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53話
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「大我は卒業した後の事は考えてるのか?」
ふとそんなことを思った。
「進学か就職かって話か?」
反対に聞き返されて頷いた。
「まだそこまではっきりとは考えてない。どっちも進みたい道ではあるんだけど、具体的にこれっという決定的な決断が出来てない。だから後半年ぐらいはゆっくり考えて決めようかなとは思ってる」
大我の夢って俺知らないやってって思った。
「俺…大我のこと知らなすぎかも…」
ポツリとそんなこと呟いてた。
「付き合う前はそんなに話すこともなかったし、付き合ってからもあんまり自分のことは話さなかったからな。唯斗に聞かれなかったから…」
なんて言われて、そういえばそうだって思った。
「じゃぁ、聞いたら教えてくれるのか?」
ガバって大我に掴みかかったら予想してなかった俺の行動に大我が珍しく力負けしてそのまま後ろに倒れてソファの肘掛けに頭をぶつけた。
「いてて、唯斗くんは一体俺の何が知りたいんですかね?」
小さく笑いながら頬を撫でていく少しだけ熱い手が気持ちいいと思った。思った瞬間ダメだった。
手の温もりが気持ちよくてもっと欲しいと思った瞬間に俺の発情が始まった。
「っ、ホントに唯斗は急だなぁ。まぁ、完全い発情がおさまってるわけじゃないのは知ってたけど」
苦笑を浮かべながらも俺の頬を撫でていく手にすりっとすりよる。
「だって…大我の手ぇ…温くて...気持ちいぃ…から…」
大我の手を掴みすりすりって頬をすり寄せれば
「ホントに唯斗のスイッチはどこで入るかわかんねぇなぁ。どうしたい?」
少しだけ呆れた顔したけどそれはすぐに漢のそれへと変わる。言わなくてもわかってるはずなのにずるい男だ。と思う。
「んっ、大我ぁ…キスぅ…して?」
だから俺はいつものように大我に甘えることにした。発情が始まってしまえば俺はただ本能のままに神尾大我を欲する。神尾大我に喰らいつくされたいのだ。全身全霊、跡形も残らずに。
「あぁ、唯斗の気が済むまでしてやる」
口元に小さな笑みを浮かべて俺は奪われるように唇を塞がれた…
「…んっ…」
もぞもぞと動けばしっかりとした腕に抱き締められていた。その存在を確かめようと重たい瞼をあけて後悔した。
クソッ、心臓に悪い。目の前に大我の顔って心臓に悪すぎ。このイケメンやろう。
免疫低下中の俺が見ていいもんじゃない。寝顔もカッコいいとかクソ。中学の時は可愛かったのに!高校になってカッコよくなるとか反則だ!
ブツブツと言っていたらクスクスと笑う声が聞こえてそろっと大我の様子を伺ったらバッチリと目があった。
「ぎゃぁぁ!!」
ビックリしすぎて変な声あげちゃったよ俺…
「ぶっ、あははは」
そして案の定、大我に腹を抱えるまで爆笑されました。
クスン。しょうがないだろ。今の俺には大我のカッコよさは毒なんだ。恥ずかしくて直視できないんだよ。
「ごめん、ごめん。機嫌なおしてくれって唯斗」
枕を抱き抱えてぶーたれていたら大我が必死になって謝ってきた。
「ヤダ」
でも許さない。人の気も知らないで…。なんて嘘。ただ自分が恥ずかしいだけ。大我に慣れてない自分が恥ずかしいだけ。
「ゆい、顔が見たい」
枕に顔を埋めてる俺の頭を撫でて言われる言葉。そろっと顔を上げれば困ったなって顔した大我がいた。
「…ごめん大我…」
ポツリ謝ったら
「ゆいが悪いわけじゃない。1ヶ月半はちょっと長すぎたな」
なんて言いながら俺は大我に抱き締められていた。
「ゆい、好きだ」
囁かれたその言葉にこくりと頷けば少しだけ抱き締められる腕に力が入った。
やっぱり俺は大我の腕の中が落ち着くし安心できるんだ。こんな俺を甘やかしてくれるのは大我だから…。
ふとそんなことを思った。
「進学か就職かって話か?」
反対に聞き返されて頷いた。
「まだそこまではっきりとは考えてない。どっちも進みたい道ではあるんだけど、具体的にこれっという決定的な決断が出来てない。だから後半年ぐらいはゆっくり考えて決めようかなとは思ってる」
大我の夢って俺知らないやってって思った。
「俺…大我のこと知らなすぎかも…」
ポツリとそんなこと呟いてた。
「付き合う前はそんなに話すこともなかったし、付き合ってからもあんまり自分のことは話さなかったからな。唯斗に聞かれなかったから…」
なんて言われて、そういえばそうだって思った。
「じゃぁ、聞いたら教えてくれるのか?」
ガバって大我に掴みかかったら予想してなかった俺の行動に大我が珍しく力負けしてそのまま後ろに倒れてソファの肘掛けに頭をぶつけた。
「いてて、唯斗くんは一体俺の何が知りたいんですかね?」
小さく笑いながら頬を撫でていく少しだけ熱い手が気持ちいいと思った。思った瞬間ダメだった。
手の温もりが気持ちよくてもっと欲しいと思った瞬間に俺の発情が始まった。
「っ、ホントに唯斗は急だなぁ。まぁ、完全い発情がおさまってるわけじゃないのは知ってたけど」
苦笑を浮かべながらも俺の頬を撫でていく手にすりっとすりよる。
「だって…大我の手ぇ…温くて...気持ちいぃ…から…」
大我の手を掴みすりすりって頬をすり寄せれば
「ホントに唯斗のスイッチはどこで入るかわかんねぇなぁ。どうしたい?」
少しだけ呆れた顔したけどそれはすぐに漢のそれへと変わる。言わなくてもわかってるはずなのにずるい男だ。と思う。
「んっ、大我ぁ…キスぅ…して?」
だから俺はいつものように大我に甘えることにした。発情が始まってしまえば俺はただ本能のままに神尾大我を欲する。神尾大我に喰らいつくされたいのだ。全身全霊、跡形も残らずに。
「あぁ、唯斗の気が済むまでしてやる」
口元に小さな笑みを浮かべて俺は奪われるように唇を塞がれた…
「…んっ…」
もぞもぞと動けばしっかりとした腕に抱き締められていた。その存在を確かめようと重たい瞼をあけて後悔した。
クソッ、心臓に悪い。目の前に大我の顔って心臓に悪すぎ。このイケメンやろう。
免疫低下中の俺が見ていいもんじゃない。寝顔もカッコいいとかクソ。中学の時は可愛かったのに!高校になってカッコよくなるとか反則だ!
ブツブツと言っていたらクスクスと笑う声が聞こえてそろっと大我の様子を伺ったらバッチリと目があった。
「ぎゃぁぁ!!」
ビックリしすぎて変な声あげちゃったよ俺…
「ぶっ、あははは」
そして案の定、大我に腹を抱えるまで爆笑されました。
クスン。しょうがないだろ。今の俺には大我のカッコよさは毒なんだ。恥ずかしくて直視できないんだよ。
「ごめん、ごめん。機嫌なおしてくれって唯斗」
枕を抱き抱えてぶーたれていたら大我が必死になって謝ってきた。
「ヤダ」
でも許さない。人の気も知らないで…。なんて嘘。ただ自分が恥ずかしいだけ。大我に慣れてない自分が恥ずかしいだけ。
「ゆい、顔が見たい」
枕に顔を埋めてる俺の頭を撫でて言われる言葉。そろっと顔を上げれば困ったなって顔した大我がいた。
「…ごめん大我…」
ポツリ謝ったら
「ゆいが悪いわけじゃない。1ヶ月半はちょっと長すぎたな」
なんて言いながら俺は大我に抱き締められていた。
「ゆい、好きだ」
囁かれたその言葉にこくりと頷けば少しだけ抱き締められる腕に力が入った。
やっぱり俺は大我の腕の中が落ち着くし安心できるんだ。こんな俺を甘やかしてくれるのは大我だから…。
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