろう・・・・・・友樹くんに優しくされると・・・・・・嬉しい気持ちと・・・・・・何かを感じる・・・・・・」
左胸に手を当てる。
「胸が・・・・・締め付けられるような・・・・・」
マリアは鏡を見る。頬は赤くなり、口元が少し緩んでいた。
マリア:「なん・・・で・・・・こんな顔・・・・・してるん・・・・・だろう・・・・・分からない・・・・・・・。」
足の力が抜けて、そのまま座り込む。
その直後に、追いかけてきた凛が来る。
座り込んでいるマリアに驚いて、急いで駆け寄り
凛:「マリアさん!? 大丈夫!?」
顔を上げて、凛を見つめながら
マリア:「凛・・・・・さん・・・・・。」
凛はマリアの顔を見て驚く。
凛の心の声:「マリアさんの顔・・・・・・・恋する乙女の顔だ~~~!!」
真剣な顔で、胸に手を当てながら
マリア:「凛さん・・・・・教えてください・・・・・・・なんで私の顔・・・・・こんなに・・・・赤いんでしょうか。・・・・・・・どうして・・・・口元が・・・・緩んでいるんでしょうか。なんでこんなに・・・・・胸がドキドキするんでしょうか。」
凛はマリアの両肩を掴んで、向き合う。
優しく微笑んで
凛:「それはきっと・・・・・・『恋』・・・・・・・です。」
テンション高く
凛:「1つ目のお店にとうちゃ~~く!!」
冷静に
友樹:「おい待った。1つ目ってことは・・・・・2つ目3つ目の店も行くってことか?」
真顔で
凛:「当たり前じゃん。何、今さらなことを聞いてるのさ。」
軽くため息をついて
友樹:「マジか。」
少し残念そうな表情で
マリア:「私のせいでごめんなさい、友樹くん。」
慌てながら
友樹:「いや、マリアちゃんが悪いわけじゃないから!」
ホッとしながら
マリア:「そう言ってもらえてよかった。」
明るいトーンで
凛:「そうだよ、マリアさん!この件で悪い人はいないから、安心して!」
冷静に
友樹:「確実に、お前は有罪だよ。」
驚いて
凛:「なんでよ!?」
大きな声で
友樹:「自分の胸に聞いてみろ!」
わざとらしく
凛:「いくら、私が貧乳だからってそんな言い方をするなんて・・・・・お兄ちゃん、酷いよぉ。」
大きな声で
友樹:「そんなつもりで言ったんじゃねぇよ!」
ジト目で
凛:「でも、私が貧乳なのは認めるんだ。」
遠くを見ながら
友樹:「・・・・・・ノーコメントで。」
わざとらしく、体を隠して
凛:「私の体を見てるなんて・・・・・・お兄ちゃんはエッチですなぁ~。」
呆れながら
友樹:「ったく。勝手に言ってろ。」
マリアの胸を見て、微笑んで
凛:「マリアさんの胸・・・・・・ちょうどいいサイズですなぁ。」
恥ずかしそうに胸を隠しながら
マリア:「友樹さん・・・・・。」
驚いて
友樹:「言ったの僕じゃないんだけど!?」
いたずらっぽく
凛:「やっぱり、胸は大きい方が好きなんだねぇ~。」
大きな声で
友樹:「いいから、胸の話から離れろ!!ほら、早く行こう!」
3人は服屋の中へと入っていった。
服を探しつつ、躊躇いながら
マリア:「ねぇ、1つ聞いてもいい?」
マリアの方を見て
友樹:「ん?どうしたの?」
少し焦りながら
マリア:「そんな、大したことじゃないんだけど、どうして凛さんは、友樹くんのことをお兄ちゃんって呼んでるのか気になって。」
思い出したかのように
友樹:「そういえば、まだ話してなかったね。」
ハードボイルド風に
凛:「まぁ、お子ちゃまには難しいほど、壮大な物語があるのだよ。」
マリアは目を輝かせて
マリアの心の声:「2人にはそんな大変なお話が!!」
大きな声で
友樹:「嘘つけ!!」
凛の頭をチョップする。
『ゴンッ!』
マリア:「あっ!」
頭をおさえながら
凛:「いたーーい!今日だけで3回目!!!」
友樹:「お前が普通に嘘つくからだろうが!全然、壮大な物語なんてないから安心して!」
少し躊躇いながら
マリア:「そ、そうですか・・・・・。」
友樹:「単に、凛は僕より一つ年下で、近所に住んでて、昔からよく遊んでた幼馴染みなだけだよ。」
納得いったように
マリア:「なるほど!」
友樹:「さっ!そろそろホントに買い物を始めないと、時間が足りなくなっちゃいそうだ。」
マリア:「そうですね、始めましょうか!よろしくお願いしますね、凛先生!」
嬉しそうに
凛:「私が・・・・・先生!・・・・・なんて言い響き!さぁ、着いてきたまえ!」
目を輝かせて
マリア:「はいっ!」
呆れながら
友樹の心の声:「凛に任せたの・・・・・・失敗だったかも・・・・・。」
凛は服が置いてある棚を片っ端から見ていった。
服を見ながら
凛の心の声:「マリアさんは、素材がいいからな~。悩む!」
マリアは服を見ながら、目を輝かせている。そんなマリアを友樹は微笑ましそうに見ている。
明るいトーンで
凛:「あっ!これなんてどうですか?」
目を輝かせて
マリア:「可愛い!!」
頷きながら
友樹:「確かに、マリアちゃんに似合いそうだね。」
明るいトーンで
凛:「せっかくなら、試着してみてください!それを参考に他の服も探してみるので!」
笑顔で
マリア:「はいっ!」
マリアは試着室へと行った。
マリアが着替えている間、友樹と凜は近くの服を見ながら待っていた。
少し悩むような顔で
凜:「お兄ちゃんさ。」
首をかしげて
友樹:「なんだ?」
明るい顔で
凜:「・・・・・いや、やっぱりなんでもない!」
呆れながら
友樹:「なんなんだよ!」
思い詰めた顔で
凛の心の声:「言えない。・・・・・さっきの話の疑問点・・・・・言わなきゃいけないけど・・・・・・それでお兄ちゃんが悲しい思いをしちゃったらと思うと・・・・・怖い。」
凛の顔を見て
友樹の心の声:「やっぱり、凛も気がついたんだな。・・・・・・さっきマリアが・・・・・『名前』を知っていたことに・・・・・。」
しばらくして、着替えを終えたマリアが出てくる。
試着室のカーテンに隠れながら
マリア:「・・・・・終わり・・・・・ました。」
不思議そうに
友樹:「なんで、隠れてるの?」
呆れた顔で
凛:「これだから、彼女いない歴=年齢の童貞男は。」
大きな声で
友樹:「んだとコラー!!」
大きな声で
凛:「じゃあお兄ちゃんは、マリアさんが隠れてる理由分かるの?」
悔しそうに
友樹:「・・・・・・・分からない。」
ドヤ顔で
凛:「だろうね!マリアさんはズバリ!恥ずかしいんだ!」
友樹:「・・・・・・・・は? 」
腕を組んで
凛:「考えてもみてよ。出会ってまだ間もない男の人に、着飾った自分を見てもらうのは、緊張するんだよ。」
マリアの方を見て
友樹:「そうなの?」
おどおどしながら
マリア:「えっと・・・・・その・・・・・うん。」
友樹:「なら、僕は店の外で待ってるよ。同じ女性の凜といた方が少しは緊張しないだろうし。」
友樹は店の外へと歩いて行った。が、その時にマリアは試着室から出て、友樹の服の裾をつかんで引き止める。
引き止められたことに驚いて
友樹:「マリア・・・・ちゃん?」
頬を少し赤らめながら、恥ずかしそうに
マリア:「恥ずかしい・・・・けど・・・・・・・しばらく・・・・友樹くんに・・・・お世話になる・・・・から・・・・見て・・・もらい・・・・たい。」
恥ずかしがるマリアを見て、頬を赤らめながら
友樹:「マリアちゃんが・・・・・・いいなら・・・・・。」
凛の心の声:「この2人付き合ってるの!?何この空間!?」
ニヤニヤしながら
「とうとう、お兄ちゃんにも春が!」
恥ずかしがるマリアに困りつつ、ニヤニヤする凜を見て
友樹の心の声:「あいつ、絶対に勘違いしてやがる!!」
そのあとも、凛はマリアに似合う服を持ってくる。
そのたびに、マリアは試着して、恥ずかしそうに出てくる。そして、どれも似合っていた。
友樹:「よし!似合ってた服、全部買うか!」
とても驚きながら
マリア:「え~~~!?ぜ、全部!?」
ニコニコしながら
凛:「よっ!お兄ちゃん、太っ腹!!」
3人は会計するべく、レジへと向かった。
服屋さんの店員:「合計で9640円になります。」
平然としたまま
友樹の心の声:「服って意外と高いんだな。」
値段に驚きながら
マリア:「ちょっ、ちょっと待って!!」
マリアの方を見て、驚いたことに驚きながら
友樹:「びっくりした!ど、どうしたの?」
店員さんに
マリア:「ちょっと、すみません。」
そう言って、友樹と凛をつれてレジから少し離れる。
マリア:「さすがに高すぎるって!あんなに高い物、友樹くんに買ってもらうなんて・・・・・なんか申し訳ない。だから・・・・・・服はいらない!」
友樹と凛は静かにマリアを見つめる。
マリア:「せっかく凛さんに選んでもらったけど、ただですら家に置いてくれてるのに、これ以上いろんなことで、友樹くんに迷惑をかけたくないの。」
少し躊躇いながら
凛:「マリアさん・・・・。多分・・・・・それは無理ですよ。」
首をかしげて
マリア:「なんで?」
レジの方を指差しながら、無の感情で
凛:「お兄ちゃん、もうお金払っちゃってるから。」
マリアはレジの方を見る。友樹は店の店員さんにお金を渡し、会計を済ませていた。
マリア:「なんでぇ~~!?」
微笑んで
店員:「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」
マリアと凛の元へと向かい
友樹:「お待たせ!買ってきたよ!」
大きな声で
マリア:「なんで、買っちゃったの!?」
真剣な顔で
友樹:「逆になんで買っちゃダメだったの?」
マリア:「だからそれは、こんな私を家に置いてくれて、それだけでも申し訳ないのに・・・・・服でたくさんお金を使わせちゃったら、もっと申し訳ないし、迷惑をかけちゃうんじゃ」
マリアが全てを言い切る前に、マリアの両頬をつまんで引っ張る。
友樹:「馬鹿げたことを言ってるのは、この口かな?」
少し驚きながら
マリア:「ら、らりふるんれふか!!」
2人を見つめながら
凛の心の声:「お兄ちゃん・・・・ちょっと怒ってる。」
マリアの両頬をつまみながら
友樹:「マリアちゃんを家に置いてるのは、僕の自己満足。お金は僕が出すって言ったから、気にしなくていいの。それに、迷惑だと思ったら、こんなことしないっての。」
頬をつままれながら
マリア:「れも!」
友樹:「でもも、ヘチマもない!」
小さく笑いながら、小声で
凛:「ふふふ、ヘチマ。昭和の親父みたい。」
ジト目で凛を見て
友樹:「なんか、言ったか?」
ビクッとして、半笑いの震えた声で
凛:「はいっ!何にも言っておりません!」
怪しいと思いつつ、マリアへの話を再開する。
友樹:「とにかく!僕は、全く、これっぽっちも迷惑だと思ってないから、心配しないで。」
マリアの両頬から手を離して、頭を優しく撫でる。微笑みながら
友樹:「ね?」
マリアは顔が赤くなっていき、その場から走り去る。慌てながら
マリア:「ト、トイレに行ってきます!」
マリアが走り出しことに驚きながらも、冷静に
友樹:「行って・・・・・らっしゃい。」
友樹の顔を見て
凛:「私も行ってくるね!」
深刻そうな顔で
友樹:「頼んだ。」
凛は真剣な顔で頷いて、マリアを追いかける。
マリアはトイレに到着して、手洗い場で顔を洗う。
マリア:「はぁ、はぁ、はぁ。」
マリアの心の声:「なんなんだろう・・・・・・友樹くんに優しくされると・・・・・・嬉しい気持ちと・・・・・・何かを感じる・・・・・・」
左胸に手を当てる。
「胸が・・・・・締め付けられるような・・・・・」
マリアは鏡を見る。頬は赤くなり、口元が少し緩んでいた。
マリア:「なん・・・で・・・・こんな顔・・・・・してるん・・・・・だろう・・・・・分からない・・・・・・・。」
足の力が抜けて、そのまま座り込む。
その直後に、追いかけてきた凛が来る。
座り込んでいるマリアに驚いて、急いで駆け寄り
凛:「マリアさん!? 大丈夫!?」
顔を上げて、凛を見つめながら
マリア:「凛・・・・・さん・・・・・。」
凛はマリアの顔を見て驚く。
凛の心の声:「マリアさんの顔・・・・・・・恋する乙女の顔だ~~~!!」
真剣な顔で、胸に手を当てながら
マリア:「凛さん・・・・・教えてください・・・・・・・なんで私の顔・・・・・こんなに・・・・赤いんでしょうか。・・・・・・・どうして・・・・口元が・・・・緩んでいるんでしょうか。なんでこんなに・・・・・胸がドキドキするんでしょうか。」
凛はマリアの両肩を掴んで、向き合う。
優しく微笑んで
凛:「それはきっと・・・・・・『恋』・・・・・・・です。」
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