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第四話
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「私は、名前を変えたのだ」
「名前を、変えた?」
コスティの問いにルルススはわずかに頷いた。
「ああ、名前を。私は確かめたかった。物事に宿る本質というものを。万物に備わり、それをそれ足らしめるもの。我々が思い出すべきもの。真なる形、原型、イデア。あるいは魂と呼ばれるそれが、本当に存在するのか。それを問いたかった。だから実験をした」
コスティはじっと静かに話を聞いている。
「名前とは存在証明だ。数えきれないほどの人間、事物を類から個へと分ける言葉だ。花という類の概念から、薔薇や百合という名前を以てそれらは分かたれる。人間という類の概念から、コスティ・コイヴ・マルヤクーシネンという名前を以て、君は人間から個に成るのだ。世界にただ一人存在することを認める祝福。それが名前だ」
「世界に一人……? 寂しい話だな」
「そうでもないさ」
問いにルルススは答える。
「世界に一人ということは、代えが利かないということだ。君は君であるだけで特別だ。それを讃える言葉が名前。私は、これ以上に優しい言葉を知らない」
優しい言葉。それを告げるルルススの声音も心なしか和らいだもののようにコスティは感じた。
「だが、私は求めるあまりそれを忘れてしまった」
「忘れた?」
ルルススは無表情に頷いた。悲しみを通り過ぎた感情の現れ方だった。
「名前が事物に本質を宿らせるという説がある。物の本質が名前に依存するのであれば、名前を変えれば本質も変わるはずだ。私は人間の本質、魂の存在こそを知りたかった。故に自分の名前を変えた。結果がこれだ」
ルルススは外套のボタンを外し、合わせを広げる。
コスティはわずかに目を見開いた。
「君も私の体が普通ではないことはわかっているだろう。今の私の体というのは、文字の集まりだ」
外套の下は葉のように平たい文字が連なって文章となり、夥しい量となったそれが人の形に留まりながら蠢いていた。
隙間からは時折光が覗いているが蝋燭の灯りではよく窺えない。
「この中に核となる魔力を帯びた石があり、それを中心に文字が、文章が集まり人の形を成している。これが今の私の体だ。その文章が孕む意味こそ、私が私であるために必要な情報ということになる」
そこまで言うとルルススは外套の前を閉めた。
「それじゃあ、今のお前の頭ってのは……」
「偽物だ」
ルルススはきっぱりと言い切った。
「今の私は、対象に情報を書き込むことで属性付与を行える。石像の頭に、私の中の頭部に該当する情報を書き込んで同様の機能を与えている」
言いながらルルススは指でこめかみを叩く。
「私は実験に成功した。魔法を使い名前を変え、それに合わせて私の本質は変化した。それこそ人間に魂が宿るという証明だ。しかし、私にはその意味がわからなかった」
「意味が?」
「実験をした意味だ。確かめたいことは明確だった。だが、何故魂の証明を求めて実験をしたのか。それを私は思い出すことができなかった。それだけではない。自分が何者で、どこで何をしていたか。何も、何も思い出せなかった。私が私ではなくなったからだろう。私の記憶は私だけのものだったのだ。今の私では、思い出す権利がないのだよ」
「それで、お前は……」
「探しているのだ。私の名前を」
コスティの問いにルルススは頷いて答えた。
「今のルルススというのは名前ではない。単なる言葉だ。言葉にあるのは文字と意味だけでいい」
単語の名前は読みである。
――人間としての名前は不要。
単語の体は文字である。
――人間としての肉体は不要。
単語の存在意義は意味である。
――人間としての心は不要。
――私は一つの単語によって、一つずつ人間である理由を奪われた。
ルルススはそう語った。
「今こうしている間にも、私の纏っている情報はRURSUSの六文字に還元されつつある。このままでは自我も消え、完全に言葉になってしまうだろう。言葉としての死しか迎えられないだろう。言葉の死とは即ち死語だ。この世の全ての記憶からルルススの単語が消えることが、いずれ言葉となる私が迎える死の形だ。だから私は思い出さなくてはいけない。私が私だった頃の名前を。汎く遍く、隈なく全てを指し示す言葉ではない。この世にどれほど事物が溢れ返ろうと、その中からただ一つ、私だけを指す言葉を」
ルルススが言葉を語る口。
コスティの瞬きをする目。
じりじりと燃える蝋燭の火。
それに合わせて揺らめく影。
それだけが、この場で生きているように動くものだった。
「名前も顔もわからない。私を探すとしても、誰に何を聞くべきかわからない。そうしている間にも私は私でなくなりつつある。文字の体を抱え何も進まないまま彷徨い、二年になる」
「二年も……」
「悪魔の証明というものがある。仮にもし私が存在しないと証明するならば、世界の遍く全てを検分して、私の痕跡がどこにもないことを確かめなければいけない。私が存在することを証明するならば、私が存在した証拠を見つけさえすればいい。方法だけを論ずるならば私の不在を証明することより、存在を証明する方が簡単なのだ、と。それだけを慰めだ」
そこでルルススはコスティの方に顔を向けた。薔薇のような瞳がコスティを捉える。
「……自分が何者かも定まらないまま自分を探そうとしているなんて、滑稽とは思わないか」
その問いの答えは、言葉ではなかった。
コスティは少し考えた末にベッドから降りるとルルススのそばで膝をつき、握手をするようにルルススの手を取った。手といっても今のルルススのそれは、無骨な籠手だったが。
突然の行動にルルススが戸惑っているとコスティが口を開く。
「握って」
「な、何を……」
「いいから。握って」
有無を言わせずといったコスティの言葉に、ルルススはわずかに手に力を込めた。
今の自分の手が本来の体ではないことを恥じるように微かなものだった。
「もっと強く」
ルルススは困惑しながら言われたとおりに握る力を強くする。
それすらほんのわずかなものだった。
それをじれったく思ったのかコスティはルルススの手を思い切り握った。
指が白くなるほど力を込めても鉄の部分は全てを拒むように硬く、かと思えば、革の部分は強く握れば握るほどぐにゃりと形を変える。
「お前が助けた奴の手だ。恥じることはねえ、しっかり握れ」
コスティの言葉に、ルルススは驚きに目を見張ったまま彼を見上げる。
言いながらコスティはもう片方の手を添え両手で包み込みようにする。
「俺を賊から助けてくれただろ。俺はあの時刺されて死ぬんだって思った。今だって思い出すだけで怖いさ。でも、お前があっという間に賊を倒してくれて、俺に手を貸してくれた。この手だ」
コスティはまっすぐとルルススの目を見つめながら続ける。
「お前が話してくれたことの半分もわかってねえけど、俺にとってのお前は、あの時この手を差し出してくれたお前なんだよ。お前がどこの誰でも関係ない」
コスティは一層強くルルススの手を握った。
「お前の名前を見つけよう。俺はお前のことを、本当の名前で呼んでみたい。それが俺の恩返しだ」
コスティの真摯な言葉に、ルルススは自分の胸が昂ぶっているのを感じた。
今の体に心臓などありはしないのはわかっているが、だからこそ明瞭に感じることがある。
この昂ぶりは心臓の鼓動の錯覚などではない。胸から溢れた気持ちであると。
「君は……。君は、本当に優しいな」
言ってルルススは、ゆっくりとコスティの手に自分の手を重ねる。
「あんまり落ち込むようなことばっか考えんじゃねえぞ」
頼む、とでも言うようにコスティはルルススの手を軽く叩いて、手を解く。
それでも手に残るぬくもりがあるような気がして、名残惜しいと思うことはなかった。
コスティはベッドの縁に腰掛けるとそのまま後ろに倒れ込んで天井を見つめる。
「今日は寝るとかいう気分じゃねえな」
「寝なくては駄目だ」
「それはお前も一緒だろ?」
首だけ持ち上げて尋ねるコスティの仕草に微笑んで、ルルススはその隣に腰掛けた。
「言葉は眠らない。私のことはいいから、目を閉じて」
「……だからって、俺一人だけ寝るってのもさ」
その様子が我が儘を言う子供のように見えて、ルルススは目を細める。
「困ったな。……では、もう一つ話をしよう」
「何の?」
「ちゃんとベッドの真ん中で、目を閉じたら話そう」
眠ろうとしない子供を窘めるようなルルススに、コスティは渋々といった様子で寝る体勢を整える。
「これでいいか?」
ルルススは満足そうに頷くと、コスティの手に自分の手を絡ませた。
するとコスティはその手を引っ張って自分の隣にルルススを寝かせる。
「眠れなくても、横になるくらいはできるだろ?」
コスティの言葉にルルススは驚いていたが、やがて目を閉じて話を始めた。
「月の裏にいる翁の話だ」
「月の裏?」
「いいから。目を閉じて」
言われるがままコスティは目を閉じる。
月の裏には翁がいる。
彼は背中に魔法の砂の入った袋を背負い、子供を探している。
眠ろうとしない子供を見つけると、魔法の砂をかける。
砂をかけられた子供は、あっという間に眠ってしまうのだ。
語りながらルルススは自身の体から文字を選り抜き、語る言葉と同じ文を綴る。
記述として完成し、意味を織り上げられたそれを、重ねた手からコスティへと送り込む。
それは魔法のようにコスティを眠りに誘った。
「おやすみ、コスティ」
静かに寝息を立て始めたコスティに、ルルススは一日の終わりを告げる言葉をかけた。
「名前を、変えた?」
コスティの問いにルルススはわずかに頷いた。
「ああ、名前を。私は確かめたかった。物事に宿る本質というものを。万物に備わり、それをそれ足らしめるもの。我々が思い出すべきもの。真なる形、原型、イデア。あるいは魂と呼ばれるそれが、本当に存在するのか。それを問いたかった。だから実験をした」
コスティはじっと静かに話を聞いている。
「名前とは存在証明だ。数えきれないほどの人間、事物を類から個へと分ける言葉だ。花という類の概念から、薔薇や百合という名前を以てそれらは分かたれる。人間という類の概念から、コスティ・コイヴ・マルヤクーシネンという名前を以て、君は人間から個に成るのだ。世界にただ一人存在することを認める祝福。それが名前だ」
「世界に一人……? 寂しい話だな」
「そうでもないさ」
問いにルルススは答える。
「世界に一人ということは、代えが利かないということだ。君は君であるだけで特別だ。それを讃える言葉が名前。私は、これ以上に優しい言葉を知らない」
優しい言葉。それを告げるルルススの声音も心なしか和らいだもののようにコスティは感じた。
「だが、私は求めるあまりそれを忘れてしまった」
「忘れた?」
ルルススは無表情に頷いた。悲しみを通り過ぎた感情の現れ方だった。
「名前が事物に本質を宿らせるという説がある。物の本質が名前に依存するのであれば、名前を変えれば本質も変わるはずだ。私は人間の本質、魂の存在こそを知りたかった。故に自分の名前を変えた。結果がこれだ」
ルルススは外套のボタンを外し、合わせを広げる。
コスティはわずかに目を見開いた。
「君も私の体が普通ではないことはわかっているだろう。今の私の体というのは、文字の集まりだ」
外套の下は葉のように平たい文字が連なって文章となり、夥しい量となったそれが人の形に留まりながら蠢いていた。
隙間からは時折光が覗いているが蝋燭の灯りではよく窺えない。
「この中に核となる魔力を帯びた石があり、それを中心に文字が、文章が集まり人の形を成している。これが今の私の体だ。その文章が孕む意味こそ、私が私であるために必要な情報ということになる」
そこまで言うとルルススは外套の前を閉めた。
「それじゃあ、今のお前の頭ってのは……」
「偽物だ」
ルルススはきっぱりと言い切った。
「今の私は、対象に情報を書き込むことで属性付与を行える。石像の頭に、私の中の頭部に該当する情報を書き込んで同様の機能を与えている」
言いながらルルススは指でこめかみを叩く。
「私は実験に成功した。魔法を使い名前を変え、それに合わせて私の本質は変化した。それこそ人間に魂が宿るという証明だ。しかし、私にはその意味がわからなかった」
「意味が?」
「実験をした意味だ。確かめたいことは明確だった。だが、何故魂の証明を求めて実験をしたのか。それを私は思い出すことができなかった。それだけではない。自分が何者で、どこで何をしていたか。何も、何も思い出せなかった。私が私ではなくなったからだろう。私の記憶は私だけのものだったのだ。今の私では、思い出す権利がないのだよ」
「それで、お前は……」
「探しているのだ。私の名前を」
コスティの問いにルルススは頷いて答えた。
「今のルルススというのは名前ではない。単なる言葉だ。言葉にあるのは文字と意味だけでいい」
単語の名前は読みである。
――人間としての名前は不要。
単語の体は文字である。
――人間としての肉体は不要。
単語の存在意義は意味である。
――人間としての心は不要。
――私は一つの単語によって、一つずつ人間である理由を奪われた。
ルルススはそう語った。
「今こうしている間にも、私の纏っている情報はRURSUSの六文字に還元されつつある。このままでは自我も消え、完全に言葉になってしまうだろう。言葉としての死しか迎えられないだろう。言葉の死とは即ち死語だ。この世の全ての記憶からルルススの単語が消えることが、いずれ言葉となる私が迎える死の形だ。だから私は思い出さなくてはいけない。私が私だった頃の名前を。汎く遍く、隈なく全てを指し示す言葉ではない。この世にどれほど事物が溢れ返ろうと、その中からただ一つ、私だけを指す言葉を」
ルルススが言葉を語る口。
コスティの瞬きをする目。
じりじりと燃える蝋燭の火。
それに合わせて揺らめく影。
それだけが、この場で生きているように動くものだった。
「名前も顔もわからない。私を探すとしても、誰に何を聞くべきかわからない。そうしている間にも私は私でなくなりつつある。文字の体を抱え何も進まないまま彷徨い、二年になる」
「二年も……」
「悪魔の証明というものがある。仮にもし私が存在しないと証明するならば、世界の遍く全てを検分して、私の痕跡がどこにもないことを確かめなければいけない。私が存在することを証明するならば、私が存在した証拠を見つけさえすればいい。方法だけを論ずるならば私の不在を証明することより、存在を証明する方が簡単なのだ、と。それだけを慰めだ」
そこでルルススはコスティの方に顔を向けた。薔薇のような瞳がコスティを捉える。
「……自分が何者かも定まらないまま自分を探そうとしているなんて、滑稽とは思わないか」
その問いの答えは、言葉ではなかった。
コスティは少し考えた末にベッドから降りるとルルススのそばで膝をつき、握手をするようにルルススの手を取った。手といっても今のルルススのそれは、無骨な籠手だったが。
突然の行動にルルススが戸惑っているとコスティが口を開く。
「握って」
「な、何を……」
「いいから。握って」
有無を言わせずといったコスティの言葉に、ルルススはわずかに手に力を込めた。
今の自分の手が本来の体ではないことを恥じるように微かなものだった。
「もっと強く」
ルルススは困惑しながら言われたとおりに握る力を強くする。
それすらほんのわずかなものだった。
それをじれったく思ったのかコスティはルルススの手を思い切り握った。
指が白くなるほど力を込めても鉄の部分は全てを拒むように硬く、かと思えば、革の部分は強く握れば握るほどぐにゃりと形を変える。
「お前が助けた奴の手だ。恥じることはねえ、しっかり握れ」
コスティの言葉に、ルルススは驚きに目を見張ったまま彼を見上げる。
言いながらコスティはもう片方の手を添え両手で包み込みようにする。
「俺を賊から助けてくれただろ。俺はあの時刺されて死ぬんだって思った。今だって思い出すだけで怖いさ。でも、お前があっという間に賊を倒してくれて、俺に手を貸してくれた。この手だ」
コスティはまっすぐとルルススの目を見つめながら続ける。
「お前が話してくれたことの半分もわかってねえけど、俺にとってのお前は、あの時この手を差し出してくれたお前なんだよ。お前がどこの誰でも関係ない」
コスティは一層強くルルススの手を握った。
「お前の名前を見つけよう。俺はお前のことを、本当の名前で呼んでみたい。それが俺の恩返しだ」
コスティの真摯な言葉に、ルルススは自分の胸が昂ぶっているのを感じた。
今の体に心臓などありはしないのはわかっているが、だからこそ明瞭に感じることがある。
この昂ぶりは心臓の鼓動の錯覚などではない。胸から溢れた気持ちであると。
「君は……。君は、本当に優しいな」
言ってルルススは、ゆっくりとコスティの手に自分の手を重ねる。
「あんまり落ち込むようなことばっか考えんじゃねえぞ」
頼む、とでも言うようにコスティはルルススの手を軽く叩いて、手を解く。
それでも手に残るぬくもりがあるような気がして、名残惜しいと思うことはなかった。
コスティはベッドの縁に腰掛けるとそのまま後ろに倒れ込んで天井を見つめる。
「今日は寝るとかいう気分じゃねえな」
「寝なくては駄目だ」
「それはお前も一緒だろ?」
首だけ持ち上げて尋ねるコスティの仕草に微笑んで、ルルススはその隣に腰掛けた。
「言葉は眠らない。私のことはいいから、目を閉じて」
「……だからって、俺一人だけ寝るってのもさ」
その様子が我が儘を言う子供のように見えて、ルルススは目を細める。
「困ったな。……では、もう一つ話をしよう」
「何の?」
「ちゃんとベッドの真ん中で、目を閉じたら話そう」
眠ろうとしない子供を窘めるようなルルススに、コスティは渋々といった様子で寝る体勢を整える。
「これでいいか?」
ルルススは満足そうに頷くと、コスティの手に自分の手を絡ませた。
するとコスティはその手を引っ張って自分の隣にルルススを寝かせる。
「眠れなくても、横になるくらいはできるだろ?」
コスティの言葉にルルススは驚いていたが、やがて目を閉じて話を始めた。
「月の裏にいる翁の話だ」
「月の裏?」
「いいから。目を閉じて」
言われるがままコスティは目を閉じる。
月の裏には翁がいる。
彼は背中に魔法の砂の入った袋を背負い、子供を探している。
眠ろうとしない子供を見つけると、魔法の砂をかける。
砂をかけられた子供は、あっという間に眠ってしまうのだ。
語りながらルルススは自身の体から文字を選り抜き、語る言葉と同じ文を綴る。
記述として完成し、意味を織り上げられたそれを、重ねた手からコスティへと送り込む。
それは魔法のようにコスティを眠りに誘った。
「おやすみ、コスティ」
静かに寝息を立て始めたコスティに、ルルススは一日の終わりを告げる言葉をかけた。
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