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リムルVSウィル
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謁見の間に沢山の金属音が鳴り響く中、「カンパニー」が円を描くように中心を空け戦い、その中央では僕とリムルが鍔迫り合いをしていた。
「これで四度目ですか、貴方と戦うのも。いい加減その顔も見飽きてきましたよ」
「ごっじもな!ごんどごぞごろす!!」
鍔迫り合いをしたままお互いに首を後ろに下げ、勢いよく額をぶつけ合う。互いによろめきながらスキルを全開に使う。
「「雷神衣威」「空間把握」「剛力」「俊足」!!」
「「龍化」「竜神衣威」「剛力」!!」
僕は雷を身に纏い、リムルは赤い魔力を身に纏う。互いに「かまいたち」を放ち赤と黄色の斬撃がぶつかった瞬間二人も同時に動き剣を交える。数回斬りあいお互いに攻撃を紙一重で躱しながら「魔爆剣」をぶつけ合う。
「がっ!?」
「%(’’&!?」
二人は後ろに吹き飛び僕はリザードマンの群れの中に落ちてしまう。
「ウィル!!」
すぐにエリザベスの「アイスウォール」によって周りに壁ができ、ドンとオリバー、そしてレイの大盾使い三人組が僕の周りに立ちリザードマンを引き受けてくれる。
「おいおい、そんな簡単にやられるんじゃねぇぞウィル!」
「そうだぜ!だが敵も中々いいマッスルしてるな!」
「うむ!!だがウィルの方がいいマッスルしてる!負けるな!」
「ありがとう。行ってくる!」
リザードマン達を斬り進み再びお開けた中心に行くとすでにリムルが剣を構えて待っていた。
「ながまに、だずけ、られるなんで、ださいな」
リムルはゆっくりと話しかけてくる。
「「サンダーアロー」!!」
僕は「サンダーアロー」を放ち駆け出すがリムルはそれを簡単に弾く。が、ここまでは想定内だ。「魔爆剣」で地面を救うように放ち石つぶてを放ちそのまま「かまいたち」を放つ。
リムルは次々に来る攻撃をその双剣で全て防ぎきる。
「後ろですよ」
リムルの背中に思いっきり「魔爆剣」を放つと見事にヒットし彼は先ほど僕が吹き飛んだリザードマンの群れの中に飛んでいく。
リザードマン達はそんなリムルを無視して誰もフォローせず皆と戦い続けている。
「おら!!俺とも遊ぼうぜ!!」
「オラオラ!!マッスルしようぜ!!」
その隙にオリバーとドンがリムルに同時に斬りかかる、が、リムルは二人の攻撃を軽々と双剣で受け止める。
「じゃまずるな!」
「がっ!?」
「クソ!?」
リムルは両手で「魔爆剣」を放つと二人を吹き飛ばしこちらに走ってくる。
「貴方は守ってくれる仲間がいないんですね」
「うるざい。ながま、びづようない」
リムルはリザードマンをかき分けて口に魔力を溜め炎を吐き出す。僕はそれを切り裂くとすでに目の前にリムルが剣を振り上げていた。そこからは激しい斬りあいになったがリムルの剣は相変わらず重く剣がぶつかるたびに後ろに下がってしまう。
「おいウィル!!そいつに負けんじゃねぇぞ!!じゃないとお前と引き分けた俺はそいつより弱いことになるじゃねぇか!!」
「うるさいですね、わかってますよ!!」
キルに煽られて腹がたった僕はリムルの腹部を思い切り蹴り吹き飛ばす。再びリザードマンの群れに飛んでいくリムルを今度は追撃し辺りのリザードマンを蹴散らしながらリムルに斬りかかる。
左右から僕だけでなくリムルにも斬りかかってくるリザードマン達を切り裂きながら二人は剣を振るい続ける。
「彼らは仲間じゃ、ないん、ですか!?」
「ながま、ちがう!おれに、ながま、いない!!」
「寂しい、ですね!!仲間がいないなんて!1」
「ぞんな、ごど、ない!!ながま、よわいやづが、ぐむ!!」
「それは違う!!仲間は弱いから集まるんじゃない!助け合ったりもするけど、一人じゃできないことを皆でやったり、高めあったり競い合ったり悲しんだり笑いあったり喜びあったり。一人じゃできない事なんて沢山あるんだ!人生一人よりも沢山の人といた方が楽しいんだよ!!」
僕の叫びにリムルの剣が鈍る。何故だか彼の顔がどこか寂しそうに感じた。もしかしたら……。
「リムル。君は家族はどうした?仲間は。今まで一人だったわけじゃないだろ?」
「うるざい!うるざい!かぞくは、じんだ!ながまはうらぎっだ!もうだれもじんじない!」
リムルは剣を大振りし何かを思い出さないように、何かを忘れる様に頭を振る。これで確信した。帝国の双剣使いリムルはずっと一人だったんだ。彼は金次第でどんな依頼も受ける彼は誰も味方がいなかったんだ。
「一人で生きて寂しくなかったですか?その先に何があるんですか?人は孤独を愛しても孤独には生きられないんですよ!」
「ちがう!!おれば、びとりでも、づよい!!」
周りのリザードマン達が一斉に僕らに襲い掛かってくるがそれをリムルが一蹴する。だが今の彼は隙だらけだ。その隙にリムルの腹に剣を突き刺す。
「やらせないよ?せっかくの金蔓だからね」
リムルに突き刺したはずが僕は腹部を思いっきり蹴られ壁際まで吹き飛ぶ。先ほど斬ったリムルはプププが作った残像で本体はすぐ隣に現れる。
「戦って、いぎのごったほうが、かっだほうがただしい。それがせがいだ」
「がっ!?」
リムルに蹴られさらに横に吹き飛ばされる。流石に「幻術魔法」を使われると分が悪いな……。
横を見ると皆がリザードマン相手に善戦している。僕も負けるわけにはいかない。
リムルが「幻術魔法」によって二人になり走ってくるがどちらかは残像だ。床を見るとどちらの影もない。
「クソ!?どっちだ!?」
「うじろだ」
後ろからの強い衝撃を受けて玉座の下まで吹き飛ばされる。二人のリムルは両方とも残像で本物は背後に周っていたらしい。
「ギャハハハ!!いいざまだな流れ人!もうボロボロじゃないか!!」
「全くですな。さすがの流れ人でも我々の計画は邪魔できまい」
後ろから玉座に座ったイスカリテオとブクブクが僕を見下し笑っている。
そうだ。この戦いは僕とリムルの物だけじゃないんだ。この戦いはノアが、アニの街が傷つき、兵士たちが沢山殺され、獣人は殺され、白うさぎは死に、そしてアレクサンドラやエミリアを陥れたこの国をかけた戦いだった。僕は立ち上がり剣を構える。
集中しろ。全てを掛けてでもこの戦いには負けられないんだ。
正面から3人のリムルが迫った来る。だが全てに影はない。俺は「空間把握」を最大限に使い目を閉じる。
考えるな。
感じるだ。
横から鋭い剣が迫ってきてそれを躱す。その後もすさまじい剣速で刃が飛んで来るがその全てを紙一重で躱し集中する。僕の残りHPは少ない。だったら最後の力を振り絞ってここで決める。
僕はいったん距離をとり「チャージ」を使い力を溜める。これでスキルを5つ使っている為体が悲鳴を上げHPがどんどん削られていく。
ゆっくりと目を開けるとリムルも「チャージ」を使い力を溜めていた。だがリムルは4人に増え全てに影がない。最後の力を振り絞り攻撃したかったのにこれでは……。
「ギャハハハ!!テメェだな!いたずらしてるガキは!!」
「ガハッ!?なんで、ここが……」
突然キルが玉座の隣の何もない空間を斬りさいたと思ったら、そこから真っ二つに斬れたプププが出てきた。
「さぁウィル!!これで「幻術魔法」はもうない!!さっさと決めちまえ!!」
「ああ、ありがとう!!」
残像がなくなり正面に一人のリムルだけが残る。お互い残りHPが少ない。子の一撃で決まるかもしれない。
「お兄ちゃん!!こっちは終わったよ!!」
「ウィル!!後はあなただけよ!!」
「ん。頑張って」
「ウィル。負けないでよ」
「兄貴!!頑張れ!!」
「さっさと倒しちゃいなさい!!」
背中から皆の声援を受けて僕らは駆け出す。
「リムルー!!」
「ヴィルー!!」
雷に身を纏った僕と、赤い魔力に身を纏ったリムルは剣を大きく振りかざし、そしてすべてを賭けて剣を振るう。
「はぁああああああ!!」
「あああああああああ!!」
二人の剣がぶつかり合いそして弾ける。
二人は後ろに吹き飛ぶが、僕は何とかすぐに踏みとどまり、リムルはまだ体制を崩している。
「行けウィル!!!今だ!!」
「「「「「ウィル!!」」」」」
「「「兄貴!!」」」」
「はぁああああ!!!終わりだ!!」
剣に魔力を込め全力で「魔爆剣」でリムルを切り裂く。彼は真っ二つに割れそして光となって消えていった。
「はぁはぁはぁ……。勝った。やっと終わった……」
僕は剣を天に向かい突き上げる。その瞬間謁見の間に歓声が鳴り響いた。
「これで四度目ですか、貴方と戦うのも。いい加減その顔も見飽きてきましたよ」
「ごっじもな!ごんどごぞごろす!!」
鍔迫り合いをしたままお互いに首を後ろに下げ、勢いよく額をぶつけ合う。互いによろめきながらスキルを全開に使う。
「「雷神衣威」「空間把握」「剛力」「俊足」!!」
「「龍化」「竜神衣威」「剛力」!!」
僕は雷を身に纏い、リムルは赤い魔力を身に纏う。互いに「かまいたち」を放ち赤と黄色の斬撃がぶつかった瞬間二人も同時に動き剣を交える。数回斬りあいお互いに攻撃を紙一重で躱しながら「魔爆剣」をぶつけ合う。
「がっ!?」
「%(’’&!?」
二人は後ろに吹き飛び僕はリザードマンの群れの中に落ちてしまう。
「ウィル!!」
すぐにエリザベスの「アイスウォール」によって周りに壁ができ、ドンとオリバー、そしてレイの大盾使い三人組が僕の周りに立ちリザードマンを引き受けてくれる。
「おいおい、そんな簡単にやられるんじゃねぇぞウィル!」
「そうだぜ!だが敵も中々いいマッスルしてるな!」
「うむ!!だがウィルの方がいいマッスルしてる!負けるな!」
「ありがとう。行ってくる!」
リザードマン達を斬り進み再びお開けた中心に行くとすでにリムルが剣を構えて待っていた。
「ながまに、だずけ、られるなんで、ださいな」
リムルはゆっくりと話しかけてくる。
「「サンダーアロー」!!」
僕は「サンダーアロー」を放ち駆け出すがリムルはそれを簡単に弾く。が、ここまでは想定内だ。「魔爆剣」で地面を救うように放ち石つぶてを放ちそのまま「かまいたち」を放つ。
リムルは次々に来る攻撃をその双剣で全て防ぎきる。
「後ろですよ」
リムルの背中に思いっきり「魔爆剣」を放つと見事にヒットし彼は先ほど僕が吹き飛んだリザードマンの群れの中に飛んでいく。
リザードマン達はそんなリムルを無視して誰もフォローせず皆と戦い続けている。
「おら!!俺とも遊ぼうぜ!!」
「オラオラ!!マッスルしようぜ!!」
その隙にオリバーとドンがリムルに同時に斬りかかる、が、リムルは二人の攻撃を軽々と双剣で受け止める。
「じゃまずるな!」
「がっ!?」
「クソ!?」
リムルは両手で「魔爆剣」を放つと二人を吹き飛ばしこちらに走ってくる。
「貴方は守ってくれる仲間がいないんですね」
「うるざい。ながま、びづようない」
リムルはリザードマンをかき分けて口に魔力を溜め炎を吐き出す。僕はそれを切り裂くとすでに目の前にリムルが剣を振り上げていた。そこからは激しい斬りあいになったがリムルの剣は相変わらず重く剣がぶつかるたびに後ろに下がってしまう。
「おいウィル!!そいつに負けんじゃねぇぞ!!じゃないとお前と引き分けた俺はそいつより弱いことになるじゃねぇか!!」
「うるさいですね、わかってますよ!!」
キルに煽られて腹がたった僕はリムルの腹部を思い切り蹴り吹き飛ばす。再びリザードマンの群れに飛んでいくリムルを今度は追撃し辺りのリザードマンを蹴散らしながらリムルに斬りかかる。
左右から僕だけでなくリムルにも斬りかかってくるリザードマン達を切り裂きながら二人は剣を振るい続ける。
「彼らは仲間じゃ、ないん、ですか!?」
「ながま、ちがう!おれに、ながま、いない!!」
「寂しい、ですね!!仲間がいないなんて!1」
「ぞんな、ごど、ない!!ながま、よわいやづが、ぐむ!!」
「それは違う!!仲間は弱いから集まるんじゃない!助け合ったりもするけど、一人じゃできないことを皆でやったり、高めあったり競い合ったり悲しんだり笑いあったり喜びあったり。一人じゃできない事なんて沢山あるんだ!人生一人よりも沢山の人といた方が楽しいんだよ!!」
僕の叫びにリムルの剣が鈍る。何故だか彼の顔がどこか寂しそうに感じた。もしかしたら……。
「リムル。君は家族はどうした?仲間は。今まで一人だったわけじゃないだろ?」
「うるざい!うるざい!かぞくは、じんだ!ながまはうらぎっだ!もうだれもじんじない!」
リムルは剣を大振りし何かを思い出さないように、何かを忘れる様に頭を振る。これで確信した。帝国の双剣使いリムルはずっと一人だったんだ。彼は金次第でどんな依頼も受ける彼は誰も味方がいなかったんだ。
「一人で生きて寂しくなかったですか?その先に何があるんですか?人は孤独を愛しても孤独には生きられないんですよ!」
「ちがう!!おれば、びとりでも、づよい!!」
周りのリザードマン達が一斉に僕らに襲い掛かってくるがそれをリムルが一蹴する。だが今の彼は隙だらけだ。その隙にリムルの腹に剣を突き刺す。
「やらせないよ?せっかくの金蔓だからね」
リムルに突き刺したはずが僕は腹部を思いっきり蹴られ壁際まで吹き飛ぶ。先ほど斬ったリムルはプププが作った残像で本体はすぐ隣に現れる。
「戦って、いぎのごったほうが、かっだほうがただしい。それがせがいだ」
「がっ!?」
リムルに蹴られさらに横に吹き飛ばされる。流石に「幻術魔法」を使われると分が悪いな……。
横を見ると皆がリザードマン相手に善戦している。僕も負けるわけにはいかない。
リムルが「幻術魔法」によって二人になり走ってくるがどちらかは残像だ。床を見るとどちらの影もない。
「クソ!?どっちだ!?」
「うじろだ」
後ろからの強い衝撃を受けて玉座の下まで吹き飛ばされる。二人のリムルは両方とも残像で本物は背後に周っていたらしい。
「ギャハハハ!!いいざまだな流れ人!もうボロボロじゃないか!!」
「全くですな。さすがの流れ人でも我々の計画は邪魔できまい」
後ろから玉座に座ったイスカリテオとブクブクが僕を見下し笑っている。
そうだ。この戦いは僕とリムルの物だけじゃないんだ。この戦いはノアが、アニの街が傷つき、兵士たちが沢山殺され、獣人は殺され、白うさぎは死に、そしてアレクサンドラやエミリアを陥れたこの国をかけた戦いだった。僕は立ち上がり剣を構える。
集中しろ。全てを掛けてでもこの戦いには負けられないんだ。
正面から3人のリムルが迫った来る。だが全てに影はない。俺は「空間把握」を最大限に使い目を閉じる。
考えるな。
感じるだ。
横から鋭い剣が迫ってきてそれを躱す。その後もすさまじい剣速で刃が飛んで来るがその全てを紙一重で躱し集中する。僕の残りHPは少ない。だったら最後の力を振り絞ってここで決める。
僕はいったん距離をとり「チャージ」を使い力を溜める。これでスキルを5つ使っている為体が悲鳴を上げHPがどんどん削られていく。
ゆっくりと目を開けるとリムルも「チャージ」を使い力を溜めていた。だがリムルは4人に増え全てに影がない。最後の力を振り絞り攻撃したかったのにこれでは……。
「ギャハハハ!!テメェだな!いたずらしてるガキは!!」
「ガハッ!?なんで、ここが……」
突然キルが玉座の隣の何もない空間を斬りさいたと思ったら、そこから真っ二つに斬れたプププが出てきた。
「さぁウィル!!これで「幻術魔法」はもうない!!さっさと決めちまえ!!」
「ああ、ありがとう!!」
残像がなくなり正面に一人のリムルだけが残る。お互い残りHPが少ない。子の一撃で決まるかもしれない。
「お兄ちゃん!!こっちは終わったよ!!」
「ウィル!!後はあなただけよ!!」
「ん。頑張って」
「ウィル。負けないでよ」
「兄貴!!頑張れ!!」
「さっさと倒しちゃいなさい!!」
背中から皆の声援を受けて僕らは駆け出す。
「リムルー!!」
「ヴィルー!!」
雷に身を纏った僕と、赤い魔力に身を纏ったリムルは剣を大きく振りかざし、そしてすべてを賭けて剣を振るう。
「はぁああああああ!!」
「あああああああああ!!」
二人の剣がぶつかり合いそして弾ける。
二人は後ろに吹き飛ぶが、僕は何とかすぐに踏みとどまり、リムルはまだ体制を崩している。
「行けウィル!!!今だ!!」
「「「「「ウィル!!」」」」」
「「「兄貴!!」」」」
「はぁああああ!!!終わりだ!!」
剣に魔力を込め全力で「魔爆剣」でリムルを切り裂く。彼は真っ二つに割れそして光となって消えていった。
「はぁはぁはぁ……。勝った。やっと終わった……」
僕は剣を天に向かい突き上げる。その瞬間謁見の間に歓声が鳴り響いた。
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