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盲目の騎士〜田沼奈々の記憶〜
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うちは普通のうちとは違うんだな。
そう気がついたのは小学校低学年の頃だった。
荒井という彫刻家がお婿さんにやってきた。母と一緒にドレスを着て式に出たことを覚えている。
「荒井さんは彫刻家なんですか?彫刻家ってどうやってなるんですか?」
「どうやってなるかぁ…美大や芸大の彫刻専攻に行くのが一番早いよ。」
「そうなんですね。」
私は荒井のことが正直好きではなかった。父親と呼ぶには随分年寄りだったからだ。
授業参観には来ないで欲しいと、母には言っていた。それでも、荒井は特に私を可愛がったりしなかった。そこにいるならそこにいればいい。そんな感じの親子だった。
私は母によく聞いた。
「どうして荒井さんと結婚したの?」
「荒井さんはお母さんがどれだけ願っても手に入らないようなものをスッと差し出してくれたのよ。」
と、わけの分からない答えが返ってきた。
ふたりは芸術家だったので時々作品に対して意見交換をする場面があった。荒井がベテランの彫刻家とはいえ、母もはっきりと意見を述べていた事を覚えている。
しかし高齢だった荒井は私が中学に上がるくらいには他界した。
悲しくなかったかと言われると嘘になる。私もこの頃には荒井が父親だという事を自慢に思っていた。
母は変わらずに作品を仕上げてはドイツのギャラリーアオヤナギへと送っていた。
芸術家になりたかった。
それでも母と荒井の姿から自分には無理だと思った。母は締切が近付くと寝食も惜しんで油絵を描いた。私はそんな母を誇らしく思った。
その日は母がギャラリーアオヤナギの社長さんが日本に来ると浮かれていた。社長の名前は青柳蒼人と言った。創業者一族何だろうなと子供心に思った。青柳は、うちを訪れて作画風景を見ていった。芸大ではなかったうちの母にあれこれとアドバイスしていた。私はその時、フッと言葉が降りてきた。
「私でもギャラリーアオヤナギの社長になれるんですか?」
何故そんな事を言ったのか今でも分からない。ただ私は芸術家の側にいたい、そう思っていた。社長の青柳は笑顔で私にゆっくり話し掛けた。
「今のギャラリーアオヤナギには後継者がいません。お嬢さんがギャラリーアオヤナギの社長に興味があるというなら、しっかりと勉強してきてください。可能性はあります。」
そう言って青柳はドイツに戻った。
学校での私は浮いていた。世界で活躍した荒井と、現役で活躍する桜の精霊、田沼凛の娘なのだ。虐めには遭わなかったが、話す世界が違っていた。私は母に付いてドイツに何度か旅行に行った。人はたどり着きたい場所がある限り、そんなに人に執着しないのだと思った。
学校では虐めの仲裁に入ったりしていた。最初はターゲットが自分に変わるかとビクビクしていたが色んな話をするうちに打ち解けていった。
そうして高校受験の時期がやってきた。
私は商業高校を受験することにした。進学校に進学して大学受験することも考えたが母にこれ以上負担をかけたくなかった。
ある日、朝から母がピリピリしていた。
スランプにでも陥ったのかと思い、そっとしておいた。
しかし、私が学校から帰ると知らない男がいた。母は泣き喚いていた。それを祖父母がなだめている。
「大きくなったね~お父さんだよ~。」
その瞬間、私ははっきりと荒井が父親で良かったと思った。
私は父親らしき人間に出されたお茶を掴んで、それをその男の頭にぶちまけた。
「私の父親は彫刻家、荒井大輔だけです。」
そう言って部屋に入った。
母はしばらく泣き喚いていたが、はっきりとその男に別れを告げた。
私は無事に商業高校に進学して商業簿記などの勉強に勤しんだ。たまにギャラリーアオヤナギのHPを見ながら、こんなにもたくさんの芸術家がいるんだなぁと思った。それでも、ギャラリーアオヤナギの社長になんて自分が成れる訳が無いと思っていた。
私は商業高校を卒業して地元でも大きな会社に入った。それでも頭の片隅にギャラリーアオヤナギの存在があった。ギャラリーアオヤナギでは、社長の青柳が高齢で、後継者がいないと日本でもニュースになっていた。私はその日、ドイツ行きの航空券を取った。
それからは早いものだった。私はギャラリーアオヤナギの社長を目指してギャラリーアオヤナギに転職した。ドイツ語の勉強は少しずつだがしていた。社長の青柳蒼人は私が面接に来たときから、
「覚悟を決めてきたんだな、と思ったよ。お母さん譲りだね。」
そう言ってくれた。
私はギャラリーアオヤナギで経営の下積みをしながら社長になる日を待った。
ギャラリーアオヤナギにはパウルの子どもたちがたまに遊びに来ていた。私はこれだけ芸術家に恵まれた環境で育ったパウルが小説家になったことが意外だった。
「お父様の後を継ごうとは思われなかったんですか?」
私はその日、パウルに尋ねた。
「僕に残るものが言葉だったんです。」
パウルはそう話した。
「祖父や父が芸術家として立派な人間だと言うのは分かっています。それでも僕がすべてを手放した時、最後に残るのは言葉だったんです。」
「哲学的ですね。」
「田沼さんだって芸術家になればよかったのにってこれから嫌ってほど言われますよ。」
そう言ってパウルは子どもたちをひょいひょいと回収していった。
3年間下積みをしてギャラリーアオヤナギの社長に就任した。自分のような外から来た人間がすんなり受け入れて貰えるとは確かに思っていなかったが青柳のサポートがあってなんとか仕事をスタートした。
同期からの妬みもあったが私は何より世界に芸術家を送り出す手伝いをしたい、その一心で仕事した。
ギャラリーアオヤナギがなければうちの母はどうなっていたか分からない。今の私があるのはギャラリーアオヤナギのおかげだ。
そして、その日はやってきた。
日本からギャラリーアオヤナギへと作品の応募があった。今は新人がたくさんいて扱える可能性はあまり無かった。それでも日本から送られてきたその作風に見覚えがあった。
西嶋累という学生からの応募だった。それは、青柳聖人の作風によく似ていた。彼自身、青柳聖人先生が好きなんです。そう言っていた。
私達はきっとどこかで役割が決まって産まれてくるのかもしれない。それでも運命を受け入れるかどうかは自分次第だ。私はギャラリーアオヤナギの昔の記事に目を通した。
青柳聖人が私達と世界をまた繋げてくれる。そして、私は西嶋に連絡した。
「うちで貴方の作品を扱わせて頂きます。詳しい話は後日、ドイツにいらしてください。」
累の後ろでよっしゃーという声が聞こえた。西嶋涼の声だった。
「すみません。うちの弟、昔から俺のこと応援してくれてるんです。」
「良いご兄弟に恵まれましたね。」
私はそう言って笑った。
そうして私はギャラリーアオヤナギ代表として仕事を続けていった。
私はこれからも一生をかけて世界に芸術家を送り出そう。そう心に誓った。
そう気がついたのは小学校低学年の頃だった。
荒井という彫刻家がお婿さんにやってきた。母と一緒にドレスを着て式に出たことを覚えている。
「荒井さんは彫刻家なんですか?彫刻家ってどうやってなるんですか?」
「どうやってなるかぁ…美大や芸大の彫刻専攻に行くのが一番早いよ。」
「そうなんですね。」
私は荒井のことが正直好きではなかった。父親と呼ぶには随分年寄りだったからだ。
授業参観には来ないで欲しいと、母には言っていた。それでも、荒井は特に私を可愛がったりしなかった。そこにいるならそこにいればいい。そんな感じの親子だった。
私は母によく聞いた。
「どうして荒井さんと結婚したの?」
「荒井さんはお母さんがどれだけ願っても手に入らないようなものをスッと差し出してくれたのよ。」
と、わけの分からない答えが返ってきた。
ふたりは芸術家だったので時々作品に対して意見交換をする場面があった。荒井がベテランの彫刻家とはいえ、母もはっきりと意見を述べていた事を覚えている。
しかし高齢だった荒井は私が中学に上がるくらいには他界した。
悲しくなかったかと言われると嘘になる。私もこの頃には荒井が父親だという事を自慢に思っていた。
母は変わらずに作品を仕上げてはドイツのギャラリーアオヤナギへと送っていた。
芸術家になりたかった。
それでも母と荒井の姿から自分には無理だと思った。母は締切が近付くと寝食も惜しんで油絵を描いた。私はそんな母を誇らしく思った。
その日は母がギャラリーアオヤナギの社長さんが日本に来ると浮かれていた。社長の名前は青柳蒼人と言った。創業者一族何だろうなと子供心に思った。青柳は、うちを訪れて作画風景を見ていった。芸大ではなかったうちの母にあれこれとアドバイスしていた。私はその時、フッと言葉が降りてきた。
「私でもギャラリーアオヤナギの社長になれるんですか?」
何故そんな事を言ったのか今でも分からない。ただ私は芸術家の側にいたい、そう思っていた。社長の青柳は笑顔で私にゆっくり話し掛けた。
「今のギャラリーアオヤナギには後継者がいません。お嬢さんがギャラリーアオヤナギの社長に興味があるというなら、しっかりと勉強してきてください。可能性はあります。」
そう言って青柳はドイツに戻った。
学校での私は浮いていた。世界で活躍した荒井と、現役で活躍する桜の精霊、田沼凛の娘なのだ。虐めには遭わなかったが、話す世界が違っていた。私は母に付いてドイツに何度か旅行に行った。人はたどり着きたい場所がある限り、そんなに人に執着しないのだと思った。
学校では虐めの仲裁に入ったりしていた。最初はターゲットが自分に変わるかとビクビクしていたが色んな話をするうちに打ち解けていった。
そうして高校受験の時期がやってきた。
私は商業高校を受験することにした。進学校に進学して大学受験することも考えたが母にこれ以上負担をかけたくなかった。
ある日、朝から母がピリピリしていた。
スランプにでも陥ったのかと思い、そっとしておいた。
しかし、私が学校から帰ると知らない男がいた。母は泣き喚いていた。それを祖父母がなだめている。
「大きくなったね~お父さんだよ~。」
その瞬間、私ははっきりと荒井が父親で良かったと思った。
私は父親らしき人間に出されたお茶を掴んで、それをその男の頭にぶちまけた。
「私の父親は彫刻家、荒井大輔だけです。」
そう言って部屋に入った。
母はしばらく泣き喚いていたが、はっきりとその男に別れを告げた。
私は無事に商業高校に進学して商業簿記などの勉強に勤しんだ。たまにギャラリーアオヤナギのHPを見ながら、こんなにもたくさんの芸術家がいるんだなぁと思った。それでも、ギャラリーアオヤナギの社長になんて自分が成れる訳が無いと思っていた。
私は商業高校を卒業して地元でも大きな会社に入った。それでも頭の片隅にギャラリーアオヤナギの存在があった。ギャラリーアオヤナギでは、社長の青柳が高齢で、後継者がいないと日本でもニュースになっていた。私はその日、ドイツ行きの航空券を取った。
それからは早いものだった。私はギャラリーアオヤナギの社長を目指してギャラリーアオヤナギに転職した。ドイツ語の勉強は少しずつだがしていた。社長の青柳蒼人は私が面接に来たときから、
「覚悟を決めてきたんだな、と思ったよ。お母さん譲りだね。」
そう言ってくれた。
私はギャラリーアオヤナギで経営の下積みをしながら社長になる日を待った。
ギャラリーアオヤナギにはパウルの子どもたちがたまに遊びに来ていた。私はこれだけ芸術家に恵まれた環境で育ったパウルが小説家になったことが意外だった。
「お父様の後を継ごうとは思われなかったんですか?」
私はその日、パウルに尋ねた。
「僕に残るものが言葉だったんです。」
パウルはそう話した。
「祖父や父が芸術家として立派な人間だと言うのは分かっています。それでも僕がすべてを手放した時、最後に残るのは言葉だったんです。」
「哲学的ですね。」
「田沼さんだって芸術家になればよかったのにってこれから嫌ってほど言われますよ。」
そう言ってパウルは子どもたちをひょいひょいと回収していった。
3年間下積みをしてギャラリーアオヤナギの社長に就任した。自分のような外から来た人間がすんなり受け入れて貰えるとは確かに思っていなかったが青柳のサポートがあってなんとか仕事をスタートした。
同期からの妬みもあったが私は何より世界に芸術家を送り出す手伝いをしたい、その一心で仕事した。
ギャラリーアオヤナギがなければうちの母はどうなっていたか分からない。今の私があるのはギャラリーアオヤナギのおかげだ。
そして、その日はやってきた。
日本からギャラリーアオヤナギへと作品の応募があった。今は新人がたくさんいて扱える可能性はあまり無かった。それでも日本から送られてきたその作風に見覚えがあった。
西嶋累という学生からの応募だった。それは、青柳聖人の作風によく似ていた。彼自身、青柳聖人先生が好きなんです。そう言っていた。
私達はきっとどこかで役割が決まって産まれてくるのかもしれない。それでも運命を受け入れるかどうかは自分次第だ。私はギャラリーアオヤナギの昔の記事に目を通した。
青柳聖人が私達と世界をまた繋げてくれる。そして、私は西嶋に連絡した。
「うちで貴方の作品を扱わせて頂きます。詳しい話は後日、ドイツにいらしてください。」
累の後ろでよっしゃーという声が聞こえた。西嶋涼の声だった。
「すみません。うちの弟、昔から俺のこと応援してくれてるんです。」
「良いご兄弟に恵まれましたね。」
私はそう言って笑った。
そうして私はギャラリーアオヤナギ代表として仕事を続けていった。
私はこれからも一生をかけて世界に芸術家を送り出そう。そう心に誓った。
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