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突然のセオドアの登場に動揺が隠せない。
何か急ぎの要件があるのかもしれないと、慌てて鞄を拾いあげる。
不思議そうな表情を浮かべるエリーゼに教えてくれてありがとう、またあした。ごきげんよう、と伝えて軽く手を振る。
私の表情をみてひとつ頷くとごきげんようと返してエリーゼは帰って行った。
ひとつ深呼吸をしてから鞄を持ちセオドアの元へ向かう。
「ごきげんよう、セオドア様。お待たせしてしまい申し訳ございません。何か御用がございましたでしょうか…お呼び頂ければお伺い致しましたのに」
「あぁ、いや。大した用事ではないんだ。昨日話す事が出来なかったから。君がもし帰るところであれば共に帰らないかと思いここに。」
?????
え、一緒に帰ろうってこと???
?????
「え、えっとはい。ちょうど帰ろうとしていたところでございます。」
「そうか。ちょうど良かった。では、いこう」
あまりにも自然に、流れるように鞄を取られレイチェルの手はセオドアの腕に添えられる。
スムーズな動きで違和感を覚える前に移動が開始される。
長年の淑女教育の賜物で驚きと動揺は顔に出ていないが、頭の中は真っ白になっている。
意識が戻った時には、公爵家の馬車の中に案内され少しだけ待っていてと手を離される瞬間だった。
「え?」
1人残された馬車の中で気の抜けた情けない声が響く。
なぜ、私は今ここにいる??
「待たせたな。レイチェルは私が送るからと伯爵家の馬車には帰ってもらったよ。問題ないね?」
「え、あ、はい。あ、あのありがとうございます?」
「なぜ、疑問形なんだ?」
小さく微笑みながら言う彼に更に疑問が増える。
セオドア様…なんか機嫌がいい?何がそんなに彼を喜ばせているの??
ありがたいことに1時間とはいえお茶会を繰り返したおかげでセオドア様の微笑を見る事くらいは出来るようになっていたが、それも決して頻繁ではない。
わざわざ教室まで迎えに来てくれて、馬車で送ってくれて、微笑まで貰えるの???
え、今日私死んじゃう??
ゆっくりと馬車が動き出した事にも気付かないまま、頭は大混乱を続けている。
「レイチェル、入学おめでとう。共に学園に通える日を楽しみにしていた。」
腰掛けたクッションの横に隠されていた花束を差し出し、セオドアが甘く微笑む。
混乱しすぎて吐き出された言葉が上手く飲み込めず理解が追いつかない。
しかし、身体は無意識でもきちんと動くようで
差し出された花束を両手で受け取る。
「あ、ありがとう、ございます!」
入学を、祝って貰えた。
他でもない、彼に。
両手に乗った花束の重みがじんわりと現実だと教えてくれる。
後から後から溢れるように嬉しさが込み上げる。
抑えきれない感情をどうしたらいいか分からず花束に顔を埋めた。
何か急ぎの要件があるのかもしれないと、慌てて鞄を拾いあげる。
不思議そうな表情を浮かべるエリーゼに教えてくれてありがとう、またあした。ごきげんよう、と伝えて軽く手を振る。
私の表情をみてひとつ頷くとごきげんようと返してエリーゼは帰って行った。
ひとつ深呼吸をしてから鞄を持ちセオドアの元へ向かう。
「ごきげんよう、セオドア様。お待たせしてしまい申し訳ございません。何か御用がございましたでしょうか…お呼び頂ければお伺い致しましたのに」
「あぁ、いや。大した用事ではないんだ。昨日話す事が出来なかったから。君がもし帰るところであれば共に帰らないかと思いここに。」
?????
え、一緒に帰ろうってこと???
?????
「え、えっとはい。ちょうど帰ろうとしていたところでございます。」
「そうか。ちょうど良かった。では、いこう」
あまりにも自然に、流れるように鞄を取られレイチェルの手はセオドアの腕に添えられる。
スムーズな動きで違和感を覚える前に移動が開始される。
長年の淑女教育の賜物で驚きと動揺は顔に出ていないが、頭の中は真っ白になっている。
意識が戻った時には、公爵家の馬車の中に案内され少しだけ待っていてと手を離される瞬間だった。
「え?」
1人残された馬車の中で気の抜けた情けない声が響く。
なぜ、私は今ここにいる??
「待たせたな。レイチェルは私が送るからと伯爵家の馬車には帰ってもらったよ。問題ないね?」
「え、あ、はい。あ、あのありがとうございます?」
「なぜ、疑問形なんだ?」
小さく微笑みながら言う彼に更に疑問が増える。
セオドア様…なんか機嫌がいい?何がそんなに彼を喜ばせているの??
ありがたいことに1時間とはいえお茶会を繰り返したおかげでセオドア様の微笑を見る事くらいは出来るようになっていたが、それも決して頻繁ではない。
わざわざ教室まで迎えに来てくれて、馬車で送ってくれて、微笑まで貰えるの???
え、今日私死んじゃう??
ゆっくりと馬車が動き出した事にも気付かないまま、頭は大混乱を続けている。
「レイチェル、入学おめでとう。共に学園に通える日を楽しみにしていた。」
腰掛けたクッションの横に隠されていた花束を差し出し、セオドアが甘く微笑む。
混乱しすぎて吐き出された言葉が上手く飲み込めず理解が追いつかない。
しかし、身体は無意識でもきちんと動くようで
差し出された花束を両手で受け取る。
「あ、ありがとう、ございます!」
入学を、祝って貰えた。
他でもない、彼に。
両手に乗った花束の重みがじんわりと現実だと教えてくれる。
後から後から溢れるように嬉しさが込み上げる。
抑えきれない感情をどうしたらいいか分からず花束に顔を埋めた。
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