人はそれを愛と呼び、彼は迷惑だと叫ぶ。

槇瀬陽翔

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あれ?

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ん?あれ?


普通に二人で学校に出てきて、普通に授業を受けて、お互い教室でもつるむわけじゃないから、ずっと一緒って訳じゃないんだけど…


なんか変だな?


そう思った。何が?と問われるとわからないけど、なんだか変な感じがする。

声をかけようかと思ったけど止めた。

菊池の背中が話しかけるなって訴えてたから。


「なんでだよ!」
つい、いつもの癖で叫んじまったから教室にいた奴らの視線が一斉に俺の方を向く。


あっ、やべっ、どうしよう


「梅ちゃぁん、発作、起こしちゃたんだねぇ。もぉ、委員ちょーなんとかしてよぉ」
「保護者なんですから、責任とってくださいね」

なんて、鍋谷と二村が傍に来てそんなことをいう。


ん?なんで?


なんて思うけど、この二人もなんだか変だ。

気になって二人の顔を交互に見れば二人揃ってひきつった笑みを浮かべる。


やっぱりなんかあるのか?


そう思いながら今度は菊池を見ればキツい眼差しで俺を見てでかい溜め息をついて下を向く。


「梅村、お前というヤツは教室で叫ぶな。たっく、着いて来い」
顔を上げたと思ったらそんなことをいいながら俺の腕を掴んで教室を出ていく。


けど、その背中は今ここでは何も問うなと言ってる感じがして俺は黙ったまま菊池に引かれるままに着いていった。



一体、何がったんだろうか?


だって朝は普通だったんだぜ?


訳がわからない。


俺は菊池がちゃんと説明してくれるのを待つしかなかった。



Fin

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