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第22話
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離れに行くと、丁度部下が親則に食事をとらせているところだった。
とはいえ、目の前で行われているそれは食事というより餌やりと言ったほうが的確だった。
手を縄で縛ったままでは箸も使えぬので、体を起こして口に筒を捩じ込み、無理矢理粥を流し込んでいるのである。
何度も噎せながら粥を食べさせられ、椀が空になってやっと親則は解放された。
部下は親則を牢から引きずり出し、鹿島に頭を下げる。
それから部下の頭目が鹿島に耳打ちし、部屋の隅に置かれた長持を示した。
「ああ、よいですね。今日はそれで楽しみましょう」
鹿島が言うと部下たちは長持を部屋の中央まで持ってきた。
「格子に縛ってください。足を開いて、尻穴まで見えるように」
指示を受け、言われた通りに部下は手早く親則を格子に縛り付ける。
「もうよいです。下がりなさい」
鹿島が言うと部下は部屋から出て行った。
足を大きく開いた格好には未だに羞恥心があるのか、親則の顔が赤く染まっている。
晒された後孔には鹿島に入れられた張型が深々と埋まっている。それを締めつけるように後孔がひくついた。
「気分はどうですか、犬吠森殿」
言って鹿島は親則の下に歩み寄り、親則の尻に埋められた張型を足で小突く。
「あっ……!」
親則の口から喘ぎ声が漏れた。
「飯にも媚薬を混ぜていましたからね。尻が気持ちよくて、俺がいなくても寂しくなかったでしょう?」
鹿島は二、三度張型を小突き、その度に親則が喘ぎをあげるのを楽しんだ。
「でも、入っているだけでは物足りないですよね? 抜いたり、差したり……。奥まで突かれるほうが犬吠森殿もお好きでしょう」
そこで言葉を区切ると、鹿島は大袈裟にため息をついてみせた。
「ですが、生憎と今日は気が乗らず……」
鹿島は言って長持まで歩み寄り、蓋を開ける。
「ですから、犬吠森殿の相手はこれにお任せします」
鹿島は長持の縁を叩いて微笑んでみせた。
ぬちゃり、と。
粘ついた液体が絡みつくような水音がする。
長持の縁に寄り掛かるように、それは這い出てきた。
腹わたのような肉の塊。
それが宙を探るように一本、二本と手を伸ばし、やがて大きな塊が顔を覗かせた。
触手の表面は粘液でてらてらと光っている。
「な、っ……」
不気味な気配に親則は息を呑む。
その肉の塊は身——と呼ぶのが相応しいのかわからないが——を縁にかけて迫り出すと、板張りの床にぼとりと落ちた。
大きな肉の塊から何本もの触手が生え、そのどれもが何かを求めるように蠢いている。
触手は不揃いな肉の塊がいくつも連なっていて節のようなくびれを作り、その先端は丸く膨らんでいて陽根の雁首を思わせる。
「犬吠森殿は初めて見ましたか? 人を脅かす妖が絶えて久しいですが、いるところにはいるのです。人から忘れられ、自分の形さえ保てなくなった無様な姿でね」
鹿島は触手の脇を通って親則の側まで歩み寄るとしゃがみ込み、張型を固定している紐を解いた。
「あっ……」
押さえるものがなくなり、ずるずると張型が親則の腹の中から抜け落ちる。
腸壁と後孔を刺激され、親則は声を漏らした。
長い間張型を入れられていた後孔はぽっかりと口を開けている。
閉じようとひくつく後孔を見て鹿島は笑い、親則の萎れた陽根に手を伸ばした。
「あ、ああっ……!」
媚薬で熱を持った体は乱暴に陽根を扱かれても快楽しか伝えない。
程なくして親則の陽根はいきり勃ち、先端から先走りを溢れさせる。
「力のない妖が何をすると思います? 人の精を吸うのですよ」
言って鹿島は立ち上がり、懐から手拭いを取り出して先走りで濡れた手を拭う。その手拭いを触手のほうに放った。
「あれは目がない代わりに鼻が利くのです。精の匂いを嗅ぎつける」
肉の塊は何かに気付いたようにびくりと震え、先走りの匂いが染みついた手拭いに触手を伸ばした。
手拭いを己のものにするかのようにぎゅうと巻きつくと、もっとないのかと探るように触手を方々に伸ばした。
触手の一つが親則の方を向いてぴたりと止まると、他の触手も一斉に親則の方を向く。
それから肉の塊が、びちゃりと音を立てながら親則に向けて這い寄ってきた。
じりじりと近寄る肉の塊に餌を差し出しながら身動きも取れず、ただ餌食になるのを待つしかなかった。
蛇のようにうねうねと蠢く触手はやがて親則の足を探り当て、それに絡み付いた。
「や、めろ……っ!」
ぬるぬるとぬめって冷えた肉が足にまとわりつく。
ぶよぶよとする脂身のような感触がひどく気持ち悪かった。
親則は絡みつく触手を振り解こうとするも、足を開いたままの格好で格子に縛り付けられているのではわずかな抵抗にしかならなかった。
親則の足に粘液を垂らしながら幾本もの触手が這い、足先から脛、太腿と絡みつきながら、ついに触手は親則の陽根を探り当てた。
「あっ……!」
冷たい触手が陽根に触れ、親則は戸惑いの声を上げる。
「やめろ、触るな……ああ、ぅん、ぅっ……!」
親則の静止の声も届かず、触手は親則の陽根に絡みつく。
冷えた肉が陽根を搾り上げるように巻きつき、別の触手が先端にその身を押し付けるように擦る。
「あ、うぅ、んんっ……!」
一方的に与えられる快楽を受け止めるしか親則にはできなかった。
そしてまた別の触手が親則の尻を撫で回したあと、時間をかけて閉じきったばかりの後孔を突いた。
冷たい感触に親則の後孔がきゅっと窄まった。
「あああっ……!」
触手はずぶ、と後孔を押し広げて親則の体内に侵入する。
「う、ううっ……、あっ、は、あっ……、ああっ……!」
ぼこぼこと肉が歪に膨れてできた不揃いな節が後孔を擦り、親則は快楽に染まった喘ぎを漏らした。
触手は様子を探るように狭い腸内をゆっくりと進み、親則の腹の中を満たす。
「んん……っ、う、あぁっ……!」
今度は別の触手が押し広げられた親則の後孔をなぞる。
「っ……! やめ、ああああぁっ!」
その意味を察したときにはもう遅く、粘液の滑りに任せて二本目の触手が親則の後孔に割り入った。
「う、ぐ……っ、は、あああっ、んぅっ、あっああああっ……!」
二本の触手が入り込んだ親則の腹の中はぎちぎちになり、前立腺を押し潰されるように刺激され、親則は絶頂を迎えた。同時に陽根もどくりと精を吐き出す。
すると親則の陽根を責め立てていた触手の先が二つに割れた。中には細かい疣いぼの並んだ空洞がある。
触手は精を余さず摂取しようと親則の陽根に吸いつき、その肉で陽根を包み込んだ。
「ああっ! あっ、ん、あああっ、うぅ……っ!」
精を吐き出したばかりの敏感な陽根と尻を同時に責め立てられた親則は声を漏らすしかできることはなかった。
二本の触手は激しく抜き差しを繰り返し、くちゅくちゅと大きな水音を立てる。
その様子を見ていた鹿島は侮蔑するような目で親則を見つめた。
「そんなものを尻に入れられて嬉しいのですか、犬吠森殿。尻に入ればなんでもいいとは……。高瀬はとんだ淫乱を棟梁に据えていたようですね。皆に殿様と崇められるより、春を鬻ぐほうが向いているのではないですか?」
「ち、が……っ、ああっ、う、んんぅ……っ、んんっ!」
こんな様を見せているのは縄で縛られ、媚薬を盛られているからだと思いたかった。
縄さえなければ、薬さえなければ、こんなに乱れた姿を見せることもなかった。
しかし、そんな思いすらすぐに快楽の波に飲み込まれる。
「ああっ……!」
二本の触手がずるり、と引き抜かれ、排泄に似た感覚に背筋を這うような気持ちよさが走る。
「っ……!?」
もう責め苦は終わったのかと触手の様子を窺い見た親則は、今まさに忍び寄ろうとしている新たな触手を見て、驚愕と困惑の混じったようにびくりと体を震わせた。
今しがた親則を責め立てていた二本の触手より太い触手が、今からこれが入るのだと見せつけるように親則の前でうねっていた。
透明な肉の中には白い卵がいくつも詰められており、先端からは粘液をぶしゅっと噴き出している。
「や、めろ……あああっ!」
触手は親則の後孔をいっぱいに押し広げ、一気に奥深くまで進んだ。
「ふ、ううんっ……! ああっ! ぐぅ……、んんっ……あっ!」
冷たい粘液を大量に噴き出しながら触手はさらに奥へと進んでいく。
「あああああああっ!」
曲がりくねった直腸の奥、結腸をぐりぐりと刺激されて親則は叫んだ。強い快楽に頭の中が真っ白になる。
びくりと体を震わせ、陽根から精を吐き出して達する。
「ああっ! あ、あああっ……!」
狭い結腸を無理に押し広げながら、触手は奥へと入り込む。また親則は達してしまった。
その後も、触手がずるりと動くたびに結腸を刺激され、声にならない叫びを上げながら何度も絶頂を迎える。
やがて触手は先端に開いた口から卵を吐き出した。
「あっ……っ! う、ぅっ、んんっ……!」
触手の中に詰められた卵が次々に腹の中に産みつけられると、更に本体のほうから卵が運ばれてくる。
後孔に、薄い肉越しに殻を持った卵が通り抜ける感触がし、こんな得体のしれないものに卵を産みつけられている絶望感が親則を襲う。
卵を一通り吐き出すと触手は用が済んだのか、緩慢な動作で親則の体から抜けていく。
「ふ、ぅうっ……! んっ……! あ、ああっ!」
粘液に濡れた触手が腸壁と後孔を擦りながら抜けていき、親則は排泄感に酔う。
後孔から背骨が抜かれているような気持ちよさとくすぐったさが襲う。
「んっ! ああっ、あっ……! うぅっ、んぅっ……!」
親則の意思に関係なく一定の速度で触手が引き抜かれ、親則がどんなに早く終わってくれと願っても叶えられることはない。
「う、んんっ……! は、あっ、ああっ……! んぅ……っ!」
ずるり、と一際大きく膨れた先端が抜け落ち、永遠に続くような触手の排泄が終わり、親則は体を震わせた。
卵を産み終えた触手は産卵で力を使い果たしたのか、先ほどまで激しく動いていたのが嘘かのようにぐったりと床に伏している。
親則が触手に凌辱される様を見ていた鹿島は満足げに笑いながら歩み寄ってきた。
邪魔な触手を足で退けて親則の近くまで来ると膝をつき、力なく項垂れている親則の顎を持ち上げて視線を合わせた。
空いた手が親則の腹に伸びて撫でさすった。
「ここに卵をいっぱい産んでもらいましたね、犬吠森殿。あの卵は一晩もすれば孵って、腹を食い破って出てくるのです。……どうしたらいいか、わかりますね?」
鹿島の言葉に親則の目が動揺に揺らいだ。
「どうしましたか? 腹に力を込めて、尻穴から出すのです。できませんか?」
言って鹿島は腹を撫でていた手を後孔に伸ばす。
「ん、っ……!」
「俺の前であんなに太くて臭い糞をひり出しておいて、今更何を恥ずかしがるのです。ここから出すのですよ」
鹿島は後孔を示して弄るように撫でさすってから、親則の顎を掴んでいた手を離して立ち上がった。
「では、今日はこの辺で。一晩ですからね、一晩」
鹿島はそれだけ言うと、行灯の火を消して部屋から出て行った。
残された親則の前には触手が横たわっている。
それを忌々しげに見つめたあと、親則は羞恥に耐えるように目をつむり、体に力を込める。
鹿島と戦うためならば、どんな屈辱にも耐えてみせると決めたはずだ。
こんなところで死ぬわけにはいかない。
そう思いながら腹に力を込める。
「んん、ぅ、あっ……?」
戸惑いの混じった喘ぎが漏れる。
出そうと腹に力を込めると腹の中に詰まった卵を締め付けてしまい、快感を覚えてしまうのだ。そうなると力が入らなくなってしまう。
「う、んん……っ!」
快楽に押し流されぬように再びいきみ、やがて後孔が押し上げられるように盛り上がり、卵の白い殻が覗く。
ぐぐ、と後孔が押し広げられる感触も今の親則には快楽としかとらえられない。
「ん……、あああっ……!」
一段と力を込め、前立腺が刺激されて腹の底から湧く快楽と後孔への刺激に耐えていると、卵の一番大きいところを通り抜けて卵が排泄され、親則はびくりと体を震わせて達する。
「っ……!」
卵はこれだけではない。まだ腹の中に収まっているのだ。
絶望と快楽を感じながら親則はまた腹に力を込めた。
とはいえ、目の前で行われているそれは食事というより餌やりと言ったほうが的確だった。
手を縄で縛ったままでは箸も使えぬので、体を起こして口に筒を捩じ込み、無理矢理粥を流し込んでいるのである。
何度も噎せながら粥を食べさせられ、椀が空になってやっと親則は解放された。
部下は親則を牢から引きずり出し、鹿島に頭を下げる。
それから部下の頭目が鹿島に耳打ちし、部屋の隅に置かれた長持を示した。
「ああ、よいですね。今日はそれで楽しみましょう」
鹿島が言うと部下たちは長持を部屋の中央まで持ってきた。
「格子に縛ってください。足を開いて、尻穴まで見えるように」
指示を受け、言われた通りに部下は手早く親則を格子に縛り付ける。
「もうよいです。下がりなさい」
鹿島が言うと部下は部屋から出て行った。
足を大きく開いた格好には未だに羞恥心があるのか、親則の顔が赤く染まっている。
晒された後孔には鹿島に入れられた張型が深々と埋まっている。それを締めつけるように後孔がひくついた。
「気分はどうですか、犬吠森殿」
言って鹿島は親則の下に歩み寄り、親則の尻に埋められた張型を足で小突く。
「あっ……!」
親則の口から喘ぎ声が漏れた。
「飯にも媚薬を混ぜていましたからね。尻が気持ちよくて、俺がいなくても寂しくなかったでしょう?」
鹿島は二、三度張型を小突き、その度に親則が喘ぎをあげるのを楽しんだ。
「でも、入っているだけでは物足りないですよね? 抜いたり、差したり……。奥まで突かれるほうが犬吠森殿もお好きでしょう」
そこで言葉を区切ると、鹿島は大袈裟にため息をついてみせた。
「ですが、生憎と今日は気が乗らず……」
鹿島は言って長持まで歩み寄り、蓋を開ける。
「ですから、犬吠森殿の相手はこれにお任せします」
鹿島は長持の縁を叩いて微笑んでみせた。
ぬちゃり、と。
粘ついた液体が絡みつくような水音がする。
長持の縁に寄り掛かるように、それは這い出てきた。
腹わたのような肉の塊。
それが宙を探るように一本、二本と手を伸ばし、やがて大きな塊が顔を覗かせた。
触手の表面は粘液でてらてらと光っている。
「な、っ……」
不気味な気配に親則は息を呑む。
その肉の塊は身——と呼ぶのが相応しいのかわからないが——を縁にかけて迫り出すと、板張りの床にぼとりと落ちた。
大きな肉の塊から何本もの触手が生え、そのどれもが何かを求めるように蠢いている。
触手は不揃いな肉の塊がいくつも連なっていて節のようなくびれを作り、その先端は丸く膨らんでいて陽根の雁首を思わせる。
「犬吠森殿は初めて見ましたか? 人を脅かす妖が絶えて久しいですが、いるところにはいるのです。人から忘れられ、自分の形さえ保てなくなった無様な姿でね」
鹿島は触手の脇を通って親則の側まで歩み寄るとしゃがみ込み、張型を固定している紐を解いた。
「あっ……」
押さえるものがなくなり、ずるずると張型が親則の腹の中から抜け落ちる。
腸壁と後孔を刺激され、親則は声を漏らした。
長い間張型を入れられていた後孔はぽっかりと口を開けている。
閉じようとひくつく後孔を見て鹿島は笑い、親則の萎れた陽根に手を伸ばした。
「あ、ああっ……!」
媚薬で熱を持った体は乱暴に陽根を扱かれても快楽しか伝えない。
程なくして親則の陽根はいきり勃ち、先端から先走りを溢れさせる。
「力のない妖が何をすると思います? 人の精を吸うのですよ」
言って鹿島は立ち上がり、懐から手拭いを取り出して先走りで濡れた手を拭う。その手拭いを触手のほうに放った。
「あれは目がない代わりに鼻が利くのです。精の匂いを嗅ぎつける」
肉の塊は何かに気付いたようにびくりと震え、先走りの匂いが染みついた手拭いに触手を伸ばした。
手拭いを己のものにするかのようにぎゅうと巻きつくと、もっとないのかと探るように触手を方々に伸ばした。
触手の一つが親則の方を向いてぴたりと止まると、他の触手も一斉に親則の方を向く。
それから肉の塊が、びちゃりと音を立てながら親則に向けて這い寄ってきた。
じりじりと近寄る肉の塊に餌を差し出しながら身動きも取れず、ただ餌食になるのを待つしかなかった。
蛇のようにうねうねと蠢く触手はやがて親則の足を探り当て、それに絡み付いた。
「や、めろ……っ!」
ぬるぬるとぬめって冷えた肉が足にまとわりつく。
ぶよぶよとする脂身のような感触がひどく気持ち悪かった。
親則は絡みつく触手を振り解こうとするも、足を開いたままの格好で格子に縛り付けられているのではわずかな抵抗にしかならなかった。
親則の足に粘液を垂らしながら幾本もの触手が這い、足先から脛、太腿と絡みつきながら、ついに触手は親則の陽根を探り当てた。
「あっ……!」
冷たい触手が陽根に触れ、親則は戸惑いの声を上げる。
「やめろ、触るな……ああ、ぅん、ぅっ……!」
親則の静止の声も届かず、触手は親則の陽根に絡みつく。
冷えた肉が陽根を搾り上げるように巻きつき、別の触手が先端にその身を押し付けるように擦る。
「あ、うぅ、んんっ……!」
一方的に与えられる快楽を受け止めるしか親則にはできなかった。
そしてまた別の触手が親則の尻を撫で回したあと、時間をかけて閉じきったばかりの後孔を突いた。
冷たい感触に親則の後孔がきゅっと窄まった。
「あああっ……!」
触手はずぶ、と後孔を押し広げて親則の体内に侵入する。
「う、ううっ……、あっ、は、あっ……、ああっ……!」
ぼこぼこと肉が歪に膨れてできた不揃いな節が後孔を擦り、親則は快楽に染まった喘ぎを漏らした。
触手は様子を探るように狭い腸内をゆっくりと進み、親則の腹の中を満たす。
「んん……っ、う、あぁっ……!」
今度は別の触手が押し広げられた親則の後孔をなぞる。
「っ……! やめ、ああああぁっ!」
その意味を察したときにはもう遅く、粘液の滑りに任せて二本目の触手が親則の後孔に割り入った。
「う、ぐ……っ、は、あああっ、んぅっ、あっああああっ……!」
二本の触手が入り込んだ親則の腹の中はぎちぎちになり、前立腺を押し潰されるように刺激され、親則は絶頂を迎えた。同時に陽根もどくりと精を吐き出す。
すると親則の陽根を責め立てていた触手の先が二つに割れた。中には細かい疣いぼの並んだ空洞がある。
触手は精を余さず摂取しようと親則の陽根に吸いつき、その肉で陽根を包み込んだ。
「ああっ! あっ、ん、あああっ、うぅ……っ!」
精を吐き出したばかりの敏感な陽根と尻を同時に責め立てられた親則は声を漏らすしかできることはなかった。
二本の触手は激しく抜き差しを繰り返し、くちゅくちゅと大きな水音を立てる。
その様子を見ていた鹿島は侮蔑するような目で親則を見つめた。
「そんなものを尻に入れられて嬉しいのですか、犬吠森殿。尻に入ればなんでもいいとは……。高瀬はとんだ淫乱を棟梁に据えていたようですね。皆に殿様と崇められるより、春を鬻ぐほうが向いているのではないですか?」
「ち、が……っ、ああっ、う、んんぅ……っ、んんっ!」
こんな様を見せているのは縄で縛られ、媚薬を盛られているからだと思いたかった。
縄さえなければ、薬さえなければ、こんなに乱れた姿を見せることもなかった。
しかし、そんな思いすらすぐに快楽の波に飲み込まれる。
「ああっ……!」
二本の触手がずるり、と引き抜かれ、排泄に似た感覚に背筋を這うような気持ちよさが走る。
「っ……!?」
もう責め苦は終わったのかと触手の様子を窺い見た親則は、今まさに忍び寄ろうとしている新たな触手を見て、驚愕と困惑の混じったようにびくりと体を震わせた。
今しがた親則を責め立てていた二本の触手より太い触手が、今からこれが入るのだと見せつけるように親則の前でうねっていた。
透明な肉の中には白い卵がいくつも詰められており、先端からは粘液をぶしゅっと噴き出している。
「や、めろ……あああっ!」
触手は親則の後孔をいっぱいに押し広げ、一気に奥深くまで進んだ。
「ふ、ううんっ……! ああっ! ぐぅ……、んんっ……あっ!」
冷たい粘液を大量に噴き出しながら触手はさらに奥へと進んでいく。
「あああああああっ!」
曲がりくねった直腸の奥、結腸をぐりぐりと刺激されて親則は叫んだ。強い快楽に頭の中が真っ白になる。
びくりと体を震わせ、陽根から精を吐き出して達する。
「ああっ! あ、あああっ……!」
狭い結腸を無理に押し広げながら、触手は奥へと入り込む。また親則は達してしまった。
その後も、触手がずるりと動くたびに結腸を刺激され、声にならない叫びを上げながら何度も絶頂を迎える。
やがて触手は先端に開いた口から卵を吐き出した。
「あっ……っ! う、ぅっ、んんっ……!」
触手の中に詰められた卵が次々に腹の中に産みつけられると、更に本体のほうから卵が運ばれてくる。
後孔に、薄い肉越しに殻を持った卵が通り抜ける感触がし、こんな得体のしれないものに卵を産みつけられている絶望感が親則を襲う。
卵を一通り吐き出すと触手は用が済んだのか、緩慢な動作で親則の体から抜けていく。
「ふ、ぅうっ……! んっ……! あ、ああっ!」
粘液に濡れた触手が腸壁と後孔を擦りながら抜けていき、親則は排泄感に酔う。
後孔から背骨が抜かれているような気持ちよさとくすぐったさが襲う。
「んっ! ああっ、あっ……! うぅっ、んぅっ……!」
親則の意思に関係なく一定の速度で触手が引き抜かれ、親則がどんなに早く終わってくれと願っても叶えられることはない。
「う、んんっ……! は、あっ、ああっ……! んぅ……っ!」
ずるり、と一際大きく膨れた先端が抜け落ち、永遠に続くような触手の排泄が終わり、親則は体を震わせた。
卵を産み終えた触手は産卵で力を使い果たしたのか、先ほどまで激しく動いていたのが嘘かのようにぐったりと床に伏している。
親則が触手に凌辱される様を見ていた鹿島は満足げに笑いながら歩み寄ってきた。
邪魔な触手を足で退けて親則の近くまで来ると膝をつき、力なく項垂れている親則の顎を持ち上げて視線を合わせた。
空いた手が親則の腹に伸びて撫でさすった。
「ここに卵をいっぱい産んでもらいましたね、犬吠森殿。あの卵は一晩もすれば孵って、腹を食い破って出てくるのです。……どうしたらいいか、わかりますね?」
鹿島の言葉に親則の目が動揺に揺らいだ。
「どうしましたか? 腹に力を込めて、尻穴から出すのです。できませんか?」
言って鹿島は腹を撫でていた手を後孔に伸ばす。
「ん、っ……!」
「俺の前であんなに太くて臭い糞をひり出しておいて、今更何を恥ずかしがるのです。ここから出すのですよ」
鹿島は後孔を示して弄るように撫でさすってから、親則の顎を掴んでいた手を離して立ち上がった。
「では、今日はこの辺で。一晩ですからね、一晩」
鹿島はそれだけ言うと、行灯の火を消して部屋から出て行った。
残された親則の前には触手が横たわっている。
それを忌々しげに見つめたあと、親則は羞恥に耐えるように目をつむり、体に力を込める。
鹿島と戦うためならば、どんな屈辱にも耐えてみせると決めたはずだ。
こんなところで死ぬわけにはいかない。
そう思いながら腹に力を込める。
「んん、ぅ、あっ……?」
戸惑いの混じった喘ぎが漏れる。
出そうと腹に力を込めると腹の中に詰まった卵を締め付けてしまい、快感を覚えてしまうのだ。そうなると力が入らなくなってしまう。
「う、んん……っ!」
快楽に押し流されぬように再びいきみ、やがて後孔が押し上げられるように盛り上がり、卵の白い殻が覗く。
ぐぐ、と後孔が押し広げられる感触も今の親則には快楽としかとらえられない。
「ん……、あああっ……!」
一段と力を込め、前立腺が刺激されて腹の底から湧く快楽と後孔への刺激に耐えていると、卵の一番大きいところを通り抜けて卵が排泄され、親則はびくりと体を震わせて達する。
「っ……!」
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