Shadow★Man~変態イケメン御曹司に溺愛(ストーカー)されました~

美保馨

文字の大きさ
173 / 399
恋はさざ波に似て

聴き憶えのある歌

しおりを挟む


「え~と、今日はみんな『さざ波』聞きに来てくれたと思うんだけどー。その前にちょっと話させて?」


何を。


――はーい!!


はーい。分かった分かった。
どうぞ、話して頂戴な。


「今日、僕がここに来た理由なんだけど、みんな気になったでしょ~?何故この、三ツ星会館に僕が!?……って」


いちいち演技がかかったようなワザとらしい台詞回しがカンに障る。
どっかの誰かさんを彷彿とさせるよ。


「実はー、僕の本名も『南条セイヤ』ってんですけど、下の名前のセイヤがホントはカタカナじゃなくって。
星の夜って書いて『星夜』ってゆー漢字なんですよー。
んで、叔父が……あ、町長か。
ごめんごめーん!」


――ドッ


何故、今の話で会場が沸き上がるのか。理由を誰か教えて。

それと、ステージ横で自慢げにニヤけている町長の顔が腹立つ。


「あははっ、だから町長がぁー、僕の『星夜』にちなんで三ツ星会館とか三ツ星饅頭って付けたんだよねー」


はいはい。どうでもいい知識をどうもありがとう。

三ツ星会館に、三ツ星饅頭。
叔父に当たる町長が溺愛する星夜にちなんで付けた名産物が盛りだくさん、ってワケか。


「ってーワケで、三ツ星会館売店で売ってる『三ツ星饅頭』も僕だと思ってお土産によろしくねぇ~」


いい町おこしになるわ、こりゃ。




――セイヤー!歌ってー!


2時の方角辺りから一際甲高い声がそう叫んだのをきっかけに、俄かに『セイヤ』コールが場内を反響した。


「もー、みんなせっかちだねぇ。分かった、分かったよ!
聞かせちゃうから……。
今日は帰さないよ?」


――イヤァアアア!!!


イヤァー!
めちゃくちゃ鳥肌立った!
何故だろう……何故かこの手のキザなキャラは生理的に受け付けないわ。

突如襲ってきた悪寒に身震いする間も無く、ステージの左右に埋め込まれたスピーカーがイントロを流し始める。

どうせ流行りのポップな歌、いかにもアイドルが歌いそうな曲なんでしょ。



――あれ?



何だコレ。懐かしい……?


聞いたことの無いはずの歌が、歓声に混ざって私の両耳を刺激する。

イントロのサックスが、眠りを誘うようにゆったりと流れる。


……何でだろう、すごく落ち着く
 
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...