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その4

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いつの間にか眠ってしまっていたようで、気が付くと朝になっていた。
ひとしきり加奈の裸体を観察した後、やさしく体を愛撫した。

「もう、朝から何やってるんですか」

加奈が目を覚ましたようだ。

返事の代わりに股間のものを顔の前に差し出す。
加奈は黙ってその肉棒を咥えこむ。
喉の奥までカチカチになった肉棒を押し込もうとしたが、加奈は半分程度しか呑み込めなかった。

「舐めてください」

肉棒を吐き出すと、加奈は仕返しとばかり俺の顔に股間を押し付けてきた。

押し倒して少しクンニしたあと、再び挿入した。
締め付け具合を確認しながらゆっくり動くと加奈は声を上げた。

「ああ、・・あんあんあぁぁ・」

酔いがさめて元気になったのか、昨日より良い声で喘ぐ。
加奈に上になってもらうと、腰を前後に動かしだした

「先輩好きです。先輩、ずっとずっと、・・ああぁ」

会っていなかった空白の数年間、くすぶり続けていた気持ちがはじけたように加奈は腰を振り続けた。

ホテルから出るとLINEを交換し、その日は別れた。
お互い学校があったのでしょうがなかったが、かなり名残惜しかった。
今、一人暮らしをしていると伝えると、今日の夜遊びに行ってもいいかと尋ねてきた。

「先輩、やり逃げはいけませんよ。」

そう言って唇を重ねてきた。
舌を絡ませながらお尻に手をまわす。
外なのでさすがにそれ以上できなかったが、もちろんいいよと承諾し、駅まで迎えに行くと伝えた。

このあと俺たちは付き合うことになった。
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