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第五章:スタニスラスの生涯
39:300年前のプレイボーイの話
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「どう、思い出したかな?」
そう言って僕の顔を窺うキトリー。小首を傾げて、横になったままの僕の隣にちょこんと座っている。
突然の眩暈に襲われて、僕は勇者スタニスラスの子供であるらしい神官のスラルに抱き留められた形で意識を失ったらしい。
その後すぐに意識を取り戻し、しばらくぼーっとしていたらキトリーが僕に与えられた部屋へ1人で入って来た。
そしてコンスタンタン家に伝わるというスタニスラスの生前の行動を事細かに聞かされた。リュドヴィックである僕の前々世、として。
「いや、全く」
ふぅー、と小さくため息をついてキトリーが笑う。
「そうだね、そう簡単に思い出せる訳がないんだ。前世ならいざ知らず、前々世だからね。
いや、これは君が悪い訳じゃないんだ。あくまで転生の儀、それも今までに用いられた事のない再転生の儀だからね。気に病む必要はないよ」
いや、全く気に病んでなんかないんだけれど。そもそも僕がスタニスラスの生まれ変わりの生まれ変わりっていう時点から信じられない話なんだ。
それが突然「思い出した! 僕は世界を救ったんだっ!!」ってなる訳がない。
「やはりボク1人だけでこの部屋に来たのは正解だったよ。覚えていない、ではなく知らないなんて言葉をヴィーヴィルの親子が聞いていたら、卒倒していたかも知れないからね。
彼らは300年、君がこの国に戻って来るのを待っていたんだ。それほどにスタニスラスという勇者に惹かれたんだろうね。今のボクのように、ね」
キトリー、頬を赤くしているけれど、それで僕が君の事を受け入れると思ってないよね? ペロッて舌を出してもダメ。
「まぁボクと君の関係はこれから育んで行くとして、勇者スタニスラスのお話を続けさせてもらおうかな」
キトリーの話がどれだけ本当なのかは分からない。それについてはキトリーも全てをそのまま事実だと思っている訳ではなさそうだ。
まぁあれか、英雄譚というヤツだろうか。300年も経っているんだ、日本でいうと江戸時代のお話?
明治維新でもはっきりと分かっていない事が山ほどあるのだから、この世界の情報レベルでどこまで正確に語れるか、となると半々程度に思っていた方が良さそうだな。
スタニスラスは勇者選定を受け、勇者として活動を始めた。レティシア姫の護衛の任務は引き続き務め、外交団としてハーパニエミ神国へ来たらしい。
その時に初めて大神官グレルとスタニスラスが出会う事になったそうだ。そして、スタニスラスへ加護を与えた風の精霊、クー・ドゥ・ヴァンとの再会を果たす。
風の精霊から加護を与えられたスタニスラスは、カイエンさんが治めるファフニール族、そしてグレルさんが治めるヴィーヴィル族など、ドラゴン種と同格として扱われたそうだ。
従って、スタニスラスは人族ではあるがドラゴンの仲間という位置付けで受け入れられた。しかしあくまで人族。クーの加護を受けていても、ドラゴンを倒すほどの実力があった訳ではない。
そこからは修行の日々。レティシア姫を団長とする外交団として訪れたスタニスラスだけど、実態としてはスタニスラスを勇者としてより戦闘力を高めさせる為の訪国だったそうな。
この時期の言い伝えが曖昧だけれど、この時にはすでにスタニスラスとレティシア姫は男女として結ばれており、そしてドロシーとも関係があったらしい……。
恐らくドロシーが個人的にあまり言いたがらなかったのだろうというキトリーの推測。そしてスタニスラスは同時期に複数の精霊達からの加護を受けているそうだ。だから一体何があったんだよ……。
「リュエ、シャン、クー。3人は当時何があったのかよくよく覚えているはずだよね?」
僕の言葉を受けて、精霊シスターズが姿を現す。僕が目覚めてからずっと、ベッドから少し離れた所でこちらの様子を見守っていたけれど、やっと反応を見せた。
「あまり本人以外にペラペラと話すような内容ではないのだけれど、いいのかしら?」
リュエが僕に確認して来るけれど、そんなに言いにくい内容なのだろうか。
「スタニィは色んな女の人とベッドを共にしていたの」
思いっきり直球で来たね、シャン。そんな所だろうとは思ったけれども。
「あー、それには訳があるのじゃ。わらわの仲の良い精霊に愛の精霊というのがおるんじゃが、この国に遊びに来た際にスタニィを気に入りよってな。加護を与えよったのじゃ。
それからというもの、スタニィは誰からも愛される存在になった。それも人・精霊を問わず。
という訳じゃ」
はぁっ!? 愛にも担当精霊がいるの……!?
まぁ、何にせよスタニスラスは風の精霊からの加護を受けて勇者として選ばれて、そしてドラゴンと同格に扱われるようになって、そして愛の精霊からの加護も受けた、という事みたいだ。
当時の事を詳細に残さなかったドロシーの気持ちが何となく分かる。いくら愛人であるとはいえ、自分のお相手がめちゃくちゃモテて色んな人と関係を持っていた、なんてあまり言い触らしたくないだろうね。
「で、どうやって魔王を倒した訳? 魔王国までドラゴンに乗せてもらって、サクッと倒した感じ?」
「精霊達が競うようにスタニィに加護を与え、魔力がどんどん高まって行ったとはいえ、すぐに魔王討伐に動く訳ではありませんでしたわ」
競うように加護を与えた、と。それも愛の精霊からの加護の影響なんだろうか。
ん? そう言えばその時期にはもうすでにアンジェルと出会っているんだろうか。
『アンジェル、ちょっと来てくれる?』
コンコンコン、すぐにノックの音が聞こえた。キトリーが扉を開けて、アンジェルを招き入れる。
「リュー様、お加減はよろしいのですか?」
「うん、心配させてゴメンね。今キトリーからスタニスラスの話を聞いてたんだ。
スタニスラスが初めてこの国に来た時、アンジェルはもう生まれていたんだよね?」
「はい、まだまだ幼い子供でしたが、はっきりと覚えております。
その……、リュー様は当時のご記憶を……?」
僕とキトリーが同時に首を振る。それを見て、アンジェルがニコリと笑った。
「そうですか」
あれ? もっと残念そうな顔をするのかと思ったけれど、そうでもなさそうな反応のような気がする。何でだろうか……?
「スタニスラス様のお話でしたね。誰からも愛され、そしてお強かったです。父が人族相手に打ち負かされるとは誰も思っておりませんでしたから。
精霊からの加護を受けておられるとはいえ、その魔力を制御する事が出来る。それこそがスタニスラス様の強さの本質だったのです」
口酸っぱくアンジェルが言っていたな。魔力保有量が多いだけではダメだと。その魔力を精細に制御する技術をこそ重要視すべきなのです、と。
それは生前のスタニスラスを間近で見ていた為なのかも知れない。
あ、そう言えばアンジェルは僕が生まれた日に士爵邸を訪ねて来たと言っていたな。
仮に僕が本当にスタニスラスの転生体、いや再転生体? であったとして、何でアンジェルは僕をすぐに見つける事が出来たんだろうか。
「アンジェル、僕が生まれた当日にノマール士爵邸に来たんだよね? 何で僕が生まれた事がすぐに分かったの?」
「それは、スタニスラス様が再転生の儀を受けられた際に、私が命の精霊様から加護と、そしてスタニスラス様の魂を待ち続ける任務を与えられたからです」
また精霊の加護か。この世界の神様は加護の大安売りでもしているんだろうか。
その話はキトリーも知っていたようで、アンジェルの話に頷いている。
何にしても、一番重要な話を聞かなければならない。何故スタニスラスは再転生の儀を受けたのか。
当時の勇者がそこまでしても結局復活する魔王の存在。
大魔王とかいうゲーム的な存在は何なのか。
「リュー様!!」
バンッ! と扉を開けてアンヌが部屋に飛び込んで来た。そのままの勢いで抱き着いて来るかと思ったけれど、ベッドの脇で立ち止まって僕の様子を窺うような表情。
「リュー様は、ワタクシの知っているリュー様ですか……?」
あぁ、なるほど。
気絶した後にスタニスラスの魂が降りて来て、僕が僕じゃなくなったんじゃないかと気が気でなかったのか。
「僕はアンヌの兄で、そして未来の夫になるリュドヴィックだよ」
「リュー様!!!」
結局抱き着いて来るんだね。
泣きじゃくるアンヌをよしよししていると、開いていた扉からグレルさんとスラルさんが顔を出し、こちらも様子を窺っている。
「キトリー、お2人に事情を説明してくれると助かるんだけど」
「はぁ、リューちゃんは愛人使いが荒いね。そんな大役気が重いよ。ま、ボクくらいしか上手く説明出来ないだろうけどね」
「私も一緒に参ります」
アンジェルがキトリーと共に、グレルさん親子へと説明しに行ってくれた。
今後の事を思うとキトリーの言うように気が重いけれど、今はアンヌを抱き締めていたい気分だ。
『ほらね☆ スタニィもよくそんな風に女の子を抱き締めてたよ♪』
うるさいクー! 元はと言えばクーが気まぐれにスタニスラスに加護を与えた事から始まったんじゃないのか!?
あ、でもそれがなかったら魔王を倒せなかったのか、何か複雑な気分……。
そう言って僕の顔を窺うキトリー。小首を傾げて、横になったままの僕の隣にちょこんと座っている。
突然の眩暈に襲われて、僕は勇者スタニスラスの子供であるらしい神官のスラルに抱き留められた形で意識を失ったらしい。
その後すぐに意識を取り戻し、しばらくぼーっとしていたらキトリーが僕に与えられた部屋へ1人で入って来た。
そしてコンスタンタン家に伝わるというスタニスラスの生前の行動を事細かに聞かされた。リュドヴィックである僕の前々世、として。
「いや、全く」
ふぅー、と小さくため息をついてキトリーが笑う。
「そうだね、そう簡単に思い出せる訳がないんだ。前世ならいざ知らず、前々世だからね。
いや、これは君が悪い訳じゃないんだ。あくまで転生の儀、それも今までに用いられた事のない再転生の儀だからね。気に病む必要はないよ」
いや、全く気に病んでなんかないんだけれど。そもそも僕がスタニスラスの生まれ変わりの生まれ変わりっていう時点から信じられない話なんだ。
それが突然「思い出した! 僕は世界を救ったんだっ!!」ってなる訳がない。
「やはりボク1人だけでこの部屋に来たのは正解だったよ。覚えていない、ではなく知らないなんて言葉をヴィーヴィルの親子が聞いていたら、卒倒していたかも知れないからね。
彼らは300年、君がこの国に戻って来るのを待っていたんだ。それほどにスタニスラスという勇者に惹かれたんだろうね。今のボクのように、ね」
キトリー、頬を赤くしているけれど、それで僕が君の事を受け入れると思ってないよね? ペロッて舌を出してもダメ。
「まぁボクと君の関係はこれから育んで行くとして、勇者スタニスラスのお話を続けさせてもらおうかな」
キトリーの話がどれだけ本当なのかは分からない。それについてはキトリーも全てをそのまま事実だと思っている訳ではなさそうだ。
まぁあれか、英雄譚というヤツだろうか。300年も経っているんだ、日本でいうと江戸時代のお話?
明治維新でもはっきりと分かっていない事が山ほどあるのだから、この世界の情報レベルでどこまで正確に語れるか、となると半々程度に思っていた方が良さそうだな。
スタニスラスは勇者選定を受け、勇者として活動を始めた。レティシア姫の護衛の任務は引き続き務め、外交団としてハーパニエミ神国へ来たらしい。
その時に初めて大神官グレルとスタニスラスが出会う事になったそうだ。そして、スタニスラスへ加護を与えた風の精霊、クー・ドゥ・ヴァンとの再会を果たす。
風の精霊から加護を与えられたスタニスラスは、カイエンさんが治めるファフニール族、そしてグレルさんが治めるヴィーヴィル族など、ドラゴン種と同格として扱われたそうだ。
従って、スタニスラスは人族ではあるがドラゴンの仲間という位置付けで受け入れられた。しかしあくまで人族。クーの加護を受けていても、ドラゴンを倒すほどの実力があった訳ではない。
そこからは修行の日々。レティシア姫を団長とする外交団として訪れたスタニスラスだけど、実態としてはスタニスラスを勇者としてより戦闘力を高めさせる為の訪国だったそうな。
この時期の言い伝えが曖昧だけれど、この時にはすでにスタニスラスとレティシア姫は男女として結ばれており、そしてドロシーとも関係があったらしい……。
恐らくドロシーが個人的にあまり言いたがらなかったのだろうというキトリーの推測。そしてスタニスラスは同時期に複数の精霊達からの加護を受けているそうだ。だから一体何があったんだよ……。
「リュエ、シャン、クー。3人は当時何があったのかよくよく覚えているはずだよね?」
僕の言葉を受けて、精霊シスターズが姿を現す。僕が目覚めてからずっと、ベッドから少し離れた所でこちらの様子を見守っていたけれど、やっと反応を見せた。
「あまり本人以外にペラペラと話すような内容ではないのだけれど、いいのかしら?」
リュエが僕に確認して来るけれど、そんなに言いにくい内容なのだろうか。
「スタニィは色んな女の人とベッドを共にしていたの」
思いっきり直球で来たね、シャン。そんな所だろうとは思ったけれども。
「あー、それには訳があるのじゃ。わらわの仲の良い精霊に愛の精霊というのがおるんじゃが、この国に遊びに来た際にスタニィを気に入りよってな。加護を与えよったのじゃ。
それからというもの、スタニィは誰からも愛される存在になった。それも人・精霊を問わず。
という訳じゃ」
はぁっ!? 愛にも担当精霊がいるの……!?
まぁ、何にせよスタニスラスは風の精霊からの加護を受けて勇者として選ばれて、そしてドラゴンと同格に扱われるようになって、そして愛の精霊からの加護も受けた、という事みたいだ。
当時の事を詳細に残さなかったドロシーの気持ちが何となく分かる。いくら愛人であるとはいえ、自分のお相手がめちゃくちゃモテて色んな人と関係を持っていた、なんてあまり言い触らしたくないだろうね。
「で、どうやって魔王を倒した訳? 魔王国までドラゴンに乗せてもらって、サクッと倒した感じ?」
「精霊達が競うようにスタニィに加護を与え、魔力がどんどん高まって行ったとはいえ、すぐに魔王討伐に動く訳ではありませんでしたわ」
競うように加護を与えた、と。それも愛の精霊からの加護の影響なんだろうか。
ん? そう言えばその時期にはもうすでにアンジェルと出会っているんだろうか。
『アンジェル、ちょっと来てくれる?』
コンコンコン、すぐにノックの音が聞こえた。キトリーが扉を開けて、アンジェルを招き入れる。
「リュー様、お加減はよろしいのですか?」
「うん、心配させてゴメンね。今キトリーからスタニスラスの話を聞いてたんだ。
スタニスラスが初めてこの国に来た時、アンジェルはもう生まれていたんだよね?」
「はい、まだまだ幼い子供でしたが、はっきりと覚えております。
その……、リュー様は当時のご記憶を……?」
僕とキトリーが同時に首を振る。それを見て、アンジェルがニコリと笑った。
「そうですか」
あれ? もっと残念そうな顔をするのかと思ったけれど、そうでもなさそうな反応のような気がする。何でだろうか……?
「スタニスラス様のお話でしたね。誰からも愛され、そしてお強かったです。父が人族相手に打ち負かされるとは誰も思っておりませんでしたから。
精霊からの加護を受けておられるとはいえ、その魔力を制御する事が出来る。それこそがスタニスラス様の強さの本質だったのです」
口酸っぱくアンジェルが言っていたな。魔力保有量が多いだけではダメだと。その魔力を精細に制御する技術をこそ重要視すべきなのです、と。
それは生前のスタニスラスを間近で見ていた為なのかも知れない。
あ、そう言えばアンジェルは僕が生まれた日に士爵邸を訪ねて来たと言っていたな。
仮に僕が本当にスタニスラスの転生体、いや再転生体? であったとして、何でアンジェルは僕をすぐに見つける事が出来たんだろうか。
「アンジェル、僕が生まれた当日にノマール士爵邸に来たんだよね? 何で僕が生まれた事がすぐに分かったの?」
「それは、スタニスラス様が再転生の儀を受けられた際に、私が命の精霊様から加護と、そしてスタニスラス様の魂を待ち続ける任務を与えられたからです」
また精霊の加護か。この世界の神様は加護の大安売りでもしているんだろうか。
その話はキトリーも知っていたようで、アンジェルの話に頷いている。
何にしても、一番重要な話を聞かなければならない。何故スタニスラスは再転生の儀を受けたのか。
当時の勇者がそこまでしても結局復活する魔王の存在。
大魔王とかいうゲーム的な存在は何なのか。
「リュー様!!」
バンッ! と扉を開けてアンヌが部屋に飛び込んで来た。そのままの勢いで抱き着いて来るかと思ったけれど、ベッドの脇で立ち止まって僕の様子を窺うような表情。
「リュー様は、ワタクシの知っているリュー様ですか……?」
あぁ、なるほど。
気絶した後にスタニスラスの魂が降りて来て、僕が僕じゃなくなったんじゃないかと気が気でなかったのか。
「僕はアンヌの兄で、そして未来の夫になるリュドヴィックだよ」
「リュー様!!!」
結局抱き着いて来るんだね。
泣きじゃくるアンヌをよしよししていると、開いていた扉からグレルさんとスラルさんが顔を出し、こちらも様子を窺っている。
「キトリー、お2人に事情を説明してくれると助かるんだけど」
「はぁ、リューちゃんは愛人使いが荒いね。そんな大役気が重いよ。ま、ボクくらいしか上手く説明出来ないだろうけどね」
「私も一緒に参ります」
アンジェルがキトリーと共に、グレルさん親子へと説明しに行ってくれた。
今後の事を思うとキトリーの言うように気が重いけれど、今はアンヌを抱き締めていたい気分だ。
『ほらね☆ スタニィもよくそんな風に女の子を抱き締めてたよ♪』
うるさいクー! 元はと言えばクーが気まぐれにスタニスラスに加護を与えた事から始まったんじゃないのか!?
あ、でもそれがなかったら魔王を倒せなかったのか、何か複雑な気分……。
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