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第23話:奪ったキス、奪われた心〜仕返ししてみたかったのに〜
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カイの腕の中で眠って、同じベッドで目を覚ました朝。
カーテン越しの柔らかな光が差し込むこの部屋には、昨夜の温もりがまだほんのり残っていて……。
紫の頬は、思い出しただけでじんわり熱くなった。
カイの熱を残した唇に、まだ微かな痺れが残っていた。
昨夜の寸止め――焦らしと甘やかしが交錯する愛撫は、紫の心に深く焼き付いていた。
カイがゆっくりと伸びをして、ふとこちらを見ながらニヤリと笑う。
「まだ昨日の夜のこと、考えてるだろ?」
紫は顔を赤くして、思わず目を逸らす。
「もー、そんなに見ないでよ……」
でも、どこか嬉しそうに胸が高鳴るのを感じていた。
「ねぇ、カイ……」
紫が、おずおずと前に出る。
いつもより、少しだけ背筋を伸ばして、カイの目を見上げた。
「……いつも寸止めされてるだけじゃ、つまらないでしょ?」
カイの目が、ゆっくりと細められる。
その挑戦的なセリフに、口元がわずかに吊り上がった。
「お? 今日は随分と強気じゃねぇか」
紫は、小さく息を吸って──ほんの少し震える声で、でも真っすぐに言葉を重ねた。
「カイの思い通りには……させないもん」
「たまには、私の方が……勝つんだから」
次の瞬間、カイの手が紫の腰に伸びるより先に、
紫の方から、スッと近づいて──奪うように唇を重ねた。
軽くて、でも真剣なキス。
触れるだけのはずだったのに、カイの大きな手が腰に回り、逃げられないように引き寄せられた。
「……あー……やってくれたな?」
息を呑む紫に、カイは至近距離で囁く。
「“俺の思い通りにさせない”って……そんな甘いキスじゃ、足りねぇだろ?」
紫が目をぱちぱちさせてる間に、カイの指が顎を持ち上げた。
「反撃……受け取った。でもな」
「その覚悟、簡単に引き下がんなよ?」
低く、甘く、耳元で囁く声。
「今度は、俺の番だな。……“寸止め返し”ってやつ、たっぷり味わってもらおうか」
そして、すぐそこまで落とされそうな吐息と、
熱を帯びた瞳。
唇が触れる寸前で止まる。
何度も、焦らすように。
「さっきのキスの続きを、欲しいなら……言ってみろ?」
「なあ紫。可愛くお願いしてみ?」
挑発でも脅しでもない。
でも、逃げ場はない。
まるで全部お見通しのように、甘く誘う声に、紫の心臓は跳ね上がる。
紫は唇を噛んで、一瞬だけ目を閉じる。
胸の鼓動が耳まで響くのを感じながら、ゆっくりと顔を上げた。
「……カイ、お願い……もっと、キスして……」
その声は震えているのに、どこか勇気を込めた、甘くて柔らかい響きだった。
カイはその一言で、ふっと笑みを深くして、ゆっくりと距離を詰める。
唇が重なった瞬間、紫の全身に電流が走るようで、溜息まじりに目を細めた。
「よし、それじゃ……」
カイの指が紫の髪をそっと撫でながら、深くて濃密なキスを返してくる。
「俺の勝ちな?」
唇の熱さと柔らかさ、そして手の温もりに、紫は完全に身を委ねた。
けれどその甘さの中に、次第にカイの低く囁く声が混じってきて──
「まだこれだけじゃ足りねぇな……」
「今日は、俺からの寸止め返し、覚悟しとけよ?」
その言葉に、紫の頬が熱くなったのを感じながら、カイの腕がぎゅっと強く抱き寄せた。
カイの唇が離れると、すぐに紫の耳たぶにそっと口を寄せた。
温かくて柔らかな感触に、紫の身体がピクッと反応する。
「なぁ、紫……もっともっと欲しがれよ」
低く甘い囁きが、耳の奥をくすぐる。
「…んっ」
カイの舌先が軽く耳の裏を撫で、ゾクゾクと背筋が震えた。
「もっと俺にお願いしてみろ……
“もう我慢できないからキスして”ってさ」
紫は息を呑み、恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じながらも、強がって小さく首を振った。
「そんな簡単に……言えないよ……」
でも、その言葉に、カイはニヤリと笑う。
「そうか……じゃあ、今日も寸止めだな?」
そう言うと、カイの唇は紫の額へと優しく降りて、柔らかく触れた。
そのままゆっくり頬へと滑り、温かいキスが連続して落ちていく。けど唇には触れてくれない。
「お前のその照れた顔……たまらなく可愛い」
「じらされるのが嫌なら、素直にお願いすればいいのに」
紫の呼吸が浅くなり、視線が揺れる。
しかし、カイの指がそっと顎を持ち上げ、視線を合わせさせる。
「紫がどこまで耐えられるか、試してやろうってわけだ」
そう言いながら、唇が何度も何度も寸止めで紫の唇を撫でる。
触れるか触れないかの絶妙な距離感で、紫の心は痺れて震えた。
「さぁ、もう一度言ってみろ。素直になれ…」
カイの囁きに、紫の喉が震えた。
紫は小さく息を吐いて、震える声で、潤んだ瞳で、やっと素直に囁いた。
「カイ……お願い、……キスして……もう止めないで…」
その一言に、カイの瞳が一瞬で蕩けるように優しくなった。
「よし、いい子だな。待ってたぜ」
そう言うと、カイはゆっくりと紫の唇を包み込むように柔らかくキスをした。
「…可愛すぎて寸止めできねぇな」
今度は寸止めなんかじゃなく、じっくりと深く繋がる、温かいキス。
紫の身体がふわりと甘く溶けていくのを感じながら、カイの腕がしっかりと腰を抱き寄せる。
「もう、俺のことだけ見てろよ」
そう囁かれて、紫は自然に笑みがこぼれた。
朝の柔らかな光の中で、二人の鼓動が静かに重なり合っていく。
焦らし合いから解き放たれた甘い時間に、紫はただただ幸せを噛み締めていた。
カーテン越しの柔らかな光が差し込むこの部屋には、昨夜の温もりがまだほんのり残っていて……。
紫の頬は、思い出しただけでじんわり熱くなった。
カイの熱を残した唇に、まだ微かな痺れが残っていた。
昨夜の寸止め――焦らしと甘やかしが交錯する愛撫は、紫の心に深く焼き付いていた。
カイがゆっくりと伸びをして、ふとこちらを見ながらニヤリと笑う。
「まだ昨日の夜のこと、考えてるだろ?」
紫は顔を赤くして、思わず目を逸らす。
「もー、そんなに見ないでよ……」
でも、どこか嬉しそうに胸が高鳴るのを感じていた。
「ねぇ、カイ……」
紫が、おずおずと前に出る。
いつもより、少しだけ背筋を伸ばして、カイの目を見上げた。
「……いつも寸止めされてるだけじゃ、つまらないでしょ?」
カイの目が、ゆっくりと細められる。
その挑戦的なセリフに、口元がわずかに吊り上がった。
「お? 今日は随分と強気じゃねぇか」
紫は、小さく息を吸って──ほんの少し震える声で、でも真っすぐに言葉を重ねた。
「カイの思い通りには……させないもん」
「たまには、私の方が……勝つんだから」
次の瞬間、カイの手が紫の腰に伸びるより先に、
紫の方から、スッと近づいて──奪うように唇を重ねた。
軽くて、でも真剣なキス。
触れるだけのはずだったのに、カイの大きな手が腰に回り、逃げられないように引き寄せられた。
「……あー……やってくれたな?」
息を呑む紫に、カイは至近距離で囁く。
「“俺の思い通りにさせない”って……そんな甘いキスじゃ、足りねぇだろ?」
紫が目をぱちぱちさせてる間に、カイの指が顎を持ち上げた。
「反撃……受け取った。でもな」
「その覚悟、簡単に引き下がんなよ?」
低く、甘く、耳元で囁く声。
「今度は、俺の番だな。……“寸止め返し”ってやつ、たっぷり味わってもらおうか」
そして、すぐそこまで落とされそうな吐息と、
熱を帯びた瞳。
唇が触れる寸前で止まる。
何度も、焦らすように。
「さっきのキスの続きを、欲しいなら……言ってみろ?」
「なあ紫。可愛くお願いしてみ?」
挑発でも脅しでもない。
でも、逃げ場はない。
まるで全部お見通しのように、甘く誘う声に、紫の心臓は跳ね上がる。
紫は唇を噛んで、一瞬だけ目を閉じる。
胸の鼓動が耳まで響くのを感じながら、ゆっくりと顔を上げた。
「……カイ、お願い……もっと、キスして……」
その声は震えているのに、どこか勇気を込めた、甘くて柔らかい響きだった。
カイはその一言で、ふっと笑みを深くして、ゆっくりと距離を詰める。
唇が重なった瞬間、紫の全身に電流が走るようで、溜息まじりに目を細めた。
「よし、それじゃ……」
カイの指が紫の髪をそっと撫でながら、深くて濃密なキスを返してくる。
「俺の勝ちな?」
唇の熱さと柔らかさ、そして手の温もりに、紫は完全に身を委ねた。
けれどその甘さの中に、次第にカイの低く囁く声が混じってきて──
「まだこれだけじゃ足りねぇな……」
「今日は、俺からの寸止め返し、覚悟しとけよ?」
その言葉に、紫の頬が熱くなったのを感じながら、カイの腕がぎゅっと強く抱き寄せた。
カイの唇が離れると、すぐに紫の耳たぶにそっと口を寄せた。
温かくて柔らかな感触に、紫の身体がピクッと反応する。
「なぁ、紫……もっともっと欲しがれよ」
低く甘い囁きが、耳の奥をくすぐる。
「…んっ」
カイの舌先が軽く耳の裏を撫で、ゾクゾクと背筋が震えた。
「もっと俺にお願いしてみろ……
“もう我慢できないからキスして”ってさ」
紫は息を呑み、恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じながらも、強がって小さく首を振った。
「そんな簡単に……言えないよ……」
でも、その言葉に、カイはニヤリと笑う。
「そうか……じゃあ、今日も寸止めだな?」
そう言うと、カイの唇は紫の額へと優しく降りて、柔らかく触れた。
そのままゆっくり頬へと滑り、温かいキスが連続して落ちていく。けど唇には触れてくれない。
「お前のその照れた顔……たまらなく可愛い」
「じらされるのが嫌なら、素直にお願いすればいいのに」
紫の呼吸が浅くなり、視線が揺れる。
しかし、カイの指がそっと顎を持ち上げ、視線を合わせさせる。
「紫がどこまで耐えられるか、試してやろうってわけだ」
そう言いながら、唇が何度も何度も寸止めで紫の唇を撫でる。
触れるか触れないかの絶妙な距離感で、紫の心は痺れて震えた。
「さぁ、もう一度言ってみろ。素直になれ…」
カイの囁きに、紫の喉が震えた。
紫は小さく息を吐いて、震える声で、潤んだ瞳で、やっと素直に囁いた。
「カイ……お願い、……キスして……もう止めないで…」
その一言に、カイの瞳が一瞬で蕩けるように優しくなった。
「よし、いい子だな。待ってたぜ」
そう言うと、カイはゆっくりと紫の唇を包み込むように柔らかくキスをした。
「…可愛すぎて寸止めできねぇな」
今度は寸止めなんかじゃなく、じっくりと深く繋がる、温かいキス。
紫の身体がふわりと甘く溶けていくのを感じながら、カイの腕がしっかりと腰を抱き寄せる。
「もう、俺のことだけ見てろよ」
そう囁かれて、紫は自然に笑みがこぼれた。
朝の柔らかな光の中で、二人の鼓動が静かに重なり合っていく。
焦らし合いから解き放たれた甘い時間に、紫はただただ幸せを噛み締めていた。
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