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17話
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「お前…俺が発情してるお前にちゃんと反応しねぇのは他に相手がいるからだって思ってるのか?」
キツイ言葉になるが仕方がない。
「そ…それは…わからないじゃないか…」
「じゃぁ、お前だって俺以外に相手がいてそっちとよろしくいてるかもしれねぇよな」
売り言葉に買い言葉じゃないが、正気なこの男とぶつかり合うのも必要なことなんだと思う。
これからのことも考えるとな…。
「なっ…冗談じゃない!俺はそんな相手いないし…そもそも発情してキスしたいって思うのは大我一人だ!」
「発情中の相手は俺で、それ以外は違う相手ってことか?」
そんな相手がいないのも知ってるし、わかってる。だけどこの男にわからせるには必要なことなんだ。
「冗談じゃない!ふざけるなよ!俺は他のヤツなんていらない。俺が欲しいのはたっ…」
最後まで言葉を言わせないために俺はキスで唇を塞いだ。
今はまだ聞きたくはない。聞くわけにはいかない。
薄々、気が付いてるしわかってる。
この男の中の答えに…。
アレが近い以上、俺自身が理性を保つためにはまだしらないフリをしないといけない。
俺が聖を壊さないためにも…。
「んっ…ふっ…」
キスで塞ぐだけじゃなくて舌もねじ込んで絡めとっていく。
発情期じゃないときにこいつとキスをするのは正直初めてだ。普段こうやって一緒にいるわけでもないからな。
それに俺たちは付き合ってるわけじゃない。
聖は驚きで目を見開き眉間に皺をよせた。
「んっ…ちょ…たいっ…まっ…んっ…」
何かを訴えようとしてる聖を無視してキスを繰り返していたらポロリと透明な雫が聖の瞳から零れ落ちた。
さすがにこれ以上はヤバいかと内心溜め息をつき離してやれば
「…っ…なんで…なんで…こんな…」
両腕で顔を隠す。
「だから言っただろう。永尾にしろお前にしろ俺を信用しすぎだってな」
俺が抱くよくなんて誰もわからないし、知る由もない。
「だからって…」
顔を隠したまま言葉だけが飛んでくる。
「お前は俺を知らなすぎる。俺はそこまでできた人間じゃねぇよ。俺だって男だ、それなりに欲だって持ってんだよ」
俺だって欲はもってる。表立って出さないだけで、欲してるものはある。
「だったら…本当は他に大切なヤツがいるってことだろう?俺にただ付き合ってくれてるだけなんだろ!」
涙で濡れた瞳のまま俺を睨み告げてくる言葉にイラ立つ。
「ふざけるなよ」
俺は低く呟き聖の顎を掴むと強引に口づけ舌をねじ込んだ。
俺という男がどれだけ危険かってことをわからせてやるよ。
俺が欲してるものが何なのかっていうのを教えてやる。
息もままならないほどキスを繰り返しながらシャツのボタンを外し素肌に触れればビクリと身体が強張る。
好き勝手に手を動かし胸に触れれば
「んっ…ちょ…ふぅぁ…まっ…んん…」
声を上げるが気にしねぇし、聞いてやらねぇ。
首筋に唇を寄せキツク吸い付き痕を残す。どうやっても隠せれない場所へわざとつけてやった。
思い知ればいい、俺が欲してるものが何なのかを…どれだけ自分自身が大切にされてきてたのかを…
そのまま唇を胸もとに移動していけば
「…っ…ちょ…たいがっ…ん…まって…大我…」
今度こそ本気で止めに入った。
俺は小さく息を吐き動きを止めてやる。
本当はこのまま強引に続きをすることだって出来たんだ。
それをしなかったのは俺がまだ冷静さを失っていなかったから…
この男を本気で気付けたくなかったから…。
「…なんで…大我…」
聖の言葉に
「なんではこっちが聞きてぇよ。なんでお前は俺の言葉を信じない、なんで疑う」
俺が反論すれば聖は唇を噛み締めて黙ってしまう。
本当にこの男とはとことん話し合うしかないんだろうか?
「…っ…だって…大我はいつも俺に反応しないじゃないか…」
ポツリポツリという言葉にクラリと眩暈がする。
今回初めて俺がわかる形で証拠を残してるにもかかわらず、この男はまだ信じてないらしい。
「お前は…」
呆れるしかない。ホントにこの男はどこまで俺を信じてないのか…。どこまで俺の話を理解してないのか…。
「だって…俺…わかんないよ…どうしたらいいか…わかんない…」
ポロリポロリと涙を流す聖は本当にわからないらしい。
発情中の間に自分が体験したことを覚えてない分だけ余計に信じられないらしい。
まったく…
深く溜息をつくと聖の身体を抱き起し、その身体を抱きしめてやる。
「俺がお前に反応してないって…これでもいえるか?」
そして聖の手を取り自分の股間にあてる。
「えっ…ぁっ…嘘ぉ…」
手に触れた感触に驚き俺の顔を見る聖は情けない顔をしていた。
「だから言っただろうが…。俺だって男だ、欲はもってる。そんで、お前に欲情するんだよ」
少しだけ乱暴に涙を拭いてやれば
「…っ…大我…大我ぁ…」
飛びついてきた。その身体を受け止め抱きしめてやる。
多分、このまま泣き疲れて寝ちまうんだろうな…
なんて考えてる分だけ俺も冷静になってきたんだろう。発情が終わったが聖の泣き虫期間は終わってないらしい。
俺の腕の中でグズグズとまだ泣いている。
「…大我…大我…俺…」
何かを言いかけてやめてしまう。そんな聖の身体を抱きしめたままでソファの上に横になる。必然的に俺の上に聖が乗ることになるわけで
「ちょ…大我…」
驚いて俺を見る。
「いいからこのまま乗ってろ。で?何が聞きたかったんだ?」
まだ濡れたままの聖の頬を拭いながら話せるように促せば
「…大我…俺は…大我の迷惑じゃないのか?…俺は大我にとって毒になる存在なんだろ?」
眉間に皺をよせ情けない顔で聞いてきた。その顔を自分の胸に押し付けるように抱き寄せ
「そうだな、お前の発情は俺にとっては毒だ。だけど、その毒さえ俺は受け入れてる。お前ごと受け入れて、こうやって発情期の時は一緒にいてやってるんだ。他でもない聖唯斗だからだ。だから迷惑だとかそんな心配するな」
心配するなと告げる。
「ぅん…ありがと…大我…」
やっと納得できたのか素直にお礼を言う。
この言葉を明日以降も覚えておいてくれればいんだがな…
「寝てもいいぞ、このままでいてやるから」
そっと聖の頭を撫でてやれば
「ぅん」
小さな返事をしてギュッと俺の服を握ってくる。
俺がそのままの態勢でずっと聖の頭を撫で続けていれば小さな寝息が聞こえてきた。
泣き疲れたのと少しだけ安心したんだろうな聖が寝ていた。
「おやすみ」
俺は聖の額に小さなキスを送り、少しだけ自分も眠るために目を閉じた。
キツイ言葉になるが仕方がない。
「そ…それは…わからないじゃないか…」
「じゃぁ、お前だって俺以外に相手がいてそっちとよろしくいてるかもしれねぇよな」
売り言葉に買い言葉じゃないが、正気なこの男とぶつかり合うのも必要なことなんだと思う。
これからのことも考えるとな…。
「なっ…冗談じゃない!俺はそんな相手いないし…そもそも発情してキスしたいって思うのは大我一人だ!」
「発情中の相手は俺で、それ以外は違う相手ってことか?」
そんな相手がいないのも知ってるし、わかってる。だけどこの男にわからせるには必要なことなんだ。
「冗談じゃない!ふざけるなよ!俺は他のヤツなんていらない。俺が欲しいのはたっ…」
最後まで言葉を言わせないために俺はキスで唇を塞いだ。
今はまだ聞きたくはない。聞くわけにはいかない。
薄々、気が付いてるしわかってる。
この男の中の答えに…。
アレが近い以上、俺自身が理性を保つためにはまだしらないフリをしないといけない。
俺が聖を壊さないためにも…。
「んっ…ふっ…」
キスで塞ぐだけじゃなくて舌もねじ込んで絡めとっていく。
発情期じゃないときにこいつとキスをするのは正直初めてだ。普段こうやって一緒にいるわけでもないからな。
それに俺たちは付き合ってるわけじゃない。
聖は驚きで目を見開き眉間に皺をよせた。
「んっ…ちょ…たいっ…まっ…んっ…」
何かを訴えようとしてる聖を無視してキスを繰り返していたらポロリと透明な雫が聖の瞳から零れ落ちた。
さすがにこれ以上はヤバいかと内心溜め息をつき離してやれば
「…っ…なんで…なんで…こんな…」
両腕で顔を隠す。
「だから言っただろう。永尾にしろお前にしろ俺を信用しすぎだってな」
俺が抱くよくなんて誰もわからないし、知る由もない。
「だからって…」
顔を隠したまま言葉だけが飛んでくる。
「お前は俺を知らなすぎる。俺はそこまでできた人間じゃねぇよ。俺だって男だ、それなりに欲だって持ってんだよ」
俺だって欲はもってる。表立って出さないだけで、欲してるものはある。
「だったら…本当は他に大切なヤツがいるってことだろう?俺にただ付き合ってくれてるだけなんだろ!」
涙で濡れた瞳のまま俺を睨み告げてくる言葉にイラ立つ。
「ふざけるなよ」
俺は低く呟き聖の顎を掴むと強引に口づけ舌をねじ込んだ。
俺という男がどれだけ危険かってことをわからせてやるよ。
俺が欲してるものが何なのかっていうのを教えてやる。
息もままならないほどキスを繰り返しながらシャツのボタンを外し素肌に触れればビクリと身体が強張る。
好き勝手に手を動かし胸に触れれば
「んっ…ちょ…ふぅぁ…まっ…んん…」
声を上げるが気にしねぇし、聞いてやらねぇ。
首筋に唇を寄せキツク吸い付き痕を残す。どうやっても隠せれない場所へわざとつけてやった。
思い知ればいい、俺が欲してるものが何なのかを…どれだけ自分自身が大切にされてきてたのかを…
そのまま唇を胸もとに移動していけば
「…っ…ちょ…たいがっ…ん…まって…大我…」
今度こそ本気で止めに入った。
俺は小さく息を吐き動きを止めてやる。
本当はこのまま強引に続きをすることだって出来たんだ。
それをしなかったのは俺がまだ冷静さを失っていなかったから…
この男を本気で気付けたくなかったから…。
「…なんで…大我…」
聖の言葉に
「なんではこっちが聞きてぇよ。なんでお前は俺の言葉を信じない、なんで疑う」
俺が反論すれば聖は唇を噛み締めて黙ってしまう。
本当にこの男とはとことん話し合うしかないんだろうか?
「…っ…だって…大我はいつも俺に反応しないじゃないか…」
ポツリポツリという言葉にクラリと眩暈がする。
今回初めて俺がわかる形で証拠を残してるにもかかわらず、この男はまだ信じてないらしい。
「お前は…」
呆れるしかない。ホントにこの男はどこまで俺を信じてないのか…。どこまで俺の話を理解してないのか…。
「だって…俺…わかんないよ…どうしたらいいか…わかんない…」
ポロリポロリと涙を流す聖は本当にわからないらしい。
発情中の間に自分が体験したことを覚えてない分だけ余計に信じられないらしい。
まったく…
深く溜息をつくと聖の身体を抱き起し、その身体を抱きしめてやる。
「俺がお前に反応してないって…これでもいえるか?」
そして聖の手を取り自分の股間にあてる。
「えっ…ぁっ…嘘ぉ…」
手に触れた感触に驚き俺の顔を見る聖は情けない顔をしていた。
「だから言っただろうが…。俺だって男だ、欲はもってる。そんで、お前に欲情するんだよ」
少しだけ乱暴に涙を拭いてやれば
「…っ…大我…大我ぁ…」
飛びついてきた。その身体を受け止め抱きしめてやる。
多分、このまま泣き疲れて寝ちまうんだろうな…
なんて考えてる分だけ俺も冷静になってきたんだろう。発情が終わったが聖の泣き虫期間は終わってないらしい。
俺の腕の中でグズグズとまだ泣いている。
「…大我…大我…俺…」
何かを言いかけてやめてしまう。そんな聖の身体を抱きしめたままでソファの上に横になる。必然的に俺の上に聖が乗ることになるわけで
「ちょ…大我…」
驚いて俺を見る。
「いいからこのまま乗ってろ。で?何が聞きたかったんだ?」
まだ濡れたままの聖の頬を拭いながら話せるように促せば
「…大我…俺は…大我の迷惑じゃないのか?…俺は大我にとって毒になる存在なんだろ?」
眉間に皺をよせ情けない顔で聞いてきた。その顔を自分の胸に押し付けるように抱き寄せ
「そうだな、お前の発情は俺にとっては毒だ。だけど、その毒さえ俺は受け入れてる。お前ごと受け入れて、こうやって発情期の時は一緒にいてやってるんだ。他でもない聖唯斗だからだ。だから迷惑だとかそんな心配するな」
心配するなと告げる。
「ぅん…ありがと…大我…」
やっと納得できたのか素直にお礼を言う。
この言葉を明日以降も覚えておいてくれればいんだがな…
「寝てもいいぞ、このままでいてやるから」
そっと聖の頭を撫でてやれば
「ぅん」
小さな返事をしてギュッと俺の服を握ってくる。
俺がそのままの態勢でずっと聖の頭を撫で続けていれば小さな寝息が聞こえてきた。
泣き疲れたのと少しだけ安心したんだろうな聖が寝ていた。
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