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第2話 仏頂面の騎士団長
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ルース団長のあまりにも言い切る様子に若干の違和感を覚えたが、現状は聖女ではない、という判断でいこうということに。あとはひとしきり今後の話をされ、最後に質問はないかと聞かれた。
「あ、あの……」
「なんだい?」
「元の世界には帰れるんですよね?」
これが一番大事だろ。今後のことなんかどうでもいい。日本に帰ることが出来るのかどうかだ。
シナード宰相は隣の下っ端を見た。下っ端はまたしても顔面蒼白になり俯きながら爆弾を落とした……。
「現状、貴方様を元の世界に戻す方法はありません……」
「は?」
え? いや、ちょっと待て。
「帰れない?」
「は、はい……」
ブチッと何かが切れる音がした。
「では、ショーゴ殿には部屋を用意致しますのでそちらでお過ごしください」
結局俺、久我彰吾は日本から異世界に拉致された挙句、聖女ではないということで、部屋や一応の生活保障は確約されたが、いわゆる飼い殺し状態となった。
勝手に拉致したくせに帰る方法はないとか舐めてんのか。呼ぶ方法を見付けたなら帰す方法も見付けろよな! 怠慢だろうが!
はぁぁあ、なんでこんな目に。
あのとき俺はただ仕事帰りで一人暮らしの家に帰る途中だっただけだ。急に足元が光り出したかと思うと、漫画やアニメでよく見るような魔法陣が現れた。
は!? なんの特撮だ!? と思ったときには光に包まれあの大広間へと運ばれていた。
なんで聖女なんだよ。男だし。しかも二十五の良い大人だしよ。聖女って十代くらいの女の子だろ! 間違うにもほどがあるわ!!
どうしようもないことだが、やはりしばらくは納得出来ず。一人悶々とした日々を過ごした。
用意された部屋は王宮とやらの一室でめちゃくちゃ豪華な部屋をあてがわれた。お世話係のような侍女さんとかも付けてくれて、めちゃくちゃ快適な生活を送れてはいるのだが……
「つまらん」
聖女でもない俺は何の期待もされていないようで、ほぼほったらかしだ。なにをしても良いらしいが、仕事があるわけでもなし、だからと言って完全自由でもないものだから、何をしたら良いのかが分からない。だからだ。暇過ぎるのだ。
これと言ってすることもなく、仕方がないので散歩に出る。
王宮の中は自由に出歩いて良いとは言われたので散歩がてら歩いているのだが、傍には仏頂面の男が貼り付いている。シナード宰相たちと話したときに背後にいたもう一人の超絶美形の男だ。
護衛という名目らしいが、いわゆる目付け役、見張りだな。俺が余計なことをしないか見張っているわけだ。
それがにこやかな奴ならまだ談笑しながら、とかもありえるのだが、この護衛はひたすら無言で仏頂面。
まあ仏頂面になる理由も分かるが……。
この、ライル・ギルダンドルという男。黒髪に青い瞳の超絶イケメンなのはまあ置いといて、この国の花形職業である魔導騎士団の団長である。しかもついでに言えば侯爵家とか日本では馴染みのない貴族とやららしい。
そんな偉いさんが聖女でもない、間違えて召喚された男の護衛をさせられているのだ、そら、不機嫌にもなるわな。
あのときシナード宰相に突然俺の護衛を任命されたライル団長は思い切り顔を歪めていた。ハハハ……
普段部屋にいるときは、扉付近に立っているライル団長。特に話すでもなくひたすら立っているだけ。それなのに存在感が半端ないんだよな……夕方頃に他の騎士と交代するのだが、一気に力が抜けて溜め息が出る。部屋のなかなのにちっとも休まらん!
出歩くたびに背後に付いて回るのだが、あまりに背後霊のようで怖かったので隣を歩いてくれとお願いしたが……無言のまま並んで歩くというのもキツかった……。
「あのー」
声を掛けても視線すら合わせもしねー。
「なんだ」
こちらを向きもせず返事をするライル団長。横顔もまあ綺麗な顔をしてやがる。
「俺を守ってもらう必要なんかないと思うので、やめてもらっていいですよ?」
「お前が決めることではない」
「…………」
おい。俺はあんたを心配してやってるんだろが!! とは言えなかった。くそぅ、勝手にしてくれ。
うろうろとしているうちにどうやら騎士団の演習場近くにいたらしく、ライル団長の部下らしき人々とすれ違う。皆、ライル団長に気付くと一瞬ビクッとし、姿勢を正し挨拶をする。
「お、珍しいな。お前がこっちに来るなんて。最近はもっぱら聖女様の……」
と言いかけて止まった目の前の男。赤髪に金目でこれまたイケメンだな。なんだこの世界。ライル団長は精悍な顔、ルース団長は美人て感じだったが、この男は親しみやすい感じのイケメンだな。
ライル団長と同じような騎士服を着ているが、なにやら少し違う。よく見ると肩に付いているヒラヒラしたやつの色が違うのか? チラリと横にいるライル団長と見比べると、ライル団長のは金色、目の前の男のは銀色だった。
男は俺をじっと見詰め、気付いたのか若干の動揺を見せたが、しかしすぐににこりと笑い胸に手を当て挨拶をした。
「失礼致しました。もしや聖女様でいらっしゃいますか? 私は魔導騎士団の副団長レオン・ルドゥレイグと申します」
「い、いや、聖女では……」
女じゃねーし! この突っ込み何回目!? しかも確か俺が聖女ではない、ということは公式に発表されているはずだ。今さら聖女とか言われても。微妙な顔付きになったことを悟られたのか、レオン副団長は苦笑しながら言う。
「あぁ、申し訳ありません。貴方が聖女様ではないことは聞いてはいるのですが、団長が護衛にあたるという話を聞いたときに、かなり団員の間で話題になったもので……」
「あー……ハハ」
なんとなく想像がつく。どうせからかい半分で『聖女』を使っていたのだろう。俺だって好きで聖女として呼ばれた訳じゃないっての。
「聖女様とお呼びするのも失礼ですね。なんとお呼びすれば?」
「あー、ショーゴでいいです」
「ショーゴ殿」
「はい、別に敬称もいらないですけどね」
「ハハ、そういうわけには……」
それからレオン副団長はにこやかに話し色々聞かせてくれた。ライル団長とルース団長とレオン副団長は幼馴染らしい。ルース団長はよくライル団長をからかうが全く相手をされない、やら、騎士団のなかでは最強な剣術と魔力持ちで自分にも他人にも厳しく恐れられているライル団長だが、仕事以外のことは抜けていて、自分がフォローしないと大変なことになるときもある、とか。と、そのときライル団長が物凄い目付きでレオン副団長を睨んだ。
「おい」
「ハハ、いいじゃないか。これくらい。ショーゴ殿もこいつともっと和やかに過ごしたいですよね?」
「え? あ、あぁ……まあそうですね……ハハハ」
確かにいつまでもこの仏頂面で傍にいられるのはキツイからなぁ。出来ればもっと気楽になりたいもんだが……無理だと思う……。
「ほら、ショーゴ殿もそう言っているじゃないか。お前はもうちょっと愛想というものを持てよ」
「うるさい。必要ない」
はぁ、やれやれ、といった顔のレオン副団長。俺も同様に溜め息を吐いた。ダメだこりゃ。
「あ、あの……」
「なんだい?」
「元の世界には帰れるんですよね?」
これが一番大事だろ。今後のことなんかどうでもいい。日本に帰ることが出来るのかどうかだ。
シナード宰相は隣の下っ端を見た。下っ端はまたしても顔面蒼白になり俯きながら爆弾を落とした……。
「現状、貴方様を元の世界に戻す方法はありません……」
「は?」
え? いや、ちょっと待て。
「帰れない?」
「は、はい……」
ブチッと何かが切れる音がした。
「では、ショーゴ殿には部屋を用意致しますのでそちらでお過ごしください」
結局俺、久我彰吾は日本から異世界に拉致された挙句、聖女ではないということで、部屋や一応の生活保障は確約されたが、いわゆる飼い殺し状態となった。
勝手に拉致したくせに帰る方法はないとか舐めてんのか。呼ぶ方法を見付けたなら帰す方法も見付けろよな! 怠慢だろうが!
はぁぁあ、なんでこんな目に。
あのとき俺はただ仕事帰りで一人暮らしの家に帰る途中だっただけだ。急に足元が光り出したかと思うと、漫画やアニメでよく見るような魔法陣が現れた。
は!? なんの特撮だ!? と思ったときには光に包まれあの大広間へと運ばれていた。
なんで聖女なんだよ。男だし。しかも二十五の良い大人だしよ。聖女って十代くらいの女の子だろ! 間違うにもほどがあるわ!!
どうしようもないことだが、やはりしばらくは納得出来ず。一人悶々とした日々を過ごした。
用意された部屋は王宮とやらの一室でめちゃくちゃ豪華な部屋をあてがわれた。お世話係のような侍女さんとかも付けてくれて、めちゃくちゃ快適な生活を送れてはいるのだが……
「つまらん」
聖女でもない俺は何の期待もされていないようで、ほぼほったらかしだ。なにをしても良いらしいが、仕事があるわけでもなし、だからと言って完全自由でもないものだから、何をしたら良いのかが分からない。だからだ。暇過ぎるのだ。
これと言ってすることもなく、仕方がないので散歩に出る。
王宮の中は自由に出歩いて良いとは言われたので散歩がてら歩いているのだが、傍には仏頂面の男が貼り付いている。シナード宰相たちと話したときに背後にいたもう一人の超絶美形の男だ。
護衛という名目らしいが、いわゆる目付け役、見張りだな。俺が余計なことをしないか見張っているわけだ。
それがにこやかな奴ならまだ談笑しながら、とかもありえるのだが、この護衛はひたすら無言で仏頂面。
まあ仏頂面になる理由も分かるが……。
この、ライル・ギルダンドルという男。黒髪に青い瞳の超絶イケメンなのはまあ置いといて、この国の花形職業である魔導騎士団の団長である。しかもついでに言えば侯爵家とか日本では馴染みのない貴族とやららしい。
そんな偉いさんが聖女でもない、間違えて召喚された男の護衛をさせられているのだ、そら、不機嫌にもなるわな。
あのときシナード宰相に突然俺の護衛を任命されたライル団長は思い切り顔を歪めていた。ハハハ……
普段部屋にいるときは、扉付近に立っているライル団長。特に話すでもなくひたすら立っているだけ。それなのに存在感が半端ないんだよな……夕方頃に他の騎士と交代するのだが、一気に力が抜けて溜め息が出る。部屋のなかなのにちっとも休まらん!
出歩くたびに背後に付いて回るのだが、あまりに背後霊のようで怖かったので隣を歩いてくれとお願いしたが……無言のまま並んで歩くというのもキツかった……。
「あのー」
声を掛けても視線すら合わせもしねー。
「なんだ」
こちらを向きもせず返事をするライル団長。横顔もまあ綺麗な顔をしてやがる。
「俺を守ってもらう必要なんかないと思うので、やめてもらっていいですよ?」
「お前が決めることではない」
「…………」
おい。俺はあんたを心配してやってるんだろが!! とは言えなかった。くそぅ、勝手にしてくれ。
うろうろとしているうちにどうやら騎士団の演習場近くにいたらしく、ライル団長の部下らしき人々とすれ違う。皆、ライル団長に気付くと一瞬ビクッとし、姿勢を正し挨拶をする。
「お、珍しいな。お前がこっちに来るなんて。最近はもっぱら聖女様の……」
と言いかけて止まった目の前の男。赤髪に金目でこれまたイケメンだな。なんだこの世界。ライル団長は精悍な顔、ルース団長は美人て感じだったが、この男は親しみやすい感じのイケメンだな。
ライル団長と同じような騎士服を着ているが、なにやら少し違う。よく見ると肩に付いているヒラヒラしたやつの色が違うのか? チラリと横にいるライル団長と見比べると、ライル団長のは金色、目の前の男のは銀色だった。
男は俺をじっと見詰め、気付いたのか若干の動揺を見せたが、しかしすぐににこりと笑い胸に手を当て挨拶をした。
「失礼致しました。もしや聖女様でいらっしゃいますか? 私は魔導騎士団の副団長レオン・ルドゥレイグと申します」
「い、いや、聖女では……」
女じゃねーし! この突っ込み何回目!? しかも確か俺が聖女ではない、ということは公式に発表されているはずだ。今さら聖女とか言われても。微妙な顔付きになったことを悟られたのか、レオン副団長は苦笑しながら言う。
「あぁ、申し訳ありません。貴方が聖女様ではないことは聞いてはいるのですが、団長が護衛にあたるという話を聞いたときに、かなり団員の間で話題になったもので……」
「あー……ハハ」
なんとなく想像がつく。どうせからかい半分で『聖女』を使っていたのだろう。俺だって好きで聖女として呼ばれた訳じゃないっての。
「聖女様とお呼びするのも失礼ですね。なんとお呼びすれば?」
「あー、ショーゴでいいです」
「ショーゴ殿」
「はい、別に敬称もいらないですけどね」
「ハハ、そういうわけには……」
それからレオン副団長はにこやかに話し色々聞かせてくれた。ライル団長とルース団長とレオン副団長は幼馴染らしい。ルース団長はよくライル団長をからかうが全く相手をされない、やら、騎士団のなかでは最強な剣術と魔力持ちで自分にも他人にも厳しく恐れられているライル団長だが、仕事以外のことは抜けていて、自分がフォローしないと大変なことになるときもある、とか。と、そのときライル団長が物凄い目付きでレオン副団長を睨んだ。
「おい」
「ハハ、いいじゃないか。これくらい。ショーゴ殿もこいつともっと和やかに過ごしたいですよね?」
「え? あ、あぁ……まあそうですね……ハハハ」
確かにいつまでもこの仏頂面で傍にいられるのはキツイからなぁ。出来ればもっと気楽になりたいもんだが……無理だと思う……。
「ほら、ショーゴ殿もそう言っているじゃないか。お前はもうちょっと愛想というものを持てよ」
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