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蜜月*
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イーサンは次の日、すぐにでも、ディアナに会いに行きたかったが、溜まっていた業務と、これからしばらく長期休暇をもらいたいと思い、ノア副団長に引き継ぎを行なっていた。
殿下は、ふたつ返事で快く承諾した。
ディアナには昼間に会う約束をしていたのに悪いと思い、花束と手紙を送る。
そして、ほとんど、毎晩、イーサンは、ディアナの邸宅に早馬を走らせて、ものの半刻を一緒におしゃべりしながら、過ごすと、熱い抱擁を交わし、また宿舎に帰る日々が過ぎた。
ようやく一週間後、ほとんどの業務が副団長に引き継がれた。
まさかこの長期休暇の承諾の裏に、あの殿下の悪企みがあったことは後で、イーサンは思い知る。
今日はイーサンが、ちょっとディアナと出かけたいと言って、伯爵家からディアナを連れ出し、散歩をしながら、近い林檎林まで来ていた。イーサンの手には大きなバスケットがあった。
ちょっと秋の終わりを感じさせる天候だったため、ディアナを気遣い、敷物の他に温かい毛布もイーサンは用意していた。それを林檎の木陰に敷き、毛布をディアナに上にかけた。
「ああ、本当は、早く君に会いたかったのに、一人にして悪かった……」
「いえ、あんなにお花や、素敵なお手紙をいただいて、しかも、毎晩、無理をして、きてくださったじゃないですか? 大丈夫でしたか?」
イーサンは、本当はそれらをもっと前からディアナにしてやって、人並みな男女のやり取りをディアナに経験させてやりたかった。でも、事情が事情だし、自分がこのまま結婚式までディアナと離れる選択はあり得なかった。
また、花や手紙は一種のイーサンの償いであり、まだ色恋をよく知らないディアナへの恋人同士としての経験をさせてあげたいというイーサンの気持ちから生まれたものだった。
それに、彼女をもちろん、自分に引き止めておきたかった。
だが、それは彼女には言わず、ただ目の前の美しい人を見つめるだけだった。
ディアナの全てを早く自分が欲しいという欲望もあったからだ。
「ほら、ディアナ。飲んで……。アップルサイダーだから……」
飲み物までイーサンは持参していた。
温かいフレッシュスクイーズの林檎ジュースにシナモンやオレンジピールなどのスパイスが入った飲み物だった。
ディアナの好物でもあった。
「! まあ、イーサン様、なんだか全てをご用意していただいて、申し訳ありません……」
「いいんだ。殿下が結構、お詫びだと言って、暇をくれたし、それに最近、騎士団のみんなもかなり頑張っているんだ。多少、団長がぬけても大丈夫さ……」
「……イーサン様!」
「私は、君の為に色々できる自分が嬉しくて堪らないんだ。あの淫魔も影を潜めているよ……。魔力も安定してるし……」
そして、陶製のマグにアップルサイダーを注ぐと、イーサンは手の中にそのマグを持ち、何かを暗唱した。
すると、その飲み物から美味しそうな湯気が立ち、ちょっとイーサンが味見する。
「……うん、いい具合だ…」
と言って、ディアナに手渡した。
ディアナはちょっと何か言いたげだったが、目の前のアップルサイダーのシナモンのいい香りに心を奪われ、それを一口、飲んでみる。
「お、美味しい! 美味しいです。イーサン様……」
横を見ると凛々しい顔立ちのイーサンが、最高の微笑みを浮かべていた。
ディアナの胸が熱くなる。
な、なんて素敵なの。
今でも信じられない……。
両思いなはずなのに、彼を見ているだけで、心臓が飛び出しそうだった。
大好き、イーサン様。
でも、その想いとは別に、あまりにもこの方に見つめられていたのかと思うと、恥ずかしくなり、ディアナが目を伏せた。
(あの林檎の木の下で、イーサン様と口付けをして以来、どうしたのかしら……。全然、してくれなくなったのだ……。イーサン様のこの優しい笑みには、嘘がないように見えるけれど……やっぱり子供じみていると思われているのかしら……それとも、妊婦になったから、ちょっと太り始めたから……)
ディアナはちょっと不安になってきていた。
これは思い切って聞いて見るしかなかった。
「……イーサン様、あの、最近、私に魅力を感じなくなってしまったのでしょうか?」
下を向きながら、半分に減ったカップを除く。
「!!」
イーサンは、あまりにものディアナの衝撃発言によって、自分が持っていたカップを落としそうになった。
「な、どういう意味だ? ディアナ? そんなこと、天地がひっくり返ってでも、ありえない!」
「……だって、イーサン様、最近、お会いしても、私に……口づけしてくださらないのだから……」
ディアナは自分でも、言っている事に対して、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になる。
でも、今、この気持ちを伝えなければ、式はもうすぐに迫っているのだ。
「……ディアナ、愛しい我が姫。そんな気持ちに私はさせてしまったのか?」
イーサンが、ちょっと困ったような顔をすると、ディアナのカップを横に置かせ、その可愛らしい手を自分の手の中に入れる。そして、己の熱い唇をディアナの手の甲にそっと当てた。
顔を上げたイーサンの目は、先ほどの優しさに溢れるものではなく、なにかちょっと獰猛さまでも感じるものだった。
「私は、正直、我慢をしているのだよ……。ディアナ、君とは普通の男女のやり取りを無しに、こんな早くに結婚、妊娠までさせてしまった。本当に、悪いと思っている……でも……」
そういいながらも、イーサンはぐいっとディアナの腕を引き、自分の腕の中に彼女をしまい込む。
「……こんな胸開きのドレスを着て……私が、君に挑発されてないとでも、思っているのかい?」
そういいながら、イーサンの長い指が胸あたりのドレスのフリルのきわをなぞる。
最近、だんだんと胸回りも大きくなってしまい、今までのドレスもキツくなってきていたのだ。
「え? そんな、ち、違います! 最近、ちょっと太ってきてしまって……」
イーサンが耳元からディアナを攻めていく。
「ディアナ……君のせいだよ…」
耳元を小さく噛まれた。
「あ、あん、いやっ」
と言っているうちに、あっという間に押し倒された。そして、イーサンの激しい口づけが始まった。
「……君の魅力に、どれだけ我慢してたのか……わからない?」
何か訴えているはずのイーサンなのだが、声色は甘くて優しい。
「!!イーサン、さ、まっ」
そして、その滾るような熱を感じる口づけでディアナを溶かしていく。
「いや、イーサン様、恥ずかしい! 誰かが見ているかも知れない!」
「大丈夫。小さな結界を張ったから、誰にも見られないよ……」
イーサンが、巧みに口づけを口元なら首筋に下ろしていく。そして、おもむろに自らの手をディアナの胸の膨らみへと伸ばした。
「あっ!」
きゅうに胸を触られて、ディアナがびくんとしてしまう。
「可愛いね、ディアナ。感じたのかい?」
「い、イーサン様の意地悪! だって、あっ」
「だって、何だい? ディアナ……」
イーサンは、そう言った瞬間、ディアナのきつそうだった二つの膨らみを開放した。そして、すぐにその可愛らしい桃色の頂を口に含んだ。
ディアナは、そのイーサンが半口を開けて、自分のものを口の中に含む仕草にドキッとした。
イーサンがものすごく妖艶で、自分が食べられてしまうと思ったからだ。
「あっ、ひゃん、ダメっ!」
イーサンの温かい唇と艶めかしい舌がピチャピチャと卑猥な音をたてながら、その可愛らしい胸の突起物をいたぶる。
イーサンが聞く。
「え? ディアナ、君が聞いたんだよ。私が君に魅力を感じてないと…」
さらにその熱のこもった作業に想いを注ぎ込む。
「あ、ああ、ダメ! な、なんか!」
「なに、ディアナ? わかるかい? 君は、私が食べ尽くしたいほど、魅力的なんだよ……」
「……はぁんっ、ああ!」
「大丈夫? ディアナ……」
「なにか、はぁ、切ない気持ちになっちゃう!」
ディアナは初めて味合う感覚に翻弄される。快楽の目的ではもちろんなく、自分で自分の胸など触ったことなどはあるのだ。でも、今の感覚は全く違う。身体中が何かを叫んでいるような熱いものが、イーサンの動きによって生み出されてくる。
ああ、身体が熱い……。
「イーサン様、あ、熱いの!」
「……そうか……ディアナ、医者は、なんと言っているのだ? その夜の営みについて……」
「え、無理をしなければ、普通通りでぇ、ああん、大丈夫って…」
「わかった。ディアナ、いま楽にしてやる……でも、最後までは、やっぱり式の後だ。私が止まらないだろうから……」
イーサンは頂への仕事は丹念にこなしながら、自分の手を静かにディアナのドレスのスカートの中に滑り込ませた。
彼のちょっと冷たい手が、ディアナの温かな場所へと行き場を求めた。
「い、イーサンさま! 冷たいっ」
「ああ、ごめん、ディアナ」
いきなり、一本の指を下着のあいだから刷り込ませ、ディアナの中に差し入れた。
「あっ」
「……大丈夫。怖くないから…」
すでにその熱いところからは、愛液が滴っていたため、ディアナは痛さなど感じなかった。
ただ、いきなり冷たいイーサンの指があそこに入り、驚愕する。
「イーサン様! な、なにを?」
「温めているのだ? ダメだったか?」
指は動かない。
何かじっとしているのだ。
しかも、ディアナの他の部分への愛撫は忘れないイーサンだった。
だから、快感が波のように襲ってくる。でも、イーサンの指があそこに入ったまま、とてももどかしいのだ。まだその指は微動たりともしなかった。
「あ、イーサン、さま、なんかっ」
「どうした? ディアナ」
「その、指が……! 変な感じで!」
「そうか? ちょっと、確認しよう」
イーサンがディアナのドレスの中にいきなりまくりあげた。そして、顔をもぐりこませた。
「あ、ひゃん、そ、そんな!」
返事の代わりにドローワーを脱がされた。そして、あの湿り気がある熱地帯に顔を埋める。
「ディアナ、感じてくれ」
イーサンが自分の口元を彼女の秘所にもっていき、その彼女の真珠を愛で始めた。そして、先ほどまで微動たりしなかった指を動かし始めた。
突然の快感がディアナを襲い始めた。
「!!! あ、ああ! イー、サン、さまっ」
「ディアナ、これは愛の行為だ。やっぱり、君のは、堪らない……」
イーサンのほとんどやり過ぎとも思える熱の篭った愛撫に、ディアナは、気を失いかけるぐらいに激しく何度もイッてしまうのだった。
殿下は、ふたつ返事で快く承諾した。
ディアナには昼間に会う約束をしていたのに悪いと思い、花束と手紙を送る。
そして、ほとんど、毎晩、イーサンは、ディアナの邸宅に早馬を走らせて、ものの半刻を一緒におしゃべりしながら、過ごすと、熱い抱擁を交わし、また宿舎に帰る日々が過ぎた。
ようやく一週間後、ほとんどの業務が副団長に引き継がれた。
まさかこの長期休暇の承諾の裏に、あの殿下の悪企みがあったことは後で、イーサンは思い知る。
今日はイーサンが、ちょっとディアナと出かけたいと言って、伯爵家からディアナを連れ出し、散歩をしながら、近い林檎林まで来ていた。イーサンの手には大きなバスケットがあった。
ちょっと秋の終わりを感じさせる天候だったため、ディアナを気遣い、敷物の他に温かい毛布もイーサンは用意していた。それを林檎の木陰に敷き、毛布をディアナに上にかけた。
「ああ、本当は、早く君に会いたかったのに、一人にして悪かった……」
「いえ、あんなにお花や、素敵なお手紙をいただいて、しかも、毎晩、無理をして、きてくださったじゃないですか? 大丈夫でしたか?」
イーサンは、本当はそれらをもっと前からディアナにしてやって、人並みな男女のやり取りをディアナに経験させてやりたかった。でも、事情が事情だし、自分がこのまま結婚式までディアナと離れる選択はあり得なかった。
また、花や手紙は一種のイーサンの償いであり、まだ色恋をよく知らないディアナへの恋人同士としての経験をさせてあげたいというイーサンの気持ちから生まれたものだった。
それに、彼女をもちろん、自分に引き止めておきたかった。
だが、それは彼女には言わず、ただ目の前の美しい人を見つめるだけだった。
ディアナの全てを早く自分が欲しいという欲望もあったからだ。
「ほら、ディアナ。飲んで……。アップルサイダーだから……」
飲み物までイーサンは持参していた。
温かいフレッシュスクイーズの林檎ジュースにシナモンやオレンジピールなどのスパイスが入った飲み物だった。
ディアナの好物でもあった。
「! まあ、イーサン様、なんだか全てをご用意していただいて、申し訳ありません……」
「いいんだ。殿下が結構、お詫びだと言って、暇をくれたし、それに最近、騎士団のみんなもかなり頑張っているんだ。多少、団長がぬけても大丈夫さ……」
「……イーサン様!」
「私は、君の為に色々できる自分が嬉しくて堪らないんだ。あの淫魔も影を潜めているよ……。魔力も安定してるし……」
そして、陶製のマグにアップルサイダーを注ぐと、イーサンは手の中にそのマグを持ち、何かを暗唱した。
すると、その飲み物から美味しそうな湯気が立ち、ちょっとイーサンが味見する。
「……うん、いい具合だ…」
と言って、ディアナに手渡した。
ディアナはちょっと何か言いたげだったが、目の前のアップルサイダーのシナモンのいい香りに心を奪われ、それを一口、飲んでみる。
「お、美味しい! 美味しいです。イーサン様……」
横を見ると凛々しい顔立ちのイーサンが、最高の微笑みを浮かべていた。
ディアナの胸が熱くなる。
な、なんて素敵なの。
今でも信じられない……。
両思いなはずなのに、彼を見ているだけで、心臓が飛び出しそうだった。
大好き、イーサン様。
でも、その想いとは別に、あまりにもこの方に見つめられていたのかと思うと、恥ずかしくなり、ディアナが目を伏せた。
(あの林檎の木の下で、イーサン様と口付けをして以来、どうしたのかしら……。全然、してくれなくなったのだ……。イーサン様のこの優しい笑みには、嘘がないように見えるけれど……やっぱり子供じみていると思われているのかしら……それとも、妊婦になったから、ちょっと太り始めたから……)
ディアナはちょっと不安になってきていた。
これは思い切って聞いて見るしかなかった。
「……イーサン様、あの、最近、私に魅力を感じなくなってしまったのでしょうか?」
下を向きながら、半分に減ったカップを除く。
「!!」
イーサンは、あまりにものディアナの衝撃発言によって、自分が持っていたカップを落としそうになった。
「な、どういう意味だ? ディアナ? そんなこと、天地がひっくり返ってでも、ありえない!」
「……だって、イーサン様、最近、お会いしても、私に……口づけしてくださらないのだから……」
ディアナは自分でも、言っている事に対して、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になる。
でも、今、この気持ちを伝えなければ、式はもうすぐに迫っているのだ。
「……ディアナ、愛しい我が姫。そんな気持ちに私はさせてしまったのか?」
イーサンが、ちょっと困ったような顔をすると、ディアナのカップを横に置かせ、その可愛らしい手を自分の手の中に入れる。そして、己の熱い唇をディアナの手の甲にそっと当てた。
顔を上げたイーサンの目は、先ほどの優しさに溢れるものではなく、なにかちょっと獰猛さまでも感じるものだった。
「私は、正直、我慢をしているのだよ……。ディアナ、君とは普通の男女のやり取りを無しに、こんな早くに結婚、妊娠までさせてしまった。本当に、悪いと思っている……でも……」
そういいながらも、イーサンはぐいっとディアナの腕を引き、自分の腕の中に彼女をしまい込む。
「……こんな胸開きのドレスを着て……私が、君に挑発されてないとでも、思っているのかい?」
そういいながら、イーサンの長い指が胸あたりのドレスのフリルのきわをなぞる。
最近、だんだんと胸回りも大きくなってしまい、今までのドレスもキツくなってきていたのだ。
「え? そんな、ち、違います! 最近、ちょっと太ってきてしまって……」
イーサンが耳元からディアナを攻めていく。
「ディアナ……君のせいだよ…」
耳元を小さく噛まれた。
「あ、あん、いやっ」
と言っているうちに、あっという間に押し倒された。そして、イーサンの激しい口づけが始まった。
「……君の魅力に、どれだけ我慢してたのか……わからない?」
何か訴えているはずのイーサンなのだが、声色は甘くて優しい。
「!!イーサン、さ、まっ」
そして、その滾るような熱を感じる口づけでディアナを溶かしていく。
「いや、イーサン様、恥ずかしい! 誰かが見ているかも知れない!」
「大丈夫。小さな結界を張ったから、誰にも見られないよ……」
イーサンが、巧みに口づけを口元なら首筋に下ろしていく。そして、おもむろに自らの手をディアナの胸の膨らみへと伸ばした。
「あっ!」
きゅうに胸を触られて、ディアナがびくんとしてしまう。
「可愛いね、ディアナ。感じたのかい?」
「い、イーサン様の意地悪! だって、あっ」
「だって、何だい? ディアナ……」
イーサンは、そう言った瞬間、ディアナのきつそうだった二つの膨らみを開放した。そして、すぐにその可愛らしい桃色の頂を口に含んだ。
ディアナは、そのイーサンが半口を開けて、自分のものを口の中に含む仕草にドキッとした。
イーサンがものすごく妖艶で、自分が食べられてしまうと思ったからだ。
「あっ、ひゃん、ダメっ!」
イーサンの温かい唇と艶めかしい舌がピチャピチャと卑猥な音をたてながら、その可愛らしい胸の突起物をいたぶる。
イーサンが聞く。
「え? ディアナ、君が聞いたんだよ。私が君に魅力を感じてないと…」
さらにその熱のこもった作業に想いを注ぎ込む。
「あ、ああ、ダメ! な、なんか!」
「なに、ディアナ? わかるかい? 君は、私が食べ尽くしたいほど、魅力的なんだよ……」
「……はぁんっ、ああ!」
「大丈夫? ディアナ……」
「なにか、はぁ、切ない気持ちになっちゃう!」
ディアナは初めて味合う感覚に翻弄される。快楽の目的ではもちろんなく、自分で自分の胸など触ったことなどはあるのだ。でも、今の感覚は全く違う。身体中が何かを叫んでいるような熱いものが、イーサンの動きによって生み出されてくる。
ああ、身体が熱い……。
「イーサン様、あ、熱いの!」
「……そうか……ディアナ、医者は、なんと言っているのだ? その夜の営みについて……」
「え、無理をしなければ、普通通りでぇ、ああん、大丈夫って…」
「わかった。ディアナ、いま楽にしてやる……でも、最後までは、やっぱり式の後だ。私が止まらないだろうから……」
イーサンは頂への仕事は丹念にこなしながら、自分の手を静かにディアナのドレスのスカートの中に滑り込ませた。
彼のちょっと冷たい手が、ディアナの温かな場所へと行き場を求めた。
「い、イーサンさま! 冷たいっ」
「ああ、ごめん、ディアナ」
いきなり、一本の指を下着のあいだから刷り込ませ、ディアナの中に差し入れた。
「あっ」
「……大丈夫。怖くないから…」
すでにその熱いところからは、愛液が滴っていたため、ディアナは痛さなど感じなかった。
ただ、いきなり冷たいイーサンの指があそこに入り、驚愕する。
「イーサン様! な、なにを?」
「温めているのだ? ダメだったか?」
指は動かない。
何かじっとしているのだ。
しかも、ディアナの他の部分への愛撫は忘れないイーサンだった。
だから、快感が波のように襲ってくる。でも、イーサンの指があそこに入ったまま、とてももどかしいのだ。まだその指は微動たりともしなかった。
「あ、イーサン、さま、なんかっ」
「どうした? ディアナ」
「その、指が……! 変な感じで!」
「そうか? ちょっと、確認しよう」
イーサンがディアナのドレスの中にいきなりまくりあげた。そして、顔をもぐりこませた。
「あ、ひゃん、そ、そんな!」
返事の代わりにドローワーを脱がされた。そして、あの湿り気がある熱地帯に顔を埋める。
「ディアナ、感じてくれ」
イーサンが自分の口元を彼女の秘所にもっていき、その彼女の真珠を愛で始めた。そして、先ほどまで微動たりしなかった指を動かし始めた。
突然の快感がディアナを襲い始めた。
「!!! あ、ああ! イー、サン、さまっ」
「ディアナ、これは愛の行為だ。やっぱり、君のは、堪らない……」
イーサンのほとんどやり過ぎとも思える熱の篭った愛撫に、ディアナは、気を失いかけるぐらいに激しく何度もイッてしまうのだった。
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