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act14
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遙の行動がよく分からない。俺が暴れている間ずっとキスをしていた。まるでそれは俺を落ち着かせるようなみたいに…。俺の身体からガクンって力が抜けベッドに座ると遙は俺を抱き締め
「落ち着け。ここはお前のいた場所じゃねぇ」
いってくる。勿論、俺にしか聞こえないように…。
「いやだ…思い出したくない…何もかも…思い出したくない…」
俺は遙の腕に掴まり呟きのように言う。身体が震えてる。あの時の出来事を思い出したせいだ。
「悪い。みんな今日は帰ってくれ。こっちがこの状態じゃ会議も出来ない」
遙は後ろにいる面々にいう。
「その様だね。また明日にしよう。帰るぞみんな」
副会長なのか? 遙の言葉に答えるように、彼のその一言でみんなが帰っていく。みんなが帰った頃、遙は俺を離し部屋を出て行った。
「…いやだ…もぉ…いやだ…」
俺はもう一度、壁を殴ろうとしたら
「そんなことしたってどうにも出来ねぇだろ」
戻ってきた遙がため息交じりに言ってくる。俺が見ればその手には救急箱。あぁ、そう…俺が思いっきり殴ったから血が出てんだ…。遙はベッドに腰掛けると俺の手を取り傷の手当をしていく。前髪も上げられ少し切れた額にもバンドエイドが貼られる。そのまま額に手を当て
「やっぱり。暴れるから熱が上がってやがる」
ため息をつく。
「ごめん…もう…自分の部屋に戻るから…」
あぁ、本当に俺は謝ってばかりだ…。
「いいからここで寝てろ。夜中にまた暴れられたら迷惑だ」
ベッドから降りようとした俺を遙はベッドに押し倒し言う。なんで? なんでそんなに優しくするわけ? 俺のこと嫌いなんだろ? 変な期待持たせるようなことするなよ…。
遙は部屋を出てリビングの方の電気を消し戻ってくるとベッドサイドの灯りをつけ部屋の電気を消した。
「そっちにつめろって」
遙が布団を上げて言う。俺は言われたとおりに動く。これも全部、遙の気まぐれなんだよな・・・
はぁ…。困ったな…記憶が甦ると俺…寝られなくなるんだよ。寝るのが怖くて…いやな記憶ばかり甦って…まるで現実に起きてる感じがして…
遙は俺を抱き寄せ
「んだ。まだ震えてんのか」
そう呟く。
「う…うるせぇ…しょうがねぇだろ…」
俺はどうしていいのか分からなかった。遙は俺を抱き締め
「このままでいてやるから寝ろ。人肌に抱かれてる分少しは安心できるだろ?」
そう言ってくる。俺は躊躇いながら
「少しでいいから…服…掴んでていいか?」
聞いてみる。
「好きにしろ。俺が優しいのは今だけだ」
遙ははっきりとそう言った。あぁ。やっぱりそうだよな。俺は遙の服を掴み
「明日には…自分の部屋に戻るから…今日だけは我慢してくれよな…」
そう言い切った。これ以上、一緒にはいられない。俺の気持ちを知られたくはない。
結局俺はそのまま遙の服を掴んだまま眠りの中に落ちていった。
不思議なことにあの忌まわしい夢は見ることがなかった…。
「落ち着け。ここはお前のいた場所じゃねぇ」
いってくる。勿論、俺にしか聞こえないように…。
「いやだ…思い出したくない…何もかも…思い出したくない…」
俺は遙の腕に掴まり呟きのように言う。身体が震えてる。あの時の出来事を思い出したせいだ。
「悪い。みんな今日は帰ってくれ。こっちがこの状態じゃ会議も出来ない」
遙は後ろにいる面々にいう。
「その様だね。また明日にしよう。帰るぞみんな」
副会長なのか? 遙の言葉に答えるように、彼のその一言でみんなが帰っていく。みんなが帰った頃、遙は俺を離し部屋を出て行った。
「…いやだ…もぉ…いやだ…」
俺はもう一度、壁を殴ろうとしたら
「そんなことしたってどうにも出来ねぇだろ」
戻ってきた遙がため息交じりに言ってくる。俺が見ればその手には救急箱。あぁ、そう…俺が思いっきり殴ったから血が出てんだ…。遙はベッドに腰掛けると俺の手を取り傷の手当をしていく。前髪も上げられ少し切れた額にもバンドエイドが貼られる。そのまま額に手を当て
「やっぱり。暴れるから熱が上がってやがる」
ため息をつく。
「ごめん…もう…自分の部屋に戻るから…」
あぁ、本当に俺は謝ってばかりだ…。
「いいからここで寝てろ。夜中にまた暴れられたら迷惑だ」
ベッドから降りようとした俺を遙はベッドに押し倒し言う。なんで? なんでそんなに優しくするわけ? 俺のこと嫌いなんだろ? 変な期待持たせるようなことするなよ…。
遙は部屋を出てリビングの方の電気を消し戻ってくるとベッドサイドの灯りをつけ部屋の電気を消した。
「そっちにつめろって」
遙が布団を上げて言う。俺は言われたとおりに動く。これも全部、遙の気まぐれなんだよな・・・
はぁ…。困ったな…記憶が甦ると俺…寝られなくなるんだよ。寝るのが怖くて…いやな記憶ばかり甦って…まるで現実に起きてる感じがして…
遙は俺を抱き寄せ
「んだ。まだ震えてんのか」
そう呟く。
「う…うるせぇ…しょうがねぇだろ…」
俺はどうしていいのか分からなかった。遙は俺を抱き締め
「このままでいてやるから寝ろ。人肌に抱かれてる分少しは安心できるだろ?」
そう言ってくる。俺は躊躇いながら
「少しでいいから…服…掴んでていいか?」
聞いてみる。
「好きにしろ。俺が優しいのは今だけだ」
遙ははっきりとそう言った。あぁ。やっぱりそうだよな。俺は遙の服を掴み
「明日には…自分の部屋に戻るから…今日だけは我慢してくれよな…」
そう言い切った。これ以上、一緒にはいられない。俺の気持ちを知られたくはない。
結局俺はそのまま遙の服を掴んだまま眠りの中に落ちていった。
不思議なことにあの忌まわしい夢は見ることがなかった…。
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