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X+1回目のループ
別れ
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時恵と記代子を乗せた赤い高級車はスムーズに目的地へ向けて走り続ける。
時恵がバイクを転倒させた事、そもそも車を運転している事、そして何より自分達を捕まえようとしている超能力者集団から逃げ切れた事など、様々な要因が混じり合っている状況からか、記代子は落ち着きなく次々と時恵に質問を投げかけていた。
「ね、イタコさんって恐山のイタコじゃなくって、痛い人だからって事?」
「そうそう、痛子さんなの。あの人は自分が神に選ばれた巫女だって言って、超能力者達を集めてんの。現代の卑弥呼なんだってさ。
超能力者がどこにいるか分かるって能力を使って、あなたも神の力を授かったでしょって言い寄るのよ。実際は神の声なんて聞こえないのにね」
「もしかしてそれは、心音が?」
「そう、心音が心の声を聞いて暴いたの。イタコさんも私達と同じで夜中に目が覚めたら超能力が使えるようになったって気付いた、ただそれだけ。
元々社長か何かをしてる関係で回りに人が多くて、カリスマ性もあったんでしょうね。すぐに超能力者を率いるリーダーになったみたい」
ある日突然超常現象が起こるのを目の当たりにすると、どんな突飛な話でも信じてしまう。自分自身に起こった超常現象、超能力が使えるようになった事。それをイタコさんに言い当てられれば、神だ何だと言われてもすんなりと受け入れてしまう者もいるだろう。
それが、普段から自分に指示を出す立場の者であれば尚更である。
「それにしてもあの、コスプレ? 巫女さん姿で棒を振り回すのは確かに痛いね」
今は街から離れ、山道へと差し掛かっている。長らく続いたイタコさんの痛い話。記代子がその話題を変える。
「ねぇ、ああやってバイクを倒して逃げた事も、結構あったの……?」
やはり記代子はどうしてもそこに引っ掛かってしまう。ついさっきまで、自分は日常の中にいたのだ。非日常的光景を目にした事に対し、今までの常識に照らし合わせて判断するのは当然の反応である。
「そうね、まぁ運転はだいたい渡か透がしてたから、私としてはそんなに回数は多くないけどね。
記代も割とノリノリだったんだけどねぇ~」
「えっ、ホントに……!?」
自分の知らない自分、その自分の事を語られるという経験はなかなか出来ないもの。そして語られた内容をどこまで信じられるのかというのも、自分自身の問題である。記代子はいくら時恵の事を信じると言ったとしても、その言葉1つ1つを信じ切れるかどうかというのは別の問題だ。
そして記代子は今、時恵の言葉を受け入れられないでいる。
「何度も何度も同じ目に遭うとね、慣れるというか飽きるというか。はいはい分かってますよってなるの。
だから刺激を求めるっていうか。今回みたいに避けて通れない場合はね、みんなテンション上がってたのよ。
上手く撒け、それでもダメなら轢いてみなってね」
ふふふっ、はははっ。その時の事を思い出したのか、時恵がケラケラと笑い出す。記代子はとてもそんな気分ではなかったが、時恵の笑い声があまりにも普通のそれで、少しホッとしている。
記代子のぎこちない表情が、少しだけ柔らかさを取り戻していた。
「それでさ、私達は一体どこへ……」
Prrr♪ Prrr♪
着信を告げる音楽。時恵のポケットに入れられたスマホからである。時恵は肘掛けに置いていた左手でポケットを探り、ディスプレイを見ないまま受信、ハンズフリーで通話を始める。
「もしもし?」
『時恵!? 俺だ、渡だ』
再び車内の空気が重くなる。何故、今、渡から時恵へ着信があるのか。
(もしかして平行世界から来た渡が?)
そう予想した時恵の考えはすぐに否定される。
『すまない、記憶が曖昧で混乱してるんだ。記代子と付き合ってて、けど俺は超能力者で、時恵の事を守らなきゃならないって突然思い出して……。
もしかして俺はまた、記代子に記憶を弄られたのか……?』
「ひっ!?」
自分の過ちを再び突き付けられた形の記代子。思わず小さく悲鳴を上げる。そんな記代子を気にする事なく、時恵が渡に答える。
「そうなの、残念だけど……。
渡、またあなたを取り戻すから。それまで、待っててほしいの」
『ぐっ……、そうか。300回が、無駄になったな』
「そんな事ないよ、全部私が覚えてる。また1から説明するから。2人で何をして、どんな苦しい事があって、どんだけ楽しかったのか。どれだけ、愛しているか……。
全部渡に話す。また一緒に来てくれる?」
『絶対行く! 必ず時恵と最後まで見届ける!! だから、絶対にまた俺を連れて行ってくれ』
ふっ、と時恵が笑みを浮かべる。しかし、記代子はただ握り締めた自身の拳を見つめるだけで、時恵の表情は見えていない。
「うん、絶対にまた打ち明ける。しばらくは記代と2人きりで繰り返すと思うけど、絶対に渡に打ち明けるから」
『あぁ、分かった。
記代子、聞こえてるんだろ? 時恵を頼む。支えてやってくれ。あんま自分を責めないようにな。
あと時恵、あんまイジめんなよ?』
「はっはっはっ! 分かってるよ。あんまり、イジめないようにする」
時恵は山道の途中にあった路肩の広い場所に車を停める。ハンズフリー通話を止めてスマホに耳を当て、渡の声に対し頷きながら返事をしている。
「うん、うん、ありがとっ♪ うん、じゃあねっ、バイバイ……」
終話ボタンをフリックし、時恵がスマホを握り締めたまま車から降りる。記代子が顔を上げると、時恵が崖に向かって歩いているのに気付いた。慌てて後を追う。
飛び降りるつもりなのかと焦った記代子の予想とは外れ、時恵は崖ギリギリで止まって、そして谷底へと向かってスマホを放り投げた。
「ちょっ!? 時恵、何で……!!?」
「うっ、ううっ……、あぁぁっ、ひっぐっ、うううぅぅぅ……」
時恵は立っているのがやっとという状態。震える肩を抱き、俯いている。迂闊には近寄らず、記代子はその場から問い掛ける。
「ねぇ、何で? 何で記憶が戻ったのに、渡を迎えに行っらダメだったの?」
「……、今から戻っても間に合わない。それに、今はあぁだったけど、すぐにまた記憶が変わるの。
時間と共に記憶が変化して行くんだと思うけど、それが正しい認識なのかどうか分からない。私が今まで見て来たのは記憶を書き換えられてせいぜい4・5時間程度まで。その後どんな風に安定するのか、そもそも安定しないのかも分からない。だって、経過を見る時間なんてないもの。
そんな状態の渡を連れて行っても……、私も渡も苦しいだけなんだよっ!! ううっ、うぅぅぅっ……」
ゆっくりと腰を下ろし、地べたにペタンと座る。胸を押さえてただただ泣く時恵。教室で渡を見送り、車を運転し、バイクを転倒させ、そしてまた渡とのお別れ。
辛くない訳がない。苦しくない訳がない。お互い想い合っている相手と、何度も何度も引き離され、そして覚えているのは自分だけ。時恵は永遠の孤独の中を生きている。
記代子は声を掛ける資格も、背中を撫でる資格もない事を自覚し、そしてただただその姿を目に焼き付ける事しか出来ない。
(二度と、絶対に、同じ過ちをしてはダメ。時恵の心は折れかかってる……)
時恵を支え、共に世界の危機に立ち向かう。実際にこの世の結末を目の当たりにしていない記代子には想像する事しか出来ないが、それでも覚悟に覚悟を重ねる。
(これで終わらせる。何度繰り返しても終わらせる事の出来なかった時恵の支えにならなくちゃ……)
何度時を戻しても、何度同じ経験をしても、何度同じ別れをしても、慣れる事なんてないのだ。その事を他ならぬ時恵が証明している。
いずれまた同じ事を、自分は繰り返すかも知れない。時恵の言葉を信じるに、時恵について行った自分は途中でそのループから離脱する事を選択するのだ。
あくまで可能性でしかないが、結構高い確率なのだろう。で、あれば、何とかその可能性を潰す事は出来ないだろうかと記代子は考える。
そして、自分の額に右手を当てた。記憶を読み取り……、
(出来ない……)
しかし読み取る事は出来ない。あくまで書き換えられるのは人の記憶であり、自分自身の記憶は書き換える事以前に、読み取る事すら出来ない。
時恵を慰める事も、自分の行動を制限する事も出来ずに、記代子は泣き続ける時恵の背中をただ見守る事しか出来なかった。
時恵がバイクを転倒させた事、そもそも車を運転している事、そして何より自分達を捕まえようとしている超能力者集団から逃げ切れた事など、様々な要因が混じり合っている状況からか、記代子は落ち着きなく次々と時恵に質問を投げかけていた。
「ね、イタコさんって恐山のイタコじゃなくって、痛い人だからって事?」
「そうそう、痛子さんなの。あの人は自分が神に選ばれた巫女だって言って、超能力者達を集めてんの。現代の卑弥呼なんだってさ。
超能力者がどこにいるか分かるって能力を使って、あなたも神の力を授かったでしょって言い寄るのよ。実際は神の声なんて聞こえないのにね」
「もしかしてそれは、心音が?」
「そう、心音が心の声を聞いて暴いたの。イタコさんも私達と同じで夜中に目が覚めたら超能力が使えるようになったって気付いた、ただそれだけ。
元々社長か何かをしてる関係で回りに人が多くて、カリスマ性もあったんでしょうね。すぐに超能力者を率いるリーダーになったみたい」
ある日突然超常現象が起こるのを目の当たりにすると、どんな突飛な話でも信じてしまう。自分自身に起こった超常現象、超能力が使えるようになった事。それをイタコさんに言い当てられれば、神だ何だと言われてもすんなりと受け入れてしまう者もいるだろう。
それが、普段から自分に指示を出す立場の者であれば尚更である。
「それにしてもあの、コスプレ? 巫女さん姿で棒を振り回すのは確かに痛いね」
今は街から離れ、山道へと差し掛かっている。長らく続いたイタコさんの痛い話。記代子がその話題を変える。
「ねぇ、ああやってバイクを倒して逃げた事も、結構あったの……?」
やはり記代子はどうしてもそこに引っ掛かってしまう。ついさっきまで、自分は日常の中にいたのだ。非日常的光景を目にした事に対し、今までの常識に照らし合わせて判断するのは当然の反応である。
「そうね、まぁ運転はだいたい渡か透がしてたから、私としてはそんなに回数は多くないけどね。
記代も割とノリノリだったんだけどねぇ~」
「えっ、ホントに……!?」
自分の知らない自分、その自分の事を語られるという経験はなかなか出来ないもの。そして語られた内容をどこまで信じられるのかというのも、自分自身の問題である。記代子はいくら時恵の事を信じると言ったとしても、その言葉1つ1つを信じ切れるかどうかというのは別の問題だ。
そして記代子は今、時恵の言葉を受け入れられないでいる。
「何度も何度も同じ目に遭うとね、慣れるというか飽きるというか。はいはい分かってますよってなるの。
だから刺激を求めるっていうか。今回みたいに避けて通れない場合はね、みんなテンション上がってたのよ。
上手く撒け、それでもダメなら轢いてみなってね」
ふふふっ、はははっ。その時の事を思い出したのか、時恵がケラケラと笑い出す。記代子はとてもそんな気分ではなかったが、時恵の笑い声があまりにも普通のそれで、少しホッとしている。
記代子のぎこちない表情が、少しだけ柔らかさを取り戻していた。
「それでさ、私達は一体どこへ……」
Prrr♪ Prrr♪
着信を告げる音楽。時恵のポケットに入れられたスマホからである。時恵は肘掛けに置いていた左手でポケットを探り、ディスプレイを見ないまま受信、ハンズフリーで通話を始める。
「もしもし?」
『時恵!? 俺だ、渡だ』
再び車内の空気が重くなる。何故、今、渡から時恵へ着信があるのか。
(もしかして平行世界から来た渡が?)
そう予想した時恵の考えはすぐに否定される。
『すまない、記憶が曖昧で混乱してるんだ。記代子と付き合ってて、けど俺は超能力者で、時恵の事を守らなきゃならないって突然思い出して……。
もしかして俺はまた、記代子に記憶を弄られたのか……?』
「ひっ!?」
自分の過ちを再び突き付けられた形の記代子。思わず小さく悲鳴を上げる。そんな記代子を気にする事なく、時恵が渡に答える。
「そうなの、残念だけど……。
渡、またあなたを取り戻すから。それまで、待っててほしいの」
『ぐっ……、そうか。300回が、無駄になったな』
「そんな事ないよ、全部私が覚えてる。また1から説明するから。2人で何をして、どんな苦しい事があって、どんだけ楽しかったのか。どれだけ、愛しているか……。
全部渡に話す。また一緒に来てくれる?」
『絶対行く! 必ず時恵と最後まで見届ける!! だから、絶対にまた俺を連れて行ってくれ』
ふっ、と時恵が笑みを浮かべる。しかし、記代子はただ握り締めた自身の拳を見つめるだけで、時恵の表情は見えていない。
「うん、絶対にまた打ち明ける。しばらくは記代と2人きりで繰り返すと思うけど、絶対に渡に打ち明けるから」
『あぁ、分かった。
記代子、聞こえてるんだろ? 時恵を頼む。支えてやってくれ。あんま自分を責めないようにな。
あと時恵、あんまイジめんなよ?』
「はっはっはっ! 分かってるよ。あんまり、イジめないようにする」
時恵は山道の途中にあった路肩の広い場所に車を停める。ハンズフリー通話を止めてスマホに耳を当て、渡の声に対し頷きながら返事をしている。
「うん、うん、ありがとっ♪ うん、じゃあねっ、バイバイ……」
終話ボタンをフリックし、時恵がスマホを握り締めたまま車から降りる。記代子が顔を上げると、時恵が崖に向かって歩いているのに気付いた。慌てて後を追う。
飛び降りるつもりなのかと焦った記代子の予想とは外れ、時恵は崖ギリギリで止まって、そして谷底へと向かってスマホを放り投げた。
「ちょっ!? 時恵、何で……!!?」
「うっ、ううっ……、あぁぁっ、ひっぐっ、うううぅぅぅ……」
時恵は立っているのがやっとという状態。震える肩を抱き、俯いている。迂闊には近寄らず、記代子はその場から問い掛ける。
「ねぇ、何で? 何で記憶が戻ったのに、渡を迎えに行っらダメだったの?」
「……、今から戻っても間に合わない。それに、今はあぁだったけど、すぐにまた記憶が変わるの。
時間と共に記憶が変化して行くんだと思うけど、それが正しい認識なのかどうか分からない。私が今まで見て来たのは記憶を書き換えられてせいぜい4・5時間程度まで。その後どんな風に安定するのか、そもそも安定しないのかも分からない。だって、経過を見る時間なんてないもの。
そんな状態の渡を連れて行っても……、私も渡も苦しいだけなんだよっ!! ううっ、うぅぅぅっ……」
ゆっくりと腰を下ろし、地べたにペタンと座る。胸を押さえてただただ泣く時恵。教室で渡を見送り、車を運転し、バイクを転倒させ、そしてまた渡とのお別れ。
辛くない訳がない。苦しくない訳がない。お互い想い合っている相手と、何度も何度も引き離され、そして覚えているのは自分だけ。時恵は永遠の孤独の中を生きている。
記代子は声を掛ける資格も、背中を撫でる資格もない事を自覚し、そしてただただその姿を目に焼き付ける事しか出来ない。
(二度と、絶対に、同じ過ちをしてはダメ。時恵の心は折れかかってる……)
時恵を支え、共に世界の危機に立ち向かう。実際にこの世の結末を目の当たりにしていない記代子には想像する事しか出来ないが、それでも覚悟に覚悟を重ねる。
(これで終わらせる。何度繰り返しても終わらせる事の出来なかった時恵の支えにならなくちゃ……)
何度時を戻しても、何度同じ経験をしても、何度同じ別れをしても、慣れる事なんてないのだ。その事を他ならぬ時恵が証明している。
いずれまた同じ事を、自分は繰り返すかも知れない。時恵の言葉を信じるに、時恵について行った自分は途中でそのループから離脱する事を選択するのだ。
あくまで可能性でしかないが、結構高い確率なのだろう。で、あれば、何とかその可能性を潰す事は出来ないだろうかと記代子は考える。
そして、自分の額に右手を当てた。記憶を読み取り……、
(出来ない……)
しかし読み取る事は出来ない。あくまで書き換えられるのは人の記憶であり、自分自身の記憶は書き換える事以前に、読み取る事すら出来ない。
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