会長様を手に入れたい

槇瀬陽翔

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4話

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side 大我

「たい…がぁ…」
発情した聖は大概、舌っ足らずの甘えん坊へと変わる。それと同時にフェロモンが増し、俺は自分の理性を保つのも正直しんどい。

だから普段この男が発情するときはこの部屋に閉じ込め会わないようにしてきたのだ。
この男を守るために。自分自身を守るためにだ。

理性をなくせばどうなるかだなんてわかりきっている。

自我をなくせば己の欲のままに暴走し、相手のことなど考えずに抱きつくすだろう。
下手をすればトラウマになるぐらいには…。

「はぁ…たい…がぁ…」
俺が理性と戦ってる最中だというのにこの男は首に腕を回し甘えてくる。

その原因は間違いなく俺自身なんだろう。


俺の第2の性は中学に入学したころには覚醒した。聖よりも随分と前にだ。
こんな言い方をするのはなんだが俺自身第2の性には興味がなかった。
周りの生徒たちが第2の性に目覚めアルファだとか、ベータだとか、オメガだとかで一喜一憂してる最中でも俺は第2の性には関心がなかった。
自分が目覚めた時も『ふ~ん。ついに目覚めたのか』程度だったのを覚えてる。
『神尾は感心なさすぎだ』
と校医に呆れられたぐらいだ。俺はそれぐらいどうでもよかった。

第2の性がどれに属そうが俺は構わなかった。俺は目覚めた性を受け入れればいいとしか思っていなかったのだ。

そんな俺がヤバいと本気で思ったのはこの男が第2の性に目覚めた時だった。

たまたま、本当に偶然、その場所に居合わせただけだった。

ふわりふわりと時折香る匂いに違和感を覚え、そして聖の傍で確信した。
聖が第2の性に覚醒し始めてて、さっきから香る匂いは聖自身から発せられるフェロモンで自分にとっては毒となる匂いだと。


「うーっ…たい…がぁ…大我ぁ…って…もぉ…無視…すんなぁ…」

人が現実から逃げるために思いに耽ってるのにこの男は俺が相手しないのが気に入らないらしい。

俺が相手したところでこの男の記憶の中には残らないのだが…。

流石にキツイ。これ以上この男のフェロモンにあてられ続ければさすがに俺もヤバいな。
「なんだよ。どうしたいんだお前は…」
しかたがないのでこいつを先に何とかしよう。
「たい…がぁ…んっ…たいがぁ…ちゅぅ…俺…大我と…したい…」
頭を抱えたくなる。別にこいつとのキスは初めてではないが…。俺たちは付き合ってるわけでもない。
中学からの腐れ縁でここまで来てるだけで、付き合ってなければ恋人でも何でもないのだ。
それなのにこの男は俺にキスをしろという。特に発情期の時はそれがヒドイ。
「お前…相手が俺じゃなくてもいいんだろそれ?」
自分で口にしといて何を言ってんだと思う。この男に対して全く反応を示さない俺が言っていい言葉じゃない。
「…バカぁ…大我のバカぁ…」
案の定、聖の瞳にはうっすらと膜が張る。甘えん坊になってるときのこいつはすぐ泣きかねないのだ。
「大我のバカぁ…俺…は…大我とが…いいんだぁ…」
ボロボロと涙を流しながらも強くなるフェロモン。

本気でどうにかしないと俺がヤバい。本当にもう色々とヤバすぎる。

「あー、わかったわかった。俺が悪かった」
聖を宥めつつズボンのポッケトの中を漁ればコツリと目的のものが指先に当たる。
俺はそれを取り出し蓋を開け中身を口に含むとそのまま聖の唇を塞いだ。

ゆっくりと少しずつ液体を聖へと口移しで飲ませていく。

聖用の抑制薬。勿論、発情してる状態なので本来の役目は果たさないがフェロモンは少しだけ抑えられる。
悲しいことだが、これもすでに確認済みだったりもする。

コクリ、コクリと聖の喉が鳴る。

すべてを飲まし終えても塞いだ唇は開放することなく塞いだままで、舌を絡めキスを繰り返す。

「…んっ…ふぅ、んぁ」
鼻に抜ける声が零れ落ちる。こいつを一度、イカせて落ち着かせないと俺のが危ない。聖の腰に腕を回し自分の身体に密着するように抱き寄せシャツのボタンを外し、素肌に触れる。
「んっ、ふぅ、ん」
ピクリと身体が揺れるが気にしない。嫌がってるわけじゃないのはわかってる。
素肌の感触を楽しむように手を滑られ胸に触れればぷくりと膨れ存在をアピールしていた。

自分の中にある理性を総動員しこれは聖をいかせるためだけの行為だと何度も頭の中に叩き込む。

舌を何度も絡めながら咥内を好きなだけ犯して、首筋にキスを落としながら、胸を弄りながらズボンに手を伸ばせば
「ぁ、大我ぁ、ん」
少しだけ抵抗を見せるがやめろとは言わない。なんのための行為か少なからずわかっているから。
「大丈夫だ。酷くはしない」
酷くするつもりはもとよりない。今は本当にこいつを一度いかせて落ち着かせないと俺の方がヤバいだけ。俺もそこまでできた人間じゃないからな。
コクリと小さく頷く聖にもう一度キスをしてベルトを外しズボンの中に手を忍び込ませた。
「んっ、ぁ、ゃぁ、んん」
やんわりと聖のモノを包み込むように触れ手を動かしていく。手を動かしたままで聖にキスを仕掛ける。
「んっ、ふぅ、ん」
立ったままで何やってんだとか頭の片隅で思うが、今は取り合えず一度いかせて落ち着かせるのが先だった。
何度も舌を絡めながらキスを繰り返していれば、聖の顔が紅潮しトロンとした目に変わる。正直言ってその顔は腰に来る。

一体、俺はどんだけこいつのこんな顔を前に我慢すればいいんだ?

なんて考えなくもないが、今はまだこいつとの関係を先に進める気がないから俺は反応も返さずに逃げてるんだ。

「ぁ、たい、がぁ、ん」
「なんだよ」
縋りつくように抱き着かれ制服をギュッと掴まれる。ガクガクと足が揺れてるから力が入らなくなってきてるんだろう。
「ん、ぁ、きもちぃ、ぁ、いぃ」
耳元で囁かれるように紡がれる言葉は甘い吐息交じりで、クソッっとか思う。

こいつ何気に俺の理性を試してるだろ。

俺は腰に回した腕に力を入れ聖が崩れ落ちないように支えながら首筋にキスを落とし、肩口に吸い付き痕を残す。普段ならこんなことしないが、どうやら自分で思いってる以上に自分もヤバい状態らしい。

キスを落とす場所を徐々に移動しながら胸元にチュッとキスを落とせば
「ん、ぁ、ゃぁん、ぁ、ん」
抱き着く腕に力が入る。が、俺はそれに気を止めることなく、さっきからずっと存在をアピールしているそれに吸い付いた。舌先で舐めながら手の動きを速めていけば
「ぁ、やぁぁ、んぁ、たい、がぁ、ぁぁ」
フルフルと首を振る。嫌じゃないのはわかってる。聖の腕が俺の頭を抱き寄せもっとしろと言ってるようだからな。
このままだと下着を汚すことになるから、一旦、聖からズボンと下着を脱がせソファに座らせた。
「たい、がぁ、きすぅ、もっと、して」
俺に腕を差し出しキスをせがむ。
「ホント、キスが好きだなお前」
そんなことを言いながらももう一度、聖を抱き寄せキスをしてやればさっきと同じように抱き着いてくる。キスに気を取られてる間にもう一度、聖のモノを包み込み動かせば
「ん、ふぅ、ん、んん」
声がこぼれる。発情中の聖は感じやすい。ちょっとした刺激も敏感に感じる。まぁ、そんなことを知ってるのは俺だけだが…。
咥内を好き勝手に舌で犯して、ぼーっとしてる聖をよそに俺は今まで手で愛撫していた聖のモノを口に咥え舌で舐めてやる。
「ひゃぁ、ぁっ、ぁっ、たい、がぁ、ぁ」
いきなりの俺の行動に驚きながらもギュッと制服を掴んでくる。ゆるりと揺れる腰。

やっぱり俺も相当ヤバい状態らしい。いつもならこんなことしないで、手でいかせて終わりなんだけどな。

口と手で愛撫を繰り返していれば
「ぁ、ぁ、たい、がぁ、ダメっ、ぁ、やぁ、ん」
俺の髪に指を絡めながら訴えてくる。
「イケっ」
いかすためにやってんだ。
「んっ、ぁ、だ、めぇ、ぁ、いくぅ、ぁ、ぁぁ、んぁ、ぁ、っぅ」
俺の頭を抱きしめいった。なんの躊躇いもなく俺は口ん中のもんを飲みほし舌なめずりしながら顔を上げればふにゃって笑いながら聖は眠りに落ちていった。

「ホント、勘弁してくれ…。俺も処理しねぇともたねぇ…」

取り合えず、一旦ソファの上に聖を横に寝かせ自分の欲の処理とシャワーが浴びたくなったので、バスルームに行くことにした。


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