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act8
「んっ」
ふと、目が覚めて、そこはベッドの上で俺の身体はキレイにされていた。あれが夢だったのかなって思ったけど身体に残る気怠さが夢じゃないんだと訴えていた。俺はベッドから降りて、部屋を出ようと扉を開けかけて動きが止まった。
「え~!遙~いいじゃんそれぐらい~」
なんて、可愛い子が後ろから遙の首に抱き着いている。
「よくないから言ってるんだ。お前はいつもそればっかりだろ?ちゃんと仕事しろ」
そこには俺の知らない遙がいた。知り合って間もないから当たり前なんだけど…。
ズキリ、ズキズキ
胸が痛む。なぜ?こんなにも胸が痛むんだろうか?
俺はそっと扉を閉めてベッドに戻り腰掛けた。ズキズキと痛み続ける胸は痛みを増していく。さっきの光景を思い出すだけでズキズキと痛みが増す。
当たり前だよな。俺はあいつに嫌われていて、さっきの行為は俺が弟だとばらした代償。それ以外に何もない。
「何を期待してんだろ俺…バカみてぇ…」
ポツリと呟いた言葉は自分の胸に深く突き刺さった。
「はぁ…」
帰りたい。でも、今は出ていきたくねぇ。困ったな、どうすりゃいんだ?
「あ~!菫ちゃん起きた~?」
一人で悩んでいたら、突然、扉が開いて遙の首に抱き着いていた子が顔を出した。
「あっ…はい…」
とりあえず返事だけはした。
「会うのは初めてだよね?僕は書記の安住亮っていうんだ。よろしくね」
彼は自己紹介をして笑う。笑うとますます可愛い。
「あっ…よろしくお願いします」
反射的に俺は頭を下げた。痛む胸は酷くなるばかりだ。ホントどうしてだよ…。
「起きたなら向こうにいこう」
俺の言葉など聞かずにみんなのいる部屋へと連れてこられた。遙は一度も俺の方など見ようとはしなかった。ズキリとまた胸が痛んだ。顔も見たくないなら、あんなことしなきゃいいのに…
「帰る」
ポツリ俺は呟いた。
「えぇ?なんで?もっといればいいじゃん」
亮がそう言ってくるけど
「邪魔しちゃ悪いから…。みんな仕事があって忙しいし、部外者の俺がいたら邪魔になるから…。だから帰るよ。じゃぁ…お邪魔しました」
俺は自分のカバンを見つけそれを取り、一秒でも早くこの場所から逃げ出したかった。
「なんで、もっといなよ」
俺を引き留めるように亮が言ってくるけど
「ごめんね」
俺は苦笑を浮かべて呟きのように謝り部屋を出た。そのまま逃げるように生徒会室を後にして寮へと走って帰った。
自分の部屋に入りベッドの倒れこんだ。
「なんでだよ…」
なんでこんなにも胸が痛むんだよ。なんでこんなにも胸が苦しんだよ…。
「バカみてぇじゃん…」
ただの代償。あいつに抱かれたのはただの代償。それ以上の感情はない。なのになんでこんなにも胸が痛む?あいつが俺を見ないだけでこんなにも胸が痛む?あいつが他のやつに優しくしてるだけでなんでこんなにも胸が痛む?
「ホント…バカみてぇ…」
俺は呟き着替えを持つとバスルームへと消えた。
何もかも流そう…このシャワーで…俺の中に渦巻くイヤな感情も痛みも…何もかも…
俺はシャワーを浴び終えた後で自分の部屋に籠った。
大丈夫、あいつがいなくても復習は出来る…あいつに教わった部分は頭の中に入ってる。だから大丈夫…それにわからなくなれば先生に聞けばいい。
俺は頭を切り替え宿題に没頭した。何も考えたくないから、余計なことを考えないように今は宿題に集中しよう。胸の痛みは消えることはないけど今は目の前の勉強に集中しよう。
「…んっ…」
なんだろう?身体がフワフワと浮いてる気がする。でも瞼が重たくて目が開けられない。ふわりと柔らかい感触。
ここはどこなんだろうか?
そっと、優しく撫でられる感触。
誰が?誰がそんなことをしてるんだろうか?
俺はそれを確認することもできないまま、より一層深い眠りの中へと堕ちていった。
ふと、目が覚めて、そこはベッドの上で俺の身体はキレイにされていた。あれが夢だったのかなって思ったけど身体に残る気怠さが夢じゃないんだと訴えていた。俺はベッドから降りて、部屋を出ようと扉を開けかけて動きが止まった。
「え~!遙~いいじゃんそれぐらい~」
なんて、可愛い子が後ろから遙の首に抱き着いている。
「よくないから言ってるんだ。お前はいつもそればっかりだろ?ちゃんと仕事しろ」
そこには俺の知らない遙がいた。知り合って間もないから当たり前なんだけど…。
ズキリ、ズキズキ
胸が痛む。なぜ?こんなにも胸が痛むんだろうか?
俺はそっと扉を閉めてベッドに戻り腰掛けた。ズキズキと痛み続ける胸は痛みを増していく。さっきの光景を思い出すだけでズキズキと痛みが増す。
当たり前だよな。俺はあいつに嫌われていて、さっきの行為は俺が弟だとばらした代償。それ以外に何もない。
「何を期待してんだろ俺…バカみてぇ…」
ポツリと呟いた言葉は自分の胸に深く突き刺さった。
「はぁ…」
帰りたい。でも、今は出ていきたくねぇ。困ったな、どうすりゃいんだ?
「あ~!菫ちゃん起きた~?」
一人で悩んでいたら、突然、扉が開いて遙の首に抱き着いていた子が顔を出した。
「あっ…はい…」
とりあえず返事だけはした。
「会うのは初めてだよね?僕は書記の安住亮っていうんだ。よろしくね」
彼は自己紹介をして笑う。笑うとますます可愛い。
「あっ…よろしくお願いします」
反射的に俺は頭を下げた。痛む胸は酷くなるばかりだ。ホントどうしてだよ…。
「起きたなら向こうにいこう」
俺の言葉など聞かずにみんなのいる部屋へと連れてこられた。遙は一度も俺の方など見ようとはしなかった。ズキリとまた胸が痛んだ。顔も見たくないなら、あんなことしなきゃいいのに…
「帰る」
ポツリ俺は呟いた。
「えぇ?なんで?もっといればいいじゃん」
亮がそう言ってくるけど
「邪魔しちゃ悪いから…。みんな仕事があって忙しいし、部外者の俺がいたら邪魔になるから…。だから帰るよ。じゃぁ…お邪魔しました」
俺は自分のカバンを見つけそれを取り、一秒でも早くこの場所から逃げ出したかった。
「なんで、もっといなよ」
俺を引き留めるように亮が言ってくるけど
「ごめんね」
俺は苦笑を浮かべて呟きのように謝り部屋を出た。そのまま逃げるように生徒会室を後にして寮へと走って帰った。
自分の部屋に入りベッドの倒れこんだ。
「なんでだよ…」
なんでこんなにも胸が痛むんだよ。なんでこんなにも胸が苦しんだよ…。
「バカみてぇじゃん…」
ただの代償。あいつに抱かれたのはただの代償。それ以上の感情はない。なのになんでこんなにも胸が痛む?あいつが俺を見ないだけでこんなにも胸が痛む?あいつが他のやつに優しくしてるだけでなんでこんなにも胸が痛む?
「ホント…バカみてぇ…」
俺は呟き着替えを持つとバスルームへと消えた。
何もかも流そう…このシャワーで…俺の中に渦巻くイヤな感情も痛みも…何もかも…
俺はシャワーを浴び終えた後で自分の部屋に籠った。
大丈夫、あいつがいなくても復習は出来る…あいつに教わった部分は頭の中に入ってる。だから大丈夫…それにわからなくなれば先生に聞けばいい。
俺は頭を切り替え宿題に没頭した。何も考えたくないから、余計なことを考えないように今は宿題に集中しよう。胸の痛みは消えることはないけど今は目の前の勉強に集中しよう。
「…んっ…」
なんだろう?身体がフワフワと浮いてる気がする。でも瞼が重たくて目が開けられない。ふわりと柔らかい感触。
ここはどこなんだろうか?
そっと、優しく撫でられる感触。
誰が?誰がそんなことをしてるんだろうか?
俺はそれを確認することもできないまま、より一層深い眠りの中へと堕ちていった。
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