40 / 46
40.女神様と朝の過ごし方
しおりを挟む
穂香と過ごす二回目のクリスマスの朝。さすがに去年みたいなことにはならないように、色々と自重した。そう、色々と。
俺が寝転んでる横には、寄り添うように眠る裸の女神様。この光景も見慣れたものだと言えばそうなのだが、何度見ても飽きることはないと言える。
すぅすぅと可愛い寝息をたてながら眠る表情は、起きているときより幾分か幼く見える。正直言って、いくらでも見ていられる。
俺の左腕は、抱き枕のようにがっちりと抱えられているので動かせない。色々と柔らかい感触が直に伝わってくるので、動かす気もなく堪能している状態だ。
自由に動かせる右手で眠り姫の頬をつついたり、頭を撫でたりしてみるが起きる気配がない。そこで、そのまま背中を触れるか触れないかギリギリのタッチで触ってみる。
「……う…………ん……」
起きたか?と思ったが、まだ起きてないようだ。こうなると、どこまでやっても大丈夫かやってみたくなる。そういった好奇心は常に持ち続けているつもりだ。
もう一度同じように、背中を絶妙なタッチで撫でてみた。撫でる範囲は、より広くしている。
「……んん…………んっ……」
先ほどより反応が大きかったが、まだ起きていないようだ。ちょっとした悪戯は、バレるかバレないかドキドキする。もし、これをやってるときに気付かれたら、頬をぷくっと膨らませてちょっと機嫌が悪くなるくらいか。どちらにせよ、俺には損はない。
そういう姿も可愛いから見てみたい気もするが、今回はいいだろう。わざわざクリスマスの朝に、少しでも機嫌を損ねるのはちょっと……な。
そんな風に考えると、できる事はいつも通り頭を撫でるとか、そんな事ばかりになるのだが。
そうだな、たまにはじっと寝顔を見つめるのもいいか。早速実行してみよう。
改めて至近距離から穂香の寝顔を観察してみる……う~ん、一言で言うと、やっぱり寝ていても美人だ。寝転んでいて顔は横向きだから、髪の毛は乱れているし、頬も片方は枕に埋まっているようになっているが、それでも穂香の可愛さは損なわれない。それは惚れた分の補正がかかっているのかもしれないが、客観的に見てもそんなに差があるものではないと思っている。
「……ん…………ん?」
どうやら目を覚ましたようだ。眠そうに目をこすって、何度か瞬きするとゆっくり口を開いた。
「おはよ、ユウ君……何してるの?」
「おはよう。特に何もしていないぞ……ずっと見ていただけだ」
「……もしかして……寝顔見てた?」
俺は少し微笑んでコクンと頷くと、それに合わせて、穂香が目を伏せて頬を赤く染めた。寝顔を見られるのが恥ずかしいのは知っていて、わざとやっているのだ。これに関しては怒られることもない。
「もう……恥ずかしいからダメって……いつも言ってるのに……」
そう言うも嫌がっているわけではないのも知っている。俺はいつも通り、穂香に顔を接近させると、そのまま唇を奪った。寝起きであっても瑞々しいそれは、甘美な果実のようでもある。穂香が俺の頭に手をまわしてきて、その力が強くなってくる。
どれくらいの時間かわからないが、お互いにたっぷり味わった後、ゆっくりと顔を離す。
「えへへ……幸せ……大好き」
そう言って笑顔で抱き着いてきた。今日も穂香の機嫌は良いようだ。
お互い裸なので、抱き着かれると体温と柔らかい感触がダイレクトに伝わってくる。
「ふふふっ……ユウ君の身体、あったかい……」
「穂香も同じだ……あったかいな……」
抱き合ったまま、何かするというわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていく。休みの日など、朝ゆっくりできるときは、こんな感じで過ごす日も多かった。
こういう時間はどれだけ過ごしても飽きることがない。ゆっくりたっぷりとお互いの成分を補給して、やっとのことで俺達は布団から出ることにした。
「とりあえずシャワー浴びよっか……」
「ああ、そうだな」
家の中には俺達しかいないが、穂香はバスタオルを身体に巻いていた。たとえ一人でいたとしても、裸でうろうろするのは恥ずかしいとのことだ。
適度な恥じらいを持っていてくれる方が俺としてもいい。穂香が全く恥ずかしがらなくなってしまったら、俺は間違いなくショックを受けるだろう。そんな気がする。
俺はそのまま穂香についていったのだが、当然何も身につけていない。そんな俺を振り返って、上から下まで見て固まった。
「……穂香?どうかしたか?」
「……あの……なんでそんなに元気なの?」
「ん?ああ……まぁ、朝だしな……」
なんというか、朝の生理現象は仕方ない。起きてから結構時間たっているじゃないかと言われればそうなのだが、裸でくっついていたのだから仕方ないと思う。
逆に穂香とあの状態で過ごしていて、何も反応しないのは男として終わってる気もする。
「……朝って……起きてから結構時間たってるよ?」
「……いや、さっきまでくっついてたからな……まぁ、なんかすまん……」
「……ユウ君のえっち……私でそうなってくれるのは嬉しいけど……でも、夜までお預けだからね」
それだけ言うと、少し顔を赤く染めて、穂香は風呂の方へ行ってしまった。
まあ、こういう事で、言い訳とかする必要もない間柄だからな。正直が一番だと思う。
俺が寝転んでる横には、寄り添うように眠る裸の女神様。この光景も見慣れたものだと言えばそうなのだが、何度見ても飽きることはないと言える。
すぅすぅと可愛い寝息をたてながら眠る表情は、起きているときより幾分か幼く見える。正直言って、いくらでも見ていられる。
俺の左腕は、抱き枕のようにがっちりと抱えられているので動かせない。色々と柔らかい感触が直に伝わってくるので、動かす気もなく堪能している状態だ。
自由に動かせる右手で眠り姫の頬をつついたり、頭を撫でたりしてみるが起きる気配がない。そこで、そのまま背中を触れるか触れないかギリギリのタッチで触ってみる。
「……う…………ん……」
起きたか?と思ったが、まだ起きてないようだ。こうなると、どこまでやっても大丈夫かやってみたくなる。そういった好奇心は常に持ち続けているつもりだ。
もう一度同じように、背中を絶妙なタッチで撫でてみた。撫でる範囲は、より広くしている。
「……んん…………んっ……」
先ほどより反応が大きかったが、まだ起きていないようだ。ちょっとした悪戯は、バレるかバレないかドキドキする。もし、これをやってるときに気付かれたら、頬をぷくっと膨らませてちょっと機嫌が悪くなるくらいか。どちらにせよ、俺には損はない。
そういう姿も可愛いから見てみたい気もするが、今回はいいだろう。わざわざクリスマスの朝に、少しでも機嫌を損ねるのはちょっと……な。
そんな風に考えると、できる事はいつも通り頭を撫でるとか、そんな事ばかりになるのだが。
そうだな、たまにはじっと寝顔を見つめるのもいいか。早速実行してみよう。
改めて至近距離から穂香の寝顔を観察してみる……う~ん、一言で言うと、やっぱり寝ていても美人だ。寝転んでいて顔は横向きだから、髪の毛は乱れているし、頬も片方は枕に埋まっているようになっているが、それでも穂香の可愛さは損なわれない。それは惚れた分の補正がかかっているのかもしれないが、客観的に見てもそんなに差があるものではないと思っている。
「……ん…………ん?」
どうやら目を覚ましたようだ。眠そうに目をこすって、何度か瞬きするとゆっくり口を開いた。
「おはよ、ユウ君……何してるの?」
「おはよう。特に何もしていないぞ……ずっと見ていただけだ」
「……もしかして……寝顔見てた?」
俺は少し微笑んでコクンと頷くと、それに合わせて、穂香が目を伏せて頬を赤く染めた。寝顔を見られるのが恥ずかしいのは知っていて、わざとやっているのだ。これに関しては怒られることもない。
「もう……恥ずかしいからダメって……いつも言ってるのに……」
そう言うも嫌がっているわけではないのも知っている。俺はいつも通り、穂香に顔を接近させると、そのまま唇を奪った。寝起きであっても瑞々しいそれは、甘美な果実のようでもある。穂香が俺の頭に手をまわしてきて、その力が強くなってくる。
どれくらいの時間かわからないが、お互いにたっぷり味わった後、ゆっくりと顔を離す。
「えへへ……幸せ……大好き」
そう言って笑顔で抱き着いてきた。今日も穂香の機嫌は良いようだ。
お互い裸なので、抱き着かれると体温と柔らかい感触がダイレクトに伝わってくる。
「ふふふっ……ユウ君の身体、あったかい……」
「穂香も同じだ……あったかいな……」
抱き合ったまま、何かするというわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていく。休みの日など、朝ゆっくりできるときは、こんな感じで過ごす日も多かった。
こういう時間はどれだけ過ごしても飽きることがない。ゆっくりたっぷりとお互いの成分を補給して、やっとのことで俺達は布団から出ることにした。
「とりあえずシャワー浴びよっか……」
「ああ、そうだな」
家の中には俺達しかいないが、穂香はバスタオルを身体に巻いていた。たとえ一人でいたとしても、裸でうろうろするのは恥ずかしいとのことだ。
適度な恥じらいを持っていてくれる方が俺としてもいい。穂香が全く恥ずかしがらなくなってしまったら、俺は間違いなくショックを受けるだろう。そんな気がする。
俺はそのまま穂香についていったのだが、当然何も身につけていない。そんな俺を振り返って、上から下まで見て固まった。
「……穂香?どうかしたか?」
「……あの……なんでそんなに元気なの?」
「ん?ああ……まぁ、朝だしな……」
なんというか、朝の生理現象は仕方ない。起きてから結構時間たっているじゃないかと言われればそうなのだが、裸でくっついていたのだから仕方ないと思う。
逆に穂香とあの状態で過ごしていて、何も反応しないのは男として終わってる気もする。
「……朝って……起きてから結構時間たってるよ?」
「……いや、さっきまでくっついてたからな……まぁ、なんかすまん……」
「……ユウ君のえっち……私でそうなってくれるのは嬉しいけど……でも、夜までお預けだからね」
それだけ言うと、少し顔を赤く染めて、穂香は風呂の方へ行ってしまった。
まあ、こういう事で、言い訳とかする必要もない間柄だからな。正直が一番だと思う。
0
あなたにおすすめの小説
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる