婚約者が聖女を選ぶことくらい分かっていたので、先に婚約破棄します。

魔王討伐を終え、王都に凱旋した英雄たち。
その中心には、異世界から来た聖女と、彼女に寄り添う王太子の姿があった。
王太子の婚約者として壇上に立ちながらも、私は自分が選ばれない側だと理解していた。

だから、泣かない。縋らない。
私は自分から婚約破棄を願い出る。

選ばれなかった人生を終わらせるために。
そして、私自身の人生を始めるために。



短いお話です。
※第19回恋愛小説大賞にエントリーしております。
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