6 / 56
ギルドマスター
しおりを挟む
この宿で働き始めて3週間。閉店後アドルフが珍しく神妙な面持ちテツに話しかける。
「おいテツ。あいつら明日戻ってくるってよ」
「そうか。やっとか」
アドルフの言うあいつらとはアドルフが以前パーティを組み、そして身ぐるみはがらされ置いていったパーティだ。
アドルフはこの三週間パンツ一丁で酒を飲んでいただけじゃない。(何故か癖になったらしく酒を呑むときだけはパンツ一丁になるんだが)ちゃんとクエストをこなし金を稼ぎ、同時に彼らの情報を集めていたらしい。
ギルドでギルド証を再発行した際、アドルフの死亡届が出されていた。受付嬢の話では彼らがギルドにやってきて「魔物に襲われて」と言い真っ先に出したようだ。
だがギルド職員も馬鹿じゃなかった。
Cランクパーティの彼らがこんな辺境の始まりの街で魔物に襲われて仲間を失うだろうか?そして同時に彼らの身だしなみは綺麗だった。とても魔物と戦い苦戦したようには見えなかった。
そこでギルドは彼らがどちらかの嘘をついていると判断した。
一つ、仲間をわざと囮にして殺した。一つ、ギルドランクを誤魔化している。
前者はあり得ない話じゃない。だとすると一緒にいた業者もグルだろう。後者だろするとギルドの信頼に関わる。もし誰かを使ってクエストを代わりにやってもらいランクを誤魔化していたなら大問題だ。
そこでギルドは後者を確かめるために長期のクエストを発行。Cランク以下では出来ないような難易度の物をだ。
そして勿論彼らにばれないように見張りも付けた。ギルドの『そういう時の為の監視役』、つまりギルド内で喧嘩が起きたり不正が起きた時解決する為にいる用心棒の様な人をだ。
昨日ギルドからアドルフに「監視役から連絡があり明日街に戻る」と言う報告を受けた。
ここで彼らがCランクに見合った実力があった場合、前者の「囮にした」を証明することは難しい。ギルドからしたらどちらが本当の事を言っているかわからないからだ。
だが今回不幸中の幸いか、彼らにCランクの実力はなくそして彼らはクエストを失敗した。
それだけでこの街に帰ってきた彼らはギルドから尋問されるだろう。さらに監視役の報告で分かったことが、彼らが旅の途中で喧嘩をし大声で「こんなクエスト受けずにいつも通りカモを見つけて身ぐるみはがして稼ごう」と言いあっていたらしい。
「全く拍子抜けも良いところだ。俺が奴らをとっつ構えて後悔させてやりたかったのに。ギルドが優秀過ぎたな」
アドルフはそうぼやきながら酒を煽り語った。
「しかしギルドってのは優秀なんだな」
「ああ、そりゃそうさ。ギルドは世界中にあり、その実力から時には国王でさえギルドに口出しが出来ない。その職員たちも、まぁ全員じゃないが各ギルドにはそれなりに優秀な人間が配置され日頃からこういうトラブルの対処にあたっている。彼らの腕を見くびった連中は総じて今後ギルドの名を見るだけでブルっちまうほど後悔させられるのさ」
日頃から魔物と戦い命がけで生きてる彼らを纏めるギルドにもそれなりの実力が求められる。
テツが思っていたよりギルドはしっかりとした組織らしい。
「で?じゃあ彼らはこの街に帰ってきたらもうお終いか?」
「ああ、だろうな。ランクを誤魔化していたなら軽くてランク降格、それかギルドから追放だ」
「悪かったら?」
「投獄だ。今回は今までも何人か俺みたいにカモにされていたらしいから間違いなく投獄だろうな」
聞けば投獄とは地球の刑務所のように綺麗な場所ではなく、飯もでるかわからないしただギリギリ生かされるだけの所らしい。
「しかしよくいままでそいつらバレなかったな」
「そりゃ今回俺はお前のおかげで生き延びられた。だが今までの奴は、まぁ誰もギルドまでたどり着けなかったんだろうさ」
「全く胸糞悪い話だ」とアドルフは再び酒を煽る。言葉は濁していたがつまりそう言うことらしい。
テツは今までの犠牲者のご冥福を祈りながら木のコップに入った残りのビールを一気に飲み干した。
テツは何となくそんな奴らの顔を拝みたくて次の日アドルフと共にギルドに向かう。まぁ心情的に野次馬のようなやつだ。
ギルドの前で待っているとついに彼らはやってきた。彼らはボロボロの服装でそのか御身は「クエスト失敗」の文字が見えるようだった。
「おい、久しぶりだな。クエストお疲れさん」
皆舌を見て歩いていた彼らは、皮肉を込めて話すアドルフを見てぎょっとする。
「な、なんでアンタがいきてんのよ!?」
「マジかよ……。やっぱりあん時殺しとけば……」
その言葉を聞いたテツは理解する。ああ、こいつらは根っからの犯罪者だと。
「ま、まぁ待て。おいおっさん。良く生きてたな。俺達心配で心配で!」
「クレイグ……!!」
青い顔をする彼らを手で制しして二人の前に出る男がこのパーティーのリーダーなのだろう。
クレイグは突然アドルフに頭を下げるとわざと周りに聞こえる様に大きな声でアドルフに謝る。
「すまなかった!そしてありがとう!貴方のおかげで、貴方が自分を犠牲にして皆を助けてくれたおかげで俺たちは助かった!もう死んだと思ったが生きていてくれてありがとう!!」
突然の行動にアドルフもテツも開いた口が塞がらなかった。だが彼のその行動のせいで傍にいた冒険者の反応が悪くなる。
「なんだ、アイツただの変態かと思ったら仲間を助けてああなっていたのか」「Cランクパーティを助けるなんてやるな」「自分を犠牲に、中々できるもんじゃねぇな」とアドルフたちを囲み褒めだした。
「ふざけんな!お前が俺を囮にして身ぐるみはがしたんだろう!」
「おいおい、もしかして魔物に頭でもやられたのか?マジかよ、思い出せ!「俺が囮になる!」って言って真っ先に魔物の群れにツッコんで行ったじゃないか!」
「そ、そうよ!忘れちゃったの!?……やっぱり頭を強く打ったようね」
「マジかよ。やはり置いていくんじゃなかった」
反論するアドルフに対しクレイグと仲間は彼に憐みの目を向ける。するとどうだろう。周りの冒険者たちもアドルフの言葉を信じずに彼を憐れむ目を向けだした。
この世界に監視カメラなんてない。ましてや旅の途中、証明するものがない。
一人が何を叫んだところで数的不利な状況のアドルフの言葉は誰にも信用されなかった。
「ふ、ふざけるな!!」
アドルフは思い切りクレイグの頬を殴りつける。
クレイグはそれをわざと受け入れ、そして数メートル転がった後立ち上がるがそれでもアドルフに対し憐みの目を向け続ける。
「ああ、アンタが怒るのも無理はない。俺は、俺は仲間を守るため、仲間の生存を最優先にして逃げ出した臆病者だ。だが俺の判断は間違っていなかったと今でも思っている!あの状況で誰かを犠牲にしなければ皆死んだと思ったからだ。……だけどそれじゃ冒険者のリーダーとして失格かもな」
わざとらしく肩を落とすクレイグに彼の仲間は「そんなことはない!」とリーダーを慰めにかかる。
「確かにその状況のリーダーの判断は難しい」と周りの冒険者たちも同調しだし、アドルフの状況良くなる兆しは一向に見えなかった。
テツは此処で自分が何を言っても状況が良くならない事は分かっていた。どう考えても部外者が何を言ってもそれは証拠にはならないからだ。だがそれでも彼は言わずにはいられなかった。
「おい、ふざけるな!さっきから聞いてれば!俺がアドルフを見つけた時彼がどんな状況だったか!パンツ一丁で手足に手錠をかけられ魔物に囲まれていたんだぞ!明らかに誰かが何かをしなきゃそんな状況にはならなかっただろ!!」
テツが叫ぶとクレイグは小さく舌打ちをしたが、すぐに表情を切り替え反論する。
「待ってくれ。まさか俺たちがそんなことをしたとでも思うのか?……とその前に君がアドルフを助けたんだね?まずはその事に感謝しなくては。ありがとう」
わざとらしく律儀に頭を下げる彼を最早誰も疑ってはいなかった。
テツとアドルフは悔しそうに下唇を噛む。
確かに彼らはギルドに疑われ調べられた。このままギルドに入れば無事お縄になるだろう。
だがどうしてもその前に謝らせたかった。罪を認めさせたかった。
理由は特にない。単に悔しいからだろう。やられっぱなしでは気が済まない男のプライドか、冒険者の意地か。
罪を犯され気が付けば警察に捕まりました。現在檻の中で反省してます。と第三者から言われたとしても被害者の胸のつっかえは取れないものだ。
これは被害者になったことがない人には分からないかもしれないが。
既に辺りには多くの人が取り囲み度その動向を見ていた。もう状況はひっくり返らないだろう。
「はいはいはい。そこまでそこまで。アドルフも一発殴れたんだからとりあえずそれで落ち着きな」
そんな状況の中緊張した場に似合わない気の抜けた綺麗な声で一人の女性が手を叩きながら出てくる。
「ギ、ギルマス……」
腰まで伸ばしたピンクのロングヘアーをなびかせ、綺麗な顔をしたスタイル抜群の女性。その身に似つかわしくない大きな斧を背中に背負う。だが他より明らかに存在感を醸し出した女性に対しアドルフはそう呟く。
「おいテツ。あいつら明日戻ってくるってよ」
「そうか。やっとか」
アドルフの言うあいつらとはアドルフが以前パーティを組み、そして身ぐるみはがらされ置いていったパーティだ。
アドルフはこの三週間パンツ一丁で酒を飲んでいただけじゃない。(何故か癖になったらしく酒を呑むときだけはパンツ一丁になるんだが)ちゃんとクエストをこなし金を稼ぎ、同時に彼らの情報を集めていたらしい。
ギルドでギルド証を再発行した際、アドルフの死亡届が出されていた。受付嬢の話では彼らがギルドにやってきて「魔物に襲われて」と言い真っ先に出したようだ。
だがギルド職員も馬鹿じゃなかった。
Cランクパーティの彼らがこんな辺境の始まりの街で魔物に襲われて仲間を失うだろうか?そして同時に彼らの身だしなみは綺麗だった。とても魔物と戦い苦戦したようには見えなかった。
そこでギルドは彼らがどちらかの嘘をついていると判断した。
一つ、仲間をわざと囮にして殺した。一つ、ギルドランクを誤魔化している。
前者はあり得ない話じゃない。だとすると一緒にいた業者もグルだろう。後者だろするとギルドの信頼に関わる。もし誰かを使ってクエストを代わりにやってもらいランクを誤魔化していたなら大問題だ。
そこでギルドは後者を確かめるために長期のクエストを発行。Cランク以下では出来ないような難易度の物をだ。
そして勿論彼らにばれないように見張りも付けた。ギルドの『そういう時の為の監視役』、つまりギルド内で喧嘩が起きたり不正が起きた時解決する為にいる用心棒の様な人をだ。
昨日ギルドからアドルフに「監視役から連絡があり明日街に戻る」と言う報告を受けた。
ここで彼らがCランクに見合った実力があった場合、前者の「囮にした」を証明することは難しい。ギルドからしたらどちらが本当の事を言っているかわからないからだ。
だが今回不幸中の幸いか、彼らにCランクの実力はなくそして彼らはクエストを失敗した。
それだけでこの街に帰ってきた彼らはギルドから尋問されるだろう。さらに監視役の報告で分かったことが、彼らが旅の途中で喧嘩をし大声で「こんなクエスト受けずにいつも通りカモを見つけて身ぐるみはがして稼ごう」と言いあっていたらしい。
「全く拍子抜けも良いところだ。俺が奴らをとっつ構えて後悔させてやりたかったのに。ギルドが優秀過ぎたな」
アドルフはそうぼやきながら酒を煽り語った。
「しかしギルドってのは優秀なんだな」
「ああ、そりゃそうさ。ギルドは世界中にあり、その実力から時には国王でさえギルドに口出しが出来ない。その職員たちも、まぁ全員じゃないが各ギルドにはそれなりに優秀な人間が配置され日頃からこういうトラブルの対処にあたっている。彼らの腕を見くびった連中は総じて今後ギルドの名を見るだけでブルっちまうほど後悔させられるのさ」
日頃から魔物と戦い命がけで生きてる彼らを纏めるギルドにもそれなりの実力が求められる。
テツが思っていたよりギルドはしっかりとした組織らしい。
「で?じゃあ彼らはこの街に帰ってきたらもうお終いか?」
「ああ、だろうな。ランクを誤魔化していたなら軽くてランク降格、それかギルドから追放だ」
「悪かったら?」
「投獄だ。今回は今までも何人か俺みたいにカモにされていたらしいから間違いなく投獄だろうな」
聞けば投獄とは地球の刑務所のように綺麗な場所ではなく、飯もでるかわからないしただギリギリ生かされるだけの所らしい。
「しかしよくいままでそいつらバレなかったな」
「そりゃ今回俺はお前のおかげで生き延びられた。だが今までの奴は、まぁ誰もギルドまでたどり着けなかったんだろうさ」
「全く胸糞悪い話だ」とアドルフは再び酒を煽る。言葉は濁していたがつまりそう言うことらしい。
テツは今までの犠牲者のご冥福を祈りながら木のコップに入った残りのビールを一気に飲み干した。
テツは何となくそんな奴らの顔を拝みたくて次の日アドルフと共にギルドに向かう。まぁ心情的に野次馬のようなやつだ。
ギルドの前で待っているとついに彼らはやってきた。彼らはボロボロの服装でそのか御身は「クエスト失敗」の文字が見えるようだった。
「おい、久しぶりだな。クエストお疲れさん」
皆舌を見て歩いていた彼らは、皮肉を込めて話すアドルフを見てぎょっとする。
「な、なんでアンタがいきてんのよ!?」
「マジかよ……。やっぱりあん時殺しとけば……」
その言葉を聞いたテツは理解する。ああ、こいつらは根っからの犯罪者だと。
「ま、まぁ待て。おいおっさん。良く生きてたな。俺達心配で心配で!」
「クレイグ……!!」
青い顔をする彼らを手で制しして二人の前に出る男がこのパーティーのリーダーなのだろう。
クレイグは突然アドルフに頭を下げるとわざと周りに聞こえる様に大きな声でアドルフに謝る。
「すまなかった!そしてありがとう!貴方のおかげで、貴方が自分を犠牲にして皆を助けてくれたおかげで俺たちは助かった!もう死んだと思ったが生きていてくれてありがとう!!」
突然の行動にアドルフもテツも開いた口が塞がらなかった。だが彼のその行動のせいで傍にいた冒険者の反応が悪くなる。
「なんだ、アイツただの変態かと思ったら仲間を助けてああなっていたのか」「Cランクパーティを助けるなんてやるな」「自分を犠牲に、中々できるもんじゃねぇな」とアドルフたちを囲み褒めだした。
「ふざけんな!お前が俺を囮にして身ぐるみはがしたんだろう!」
「おいおい、もしかして魔物に頭でもやられたのか?マジかよ、思い出せ!「俺が囮になる!」って言って真っ先に魔物の群れにツッコんで行ったじゃないか!」
「そ、そうよ!忘れちゃったの!?……やっぱり頭を強く打ったようね」
「マジかよ。やはり置いていくんじゃなかった」
反論するアドルフに対しクレイグと仲間は彼に憐みの目を向ける。するとどうだろう。周りの冒険者たちもアドルフの言葉を信じずに彼を憐れむ目を向けだした。
この世界に監視カメラなんてない。ましてや旅の途中、証明するものがない。
一人が何を叫んだところで数的不利な状況のアドルフの言葉は誰にも信用されなかった。
「ふ、ふざけるな!!」
アドルフは思い切りクレイグの頬を殴りつける。
クレイグはそれをわざと受け入れ、そして数メートル転がった後立ち上がるがそれでもアドルフに対し憐みの目を向け続ける。
「ああ、アンタが怒るのも無理はない。俺は、俺は仲間を守るため、仲間の生存を最優先にして逃げ出した臆病者だ。だが俺の判断は間違っていなかったと今でも思っている!あの状況で誰かを犠牲にしなければ皆死んだと思ったからだ。……だけどそれじゃ冒険者のリーダーとして失格かもな」
わざとらしく肩を落とすクレイグに彼の仲間は「そんなことはない!」とリーダーを慰めにかかる。
「確かにその状況のリーダーの判断は難しい」と周りの冒険者たちも同調しだし、アドルフの状況良くなる兆しは一向に見えなかった。
テツは此処で自分が何を言っても状況が良くならない事は分かっていた。どう考えても部外者が何を言ってもそれは証拠にはならないからだ。だがそれでも彼は言わずにはいられなかった。
「おい、ふざけるな!さっきから聞いてれば!俺がアドルフを見つけた時彼がどんな状況だったか!パンツ一丁で手足に手錠をかけられ魔物に囲まれていたんだぞ!明らかに誰かが何かをしなきゃそんな状況にはならなかっただろ!!」
テツが叫ぶとクレイグは小さく舌打ちをしたが、すぐに表情を切り替え反論する。
「待ってくれ。まさか俺たちがそんなことをしたとでも思うのか?……とその前に君がアドルフを助けたんだね?まずはその事に感謝しなくては。ありがとう」
わざとらしく律儀に頭を下げる彼を最早誰も疑ってはいなかった。
テツとアドルフは悔しそうに下唇を噛む。
確かに彼らはギルドに疑われ調べられた。このままギルドに入れば無事お縄になるだろう。
だがどうしてもその前に謝らせたかった。罪を認めさせたかった。
理由は特にない。単に悔しいからだろう。やられっぱなしでは気が済まない男のプライドか、冒険者の意地か。
罪を犯され気が付けば警察に捕まりました。現在檻の中で反省してます。と第三者から言われたとしても被害者の胸のつっかえは取れないものだ。
これは被害者になったことがない人には分からないかもしれないが。
既に辺りには多くの人が取り囲み度その動向を見ていた。もう状況はひっくり返らないだろう。
「はいはいはい。そこまでそこまで。アドルフも一発殴れたんだからとりあえずそれで落ち着きな」
そんな状況の中緊張した場に似合わない気の抜けた綺麗な声で一人の女性が手を叩きながら出てくる。
「ギ、ギルマス……」
腰まで伸ばしたピンクのロングヘアーをなびかせ、綺麗な顔をしたスタイル抜群の女性。その身に似つかわしくない大きな斧を背中に背負う。だが他より明らかに存在感を醸し出した女性に対しアドルフはそう呟く。
12
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる