【完結】盲目の騎士〜パウルの決断〜

九時せんり

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盲目の騎士〜パウルの決断〜

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「これで僕が仲裁に入るのは何件目かなパウル君?」
ある日の夜、荒井はパウルにゆっくりとそう尋ねた。
「11件目かと…。」
「15件目だよ…。」
荒井は大きくため息をついた。
「同じ男として気持ちはわかる。だが人間は理性の生き物だ。動物じゃないんだ。」
「僕だってそんなつもりはありません。」
パウルは正座して答えた。
「今度こそ運命の人だと思うんです。珠代は僕を相手にしてくれないしお嫁さんに来て欲しいと言ってものらりくらりかわされるんです。」
パウルは涙目になりながら話した。
「僕だって珠代がお嫁さんに来てくれればこんな不安にならなくてもいいんです。」
荒井は眉間にしわを寄せながら珠代の言葉を待った。
「パウルはん、私は本気だったら来てくださいって言いはりましたよね。あなたの本気って一体なんですの?」
珠代はキツイ口調でそう言った。
「僕のおじいちゃんは生涯ただ一人おばあちゃんを愛し抜いたんです。僕もそんなおじいちゃんに憧れていたんです。」
木内はパウルの側でパウルの背中をさする。
「でも世の中には美しい人はたくさんいてその度にこんな綺麗な人、他にはいないと思って…。」
「病気だね。」
木内は苦笑いしながら話した。
「珠代、いい加減結婚してよー。」
そう言ってパウルは泣き出した。珠代はその横でやれやれという顔をしている。
日本旅行から帰ったパウルは毎日欠かさずに珠代に連絡した。そのかいもあってか、珠代は一年に一度だけドイツに遊びに来るようになった。しかしその度に芋づる式に浮気が発覚する。それも一度に何件かだ。その度に荒井と木内が仲裁に入る。
「聖人さんの孫だとは思えないねぇ…。」
木内は悪気なくそう言う。
「やっぱり僕には珠代といる時間が足りないんです。珠代、僕も日本に住みます。」
「結構です。顔も見とうないです。」
「珠代ー、僕が悪かったよ。反省するから。」
「何度目の本気を信じれば良いんですか?」
珠代は譲らない。
「荒井はんと結婚した方が幸せになれそうですわ~。」
「珠代ー。」
パウルはさっきより大きな声で泣き始めた。木内と荒井は苦笑いしながら珠代の方を見る。
「珠代さん、今回も僕たちの顔に免じて許してあげてくれませんか?」
木内は珠代の方に向き直って会話する。
「私だって、行かず後家になりたいわけじゃないんです。自分を大事にしてくれはる人がいいんです。」
珠代は正論を述べる。荒井は苦々しい顔をしている。
「珠代さんにだって選ぶ権利はあるんだよ、パウル君。」
「だめならだめでいいんです。僕の人生はそこで終わりなんです。」
「またそんな事言い出しますの?聖人さんが草葉の陰で泣いてはりますわ。」
珠代は淡々と話す。
「今日はお宿を取りましたのでそろそろ失礼いたします。」
「ああ、送りますよ。」
荒井はそう言って車のキーを出した。この頃の荒井と木内はドイツに完全に移住して暮らしていた。荒井は今でも彫刻の依頼が入る度に世界を駆け巡っている。
木内はりえちゃんと子どもはいないが仲良く暮らしている。
席を立つ珠代を引き留めようとパウルは珠代にしがみつく。荒井がその様子を見るに見かねてパウルを珠代から引き離す。そんなやり取りを何度かして珠代は宿へと戻った。

「どうせ僕が悪いんだー。」
翌日パウルはノアに電話した。
「モテる男は違うねー。」
ノアは笑った。
「モテるんじゃないんだ。向こうが素敵なんだ。そんな人が沢山いるんだ。」
パウルはしくしくと泣きながらノアに話す。ノアは今では冒険家としてスポンサーを見つけて海洋探査などに参加している。
「珠代さんは今回も結婚してくれなかったんだろう?もう他の人にしなよ。」
「珠代は運命の人なんだ。」
「何人運命の人がいるんだよ。いい加減にしないと刺されるよ。」
ノアは笑った。
「珠代を初めて見た時、こんな美しい人は他にはいないと思ったんだ。」
「いつも誰かと出会う度に言ってるよ。」
ノアは揚げ足を取る。
「でも珠代は僕じゃなくても良いんだよ。だってあんなに美しいんだもの。そのうちに他の人に取られて僕は死ぬんだ…。」
「大袈裟だなぁ…。」
「ノアだって運命の人に出会ったら分かるよ。この人を逃しちゃだめだって。」
「僕は結婚はまだ良いよ。それより新作はまだ出ないのかい?」
ノアは尋ねた。
「新作何だけどラストに納得がいかなくて何度か書き直してるんだ。」
「どんな内容何だ?」
「それは読んでからのお楽しみだよ。」
そう言ってふたりは電話を終えた。

珠代は残り2日間ドイツに滞在する。パウルは今度こそ結婚するんだと意気込んだ。珠代のことを考えると京都の美しい街並みが浮かぶ。ああ、僕はいつも何で同じ過ちを犯すのだろう。パウルは後悔した。それでも次の日にはまた美人を追いかけるのだ。おじいちゃんはどうやっておばあちゃんと一生を添い遂げたのだろう。パウルは不思議だった。
この頃には高真はすでに歩くことが出来なくなり病院に入っていた。それでも頭は呆けていない。高真の奥さんは高真の病院に通いながら一人で暮らしている。思えば、おじいちゃんも高真さんも木内さんも一人の人を想い続けている。僕と何が違うんだろうか、パウルはそう思った。
それでも新作の締切が近づいていた。
パウルは机にかじりついて新作を練り上げていく。どうしても最後が浮かばない。
今回の作品はパイロットの話だ。入念に取材して沢山本も読んだ。それでもパイロット特有の苦悩が分からない。航空管制塔の話にすれば良かった。そう思った。それでもいつものようにお話を仕上げた。後は世間がどう評価するかだ。パウルは一作、一作仕上げるごとに自分のキャリアを噛み締めた。
明日には珠代はまた日本に帰ってしまう。浮気性の僕にここまで付き合ってくれるのは珠代くらいのものだろう。
パウルは珠代を引き留める手立てを考える。
今までプロポーズは2回している。
最初はバラの花束100本と婚約指輪を用意した。しかし珠代の指は思いの外、細く、指輪のサイズは合わなかった。2回目は教会で愛をささやいた。このときはけんもほろろに断られた。
珠代は僕に何を求めているのだろう。駆け出しの小説家とは言え、収入は並のサラリーマンよりは高い。顔は普通だが身長も175cmはある。珠代の理想が高いというわけでもない気はする。パウルは悩んだ。
引き出しから珠代の働く店の京扇子を取り出して広げた。何度見ても美しい。やはり僕たちは住む世界が違うのだろうか。そんな事を思った。

翌日、珠代とパウルはケルン大聖堂に訪れた。荒井がドイツから出国する時にいつも訪れるからだ。ケルン大聖堂は観光客も多く、常に人はたくさんいる。そう言えば木内さんと奥さんが結婚を決めたのはケルン大聖堂だったと聞いたなぁとパウルは思った。
「珠代は僕のことなんて好きじゃないんだろう?」
珠代はため息をつく。
「これでも私は今まで店先でパウルはん以外のお人と連絡先を交換したことはないんですよ。」
パウルは浮かれた。
「じゃあ結婚してくれるんですか?」
「…。」
「何でそこで黙り込むんです…。」
パウルは半泣きだ。
「結婚は家同士の問題です。京扇子の伝統文化を継ぐ私がドイツにお嫁に行くなんて父も母も想像しておりまへん。」
「じゃあ僕が日本に行くよ。」
「それは…。」
「僕はドイツ人と日本人のハーフだ。日本語もドイツ語も話せるし、仕事は小説家だ。パソコンさえあればどこでも仕事ができる。」
「…嫌なんです。」
「何がだい?」
「日本に来て日本人の女の子を口説いて私を置いていくような事がありそうで…。」
「言っただろう僕は。珠代がお嫁に来てくれれば不安にならないって。」
「もう一年…もう一年浮気しなかったら結婚しましょう。」
パウルは狂喜乱舞して珠代を抱きしめた。
そうして空港まで珠代を見送って家へと帰った。
一年間だ。一年間ひとりに耐えれば珠代と結婚できる。そう思いながら、僕はひとりに耐えれるのだろうか…そんな不安が脳裏をよぎった。

それでもパウルは小説の仕事を増やして浮気しないようにした。しかし一筆一筆作品を仕上げにかかるたびに猛烈に寂しくなるのだ。
珠代が側にいてくれたら…。そう思いながら今日の分のメールを送る。
珠代は忙しくなければ返事を返してくれる。しかし返ってくる返事は簡潔明瞭で、会話は続かない。僕が本当に望んでいるものは何なのだろうか?そんな問も浮かんだ。
珠代は今日も京都で店先に立っているのだ。パウルはお客さんに嫉妬した。

「珠代さんは誠実だと思うよ。」
その日の電話でノアに言われた。
「パウルが毎回浮気しているにも関わらず毎年旅行に来てくれるんだ。普通もう無いよ。」
「結婚してくれれば僕だって…。」
「今からその浮気性をどうにかしないと珠代さんが里帰りした時、どうするのさ。」
ノアは真剣に話す。
「まさか今も新しい出会いがあったとか言うんじゃないだろうな…。」
「無いよ。ないない。今は仕事に集中してるんだ。」
「だったら良いけど。そのうち、子供が出来たとか言われたらもう逃げられないぞ。」
「僕はお付き合いしてるだけでそこまでの事に及んでないよ。」
「本当だろうな…。」
「嘘じゃないよ。ノアが信じてくれなかったら僕はどうしたらいいのさ。」
ノアは電話口でため息をつく。
「パウルは変わったね。昔は本ばかり読んでて僕が近くによっても気づかないくらい本に没頭していたのに。」
「それはそうなんだけど…。」
「昔みたいに本で我慢することは出来ないのかい?」
「日本には源氏物語という話があるんだ。」
「その話は長いのかい?僕はこれから次の冒険の準備があるんだけど。」
「30分もあれば語れるよ。」
「じゃあ切るよ。」
「ちょっと待ってよ、ノアー。」
「元気でね。」
そうして電話は切れた。

次の日曜日、パウルはソフィアの店に訪れた。
「あら、随分珍しいお客さんね。」
「意地悪しないでよ、ソフィア。」
「ケースのケーキ全部買ってくれたら話は聞くわよ。」
「僕たちはたったふたりの従姉弟じゃないか。」
「そのたったふたりの営業妨害に来てるのはどこの誰かしら?」
ソフィアは笑った。
「ソフィアはお付き合いしてる人と上手くいってるの?」
「来年結婚するわよ。その内に結婚式の招待状を出そうと思っていたところよ。」
ソフィアは自信満々だ。
「相変わらずもじもじしてるのね。それで良く珠代さんと付き合えるわね。」
「僕は小説を取ったら何も残らないんだ。運動は得意じゃなかったし。」
「日本に行って弓道してきたって自信満々に言ってたくせに。」
「今から別の仕事に就くわけにもいかないし。」
「パウルは小説書いてる以外のイメージないわよ。今更無理に決まってるわよ。」
「ソフィアは良くその性格でケーキ店に収まっているよね。」
「帰っていいわよ。」
ソフィアは笑う。
「僕のダメな所って何だろう?」
「一人で居られないところじゃないかしら。学生時代はずっとノア君といたじゃない?」
「ソフィアは自分が正しいと思ったらひとりになっても平気だったもんね…。」
「それって褒めてるの?けなしてるの?」
「僕は一生独りなのかなぁ…。」
「珠代さんがいるでしょ。あ、お客さん来たから帰って頂戴。」
「ソフィア~。」
そしてパウルは閉め出された。

珠代が京都に帰って一ヶ月後、荒井は京都の彫刻の依頼を受けた。荷物を用意してケルン大聖堂に行った。幸せそうに笑っていた蓮原さんを思い出す。あれから人を好きになることはない。それでも仕事の成功を願ってケルン大聖堂から出発する。
京都について珠代のもとを訪ねた。
「荒井はん、どうされはったんです?」
「近所で彫刻の依頼が入ったんだ。元気にしてるかなと思って。」
「あらあら言うてくだされば色々ご用意いたしましたのに。」
「そんな気にしないでくれて大丈夫だよ。」
荒井は優しく微笑む。
「パウル君は仕事を増やしてフラフラしないようにしてるよ。なんとか一年間頑張ってみるって。」
「ごめんやし…。」
「珠代さんが姉さん女房みたいだね。珠代さんはパウル君じゃないんだ。謝らなくていいよ。」
荒井は笑った。
「折角ですからお夕飯はうちで食べていかれまへんか?」
「呼ばれようかな。」
荒井はニコニコしている。
「仕事が済んだら連絡するよ。」
そう言って荒井はクライアントの元に向かった。

「高真さん。どうやったら一人の女性を愛しぬく事ができるんですか?」
パウルは入院している高真の元を尋ねた。
「愛し抜くかぁ…。僕はユキさんがいたから何も考えず聖人の世話が出来たんだよね。」
高真は背中をさすりながら答えた。
「僕や聖人にとって結婚相手はパートナーというよりチームメイトという感じだったからね。自分をよく理解してくれて無理を聞いてくれる。」
「運命の人じゃないんですか?」
「そうだね。それでも替えがきくかと言われたらそう言うわけでもなかったけどね。」
久しぶりにパウルが来て高真は機嫌がいい。
「珠代さんとは上手く行っているのかい?」
「それが今年一年浮気しなければ結婚してくれると言われて。」
「また、浮気したのかい?」
「えっ、あの、その。」
「まあ聖人もモテる分には機嫌がいいタイプだったからねぇ。」
「おじいちゃんはおばあちゃんを愛し抜いたって…。」
「山本さんは恐ろしく美人だったからね。そういう意味では替えはきかない存在だったね。それでも珠代さんとは運命を感じているんだろう?」
「僕は珠代を愛しています。それでも小説を仕上げるたびに心の隙間が大きくなるんです。」
「それは珠代さんとの問題と言うより仕事の問題だね。少し考えてみたほうが良いよ。」
「高真さん…僕はおじいちゃんのようにはなれないんでしょうか?」
「聖人はねぇ…趣味や娯楽もなく、山本さんといる以外、ほとんどの時間、油絵を描いていたんだ。パウル君にその覚悟ができるかい?」
「やっぱりおじいちゃんは偉大なんですね。」
「盲目の天才、青柳聖人だからね。話ならまだ出来るから聖人の話が聞きたくなったらまたおいで。」
そう言って高真は微笑んだ。

京都では荒井と珠代が夕食をとっていた。父と母は何故か2人分の食事を離れに運んだ。
「ご両親には会って貰えないのかな?」
「いえ。どういうわけか離れに通されたんです。」
荒井は奥の襖を開けた。二組の布団が敷いてある…。
「宿は取ってあるから心配しなくて良いよ。食事だけ頂いたら帰るから。」
荒井は笑った。
しかし珠代はうつむきながらこう言った。
「荒井はん、私じゃだめですか?」
荒井は黙った。珠代はスッと荒井の横に座った。
「パウルはんの気持ちも分かるんです、それでも荒井はんだったら私を大事にしてくれそうで…。」
荒井は珠代をじっと見つめた。そしてゆっくりと顔を近づけた。
「君と僕は親子ほど離れているんだ大事にするのは当たり前だよ。」
そう言っておでこにキスをした。珠代はビクッとした。
「君の頭の中には今誰がいる?」
荒井は笑った。
「それが答えだよ。」
気の強い珠代が泣き出した。
「パウルはんは私のこと美しい美しいと言ってそればかりで話もろくにしてくれませんの。」
荒井は珠代の涙を拭いた。
「荒井はんはいつも大人の色香があって優しくて紳士で…。」
「僕なんかと結婚してもすぐにオムツや車椅子だよ。」
荒井は笑う。
「僕たちも目を光らせてるから今度こそ結婚できるといいね。」
珠代は泣き続けた。
「私の中にはパウルはんしかおりまへんのに。どうしていつも…。」
「それが本音だね。辛かったんでしょう?」
珠代は泣きながら話す。
「愛してしまったんです。無邪気なパウルはんを。それでも私より綺麗な娘が出てきたらと思うと。」
荒井は珠代の頭を撫で続けた。
「気持ちは嬉しかったよ。でも僕にも想う人はいるんだ。君の気持ちには答えられない。」
そうしてふたりは食事を取った。そして荒井は宿へと向かった。

それからの珠代はパウルに素直な気持ちをぶつけられるようになった。寂しいとか焦っているとか嫉妬しているとか。
パウルはそれが不思議だった。それでも珠代の変化が嬉しかった。
思うに僕は作品を書いている間は作品に入り込んでいる。作品の中で親もいれば友もいる。作品を書き上げるたびに寂しくなるのは仕方のないことなのだと思った。ノアは冒険に行く間、連絡は取れない。その寂しさを埋めるように新しい作品に取り組む。それで良かったのだ。パウルは思った。

そうして一年が過ぎた。

パウルは花嫁姿の珠代を見て息を呑んだ。
こんな美しい花嫁は他にはいないと同級生に自慢して回った。珠代は式場に入る前に荒井とふたりで話したいと言った。パウルと両親は特に気にせず、荒井と珠代をふたりきりにした。
「結婚おめでとう。話ってなにかな?」
「あの日から私の中にはパウルはんと荒井はんがいるんです…。こんな気持ちのままパウルはんと一緒になってもいいのかと…。」
「大丈夫だよ。君と僕は運命の人じゃないんだ。あの日、君の頭に浮かんだのはパウル君だ。それに君も僕ももう大人だ。上手に嘘もつかないと。」
珠代は荒井のネクタイをつかんで自分の方に引き寄せた。そしておでこにキスをした。
「お返しです。もうこれで貸し借りなしです。」
「そうだね。パウル君が待ってるよ。」
「荒井はん、本当にありがとうございました。」
珠代はうっすら涙ぐんだ。
結婚式が始まった。
ゆっくりと歩きながらパウルは決意した。祖父のように珠代を愛し抜くと。珠代も決意した。パウルを支えていこうと。

荒井は式場で静かに微笑みながら若いふたりに拍手を送った。木内と一緒に来ていた蓮原さんと目があった。それでもこのときには目が合っても微笑み返す事ができた。いつか自分も最愛の人を迎えよう、そう思いながら荒井は珠代との思い出を胸にしまった。
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