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物語のうた
桜雨
しおりを挟む窓に 写るは 冬の白い空
凍えながら 春待つ 木々達
過ぎ去りし華やかな時は想い出に
心の灯火 胸の奥 暖める
密かな片想い さよならは始まり
一人の寂しさを教えてくれた儚き物語
散り際 微かに 匂ひ立つ桜雨
めぐり逢う時を染めて 静かに散りゆく
散り際 微かに 匂ひ立つ桜雨
叶わぬ想いに似た 哀しき薄桜
柔らかな 木洩れ日に 想い芽生えて
風そよぐ 青い道 頬染めて 歩いた
心ときめかせ 花は風に揺れて
ひととき咲き誇る刹那 時は巡り
夢醒ます 雨を降らせ
運命告げて
共に咲く仲間がいたから花になれたの
花びら ひとひら
命もがれ はぐれても
過ぎし日胸に抱けば 旅路悲しくはない
風に乗り 空を舞い 思うままに流れて
現し世に想い運ぶ 優しき桜雨
もう一度 隣で
はらり あなたの元へ
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