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第6章〜過去〜
第66話
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戦力が出払っている船では、大砲部隊が敵襲に備えていた。
万が一接近戦になった時のことも考え、ミュフィら女性船員たちもアルバ特製爆弾などで武装している。
岸壁の窪みギリギリの所に船をつけ、ゴードンの船も側で待機し最悪の事態を想定し警戒体制だ。
「シリウスさん、ヴィンさんたちは大丈夫でしょうか」
ミュフィは不安でたまらずシリウスに話しかける。
捕らわれたイクスも心配だが、奪還しに行ったヴィン達のことが心配なのだ。
「…大丈夫、ヴィン達が負けるはずないよ」
シリウスは努めて笑顔でそう言ったが、正直なところ厳しいだろうと予想していた。
レークライドの一部隊程度なら大丈夫だろうが、相手に援軍などがいれば犠牲は避けられない…全員で逃げられるという可能性は低い。
先代がヴィンを連れ出せたのは、向こうにとって予想外だったから。
今回のように待ち構えられているところに飛び込むのでは難易度が違う。
そして周囲を警戒していた見張り番が、最悪の報告をしてきた。
「ふ、福船長…レークライドの戦艦が見えます…!」
援軍だろう、国旗を掲げた船が十隻向かってきている。
「最悪だ…しかもあれはまさか」
目を凝らして見ると、中央の船は装飾も装備も質が違う。
気づいたゴードンが血相を変え叫ぶ。
「あれは女王の船だ!!」
レークライドの女王ジェニファーが自ら出向いてきたのだ。
いくらかつて自国から連れ出された人間、そして盗み出した海賊が相手とはいえ女王が出てくるなど有り得ない。
城から出ることすら年に一度の即位式の日だけで、普段は城内でお気に入りの女達に囲まれて過ごしているというのに。
「どうしますか、まだ見つかってはいないようですが…!」
「ここで見つかれば袋の鼠だ、動かすしかない…彼らが少しでもこっちに来るようならすぐに船を出そう」
「では船長に合図を」
「いや、今打ち上げれば場所がバレる…合図はちょっと待って」
息を潜めて様子を伺うと、レークライドの船は港へと向かっているようだ。
(僕らに気づいてない?いや、わざと無視したんだ…狙いはヴィンだけってことか)
シリウスは迷った。
ここで自分たちの存在を示して注意を引くか、ヴィン達を信じて待つか。
しかし奪還作戦がうまくいっていなかった場合、女王の登場で絶望的な状況になる…シリウスが下した決断は。
万が一接近戦になった時のことも考え、ミュフィら女性船員たちもアルバ特製爆弾などで武装している。
岸壁の窪みギリギリの所に船をつけ、ゴードンの船も側で待機し最悪の事態を想定し警戒体制だ。
「シリウスさん、ヴィンさんたちは大丈夫でしょうか」
ミュフィは不安でたまらずシリウスに話しかける。
捕らわれたイクスも心配だが、奪還しに行ったヴィン達のことが心配なのだ。
「…大丈夫、ヴィン達が負けるはずないよ」
シリウスは努めて笑顔でそう言ったが、正直なところ厳しいだろうと予想していた。
レークライドの一部隊程度なら大丈夫だろうが、相手に援軍などがいれば犠牲は避けられない…全員で逃げられるという可能性は低い。
先代がヴィンを連れ出せたのは、向こうにとって予想外だったから。
今回のように待ち構えられているところに飛び込むのでは難易度が違う。
そして周囲を警戒していた見張り番が、最悪の報告をしてきた。
「ふ、福船長…レークライドの戦艦が見えます…!」
援軍だろう、国旗を掲げた船が十隻向かってきている。
「最悪だ…しかもあれはまさか」
目を凝らして見ると、中央の船は装飾も装備も質が違う。
気づいたゴードンが血相を変え叫ぶ。
「あれは女王の船だ!!」
レークライドの女王ジェニファーが自ら出向いてきたのだ。
いくらかつて自国から連れ出された人間、そして盗み出した海賊が相手とはいえ女王が出てくるなど有り得ない。
城から出ることすら年に一度の即位式の日だけで、普段は城内でお気に入りの女達に囲まれて過ごしているというのに。
「どうしますか、まだ見つかってはいないようですが…!」
「ここで見つかれば袋の鼠だ、動かすしかない…彼らが少しでもこっちに来るようならすぐに船を出そう」
「では船長に合図を」
「いや、今打ち上げれば場所がバレる…合図はちょっと待って」
息を潜めて様子を伺うと、レークライドの船は港へと向かっているようだ。
(僕らに気づいてない?いや、わざと無視したんだ…狙いはヴィンだけってことか)
シリウスは迷った。
ここで自分たちの存在を示して注意を引くか、ヴィン達を信じて待つか。
しかし奪還作戦がうまくいっていなかった場合、女王の登場で絶望的な状況になる…シリウスが下した決断は。
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