平行世界遠眼鏡

穏人(シズヒト)

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 私はその日からずっと、妻を眺め続けました。この世界の犯人を見つけて、殺すことを諦めたわけではありません。でも私はもう妻から目を離すことも、他の世界に目盛りを変えることもできなくなってしまったんです。いくら私の妻は死んだのだと、妻を殺した犯人は今も何処かで生きていると、妻を殺しながらのうのうと生きているなんて許せないと、思っても、もう妻の姿から目を外すことはできなくなっていたのです。目を離した瞬間に、妻の姿が見えなくなったらどうしよう。目盛りを変えたばっかりに、妻のいるこの世界に戻れなくなったらどうしよう。そう思うと怖くて怖くて、私はもうその光景を眺めることしかできなかった。
 私はずっとずっと、妻を眺め続けました。妻の寝顔を。起きたばかりの様子を。朝食を支度する姿を。買い物に勤しむ姿を。着替える姿を。風呂に入る姿を。排泄する姿を。おかしい? 何がおかしいんです。だって私の妻なのに。私の妻だから、私が何を見たところで別に問題ないでしょう。それにどうせ並行世界の妻は、私に見られていることなんて知る術は一切ないんです。ああ、この遠眼鏡を使えば、見知らぬ女性の裸や痴態を覗き続けることもできますね。したいんですか? 私は興味ありませんが。興味あるんでしょう? この、変態。
 私はそれからずっと、ここで妻を眺めていました。妻ばかりではありません、その隣に立つ私の姿も。先程も言いましたが、私は犯人を探す中で、別の並行世界にいる私の姿を眺めました。垢と泥に塗れ、殺意だけを糧にして、何の当てもなく、何の助けも救いもなく、罪も犯してないのに罪人のように彷徨い続ける私の姿を。罪人。本当にさながら罪人だった。何の助けもない。何の救いもない。何の希望もない。数多にいる我々を救う者は世界の何処にも存在しない。でも、でも、私だけは、この遠眼鏡の先にいる並行世界の私だけは、生きている妻の傍で、平凡な幸せを謳歌している。私はもう、それを眺めるだけでも良かった。どうせ手に入らないなら。見ているだけしかできないなら。でも、見ているだけでも、視線の先に幸福があるなら、私はただ眺めるだけの亡霊だって十分だった。
 私達は生きていました。並行世界の私達は。朝起きて、食事をし、仕事に行く私を妻が見送り、家に残る妻は家事をして、私の帰りを待ち、私が帰り、一緒に夕食を摂り、風呂に入り、眠る。ひたすらにその繰り返しの日々。ありきたりで平凡で、何処にでもある、なんのドラマもありはしない、つまらない、特別でもない、ささやかで、取るに足りない、でもそんなものが、喉から手が出るほど欲しい。私には手に入らない。そんなささやかなもので十分なのに! でも私は手に入れたんです。覗く術を手に入れたんです。もう二度と手に入りはしないもの。でも覗き見るだけなら、まだ私にも残っている。私は見て、見て、見て、見て、見続けました。ずっと覗き続けました。ここから離れられませんでした。朝も、昼も、夜も、春も、夏も、秋も、冬も、ずっと見ていた。飢えるように見ていた。飢えても見ていた。ここに糞尿を垂らしながらも私はずっと見続けていた。わかりますか。わかりますまい。わからなくて結構です。でも、私は、私は……ああ、いい。どうせ誰にもわかりはしない。
 でも私は、あと数日で覗き見るのをやめようと思うんです。何故か? 並行世界の私が、あと数日で死にそうだからですよ。
 映像でしかわかりませんが、ある日から並行世界の私は青い顔をし続けました。病院に行き、妻と一緒に医者から何かを説明されて、入院し、薬を投与され、徐々に髪が無くなっていき、入退院を繰り返して、何年も生き延びて、しかし徐々に痩せ衰えて、そしてついに、並行世界の私は起き上がれなくなりました。私はずっと見ていました。身体は管に塗れていて、食事も排泄も管頼りで、もう自力で痰を出すことひとつだってできません。一日何度も、咳をするだけで身体をくの字に折り曲げる程暴れています。自分の痰で窒息しながら何日も終わりを待ち続けている。遠眼鏡の向こうの私は今そのような状態なのです。もう長くはないでしょう。だからもう、私はこの遠眼鏡を眺めるのをやめようと思うのです。
 妻ですか? 妻はまだ生きていますよ。大した病気もしていないし、私が死んだ後も、並行世界の妻は生き続けると思います。その妻を見続けるつもりはないのかって? ありませんよ。もちろん、これからも妻を見続けたくはあるのです。叶うなら、妻が死ぬ姿までずっとずっと見ていたい。
 でもね、私は私が居なくなった後の妻の姿を、見てしまうのが怖いんですよ。私を弔って、喪に服して、葬式をして、火葬をして、墓に入れて、その墓と死ぬまで添い遂げてくれると言うのであればもちろんずっと見ていたい。
 でもね、もし、もしですよ、そうしてくれなかったらどうします? 私の死を悲しんで、泣いて暮らしてくれなかったら? 私が居なくなったにも関わらず、妻が笑顔を見せたりしたら? もしも別の男ができたら? 妻は私と同じように、すっかり年老いてはしまいましたが、それでも可愛い女です。魅力的な女なんです。結婚するまで色んな男が妻に言い寄って止まらなかった。あの男もあの男も。もしそれで、あの時のように、妻が私以外の男に愛を囁いているところを見てしまったら。
 そんなものを垣間見て、また殺したくなったらどうしよう。





 老人はピタリと話を止めた。私はそれを聞いている間、冷や汗と震えが止まらなかった。老人は異常だった。だが、私が老人に最も異常性を覚えたのは、彼のイカれた話ぶりでも、話の内容でもなかった。
 話している間、遠眼鏡をずっと、覗き続けていることだった。
 ずっとだった。私が話し掛けてから、老人の話が止まるまでずっと、ずっと、じっと、老人は遠眼鏡をじっと覗き続けていた。最初に声を掛けた時に、チラリと私を見ただけで、あとはずっと、餓えるように、遠眼鏡を覗き続けていた。餓えるように。そう、老人の姿は、餓えた鼠によく似ていた。頬は痩け、身体全体は泥とも垢ともわからないものに塗れきり、髪はボサボサで汚らしく、その下に骸骨のように落ち窪んだ骨の線があり、そして餓えるように、ずっと、ずっと、遠眼鏡を覗いている。今にも死にそうな息を吐き出しながら遠眼鏡を覗いている。餌がないとわかっていながら、それでもかつては餌の乗っていた餌箱を、必死に齧り続けている鼠のようだと私は思った。口に入るものがボロボロと崩れる餌箱のささくれきった破片と、自分の腐った皮と肉しかないのだとわかっていても、それでも餌のないただの箱を齧り続けるしかない鼠。私は、遠眼鏡を見る老人の目を決してこちらに向けたくはなかった。そんなものの眼を、注意を、決して私のいる方に向けようなどとは思わなかった。
「ですから」
 老人は唐突に言った。私はどっと汗を出した。幸い、老人の眼は私を向いてはいなかった。餓え死ぬ寸前のような顔で、遠眼鏡に眼球をへばりつけながら彼は言った。
「私にはもう、この遠眼鏡を持ち続けるだけの理由がないのです。並行世界の私が死んだら、私はもうこの遠眼鏡を持ち続ける理由がない。だから、あなたに譲ろうかと思うのです。
 数日後、何日かは正確にはわかりませんが、それでも並行世界の私が死んだら、私はこの遠眼鏡をこの場所に置いてもう二度とは戻りません。だから、あなた、譲り受けますか。この遠眼鏡を使ってみますか。どちらでも構いません。私はもういりませんから」
「……お、俺は」
「いりませんか?」
 一瞬、老人は目に遠眼鏡を当てたまま、俺の方を振り返った。しかしそれは一瞬のことで、青褪めた俺など意に介さず、老人はすぐに顔を戻す。
「いるんじゃないですか?」
「……どうして」
「あなたが、私の話を聞いたからですよ。先程、私、言いましたよね? 私も昔、丁度今のあなたのように、この河原を当てもなくふらふらと彷徨い歩いていたと。その時、ここで遠眼鏡を眺めている汚い老人に出遭ったのです、と。そしてあなたのように私も老人に声を掛けて、あなたのようにこの遠眼鏡のことと、そして遠眼鏡を所有していた老人の話を聞きました、と。その老人もね、そうだったんですよ。私の前に遠眼鏡を持っていた老人も。ある日当てもなく歩いていて、当時の遠眼鏡の持ち主に出遭って、何故だか声を掛けてしまって、遠眼鏡のことと前の持ち主の人生の話を聞いて、そして結局、遠眼鏡を譲り受けることにした。だからこの遠眼鏡には、多分そのような力もあるのです。この遠眼鏡を必要とする者を引き寄せる力が。ねえ、あなたもそうでしょう。この遠眼鏡、あなたに必要じゃありませんか?」
「……俺は」
 喉が渇いて仕方がなかった。水が欲しくて仕方がなかった。否定したくて仕方がなかった。違う、俺はこんな遠眼鏡なんぞに用はない。だがその否定に根拠はなかった。何故か否定しなければならないような気だけがしていた。
「まあどうするかは自由です。別に、無理に、受け取る必要などないのですよ。ただもう一生、この河原に立ち寄りさえしなければいいだけなのです。なんなら今すぐ立ち去ってもいい。こんな汚い、古い、いつ壊れてもおかしくないゴミのような遠眼鏡です。ここに置いておけば、誰の目に触れることもなくいずれ朽ちるかもしれません。
 しかしもしも必要ならば、ひとつだけ忠告しておきましょう。これが最初で最後だと。これを逃したら、この遠眼鏡が、あなたの前に現れることは決して、二度と、ないでしょう。選ぶのはあなたの自由です。誰も強制しない、あなたの自由」
 自由。その、言葉通りの自由な言葉が、俺の首を絞めるような気がしてならないのは何故だろう。自由だと含められながら、その実俺達はナニモノかに縛られ続けているんじゃないか? 自由なんてないんじゃないか? どうせ囚われているんじゃないか? 俺は、狭まっていくような視界と、締まるような喉の中、なんとか、ひとつだけ、頭に浮かんだ疑問を尋ねた。
「あなたは、幸せでしたか?」
 老人は答えなかった。遠眼鏡だけを見続けていた。俺はその場を立ち去った。
 数日後、河原に来た時、老人の姿はなかった。
 代わりとでも言うように、老人が座っていた場所には、老人が持っていた遠眼鏡が鎮座していた。汚く、古臭く、涅色をしたただの筒で、どう見ても俺には、ただのゴミにしか見えなかった。
 俺は老人の話を信じていたわけではなかった。だって並行世界なんて、そんなものが見えるはずがない。そもそもある保証もない。老人は10の500乗通りの可能性とか言っていたが、机上の空論を弄りすぎて、現実と妄想の区別がつかなくなっただけではないかと思う。どんなに理屈を重ねたって、そもそも、その理屈を捏ねる自分の正気さえ証明しようがないじゃないか。
 それでも俺がここにやってきてしまったのは、白状しよう。せっかくなら、どうせ与太話に過ぎなくても、どうせ与太話なんだから、ちょっとだけでも遠眼鏡を試してみようと思ったからだ。
 一番最初に述べたように、当時の俺は、受験勉強のことで少しばかり疲れていた。俺は医者になれる、医者になれる、夢は叶う、努力は必ず報われると固く信じていたけれど、しかし六度の失敗と周囲の態度に疲れていたのは確かだった。
 俺は癒しが欲しかった。心の支えが欲しかった。ガソリンが欲しかった。ほんの少しで構わないから、俺の背中を後押しするわずかな何かが欲しかった。俺は医者になれるって、俺の夢は叶うって、俺の努力は報われるって、俺は幸せになれるって、その保証が欲しかった。夢は叶う、努力は叶う、人は幸せになれる権利がある、そんなことを宣う輩は星の数程いたけれど、そんなものでは足りなかった。確たる保証が欲しかった。絶対医者になれるって、絶対幸せになれるって、絶対。絶対。絶対の保証が欲しかった。言葉だけでは足りはしない。俺にちっとも関係ない赤の他人の言葉なんて、もうその時の俺にとっては、何の役にも立たなかった。
 もっとも、並行世界の俺がどうであろうと、この世界にいる俺もそうなるとは限らないが、並行世界の俺と同じになれる可能性ならあるじゃないか。いや、もっと即物的に、俺は俺の成功した姿を具体的に見たかったのだ。俺自身の成功した姿が並行世界でもあるのなら、それを支えに俺は、まだ頑張れるはずなんだ。だから、俺は遠眼鏡の力など本当は信じていなくても、どうせ信じていないのだから、覗いてみるぐらいは構うまい、と思ってこの河原にやって来たのだ。
 もちろん、懸念事項もあった。前の持ち主の老人のように、この遠眼鏡を眺めることに囚われてしまう可能性だ。いや、もしかしたらこの遠眼鏡の持ち主は、代々遠眼鏡を眺めることに囚われてしまったのかもしれない。前の持ち主は言っていた。この河原を歩いていて汚い老人に出遭ったと。そしてその汚い老人も、ある日当てもなく歩いていて老人に出遭ったと。思うにこの遠眼鏡の代々の持ち主達は、遠眼鏡の景色に耽溺して、老い切るまで浮浪者として過ごしていたのではないだろうか。俺の前の所有者のように、遠眼鏡の向こうの別世界に素晴らしい自分の姿を見つけ、理想の自分を眺めるうちに朽ちて老人になってしまった。遠眼鏡の向こうにある、決して自分のものにはならない幸せを、ただ眺めるだけの人生に溺れて老いて終わる者。
 だが俺は、自分は決してそうはならないという確固たる自信があった。何故か。あの老人の現実には絶望しかなかったが、私の現実、未来には希望以外はなかったからだ。確かにあの頃の私は、医学部試験に六度も落ちて、親や親戚にしてみれば、あまり褒められた身分ではなかったかもしれないが、それは彼らの身勝手で狭量で浅はかで愚昧な見方であって、真実は違う。だって我々人間には希望というものがあるじゃないか。どんなに厳しい苦境だろうと諦めさえしなければ、必ずチャンスはあるのだから。努力は報われるのだから。努力は裏切らないのだから。テレビの中の有名人は常々そう言っているじゃないか。夢は叶う。努力は報われる。希望はある。未来は明るい。誰もが平等で幸福になる権利を当然のごとく有している。だから、俺だって、夢は叶うし、報われるし、幸せになれるはずなんだ。だってみんなそう言っている。そうだよな? 言っているよな? 無責任な綺麗事を適当に抜かしてるだけじゃないよな?
 でも、今は少し、本当にほんの少し、疲れているだけなんだ。支えが欲しいだけなんだ。俺は幸せになれるって、俺は報われるんだって、本当にわずかで構わないから確かな証明が欲しいんだ。この遠眼鏡を覗けば、その向こうには理想の姿の俺がいる。医学部に合格し、その後も立派に勉学に励み、見事に医者になる夢を叶えた俺の姿があるはずだ。ただ俺は、一瞬だけでもその姿を見て、心の支えにしたいだけだ。だって親も親戚も、もう誰も俺の夢を応援などしてくれない。腫れ物に障るような顔で、まるで可哀想なものを見るような目で俺を見るだけなんだ。だから俺は、少しだけでも構わないから、支えてくれるものが欲しいって思ったっていいじゃないか。
 あの老人のように、遠眼鏡を眺めるだけの人生に終始する者はいるのだろう。だが、俺はそうはならない。俺はああはならない。俺には絶対の自信がある。俺には絶対の希望がある! 遠眼鏡の世界に囚われて、届かない幸せを眺めるだけに終始して、現実に生きられなくなるなんて、そんなのは未来も希望も失った不幸者の末路なんだ。俺は違う。俺は違う。俺は不幸なんかじゃない。俺の人生には夢がある。希望がある。未来がある。だから、並行世界の幻影なんかに、俺は囚われたりなんてしない。何の才能も持っていなくて、夢を叶える力もなくて、浅はかで愚鈍で、袋小路の果ての果てで、餓えるしかない鼠のような、俺はそんなヤツじゃない。俺はそんな凡人じゃない! 俺は夢を手に入れるんだ! 決して、壊れた餌箱を齧り続ける、餓え死ぬ寸前の鼠じゃない! 一度、たった一度でいい。医者になった俺の姿を一目見るだけ。そうすれば、やっぱり俺は医者になれるともう一度頑張ることができる。
 でも、一度で済まなかったら? 
 ずっと見続ける羽目になったら?
 現実が辛くて、辛すぎて直視できなくて、あの老人のように、別世界の方が幸せ過ぎて、別の世界をズルズルと見続ける羽目になったら? 
 麻薬中毒患者のように。
 河原に置かれた遠眼鏡の下に、紙が挟まっているのが見えた。そこには崩れた字で「私は幸せ   」と書かれていた。「幸せ」の、後の文字は読めなかった。老人のものかもしれなかった。
 だが、そんなことはもうどうでも良かった。俺の前には選択肢がある。遠眼鏡の向こうを眺めて、七度目の試験に挑戦するか。遠眼鏡を打ち捨てて、七度目の試験に挑戦するか。遠眼鏡も夢も打ち捨てて、時間を棒に振っただけの惨めで哀れな人間になるか。俺は自由だ。まだ選択できる余地がある。俺には未来がある。希望がある。しかしチャンスは限られている。おそらくこれが最初で最後。
 私は遠眼鏡に手を    。
 あなたは?
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