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第2章〜航海〜
第14話
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一方、船の左側では。
「健康で鍛え抜かれた海兵、良い実験体になりそうですね」
なにやら香水瓶のようなものを複数手にしたアルバが、薄く笑みを浮かべている。
彼は瓶の蓋を開けて腕を振るった。
すると数秒後、近くにいた海軍たちが首を抑えて苦しがりはじめる。
「うぐっ?!」
「な、なん…だ…!!」
自分に何が起きているのか理解できないまま死んでいく海軍たち。
アルバは薄っすらと笑顔を貼り付けて見つめるだけ。
「ふふ…今回の薬もなかなかの出来ですね」
アルバが操っているのは、毒。
彼の趣味は薬作りで、治療薬の効果も素晴らしいが毒薬の威力も凄まじい。
風向きを計算しながら毒を撒き、返り血を浴びることなく敵を仕留めるのがアルバの戦い方だ。
「次はもう少し威力を落として、拷問用にするのも良さそうですね…」
悶え苦しみながら死んでいく敵を前に、物騒なことを呟きながらアルバはすでに次のことを考えていた。
(やはりここでの暮らしは楽しいですねえ。いい実験台が手に入る)
彼が船に乗る理由、それは他の多くの船員たちが船長を慕うなかで異色。
ただ薬を使って試したい、それだけなのだ。
主戦力の活躍により、海兵は誰一人として海賊船に乗り込むことができない。
時折上から人が降ってきたが、生きた海兵が乗り込むことはついになかった。
「みんなご苦労、戦利品の回収を頼む」
ライアンたちを引き連れて戻ってきたヴィンの命令で、回収係たちが海軍艦隊に乗り込んでいく。
「…おい、ジェイ。船を汚すなと何度言わせる」
甲板に転がる数人の死体を見て、ガイルは不機嫌そうに唸る。
彼にとって船は芸術作品。
うっかり傷をつけたり汚したりした日には怒りを買うため、皆普段から気をつけているのだ。
「しょうがないじゃーん、誰も乗り込ませるなって船長命令なんだからー」
ジェイと呼ばれたのは、まだ十代半ばくらいに見える少年。
海賊旗のてっぺんに立っていたが躊躇いなく飛び降り、平然と立ち上がった。
この高さをものともしない脚力、そして距離が離れていたのにガイルの声を聞き取る聴覚。
一見すると普通の少年だが、彼もまた超人的な身体能力の持ち主だ。
空中戦を得意とし、上から敵が降ってきたのは彼の仕業。
「健康で鍛え抜かれた海兵、良い実験体になりそうですね」
なにやら香水瓶のようなものを複数手にしたアルバが、薄く笑みを浮かべている。
彼は瓶の蓋を開けて腕を振るった。
すると数秒後、近くにいた海軍たちが首を抑えて苦しがりはじめる。
「うぐっ?!」
「な、なん…だ…!!」
自分に何が起きているのか理解できないまま死んでいく海軍たち。
アルバは薄っすらと笑顔を貼り付けて見つめるだけ。
「ふふ…今回の薬もなかなかの出来ですね」
アルバが操っているのは、毒。
彼の趣味は薬作りで、治療薬の効果も素晴らしいが毒薬の威力も凄まじい。
風向きを計算しながら毒を撒き、返り血を浴びることなく敵を仕留めるのがアルバの戦い方だ。
「次はもう少し威力を落として、拷問用にするのも良さそうですね…」
悶え苦しみながら死んでいく敵を前に、物騒なことを呟きながらアルバはすでに次のことを考えていた。
(やはりここでの暮らしは楽しいですねえ。いい実験台が手に入る)
彼が船に乗る理由、それは他の多くの船員たちが船長を慕うなかで異色。
ただ薬を使って試したい、それだけなのだ。
主戦力の活躍により、海兵は誰一人として海賊船に乗り込むことができない。
時折上から人が降ってきたが、生きた海兵が乗り込むことはついになかった。
「みんなご苦労、戦利品の回収を頼む」
ライアンたちを引き連れて戻ってきたヴィンの命令で、回収係たちが海軍艦隊に乗り込んでいく。
「…おい、ジェイ。船を汚すなと何度言わせる」
甲板に転がる数人の死体を見て、ガイルは不機嫌そうに唸る。
彼にとって船は芸術作品。
うっかり傷をつけたり汚したりした日には怒りを買うため、皆普段から気をつけているのだ。
「しょうがないじゃーん、誰も乗り込ませるなって船長命令なんだからー」
ジェイと呼ばれたのは、まだ十代半ばくらいに見える少年。
海賊旗のてっぺんに立っていたが躊躇いなく飛び降り、平然と立ち上がった。
この高さをものともしない脚力、そして距離が離れていたのにガイルの声を聞き取る聴覚。
一見すると普通の少年だが、彼もまた超人的な身体能力の持ち主だ。
空中戦を得意とし、上から敵が降ってきたのは彼の仕業。
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