生まれ変わりは嫌われ者

無数の矢が俺の体に突き刺さる。

「ケイラ…っ!!」

王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。

「グレン……。愛してる。」

「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。

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あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。

なのにー、

運命というのは時に残酷なものだ。


俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。


一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。





★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
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