会長様はいちゃつきたい!

槇瀬陽翔

文字の大きさ
25 / 66

熱い

しおりを挟む
熱い、熱い、熱い、



触れられる場所が熱くて、熱くて、熱で溶かされていきそうだった。



「ん、ぁ、たぃ、がぁ、ん、ぁ」


熱いのは俺自身の熱なのか?それとも大我の熱なのか?


身体中に落とされるキス。身体中の性感帯を暴くように動き回る指。それはどれも熱くて、熱くて、それでいて気持ちがいい。

「ぁ、ぁぁ、ん、ぁ」

胸だって、自分のモノだって触れられていないのに、それはどちらも既に自己主張し触れて欲しいとアピールしている。でも、それをわかっていて大我は触れることなくただ、周りを掠めていくだけ。

「ぁ、んっ、ぁ、やぁ、ん、ぁ」

それが気持ちい、けど、辛い。触れて欲しいのに触れてもらえない。もどかしい気持ちにお腹がキュンとする。


「ぁ、ん、ぁぁ、たぃ、がぁ、ぁ、ん、ぁ」

追い込まれれば追い込まれるほど、身体が敏感になっていく。もっと触れて欲しいと…。


「ぁ、やぁ、んぁ、ぁぁ、ん」

今まで触れられていなかった場所を急に触れられてビクリと身体が揺れる。


「ぁ、ん、ぁぁ、やぁ、ん、ぁぁ、ダメっ、ぁ」
ざらついた熱い舌がぷっくりと主張してる胸を舐め、甘噛みされて大我の肩に赤い筋を作った。

「ぁ、ぁ、ぁ、ぁぁ、ん、ぁ」
胸に気を取られていれば、熱い手が俺のモノを包み込み動き出す。

「ん、ぁ、やぁ、ん、ぁぁ」
それだけじゃない。つっぷりと俺の中に入って来る指。そんな、一度にいっぺんに触れられて身体が喜ばないわけがない。

触れて欲しいのに触れてもらえていなかった部分に触れられ身体に一層の快楽が走る。


「ぁ、ん、ぁ、やぁ、ダメっ、ぁ、ん、ぁ、たぃがぁ、ん、ぁ」


熱い、熱い、熱い、


触れられてる部分が全部熱い。もっと、もっと、大我の熱に溺れたい。



「ゆい、大丈夫か?」

指を動かしたまま顔を上げて聞いてくる大我の頭を抱きしめ

「ん、ぁ、だぃ、じょぉ、ぶ、ぁ、ぁ、たぃ、がぁ、来て、欲しぃ、ぁ、ん、ぁ」

大我の欲を受け入れたい。だから来てと訴えればずるりと抜けていく指。


「ん、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁぁ、ぁ、ん」

変わりに入って来るのは大我の熱い塊。お腹がキュンってする。入って来るだけなのに、自分の奥から大きな波が来る。大きな快楽の波。大我と繋がると身体が喜ぶ。


「ぁ、ぁ、ん、ぁぁ、たぃ、がぁ、ぁぁ、んぁ」

大我の背に腕を回せば、大我の熱に全身が包まれる感じがする。


熱い、熱い、熱い、大我の熱。それとも俺自身?


「ぁ、ぁ、ん、ぁぁ、やぁ、ん、ぁぁ」

ゆっくりだった動きが早くなり、奥へ奥へと突き上げられる。


大我の熱と、奥から溢れてくる快楽の波に呑まれていく。


「ん、ぁ、ぁぁ、やぁ、ん、ぁぁ、たぃ、ぁ、もぉ、ぁ、ん、ぁ」

一度もいかされることなく、追い込まれていた身体は限界が近い。


でも、イクなら一緒がいい。


「もう少し、な?」
俺の気持ちがわかってる大我の言葉にコクコクと何度も頷く。でも、本当に限界は近い。


「ぁ、ん、ぁ、やぁ、んぁ、たぃ、がぁ、もぉ、ぁ、奥、ぁ、来る、ぁ、ん、ぁぁ」


奥から溢れてくる大きな波。お腹がキュンキュンするぐらいに感じて、気持ちがいい。奥へ奥へと突き上げられ、中を擦られて自分のいい所ばかりを攻められてもう、我慢できないほどまで来てる。


「あぁ、イケ」
短い言葉を告げ、大我が俺の腰を掴み、最奥めがけて深く突き上げてくる。

「ぁ、ぁ、もぉ、ぁ、いくぅ、ぁ、ぁぁ、ダメっ、ぁぁ、ぁぁ、んっ、ぁぁ、ぁぁ」
「っ、くっ」

目の前がチカチカするほどの波が押し寄せ、俺は大我の背に爪を立てて自分の熱を吐き出した。それと同時に自分の中に吐き出される感触。俺はふにゃんって笑ってそのまま意識を手放していった。



気が付いた時にはすべてキレイにされて大我の腕の中で寝てた。


熱いのは大我の熱なのか?それとも俺自身なのか?


Fin


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

処理中です...