【完結】盲目の騎士〜最終章〜

九時せんり

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盲目の騎士〜最終章〜

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その日の青柳は確かにどこかがおかしかった。いつも決まった時間に起きて身支度を整えるのにその日はベッドから出ずに美智香を呼んだ。
「どうかしたんですか?青柳先生?」
美智香は不思議そうに尋ねた。
「美智香さん、今日は一緒にいて欲しい。」
青柳はそう言って美智香に抱きついて来た。
「今日は無理です。大事な会議があるんです。明日は休みですから1日一緒に過ごしましょう。」
美智香は困った表情を浮かべた。青柳は時々こうやって美智香を困らせる事が前にもあった。いつも通りのことだろう。美智香はそう思ってまともに取り合わなかった。
「高真さんがもうすぐお迎えに来ますよ。」
そう言って青柳の着替えを手伝いいつも通り青柳を送り出した。
それでも職場での会議中、携帯がバンバン鳴り響いた。美智香は苦笑いしながら会議を抜け出して電話に出た。電話は高真からだった。
朝の青柳の様子から何かトラブルでもあったのかな、そう思って、電話に出た。
ノイズが酷い。
「山本さん、落ち着いて聞いてください。」
高真の声が張り詰めていた。
「聖人が息を引き取りました。」

お葬式までの時間、美智香は青柳と出会った頃のことを考えていた。あの頃の自分に言えることがあるとするならば、そんな事をぼんやり思った。涙は病院で枯れ果ててもう出ることはなかった。
木内と南はマスコミの対応に追われた。高真は美智香の側に付きっきりで様子を見守っていた。
「アトリエについてしばらく山本さんの絵を描いていたんです。それでもいつになく静かな様子で…。」
高真は青柳の最期について語った。最期まで彼は絵を描いていた、美智香は悲しむと同時に彼は天命を全うしたのだと誇らしい気持ちがあった。皮肉にも青柳が息を引き取った日は美智香と初めて出会った日だった。享年38歳、若すぎる死だった。

お葬式を終えて少し経った頃、高真はオークションに青柳の作品を出品しないかと業界関係者からお呼びがかかった。
今なら彼の作品は高額になるだろう、そんな事を言われた。青柳は元々売るための絵は描いていない。彼の本望ではないだろう。そう言ってオークションを辞退し続けた。

しかし事態は一変した。青柳が息を引き取ってから、美智香はトイレで吐くようになった。最初は青柳を亡くしたストレスによるものだと皆気の毒に思っていた。
「生理が来ない…。」
美智香は乃々佳にそう話した。乃々佳は美智香に連れ添って産婦人科を受診させた。
美智香は双子を妊娠していた。
昨年のクリスマス、美智香は青柳に迫り、一夜を共にした。避妊はしていた。しかし美智香が気付かなかっただけでゴムは破れていた。

高真は美智香が妊娠していたと聞いて青柳の作品をオークションに出品することを決めた。
出品する作品は最後に青柳が描いていた美智香の絵だった。それは穏やかで神聖な絵だった。美智香は自分がモデルだとは思えない、そう言っていた。
オークションでは青柳聖人の死について触れられていた。そして目玉商品として青柳の作品は登場した。会場内では入札者の札が次々に上がる。そうして青柳の作品は史上最高落札価格、600億ドルを叩き出した。
そして高真は美智香の口座にそれを全額振り込んだ。聖人を世界一の画家にする、それはこんな形でしか実現出来なかったのだろうか、高真は涙を流した。

美智香はそれでも貯金に手を付けることなく仕事を続けた。高真は美智香の身体が心配だった。高真は自分の奥さんに頼み込んだ。
「しばらく山本さんの側に居させて欲しい。」
そう言って美智香と数ヶ月生活を共にした。
青柳の死から売上が落ち込むと思われていた、ギャラリーアオヤナギは若手の作品を中心に売上を落とすことなく存続していった。なかでも南の作品は売れ筋商品の1つだった。
南は植物を得意とした画風だった。青柳の死を悼みながら皆それぞれ仕事を続けた。

それから月日は流れた。美智香のお腹に宿った双子は幼稚園児になった。
「お母さん、幼稚園は嫌なんだ。」
青柳蒼人はそういった。
「私もよ、マミー。」
青柳蒼華が続けた。
「皆がお前の父親は有名な画家だったんだろう。なら絵を描けよって言ってくるんだ。」
「私なんてモデルになってあげるから絵を描いて頂戴って友達のお母さんに言われたわ。」
美智香は苦笑いした。
「マミー、絵は好きよ。でも私達はお父さんとは違う人間なのよ。盲目の天才なんかじゃないの。ただお絵描きが好きなだけなのよ。」
蒼華はスラスラと話した。
「僕は粘土のほうが好きだな。立体のほうが楽しいよ。」
蒼人はそう言った。
幼稚園では独特の居場所しかないふたりはギャラリーアオヤナギのアトリエで遊ぶのが好きだった。タイミングさえ合えば南の油絵制作活動を直に見ることが出来た。ふたりにとって芸術は周りの子どもたちより遥かに身近なものだった。
この頃、荒井は彫刻家として頭角を現して世間的にも有名になっていた。
「木内さん、荒井さんと話したいんです。僕も彫刻がしてみたいんです。」
どこから聞いたのか木内が荒井の友人だと知った蒼人はそう言った。
「マミー、私はお菓子作りがしたいわ。」
蒼華はそう言って休みになれば高真の奥さんとお菓子作りをしていた。

この頃、青柳がかかっていた病気には完治する薬が試験的に出回り始めていた。美智香はそのニュースを聞いて複雑な気持ちだった。もし彼の目が見えていたら、そう思った。
年に数回、双子は精密検査を受けた。幸い、青柳の病気は遺伝していなかった。
双子は自由気ままに歌を歌い絵を描く日々を送った。それでも遺伝子とは不思議なものだった。ふたりの作風は年をとるごとに青柳に似通ってきた。高真はそんなふたりの様子を見て悩んでいた。
「ふたりをうちの若手画家にすることは出来ませんか?」
ある日の午後、高真は美智香に尋ねた。
「それは…。」
美智香は悩んだ。双子を画家にする。それは早すぎる選択だった。一歩間違えれば彼らの将来の選択肢を狭めてしまう。そう思った。
「無理にとは言いません。ただそう言う選択肢もあると覚えてて欲しいんです。」
高真はそう言ってアトリエで遊ぶふたりを見守っていた。

「木内さんは何もできないのに何で荒井さんの友達なんですか?」
蒼人は尋ねた。
何もできない…木内は言葉を失った。
「荒井君はねかっこいいけど、女の人と目が合わせられないくらいシャイなんだ。」
木内は話を盛った。
「へー、でも有名な彫刻家ですよ。放っておいてもあちらからやってくるんじゃないですか?」
蒼人は続けた。
「僕はリーメンシュナイダーのような彫刻家になりたいんです。もちろん、荒井さんも尊敬しています。」
そう言ってニコニコしていた。
蒼華は、
「私はパティシエになりたいの。芸術作品のように美しいケーキを作るのが夢なの。」
と言った。
ドイツでは日本で言うところの小学校は6歳から10歳までで、その後は各々に合った学校に振り分けられる。
学校に上がったふたりは成績も優秀で青柳の遺伝子なんだなぁと美智香は思った。

荒井は年に数回、ドイツのギャラリーアオヤナギを訪ねた。荒井の作る作品は年々評価が上がっている。蒼人は荒井が来るのを心待ちにしていた。
「荒井さんの最新作ネットで見ました。どうやったらあんなに精巧な作品が作れるんですか?」
蒼人は目を輝かせた。
「芸術家になるなら良いものを着て良いものを食べて良い音楽を聴くのが大切だよ。高くなくてもいいんだ。自分が本当に求めている物を選べば良いんだ。」
荒井は優しくそう言った。
蒼人は自分は幸せだと思った。沢山の優しい大人達に見守られて絵を描いたり粘土を捏ねたり出来る。僕たちは恵まれている、そう思った。
それに写真で見る父親は普通の人だった。魂を込めて作品を作る。それが蒼人には分からなかった。
蒼華は変わらずにケーキやクッキーを作った。クリーム1つ泡立てるのにも温度や湿度の管理が大切なのよ、そう言って職人ぶった。

秋になり学校が始まった。相変わらずふたりは青柳聖人の子供という看板を背負っていた。それでも幼稚園に比べればまだ周りの理解はあった。ふたりは勉強もコツコツとこなし、彫刻とお菓子作りに励んだ。蒼人は年に数回訪れる荒井を師と仰いで作品を作り続けた。ふたりには将来にまつわる他の選択肢は既に見えていない様子で真剣にそれらのことに取り組んでいた。この頃から蒼人は変わっていった。
「僕は画家の青柳聖人の息子です。」
と、自らそう言うようになった。
「母がドイツに父を呼んでくれたこと、父亡き後もギャラリーアオヤナギのメンバーが優しくしてくれたこと、全てに感謝しています。」
そう言って笑った。

ある日の休み、高真は高校時代の卒業アルバムを美智香に手渡した。
若き日の青柳の姿がそこにはあった。それと同時に蒼人と良く似ている、そう思った。
「血なんでしょうね…。」
そう言って高真は美智香の隣りに座った。
「聖人の人生は決して恵まれたものではなかったんです。病気になって失明するまでの間、両親からも見放され親戚からも厄介事扱い…そんな聖人が救われる時間は絵を描く時間だった。」
美智香は涙を流した。
「絵を描いている間だけ惨めな自分から目を背ける事が出来た…それなのにその時間すら病魔に奪われていった。」
「それは…。」
美智香は呟いた。
「絵がなければ聖人はもっと早くに死んでいたでしょうね…。それでも見える世界に住んでいたかったでしょうね。」
「後悔してますか?」
美智香は高真に尋ねた。
「僕は聖人を世界一の画家にすると神に誓ったんです。どんな形であれ、聖人は名実共に世界一の画家になった。いや、こんな形は望んでいなかった。それでも聖人は世界から認められたんです。」
そう言って高真は泣いていた。

それからも蒼人は彫刻を作り続けた。荒井はその姿を見ながら青柳のアトリエ制作を思い起こした。木内とドイツ旅行に来た際、少しだけギャラリーアオヤナギの手伝いをした。
その時、青柳は魂を震わすように絵を描いていた。制作に励む蒼人を見ながら青柳の子なんだな…そう思った。

長期の休みに入ると蒼人はより一層制作に力を注いだ。時として眠ることもなく、食べることもなく制作に励んだ。
それを見ていた高真は何度か注意したが、蒼人はそれに従うことはなかった。
この頃、蒼華はお嫁さんになるのも素敵よね、と高真の奥さんに話していた。
美智香と青柳の馴れ初めを聞くと途中から美智香が泣き出してしまうので蒼華は高真と高真の奥さんの馴れ初めを聞いた。
やっぱり運命の相手っているのよね~と高真の奥さんと恋バナを続けた。

それからも蒼人と蒼華はブレることなく将来の自分へと邁進していった。
蒼華は製菓ゲゼレ、製菓マイスターの資格を取ると周囲に宣言していた。蒼人は迷うことなく彫刻家になると語った。
ふたりの芸術家はその場にいるだけで人に幸せを与える、そんな存在になっていた。
ギャラリーアオヤナギでは相変わらず南が筆を執った。この頃の蒼人は既に青柳そっくりの顔をしていた。美智香は部下も出来て仕事に勤しんだ。

その日はたまたま美智香と乃々佳の休みが重なってお茶をすることにした。
「蒼人君と蒼華ちゃんはお元気ですか?」
乃々佳は聞いた。
「お陰様です。昔と違って言うことは聞いてくれなくなりましたけど目の前の課題に向かって真摯に取り組んでいます。」
美智香は答えた。
「うちは私が子育てする自信がないので子どもは作らないんです。」
乃々佳は語った。
「それでも美智香さんの姿を見ていたら産んでおけばよかったなと思いました。」
そうしてコーヒーに口をつけた。
「人生は選択の連続です。それでも医師になったことは間違いじゃなかった、それだけは思っています。」
乃々佳は笑った。
「青柳先生とドイツで暮らして後悔はありませんでしたか?」
乃々佳は美智香の顔を覗き込んだ。
「後悔したことなんて1つもありませんよ。」
美智香は泣いた。
乃々佳は静かに微笑みながら、
「青柳先生もきっと直ぐ側で見守ってくれてますよ。」
と言った。美智香は泣きながら、そうであって欲しいと心のなかで叫んでいた。

蒼華は自分の将来に向けてレアルシューレへと進路を決めた。蒼人はドレスデン美術大学を目標としてギヴナジウムに進んだ。美智香はドイツの学校制度が分からなかったのでふたりの選択はふたりに任せた。
蒼人は勉強が大変になる中、制作を続けた。荒井は来るたびに腕が上がっていくね、そう言って蒼人を鼓舞した。
実際のところ、当時の蒼人はそのへんの職人より遥かに優れた作品を作っていた。もし、蒼人が自分と同期ならば脅威だっただろう。荒井はそう思った。

そしてふたりは自分たちの夢を叶えた。

ふたりは年頃になるとお付き合いしている人を連れてきて美智香に挨拶してきた。ああ、もう彼らはそんな年なのだ。美智香はそう思った。そこからはあっという間に日々は過ぎていった。
美智香は孫ができた。赤ちゃんを抱くのは久しぶりだった。ふわふわと柔らかい。
高真は奥さんが子どもが産めない身体だったので双子の子どもを我が子のように可愛がってくれた。本当にたくさんの出会いに恵まれた。
青柳を失ってから人生を恨んだ日もあった。ふたりの子どもが言うことを聞いてくれず眠れない夜もあった。それでも私は生きてきたのだ。美智香は思った。
そしてその日の夜、夢を見た。
遠い向こうから男性が手を振って歩いてくる。青柳だ。
「美智香さんって本当に凄い美人だったんだね。こんな近くで初めて見たよ。」
そう言って笑った。
「青柳先生、本当に青柳先生ですか?」
美智香は泣いた。
「青柳だよ、美智香さん。」
青柳はニコニコとしている。
「ずっと近くで見てきたよ。子供たちを大事に育ててくれてありがとう。」
青柳は美智香を抱き寄せた。
「これからはずっと一緒だよ。」
「私は…。」
「もう美智香さんも向こう側に渡るんだ。お迎えに来たんだよ。」
「青柳先生…。」
そうして美智香は青柳とキスをした。

「お母さん!!」
「いかないで!!マミー!!」
子供たちの声が聞こえた。
「心肺共に止まりました。」
医師らしき人の声も聞こえる。
「山本さん!!」
高真の声だ。
みんなの泣き声が聞こえる。
美智香は私が青柳聖人に出来ることはなんだろう、ずっとそう思って生きてきた。病気の青柳に対して神様は容赦することなく試練を与え続けた。それでも青柳は絵を描き続けた。
子供たちも大きくなった。
美智香は青柳の手をそっと握って大粒の涙を流した。
そして美智香はその日の夜、息を引き取った。

天国での青柳は神様のそばでまた絵を描いていた。美智香はそれを見守りながら、私の人生は間違ってなかった。そう思った。
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