最強料理人~三ツ星フレンチシェフの異世界料理道~

神城弥生

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決着

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「リナ王女。どうしたんだい?そんなに慌てて」

 城の正門の通路。そこは一番多く人が行きかう場所な為、馬車が行き来出来るほど広い石畳の道がある。それだけでなく、城に入る前に、来賓が視覚でも楽しめるようかなり広い庭が作られているのと同時に、戦争に備え兵一個大隊がすっぽり入る広さがある。現在ヘンリー王子とリナ王子が対峙し、その後ろには兵が100人程控えていた。

「ふん、白々しい。私がこうして来る事など分かっていただろうに」

 腕を組み不敵に笑うヘンリー王子に対し、リナ王女も馬上から彼を見下しニヤリと笑う。日は間もなく真上に上がる所。ヘンリー王子がまだ此処にいるという事は、スクルス王はまだ暗殺されておらず、自分達に対し謁見の間への招集がかかっていないという事。その前に何とかノアの箱舟の一員をスクルス王の前に引きづりだしたいリナ王女は内心安堵し、それを相手に悟られぬよう顔を引き締め直す。

「まぁお互い無駄な問答はやめとこうか。お互いが何故ここにいるのか、それはお互いがよく分かっているはずだから」
 
 両軍互いに一歩も引かずに睨みあう。既に何度も戦場を経験している両名の間には、一般市民なら腰を抜かしてしまうほどの殺気が飛び交っていた。リナ王女はゆっくりと馬から降りると、後ろにいた部下たちもそれに伴い馬を降りる。馬上で戦うにはここは狭すぎる。リナ王女の判断は正しいと言えるだろう。

「そうだな。ならばはっきり言おう、愚兄よ。降参しろ。お前は騙されているんだ。お前の部下には沢山のノアの箱舟の一員が紛れ込んでいる。証拠はあがっているんだ」

 凛とした声が広場に響く。リナ王女の予想通りの言葉に、ヘンリー王子はくつくつと笑い答える。

「全く、愚かな妹だよお前は。そのような偽の情報に掴まされ踊らされていたのだから。だが俺はそれを許そう。何故なら俺は時期国王。お前の罪も一緒に背負い、愚かな妹の尻ぬぐいもしてやるさ。だから降参しろ。俺の部下にノアの箱舟はいない。いるのはお前の部下だ」

 両名は睨み、そして部下たちも睨みあい動かない。ノアの箱舟の一員にとって、ここまで正体がばれてしまった事は大きな失態だった。だが彼らにも覚悟がある。お互い話し合いなら今迄さんざんしてきたことだ。だが今日はそうはいかない。恐らくこの後は力づくの説得のしあいが始まるだろう。そうなれば多少の犠牲を払ってでもスクルス王を討ちに行ける。最後に笑うのは我々だと、ノアの箱舟の一員は考えていた。

「お互い証拠を出し合っても、どちらが本物で、どちらが偽物か分からない。それは今までさんざんやってきた事だ」
「そうだな。そしてここに父上の力は借りられない。ならば、自分達で解決しなければな。これを使って」

 そう言うと、二人は腰に添えてあった剣を抜く。お互いに確たる証拠のような物は出し合ってきた。だが、互いにそれを認め合えず、結局ここまで来てしまった。勿論それが本物かどうかは自分達でも調べた。だが、結局ノアの箱舟の一員かどうかは分からずじまい。

 ここで死人を出すつもりは互いにない。ここで戦い、勝った方が相手の部下の事も堂々と調べる事が出来る。そしてヘンリー王子もリナ王女も部下たちには言ってないが、もしノアの箱舟の一員が動くならここしかない。自らの部下がそんなことをするわけがない。この戦いは、自らが信じた部下たちを試す戦いでもあると考えていた。

「さぁ、始めようか」
「そうだな時間がない。いざ」

 二人が剣を構えた所で、部下たちも武器を手に取り、そして戦いが始まった。

 広場は一瞬のうちに戦場と化した。相手を殺す事無く降参させれば終わり、ルールは至ってシンプルだった。正直ヘンリー王子もリナ王女もノアの箱舟の確固たる証拠は見つけられていない。それはお互いがよく分かっていた。だからこそ全力でぶつかり、お互いの兵に目を光らせている。

 戦力はほぼ互角、戦いは長引きそうに感じた。戦いが始まり15分程経ち、お互いの兵の顔には疲労が溜まり、すでに半数近い人数が倒れている。その時、ついにノアの箱舟が動いた。

「クソ!待て!」

 数名の兵が戦場を離れ、そして城の中へと走っていった。誰だ!?その声に反応したヘンリー王子とリナ王女が走り去る者の背を見ると、そこには両軍の兵が5名ずつ走っているのが見えた。どちらが先に走っているのかはわからない。どちらの兵がどちらを追いかけているのか判断できなかった二人は顔を顰め、そして叫んだ。

「「あの者達を追え!!」」

 二人の声が重なり、そして二人もそちらに向かおうと走り出すが、すぐにその歩みが止まってしまう。両軍の魔導士が同時に氷の壁を造り、その壁が重なり城への道を見事に閉ざしてしまったからだ。予想外の事態に戸惑う二人は未だ戦場にいる。事態を把握していない部下たちが二人に斬りかかり、二人は再び戦いへと戻されてしまう。二人は懸命に側近の部下に声をかけるが、彼らもまた戦いの最中。二人の声に反応できないでいた。

 このままでは王が危ない。

 二人が考え、そしてその顔には焦りが見え始めた時、城への道を塞ぐ分厚い氷の壁が真っ二つに割れ戦っていた部下たちの上へと倒れていく。

「さぁ!急いでください!!」

 聞きなれた声に二人が反応し、その者の顔を見た瞬間、二人は同時に駆けだしていた。氷を切り裂いたアドルフは駆け出す二人を見ると、先導するように城の中へと走っていく。事態を把握している少数の部下は二人に続き、残りの者たちは倒れてくる氷の壁の対処に追われその場に取り残されていった。

 先導するアドルフは、迷うことなく城の中を突っ切り、そして王のいる中庭へと足を踏み入れる。そのすぐ後に中庭へと到着したヘンリー王子とリナ王女は、目に映る光景に戸惑い足を止める。同じくその後に続いたアルバイン副神官長達側近の部下も、中庭の状況に思わず歩みを止めてしまった。

 綺麗に手入れされた広い中庭の芝生の上には、沢山の兵や貴族が血を流し倒れていたからだ。それだけでなく、その兵や貴族は、ヘンリー王子リナ王女両軍の部下たちであった。それだけでなく、メイド、執事、文官、様々な立場の人間も血を流し倒れていた。

「ど、どういうことだ?何故私の部下が……」
「おい!これはどういうことだ!アドルフ!アレクサンドロス!!」

 戸惑い呟くリナ王女の横で、中庭の奥に立ちふさがるアレクサンドロス王子に対しヘンリー王子が問いかける。アレクサンドロス王子は少数の部下を連れ、そしてアドルフもまた彼の隣に立ち二人の前に立ちふさがっていた。

「まぁまぁ落ち着いて、兄さん、姉さん。この状況を見れば分かるでしょ?ノアの箱舟は二人の部下の中にいて、そしてそれを僕が止めた。それが答えだよ」

 沢山の人が血を流し倒れている。そんな緊迫した状況にもかかわらず、アレクサンドロス王子はいつも通り呑気な声で答える。それを聞いた二人はあまりにも予想外な返答に、思わず唖然とし言葉を失っていしまった。

「二人が知っての通り、父上との約束の時間までにあまり時間がないからね。簡単に説明させてもらうよ?あの人時間にはうるさいから」
 
 そう言い微笑むアレクサンドロス王子は、ゆっくりとこの状況について説明を始めた。

「二人の情報網の要のアドルフは元々僕の部下だったんだよ。彼には三重スパイをしてもらっていたのさ」

 衝撃的な事実から始まる説明を聞き、ヘンリー王子とリナ王女は思わず膝から崩れ落ちてしまう。

 二人は戦って、その隙に王を狙う者をあぶりだそうとしていた。でもね、ノアの箱舟の一員は他にもいたんだ。だから二人が戦っている間、僕はずっとここで王を守っていた。二人は二人だけを注意しすぎていたんだよ。敵がどこに隠れているかなんてわからないのにさ。敵が二人の部下の中だけにいるわけないじゃん。そんなの作戦の成功確率が低すぎるからね。

 ああ、二人はもう知っていると思うけど、街のお祭り騒ぎは僕の仕業だよ。そうすれば二人は驚き判断力が鈍ると思ってね。

 まぁ君たちの中にいたノアの箱舟も、街の事も、他のノアの箱舟の一員に関しても、僕が情報操作して出来るだけ二人に気づかれないようにしたってのも理由の一つだろうね。敵を欺くにはまず味方から、ってよく言うでしょ?

 まぁ結果的にノアの箱舟はこの日を、この時を狙ってきた。二人も知っての通り、奴らの情報も証拠もなかなかつかめずにいた。だから二人と同じように僕もこの時を狙った。現行犯で捕まえ茶うのが一番楽だからね。

「う、嘘だろ?本当に、俺の部下が……」
「こんな事、信じられん……」

 現実を受け入れられないヘンリー王子とリナ王女は呟き、頭を抱える。その原因の一つには、それを解決したのが「遊び人」と馬鹿にされていたアレクサンドロスの存在だろう。まさか義弟だと思っていた男の掌の上で自分達が転がされていたと事実が、二人にはどうしても受け入れられずにいた。

 それと同時に、アレクサンドロスの後ろにいる部下たちだ。そこにはどうしても自分達の部下になってくれなかった騎士の隊長クラスの人達が並んでいた。彼らは「我々はこの国に、王に仕えている」と言って頑なに部下にはならなかった者達だ。

 二人は「つまり誰が王になろうと、その者に付き従う」、「彼らは人ではなく、国そのものに仕える立派な騎士」と解釈し、相手の戦力にならないのなら、と諦めていた者達だ。

 まさかそんな者達が、遊び人と呼ばれた愚弟に付き従っているという事実もまた、二人にとって信じがたい事実だった。

「これは、我々の完敗の様ですな……」

 言葉を失い座り込む二人に代わり、アルバイン副神官長がそれを言葉にする。その言葉を聞き、彼らは武器を捨て、降参を示した。

「ふふっ。ありがとう皆。これで僕の一人勝ちだ」

 振り返り微笑み話すアレクサンドロスに、部下たちは手に持つ武器を高々と突き上げ勝利の雄たけびを上げた。氷の下敷きになっていた二人の部下たちも遅れて駆けつけてくるが、崩れ座る上司と、その前で微笑むアレクサンドロス王子を見て負けを悟り悔しそうに武器を収めた。

「一つ、一つ聞かせてくれ。アドルフ、お前はいつからアレクサンドロスに付いていた?」

 雄たけびを静かに聞き、負けを理解したリナ王女には一つだけ分からないことがあった。それがアドルフの存在だ。ヘンリー王子もその事が腑に落ちないのかリナ王女の問いに頷き同意する。

 当然二人は敵にスパイを数名送っていた。だがその中でもアドルフの情報はいつも正しく正確で、いつしか両名にとってアドルフは一番信頼できるスパイとなっていた。

 スパイとは敵の懐に潜り込み、情報を聞き出す役目。時として嬢に流され、裏切りやすい役目でもある。ヘンリー王子もリナ王女も同時にスパイにも目を光らせていた。これまで何人スパイが敵の手に落ちたか分からない。だがアドルフだけは全ての任務を完璧にこなしていた。

「お前がアレクサンドロスとの接触を確認した者はいなかった。どうやって切り抜けたんだ?」

 思わずヘンリー王子もアドルフに問う。彼が二人のスパイとなったのは約8年前。それ以来、アドルフがアレクサンドロスと接触した形跡は一切なかった。

「そうだよね。そこが二人にとって一番気になるだろうね。実はね、僕とアドルフは10年前に一度会っただけで、それ以降一切会ってないんだよ。まぁ詳しい事はこれ以上話す気ないけどね」

 アドルフの代わりに答えるアレクサンドロスの言葉に、二人だけでなく部下たちも驚き開いた口が塞がらなかった。10年前と言えば、アレクサンドロスはまだ8歳。その時には「ノアの箱舟」という組織について知っていた者はいないはずだ。

 そして8歳の子供に一度会っただけで、アドルフはこの10年彼に着き従い、ここまでの事をやってのけた。なんという忠義心だろうか。なんという強い精神力であろうか。

「ふふっ。そうか、そんなに前から。我々が勝てないはずだ」
「そうだな。全く、能ある鷹は、ってのはアレクサンドロスだと思ったが、真に隠していたのはアドルフ、お前だったのかもな。見事にやられたよ」

 ある意味一番信頼していた部下がアレクサンドロスの部下だった。愚弟に出し抜かれ、信じていた部下にも上手い事やられたわけだ。まさに完敗だと二人は笑い、素直に負けを認めた。

 皆の緊張が解け場の空気が緩んだその時、皆に緊張が走り思わず皆が同じ方向を見る。コツン、コツンとゆっくりと足音が鳴り響き、そして武装し剣を手にしたスクルス王が二人の部下を連れ現れたからだ。

 スクルス王が着ている鎧は銀に輝き、真っ赤なマントを靡かせ歩く王の手には聖剣が握られていた。聖剣とは初代国王が握っていたと言われる剣で、代々国王となる者だけが持つことを許された剣である。王が放つは、誰もが言葉を失いその場から動けなくなってしまうほどの覇気。その姿はまさしく戦王。かつて戦場を駆け回った「剛剣の王」と言われた姿でスクルス王は姿を現した。

「報告を」

 スクルス王は中庭をゆっくり見回した後、ゆっくりと呟くと、後ろにいた近衛兵の一人がすぐさま反応し答える。

「ハッ!ヘンリー第一王子、リナ第一王女の部下、及び城に隠れていたノアの箱舟の一味を、アレクサンドロス王子とその部下が打ち取った様です!!スクルス王の獲物はいないと思われます!!」

 その報告を聞き、スクルス王は「そうか」と小さく呟き覇気を収めると、剣の持っていない方の手で顔を覆うと突然叫びだした。

「かーっ!!情けない!実に情けない!なにが「ノアの箱舟」じゃ!儂がせっかく一人になって暗殺しやすい機会を設けたというのに、折角舞台を整えてやったのに!20歳そこそこの息子たちに打ち取られるなど情けない!久々に暴れられるとおもったのにのお!!」
「ハッ!実に手ごたえのない相手でした!拍子抜けもいいところです!」

 突然叫び悔しがる王と近衛兵に皆が唖然とし、そして気が付く。王は初めからこの状況になることを分かっていたのだ。そして自らそれを打ち取ろうと楽しみにしていた。

 何年もかけ戦い抜いた王子達は、その事実とあまりにも締まらない王の姿に、誰もが苦笑し戦いの幕は閉じるのだった。
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