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序章
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私の通う学校では、ある噂が話題になっていた。
その噂は、ある場所に行くと神隠しに遭うというもので、正直時代遅れにもほどがある内容だ。
これで本当に誰か行方不明になっているというのならば、少しは信ぴょう性もあるのだが、実際には学校内にはもちろん、周辺地域でそのようなことは一切ないのだそうだ。
しかし火のないところに煙は立たないとも言う。もしかしたら誰も真実を語らないだけで、どこかで行方がわからなくなっている人がいるのかもしれない。
つまり真実は今のところ不明というのが実情で、真偽を確かめるには自分自身が動かないことにははっきりとしたことはわからない。もしもこの件でモヤモヤしたものがあるのなら、ただ周りの話を聞いているだけでは何も解決することは無い。
だから私は動くのだ。このモヤモヤした気持ちを晴らす為に。
真実を知りたい人間の一人として。
とは言っても、学校内でこのことを真剣に悩んでいるのは私くらいだろうけれど。
他の人たちは共通の話題の一つとしてしかみていないようだし。
でも本当なら、今回の神隠しをもっと危険視してもいいと思う。
こんな時代遅れな話が、学校全体で噂されていることに誰も疑問を抱かないのだろうか。私なら抱くし、もしかしたら本当に誰か犠牲者が存在しているのではと思う。
まあ、本当にただの噂だったならそれでいいのだけれど。
誰も行方不明になどなっていない。そう安心出来ればいい。
私が動く理由を簡単に言ってしまえばこんなところだ。
さて、それでは行くとしよう。神隠しの正体を暴きに。
●
そんなわけでやってまいりました噂の場所。
とは言っても、パッと見たところ普通の住宅街で、私もここら辺に住んでいる。
だから誰か知り合いとすれ違っても、下校途中としか思われないだろう。
しかしこんな場所で神隠しだなんて、犯人は中々勇気のある人物のようだ。
だってそうでしょう。人通りはまばらとはいえ、一軒家が立ち並び、所々人の声が聞こえる場所で人さらいだなんて。私には無理だ。
あれ? なんかいつの間にか神隠しから人さらいになってしまっている。違う違う。私が知りたいのは神隠しの真相なのだ。別に人さらいには興味ありません。
まあ、神隠しの正体が人さらいなんてことはよくある話だから、あながち間違いではないのかもしれないけれど。
しかしいつもの通いなれた通学路を、いつもよりゆっくりと歩きながら辺りを見回してみても、特に変わった様子は見られない。
普段は見向きもしない家の屋根の色が気になったり、すれ違う犬に吠えられたりしたくらいだ。あ、あとは上空から落ちて来た鳥のフンの直撃を避けられたのは大きい。
うん、何の収穫もない。
結局大した出来事もないまま、家に着いてしまった。
別に普段よりゆっくり帰っただけだから、当たり前と言えば当たり前か。
今日は学校帰りだったからこれしかしなかったけれど、明日は休みだ。もっとじっくり探すなり調べるなりしよう。
そう思いながら家の扉を開くと、そこにはどす黒い暗闇が無限に広がっていた。
その噂は、ある場所に行くと神隠しに遭うというもので、正直時代遅れにもほどがある内容だ。
これで本当に誰か行方不明になっているというのならば、少しは信ぴょう性もあるのだが、実際には学校内にはもちろん、周辺地域でそのようなことは一切ないのだそうだ。
しかし火のないところに煙は立たないとも言う。もしかしたら誰も真実を語らないだけで、どこかで行方がわからなくなっている人がいるのかもしれない。
つまり真実は今のところ不明というのが実情で、真偽を確かめるには自分自身が動かないことにははっきりとしたことはわからない。もしもこの件でモヤモヤしたものがあるのなら、ただ周りの話を聞いているだけでは何も解決することは無い。
だから私は動くのだ。このモヤモヤした気持ちを晴らす為に。
真実を知りたい人間の一人として。
とは言っても、学校内でこのことを真剣に悩んでいるのは私くらいだろうけれど。
他の人たちは共通の話題の一つとしてしかみていないようだし。
でも本当なら、今回の神隠しをもっと危険視してもいいと思う。
こんな時代遅れな話が、学校全体で噂されていることに誰も疑問を抱かないのだろうか。私なら抱くし、もしかしたら本当に誰か犠牲者が存在しているのではと思う。
まあ、本当にただの噂だったならそれでいいのだけれど。
誰も行方不明になどなっていない。そう安心出来ればいい。
私が動く理由を簡単に言ってしまえばこんなところだ。
さて、それでは行くとしよう。神隠しの正体を暴きに。
●
そんなわけでやってまいりました噂の場所。
とは言っても、パッと見たところ普通の住宅街で、私もここら辺に住んでいる。
だから誰か知り合いとすれ違っても、下校途中としか思われないだろう。
しかしこんな場所で神隠しだなんて、犯人は中々勇気のある人物のようだ。
だってそうでしょう。人通りはまばらとはいえ、一軒家が立ち並び、所々人の声が聞こえる場所で人さらいだなんて。私には無理だ。
あれ? なんかいつの間にか神隠しから人さらいになってしまっている。違う違う。私が知りたいのは神隠しの真相なのだ。別に人さらいには興味ありません。
まあ、神隠しの正体が人さらいなんてことはよくある話だから、あながち間違いではないのかもしれないけれど。
しかしいつもの通いなれた通学路を、いつもよりゆっくりと歩きながら辺りを見回してみても、特に変わった様子は見られない。
普段は見向きもしない家の屋根の色が気になったり、すれ違う犬に吠えられたりしたくらいだ。あ、あとは上空から落ちて来た鳥のフンの直撃を避けられたのは大きい。
うん、何の収穫もない。
結局大した出来事もないまま、家に着いてしまった。
別に普段よりゆっくり帰っただけだから、当たり前と言えば当たり前か。
今日は学校帰りだったからこれしかしなかったけれど、明日は休みだ。もっとじっくり探すなり調べるなりしよう。
そう思いながら家の扉を開くと、そこにはどす黒い暗闇が無限に広がっていた。
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