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一章
勘
しおりを挟むルースはアリサを見るとピキーンと固まった。
「ねーねー。どうしたのー☆。一緒に学校行こうよ☆」
「お、おう。そうやな、はよ行こか遅れるし」
一体どうしたのだろうか?
聞こうと思ってもまるでアリサがそれを邪魔するように、話しかけてくる為聞くことは出来なかった。
学校に着くと、互いに何かを話した後席に着いた。
気にはなるがやはり決闘を申し込んできた人が大勢現れてしまい、その対応に追われている俺には無理だった。
ちなみに、俺がスコップを背中の鞄から出すと皆驚いていた。
戦術は前と同様、可能な限り遠隔攻撃を避けるか、スコップで防いで、身体能力に任せて、相手に急接近して魔力も纏った一撃を見舞う、ヒットアンドアウェイ。
でもこれは相手が魔法タイプであれば通用するのだが、武器の扱いに慣れた者には殆ど通用しなかった。
こればっかりはスコップの扱いに俺が慣れるしかないのだろうが。
結果は4勝2敗。
まずまずと言ったところだろう。
まだまだ課題は多い。
一つ目は遠距離攻撃を一気に詰められればいいが、上位の範囲攻撃魔法を撃たれれば何も出来ないということ。
二つ目は俺が近づくのを妨害する魔法を撃たれるても何も出来ないということ。
三つ目は単純に接近しても相手が近距離もいけるタイプであれば、スコップ歴二日では到底太刀打ち出来ないということ。
大まかに言えば、この三つだ。
取り敢えず優勝を目指す為にはマイナスポイントをさっさと脱却しなければいけない。
「お見事です……ミゼルくん」
後ろにはいつの間にかクレアが立っていてこちらに目線を向けていた。
「……後は魔法を使えればもっと強くなれますよ?」
「うん、それは分かっているんだけど一人でやってもなかなか上達しなくって……」
「それでは今日の放課後また練習しませんか?」
そう言われ、クレアにも戦いがあるし断ろうと思ったが、断わっても無理無理ついて来そうだし、時間決めてなら良いかなと口を開いた時。
「ねーねー。今日は私と特訓しなーい☆?」
横からアリサが割り込んできて、俺とクレアは咄嗟のことに頭がついていかない。
何か言葉を返そうと口を開く前に、
「それじゃあ決定だね☆。放課後学校の時計台の下で待ってるね☆」と言い残し、走るように席に着いた。
そこに示し合わせたかのようにチャイムが鳴って教員が入ってきてまた聞くことが出来なかった。
なんだか今日は聞くことが出来ないことばっかりなのでストレスが溜まる。
それに授業の合間に聞こうと思っても、授業終わりと同時にアリサは消えていたので、またストレスが溜まった。
昼休み。
「……後輩……なんかいらいらしてる?」
クロッキー先輩に会いに行った時いの一番にそれを言われた時、かなり驚いた。
「先輩そんなこと分かんの!?」
「……後輩の気が乱れてたから……それで……」
ーー気。
先輩曰く、全ての生物に備わっているものらしく、それを感じ取ることが出来れば、相手の状態がある程度分かるらしい。
「へぇー、そんなことが出来るんですねぇー」
「……それで……なんか、あった?」
「えっと俺の同級生がなんの前触れもなく、今日一緒に特訓をしないかって誘ってきて……。
理由を聞こうと思ってもまるで逃げるように消えちゃうからずっと聞けなかったので、それでちょっとイライラしちゃったんだと思います」
「……そう。それだけ聞いたら大丈夫そう……。でも気をつけて……」
「え? 何でですか?」
先輩が少し険しい顔を向けて言った。
「……これはあくまで勘だけど……今日はなんだか悪い事が起きる……気がする……」
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お久しぶりです!
テストやなんやらで遅くなってしまい申し訳ありません。
昔のような更新速度に戻せればいいなと思っております。
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