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1章:十八禁BLゲームの中に迷い込みました!
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しおりを挟む「ルード、おれ――……」
おれの言葉を遮るように、ルードがおれの躰をぎゅっと抱きしめる。多分、混乱しているんだろうけど、それを誤魔化すように抱きしめているんだろう。だから、おれもぎゅっと彼に抱き着く。
「私が居ない間に、なにがあったんだい?」
「……色々、でしょうか。離れている間に、色んなことを聞きました」
一週間、いや、六日間? ちょっと定かではないけれど、自分の気持ちをきちんと自覚するには充分な時間だった。気付いたのは最後のほうというのはおれが鈍いだけなのか、ただ単に認めたくなかっただけなのか。
「好きです」
するり、と言葉が出てきた。そしてそれがすとんと胸に落ちる。最初はこの世界に来て戸惑いのほうが強かったし、文字を読み書きすることに夢中になって自分の気持ちのことはおざなりにしてきた。
それでも、ルードに触れられることはイヤじゃなかったし、彼のことを知りたいとも思った。――なんだ、もうほぼ最初から、ルードのことが好きだったんだな、おれ。
「……ヒビキ……」
抱きしめていた手を緩めて、もう一度おれの頬に手を添えて恍惚とした表情で名前を呟くルード。
「――キスをしても、良いか?」
尋ねられたことに一瞬目を瞬く。それから、くすっと笑ってしまった。おれが笑ったからか、ルードはどこか拗ねたように視線を逸らす。
「してください、いっぱい。今までしてこなかった分も含めて」
おれの返答に、ルードはふっと息を漏らす。そして、ゆっくりと顔を近付けてまずは額へと唇を落とす。額から瞼へ、瞼から鼻へ、鼻から頬へ。そして、唇へ。唇と唇をくっつけるだけ。それなのに、なんでこんなに心が満たされるんだろう。でも、これ、唇と唇が重なっている間ってどうやって息をすれば良いんだ!?
おれが息を止めていることに気付いたのか、ルードが唇を離して肩を震わせて笑う。ちょっとそこでなんで笑うんですか! と睨むも、子どもをあやすかのように髪を撫でられた。
「本当にヒビキは可愛いな。鼻で息をしてごらん、あと、少し口を開けて」
おずおずと口を少し開ける。ルードがうなずき、すぐにもう一度唇が重なった。隙間からなにかが入って来た! 舌、だと理解するのに一瞬時間が掛かった。ルードの舌はおれの口内を隅々まで舐める。歯列をなぞったり、舌を絡めたり、甘噛みしたり。飲み込み切れない唾液が口の端から流れていく。
鼻で息を、と言われたけれど、与えられる刺激にどうしても息がうまく出来ない。ルードが満足して唇を離した時には、おれは酸欠でちょっとくたっとしてしまった。
「すまない、加減が出来なかった」
おれは緩やかに首を左右に振る。さっきのキスでぞくぞくしたものが躰に走っていて、口の中も性感帯なのか!? とちょっと震えた。それでも、キスが気持ちいいものだと覚えてしまった気がする。
それに、加減が出来なかった、ってことはルードも本当はキスをしたかったってことだろうし、これから慣れていけばいい、よな。
「んぁ!」
ルードがおれの服の上から乳首に触れる。服の上からでもすぐにわかるくらい、ぷっくりと固くなっていて、ルードから与えられる刺激に口から甘い声が出た。
自分で弄った時はこんなに快感が広がらなかった。服の上から乳首を摘まんでくりくりと捏ねくり回すルードの表情は楽しそうだった。
「ひぁ、ぁんッ」
片方の乳首を指で、もう片方を服の上から甘噛みされて躰が跳ねた。服の上からだというのに、快感が広がっていくのが早い。
「気持ち良いか?」
首を縦に動かすと、嬉しそうに目元を細める。そして、下のほうに手を伸ばして、キスと乳首を弄られただけで頭をもたげ先走りで服を濡らしているモノに、服の上から突くように触れられる。
「んんっ!」
「こんなに濡らして……」
ふふ、と楽しそうに笑いするりとチュニックを捲し上げていく。外気に触れて震えるモノを見て、ルードは目元を細める。そのまま服を脱がして床に落とす。ルードもバスローブを脱いでそのまま床に落とした。ぱっと見怪我はないようで安堵した。もう一度額に唇を落としていく。
耳を舐められるとぞくりとしたものが躰の中を走った。耳たぶを甘噛みされたりすると、どんどんと思考が溶けていく。そのまま首筋に唇が触れ、舌で舐められる。くすぐったさの中に快感を拾ってしまい、ぎゅっとシーツを握る。
ルードの舌はどんどんと下がっていき、時々ちゅっと軽いリップ音を立てて吸いつく。服の上からじゃない、直に触れられることで、彼の体温を感じることが出来てなんとも言えない心地良さが広がっていく。
「ァ、ぁあっ」
片方の乳首を軽く吸われて嬌声が上がった。もう片方の乳首も親指と人差し指に摘まれてクニクニと揉まれる。かりっと甘噛みされると腰が跳ねた。口の中に含まれたまま、舌を尖らせて突くように舐められる。ぐっと舌と指で乳首を同時に押されて躰が大きく跳ねた。
「相変わらずの感度だな」
「ッ、ァ、んんっ」
舌で濡らされていたから、空気に触れてひんやりとする。今度は違うほうの乳首を口に含んで、もう片方を指で弄る。ちょっと痛いくらいに引っ張られたり、弾力を確かめるかのように揉まれる。そのたびにゾクゾクと快感が走って、トロトロと先走りが零れていくのがわかる。
ルードの手がおれのモノに伸びて、先端に優しく触れる。それだけの刺激なのに、たまらないくらいの快感が走ってびくんと震えた。
「ふ、ぁ、ぁあっ」
「一度出したほうが良さそうだ」
軽い力で上下に扱かれてあっという間に果ててしまった。へにゃりとなったソレをそっと撫でるルードの手。薄っすらと笑みを浮かべて、そのまま蕾へと手を滑らせた。
おれの出したものを塗り付けて、ゆっくりと中指を挿れる。ほぼ抵抗なく、むしろ彼の指を招き入れるかのようにすんなりと入っていく。
「んぁ……」
「言うことは聞いてくれたようだな。とても柔らかくなってる」
嬉しそうにそう言いながら指を増やしていく。自分の指とは全然違う感覚。ルードの手はおれよりも大きいし、指も長い。ぐちゅぐちゅと中を指でかき回される音が聞こえて、恥ずかしいのにそれも刺激になってしまって、きゅっとルードの指を締め付けてしまう。
「も、やめ……」
手を伸ばして彼の垂れた髪に触れる。ルードが動きを止めて「なぜ?」と優しく問う。だってもう、指だけじゃ足りない。多分、ルードもわかっていて聞いている。だってめっちゃ楽しそうに笑ってるから……。
だから、おれはルードに手を伸ばして、垂れている髪に自分の手を絡めた。目と目を合わせて、彼の目に映る自分の顔にぐっと息を飲む。快感で潤んだ瞳、紅潮した頬、自分ではないみたい。だけど、きっとそれはルードも同じなんだろう。
「ルードが、欲しい、です」
言葉にするのは少し気恥ずかしくて、それでも伝えなきゃって思った。求めているのはルードだけじゃないって、知って欲しいから。ルードはおれの言葉を聞いて、一瞬目を大きく見開いてから嬉しそうに表情を綻ばせた。
見惚れるほどの笑みで、愛しさを隠していない瞳に見つめられて、心臓がぎゅっと痛くなるくらい。
「ァぁあっ」
ずるりと指が抜かれて、嬌声が上がった。蕾が物欲しげにひくついているのがわかって、どうしようもなく恥ずかしい。そんなおれの心情を気遣ってか、ルードがおれの額に唇を落とす。
触れる唇の感触は優しくて、こういう時にも大切にされているってわかる。
指に絡めていた髪を梳くように動かして、代わりにルードの首に腕を回すと、彼はふっと息を吐いてもう一度、今度は唇にキスを落として自身の昂ぶりをおれの蕾にあてがった。
「ヒビキ……、挿れるぞ」
こくんとうなずくと、ゆっくりとした動きでルードのが中へ入っていく。自分の指で慣らしたりはしていたけれど、自分の指よりも、ルードの指よりも太くて熱い。中が広がっていく感覚に痛みを感じないわけではない。
それでも、直接ルードの熱を感じられることに、嬉しさを覚えてしまっている。
「……ッ、ヒビキ、深呼吸が出来るか?」
ルードの言葉になんとか深呼吸を繰り返す。少し力が抜けたのを狙ったかのように、奥まで一気に貫かれた。
「ぁぁああっ!」
ひとりでしていた時に感じていた奥の疼くところまで、ルードのモノが入っているのがわかる。おれの息が整うまでルードは動かないで耐えてくれていた。痛みに萎えたおれのに触れて、前の快感を引き出していく。多分、痛みよりも快感を感じて欲しくてそうしているんだと思う。
「へいき、だから……うごいて……?」
ルードの首にしがみついたまま、目を伏せてそうねだると「良いのか?」と尋ねられた。だから「はやく」ともっとねだる。彼の手がおれの腰を掴んでゆっくりと動き出す。おれの躰を気遣ってのことなんだろうけど、ゆっくり突かれるたびに甘い声が上がって、水音が部屋に響く。
「ヒビキ、そのまま掴まっていられるか?」
「ん、だいじょうぶ、です」
ルードがおれの背中に手を回して、繋がったままおれの躰を起こす。ルードがベッドに座り、重力に従っておれの躰は深く彼の昂ぶりを飲み込んだ。
「ぁ、ァああ、んぅ……ッ」
深いところまで彼のを感じて、思わずきゅっと中に力を入れてしまう。それに感じたように、ルードの口から吐息が漏れる。しがみついている腕を解いて、代わりに彼の肩に手を置いて目を開ける。ルードの表情が見られないのは、もったいないと思ったから。
「自分で動いてごらん」
「えっ、ァ、ふぁ、ン……ッ」
囁くように言われて、どういう意味か理解する前に快楽に従順なおれの躰は勝手に腰が動き出す。もうすでに痛みはなく、ただジンジンと広がる快感を追う。快楽に夢中になっている姿を見られるのは恥ずかしいけれど、段々頭がうまく働かなくなっていくのを感じた。
「もっと、奥まで……おねが、い……ッ」
ぐちゅぐちゅといやらしい水音が結合部から聞こえてくる。おれの拙い動きでも、感じているのかルードの瞳も潤んでいるのがわかる。おれを支えるように背中に回してた手が腰を掴み、激しく突かれる。乳首を舐められたり、勃ち上がったおれのを扱いたり、とにかく快感ばかりを与えられた。
「気持ちいいな、ヒビキ?」
「ぁ、ァあッ! も、出る……!」
「私も、もう……」
求めあうように唇を重ねて、それと同じタイミングでおれらは白濁の液体を放つ。おれが放ったので、ルードの手はどろどろだ。
「ヒビキ、まだ出来るか?」
中に入っているルードのモノは、一度出して萎えるハズなのにまだ固くて。おれはごくりと唾を飲んだ。それを肯定と取ったのかルードがおれの喉に噛みつくように歯を立てた。ぞくりと快感が走って、ぎゅっと中のモノを締め付けてしまう。
「もっとヒビキを感じたい」
「……おれも、もっと、ルードが欲しい……」
ルードはその言葉に、嬉しそうに目元を細めた。
それから何度したか覚えていないくらいに、求められて、おれも求めた。全て終わった頃には多分夜が明けていたと思う。途中で気を失ってしまったので、正確にはわからないけれど……。
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