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その1

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ホテルの一室。
いつの間にか朝になったようだ。
女がよく眠っている。
九条加奈
中学時代の部活の後輩。
昨日数年ぶりに偶然再会し居酒屋で飲んだ。
そのあとホテルに行って今に至る。

布団をめくってみる。
白いお尻が現れる。
全裸だ。

脚の付け根に手をやりあそこを広げてみる。
昨日さんざん弄んだ性器はまだ濡れていて、ぬるぬるの愛液が糸を引く。

加奈はまだ目を覚まさない。
豊満な胸の先にある乳首をやさしく愛撫する。
つまんだり転がしたりしてみるが相変わらず眠ったままだ。
乳首を咥え舌で転がす。
「あっ・・ふんうう」
目は閉じたままだが反応があった。
もう少し愛撫したらもう一度するか。
そんなことを考えていた。



「あれ先輩、お久しぶりです」
昨日の夜、路上で不意に声をかけられた。
「九条加奈です。中学で吹奏楽部で一緒だった。覚えてますか?」
もちろん覚えていた。
加奈のことはかわいいと思っていたし、部活内でも結構仲良く話したほうだった。
付き合ってはいなかったが、そういう関係になれたらと思っていた。
加奈は赤いジャンバーに黒のミニスカート、ひざ下までのロングブーツをはいていた。
肉付きは良いがぽっちゃりというほどではなく、短いスカートから伸びた脚はかなり艶めかしかった。
顔は相変わらず童顔で、昔の面影というよりむしろ中学時代そのままといったほうが良いくらいだ。

「懐かしいですね。今何してるんですか?」
相変わらずハキハキしゃべる。しゃべり方も中学時代そのままだ。
今大学生で、バイトの帰りだと伝える。

加奈は美容の専門学校に通っていて、ちょうど帰ってきたところだと教えてくれた。

名残惜しかったので、ダメもとで飲みに行かないか誘ってみた。
「いいですね。懐かしいし、もう少しお話したいです。そこのお店にはいりましょうか」
加奈はそういうとスタスタと店の暖簾をくぐっていった。

席に着き上着を脱ぐと加奈はノースリーブのワンピースを着ていた。
胸があるせいか谷間が強調されているように見えた。

「ぷはぁー、やっぱりビールは最高ですね」
どこのオヤジかというような勢いでビールを飲み干す。
「日本酒も行きましょう。やはり日本人は日本酒でしょう。」
顔を赤らめながら加奈は飲み続けた。
といっても強いというほどでもなく、早くもとろんとした目が欲情を誘う。
ひとしきり部活のことや仲間の思い出なんかを語ったあと、唐突に加奈がつぶやいた。
「私先輩のこと結構好きだったんですよ。気づいてましたか?」
上目遣いで甘えた声で呟かれドキッとした。
「先輩、付き合ってる人いるんですか?」
肩のあたりまで赤くして加奈が問いかけてくる。
酔ったせいか、それとも羞恥のためかかなり赤い。

「結構酔ってるみたいだけどちょっと休んでいく?」
質問には答えず誘ってみる。
「いいですね。この後予定もないですしちょっと眠くなってきました。お付き合いしますよ」
誘われたことを回答と受け取ったのだろう。
実際彼女はいなかったので騙してはいない。
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