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この世界は
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あれから3日程経った。1週間くらいは様子を見たいということで相変わらず豪華な部屋で生活をしている。毎日、違う服を侍女さん達に着せられて規則正しい生活を心がけるようにとジョセフさんからのアドバイスで庭園の中を散歩、ガゼボで休憩すれば勝手に紅茶が出てくる。午後から何もすることないなって侍女さんに相談した所、文字の練習をしている。正直、深窓の令嬢状態。
「レミ、ここ間違っているぞ」
「はい」
そして何故か、アルファード様が頻繁に顔を出してくる。さり気なく、聞いてみたけどクラレンスがいないくて寂しいだろ?と言われたので曖昧に答えて終わりにした。舞踏会が終わってから会うこともなく侍女見習い仕事してたし、下っ端の人間が雇用主に合う事自体そんなにないんじゃないかと思うけどまぁいいか。早くお屋敷に戻ってカロルと街を散策したいな。頑張って文字覚えて手紙でも書こうか。
「そうえいえばアルファード様、目の下の隈なくなりましたね」
「あぁ、あの日は二徹目だったんだ」
「二徹…、あまり根を詰めるより小まめな休憩を取りながら仕事をこなす方が進むことあるので身体を大事にして下さい。」
「そうだな、あぁそうだ。レミこれを」
「はい?」
不意に出された手紙は豪華に装飾されていた。
「招待…、状ですか?」
「おぉ、読めるようだな」
「皆さん丁寧に教えてくださるので」
「そうか、さてこの招待状は誰から送られたものだと思う?」
「貴族の方々ですよね、」
招待状を読み進めると書いてあったのは国王陛下の名前…。
「こ、これ、国王陛下のお名前では?」
「お、当たりだ」
「流石にこれはお断りします…。」
「断る?何故?」
「私のような庶民宛に国王陛下が招待状を送るでしょうか?何かしたわけでもないのに、何故…」
国王陛下の名前が書かれた招待状が一体何故私なんかに届くんだろう、意味がわからないよ。この部屋に居るようになってからお嬢様みたいなおしとやか系で過ごしているせいか、正直ストレスが溜まる。早くここ出たい。
「アルファード様、大変申し訳ございませんが私の変わりにお断りの返事を書いていただけませんか?」
「出席しないのか?」
「出席する必要性がありせんので」
「だが普通は憧れるものじゃないか?」
「憧れる?舞踏会にですか、それとも国王陛下に謁見することですか?」
「どちらも憧れるだろう?」
「そう、これがこちらの国では当たり前なのですね。」
「え」
「お気になさらないでください。アルファード様には関係のないこと、私には国王陛下からの招待を受けることに荷が重いのです。申し訳ございません。招待状のお返事に関してもこちらでどうにかいたします。今日はお帰り下さい。」
「いや、だが」
アルファード様に八つ当たりしてもどうにもならないのに。アルファード様が部屋から出ていくのを確認してからため息をつく。ベットに身を投げだして目を閉じる。もういっそのこと逃げてしまおうか、元の場所に戻るまでは好きに生きればいいじゃないどうせ何もない、身体一つしかないんだから。思い立ったら吉日よ。思い切り身体を起こして、文字の練習用にもらった紙に置き手紙を書く。
「今までありがとうございました。勝手に出ていってごめんなさい。クラレンス様お屋敷に置いてしまっている私物は捨てて下さい。この部屋の洋服を1枚だけもらっていきます。私のことは探さないで下さい。」
箇条書きの様になってしまったけど、言いたいことは伝わるだろう。今、着ている服だとすぐ見つかりそうだし、クローゼットの中から一番お仕着せに見えそうな物に着替えた。
「レミ、ここ間違っているぞ」
「はい」
そして何故か、アルファード様が頻繁に顔を出してくる。さり気なく、聞いてみたけどクラレンスがいないくて寂しいだろ?と言われたので曖昧に答えて終わりにした。舞踏会が終わってから会うこともなく侍女見習い仕事してたし、下っ端の人間が雇用主に合う事自体そんなにないんじゃないかと思うけどまぁいいか。早くお屋敷に戻ってカロルと街を散策したいな。頑張って文字覚えて手紙でも書こうか。
「そうえいえばアルファード様、目の下の隈なくなりましたね」
「あぁ、あの日は二徹目だったんだ」
「二徹…、あまり根を詰めるより小まめな休憩を取りながら仕事をこなす方が進むことあるので身体を大事にして下さい。」
「そうだな、あぁそうだ。レミこれを」
「はい?」
不意に出された手紙は豪華に装飾されていた。
「招待…、状ですか?」
「おぉ、読めるようだな」
「皆さん丁寧に教えてくださるので」
「そうか、さてこの招待状は誰から送られたものだと思う?」
「貴族の方々ですよね、」
招待状を読み進めると書いてあったのは国王陛下の名前…。
「こ、これ、国王陛下のお名前では?」
「お、当たりだ」
「流石にこれはお断りします…。」
「断る?何故?」
「私のような庶民宛に国王陛下が招待状を送るでしょうか?何かしたわけでもないのに、何故…」
国王陛下の名前が書かれた招待状が一体何故私なんかに届くんだろう、意味がわからないよ。この部屋に居るようになってからお嬢様みたいなおしとやか系で過ごしているせいか、正直ストレスが溜まる。早くここ出たい。
「アルファード様、大変申し訳ございませんが私の変わりにお断りの返事を書いていただけませんか?」
「出席しないのか?」
「出席する必要性がありせんので」
「だが普通は憧れるものじゃないか?」
「憧れる?舞踏会にですか、それとも国王陛下に謁見することですか?」
「どちらも憧れるだろう?」
「そう、これがこちらの国では当たり前なのですね。」
「え」
「お気になさらないでください。アルファード様には関係のないこと、私には国王陛下からの招待を受けることに荷が重いのです。申し訳ございません。招待状のお返事に関してもこちらでどうにかいたします。今日はお帰り下さい。」
「いや、だが」
アルファード様に八つ当たりしてもどうにもならないのに。アルファード様が部屋から出ていくのを確認してからため息をつく。ベットに身を投げだして目を閉じる。もういっそのこと逃げてしまおうか、元の場所に戻るまでは好きに生きればいいじゃないどうせ何もない、身体一つしかないんだから。思い立ったら吉日よ。思い切り身体を起こして、文字の練習用にもらった紙に置き手紙を書く。
「今までありがとうございました。勝手に出ていってごめんなさい。クラレンス様お屋敷に置いてしまっている私物は捨てて下さい。この部屋の洋服を1枚だけもらっていきます。私のことは探さないで下さい。」
箇条書きの様になってしまったけど、言いたいことは伝わるだろう。今、着ている服だとすぐ見つかりそうだし、クローゼットの中から一番お仕着せに見えそうな物に着替えた。
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