そのステップは必要ですか?  ~精霊の愛し子は歌を歌って溺愛される~

一 ことり

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第5部

閑話 星祈りの夜

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  アシェルナオ、六歳の時のお話です。

 

☆☆。*†*。。*†*。☆☆。*†*。。*†*。☆☆。*†*☆☆










 リセルの樹は、甘く澄んだ香りを放つ常緑樹である。
 
 その葉は星の形に似た裂け目を持ち、夜気に触れると、より強く香り立つ性質があった。

 この香りには虫を遠ざける力があり、古くから人々は寝所の近くにその枝を置いて眠ったという。

 不快な虫を寄せつけず、呼吸を穏やかにし、心身を静める。

 そうして安らかな眠りへと導くことから、リセルの樹は「よく眠れる樹」として親しまれてきた。

 女神信仰が広まるにつれ、この風習は祈りと結びつく。

 下夜の月の四の夜、人々はリセルの樹の枝を枕元に飾り、静かに祈りを捧げて眠りにつく。

 その祈りは、願いごとであると同時に、来る年の健康と平穏を願うものでもあった。

 星の形をした葉に祈りを託し、安らかな眠りの中で女神に願いを預ける。そのため、リセルの樹はいつしか星葉樹、そして星祈樹とも呼ばれるようになったのである。 



 一年を締めくくる夜の晩餐会を、家族そろってすませたアシェルナオは、上機嫌でオリヴェルに抱っこされて戻ってきた。

 「ただいま、アーナ、ドリー」

 出迎えたアイナとドリーンに元気に挨拶をするアシェルナオは先日六歳の誕生日を迎えたばかり。

 肩より長い黒髪は日ごろのアイナとドリーンのお手入れが行き届いていて艶があり、愛らしい顔だちの頬は白桃のように瑞々しかった。

 オリヴェルの後ろにはパウラとシーグフリードもいて、さらにその後ろから、つい先日侍従職についたばかりのテュコも一緒となれば、アシェルナオの上機嫌さもうなずけるものだった。

 「おかえりなさいませ、ナオ様」

 「だんな様に抱っこされて、ようございますね」

 「うん。今日はとたまとかたまとにたまが、ナオがねんねするまで一緒にいてくれるってぇ」

 アシェルナオは舌ったらずな口調で報告する。

 「今宵は星祈りの夜ですものね。リセルの枝はもう用意してありますよ」

 「ではお着替えして、おやすみの準備しましょうか」

 「あい、おやすみの準備する」

 

 寝台の枕もとには、リセルの枝がシルバーのリボンで飾られていた。

 オリヴェル、パウラ、シーグフリードにおやすみのキスをされて、アシェルナオは寝台に横になる。

 「愛してるよ、アシェルナオ。いい夢を」

 オリヴェルが言うと、

 「愛してるわ、アシェルナオ。今日は星祈りの夜だから、お祈りして眠りましょうね」

 パウラがオリヴェルの横で微笑む。

 「アシェルナオはどんなことをお祈りするんだい?」

 年の離れた小さな弟が可愛くてたまらないシーグフリードが尋ねた。

 「ナオ、とたまもかたまもにたまも、ちゅこもアーナもドリも大好きです。ナオ、大好きな人とずっと一緒にいれますようにって、お祈りします」

 アシェルナオの星祈りの言葉は、皆に笑顔と幸せを与えた。

 アシェルナオは両親と兄が寝る時も一緒にいてくれることが嬉しくて、にこにこしたまま目を閉じる。

 少し興奮していたアシェルナオだが、安らかな寝息を立てるのに時間はかからなかった。




 寒い夜でも、ヴァレリラルドが星見の塔にあがるのは珍しくなかった。

 その夜も、ヴァレリラルドは星見の塔の屋上から庭に咲くサネルマの花をひとしきり眺めたあと、寝室に入った。

 寝室に入ると、すぐにリセルの葉の清涼な香りに気づいた。

 ヴァレリラルドは星の形の葉をつけた枝を視界に入れると、すぐに目をそらして寝台に入る。

 「私の祈りは誰にも届かない……。許してもらえるのなら、私もナオのそばに行きたい……」

 梛央の命と引き換えに守られた命を生きるという罰を背負う苦しみから逃れたい。梛央のもとに行きたい。

 それは祈りというより、切望だった。

 「ナオ……」

 明かりを落とした部屋で、切ない声が夜の闇に吸い込まれていった。




 アシェルナオは、ふと目を覚ました。

 いつもなら寝室には夜中にアシェルナオが目を覚ましても怖くないようにと、足元にあたたかな色の常夜灯がともされているはずだったが、明かりはなかった。

 それでも怖いと思わなかったのは、眠る前の、大好きな家族に囲まれて、満ち足りた気持ちで眠った真新しい記憶があるからだった。

 アシェルナオには当たり前の日常なのだが、それがどんなに幸せなのかをわかっている、という感覚がどこかにあった。

 エルランデル公爵家に生まれて、ものごころがついたときから両親と兄の愛情に包まれて、アイナとドリーンという大事にお世話してくれるメイドもいて。しかし幸せの裏に、大きな悲しみがある気がしていた。

 六歳のアシェルナオには難しいことはわからなかったが、とても幸せなのに何かが足りない。そんな気がした。

 痛みはないのに、どうしても気になってしまう穴が、胸にあった。

 ぽとり。

 一つの雫が胸の穴に落ちてきた。

 アシェルナオは首をかしげながら胸元に目線を落とす。

 白い寝間着を着ていたはずなのだが、白は白でも、何かの儀式に着るような、どこか神殿の聖職者のような雰囲気の衣装を着ていた。

 それにその身体は六歳の小さなものではなく、すらりとした伸びやかなものになっていた。

 不思議なことに、その身体でいることがすんなりと理解できた。

 ぽとり。

 胸の穴にまた一つ、雫が落ちる。

 穴が雫の分だけ埋まって、そのかわりに胸が締め付けられた。

 アシェルナオは雫の落ちてくる方へ、そっと手を伸ばした。

 見えない何かに引き上げられるように、体がふわりと浮かび上がる。

 やがて夜の闇の中にスポットライトのような明かりが見えたかと思うと、次の瞬間アシェルナオも光に包まれた。

 闇から光の中に出てきたせいで目が眩んだが、ゆっくりと目を開けるとそこは太陽の下で綺麗に咲き誇る花に囲まれた場所だった。

 淡い色合いの花弁を持つ可憐な花を、アシェルナオは知っていた。

 ほんわりとしたパステル色の花は、夜になると闇に美しく光ることを。

 太陽のような輝く金色の髪を持った蒼い瞳の少年と、星見の塔の屋上から見下ろしたから。

 ぽとり。

 その少年が、花の中に座って、蒼い瞳から大粒の涙をこぼす。

 ああ、胸の穴を塞いでは狂おしい痛みを生じさせるこの雫は、この少年の涙だったんだ。

 アシェルナオは十六歳の梛央のしなやかな腕で、少年を抱きしめる。




 サネルマの花は、静かに香っていた。

 甘すぎず、けれど確かに胸の奥に染み込む匂い。
 
 花の中に座る八歳のヴァレリラルドの周囲には傷ついた心を慰めようと、サネルマの花が淡い香りで寄り添っていた。

 その花や、花の下の柔らかな土の上に、ぽとり、と落ちる涙。

 蒼い瞳からこぼれた雫は、花の光を映しながら、音もなく地に吸い込まれていく。

 梛央が、自分を庇って死んだ。

 その事実が覆らない限り、この涙を止めるすべはなかった。

 そして、その事実が決して覆らないことを、ヴァレリラルドが一番よくわかっていた。

 この世にこれ以上の悲しみはなかった。

 目の前で愛する梛央を失った八歳から、ヴァレリラルドの心は時を止めていた。




 「ヴァル……」

 梛央はサネルマの花の中で涙をこぼし続ける少年の名前を、すっと口にした。

 今まで忘れていたことが不思議だった。

 自分はこの少年を生かすために命を落としたというのに。

 「ナオ!」

 希(こいねが)う声に、自分を呼ぶ声に、少年は顔をあげて、瞳をめいっぱい見開いて梛央を見つめる。

 「泣かないで、ヴァル。泣くことは何もないんだよ」

 あの日、血を流して蒼白な顔で微笑んでいた梛央が、光に包まれて消えてしまった梛央が、目の前で優しく諭すように言った。

 「だって、だってナオが……私をかばってナオが……」

 顔をあげたヴァレリラルドの瞳から、また大きな涙の粒が頬を伝う。

 「ごめんね、ヴァル。ヴァルを傷つけた……。でも、僕がそう望んだんだ」

 「ナオがいなかったら、私は生きていても死んだも同じなんだ。ナオを失って、私だけが生きていても、苦しいんだ。もういなくならないで。お願い。お願い……」

 ヴァレリラルドは目の前の梛央に手を伸ばして、抱きしめる。

 抱きしめた瞬間、花の香りがふわりと立ちのぼった。

 サネルマの花は、近くで嗅ぐとひどく優しい。足元の土は、柔らかく、あたたかい。二人の重さを、拒まずに受け止めている。

 その土の上で、ヴァレリラルドは震えながら梛央を抱きしめていた。

 「ごめんね……」

 梛央はヴァレリラルドの肩に顔を埋める。

 自分のしたことに後悔はなかった。けれど、こんなに辛そうなヴァレリラルドが見たかったわけではなかった。

 「ナオ、もうどこにも行かないで」 

 引き留めるようにしがみつくヴァレリラルドに、梛央は首を振る。

 「また、会えるよ。必ず。だから、自分を責めないで。待ってて」

 「また、会える? 本当? 戻って来る? また私と一緒にサネルマの花を見てくれる? 私と一緒にいてくれる? 私は、ナオが好きだ。失いたくないんだ」

 ヴァレリラルドは力強く、思いを口にする。

 「僕も好きだよ、ヴァル。待ってて。必ず戻ってくるから」

 梛央がそう返すと、少年は梛央を腕の中に閉じ込めるように抱きしめて、何度も頷いた。

 気が付くと、梛央より少し小さいくらいだったヴァレリラルドは、いつの間にかずっと大きくなっていた。

 凛とした少年は、凛々しさと美しさを併せ持つ青年に成長していた。

 「愛してる、ナオ。待ってるから、早く戻って来て」

 成長したヴァレリラルドに見惚れる梛央に、ヴァレリラルドも目を閉じるのが惜しいと言わんばかりに熱く見つめながら顔を近づける。

 互いの吐息を感じた瞬間、唇が触れあい、ゆっくりと離れていく。

 唇だけではなく体も離れていき、ヴァレリラルドも梛央も、お互いの体のぬくもりを取り戻そうと手を伸ばす。

 けれど、再び触れあうことも叶わずに距離が離れていく。

 好きだよ。

 愛してる。

 瞳がお互いの心を伝える。

 待ってて。

 待ってる。

 祈りが交差する。

 その祈りは、リセルの葉の香りに包まれて眠りの奥へと沈み、女神のもとへ静かに預けられた。



 夜明け前、ヴァレリラルドは静かに目を覚ました。

 鼻孔をくすぐるのは、まだ微かに残るリセルの葉の香り。

 夢の中で抱きしめた梛央の感触を思い出しながら、ヴァレリラルドは寝台の天井を見上げた。

 「……ナオ」

 声に出した名は、昨夜よりも少しだけ、軽かった。

 夢の中で梛央は、また会えると言ってくれた。

 ただの都合のいい夢だ。夢を現実だと信じるには、あまりにも背負った罪は大きい。

 けれど――

 ヴァレリラルドは寝台の天井を見上げた。

 生きていることを、罪だと思わなくてもいい夜が、あってもいいのかもしれない。




 ぱちっ。

 音がするくらい勢いよく瞳を開けたアシェルナオは、体を起こしてあたりをきょろきょろと見回した。

 そして、見慣れた自分の寝台と、小さな自分の手を見て、アシェルナオの大きな瞳からぽろぽろと涙がこぼれる。

 顔をくしゃくしゃにして涙を零し、嗚咽が漏れる。それでも心から溢れて来る悲しみを伝えるには足りなくて。
 
 そろそろ目を覚ます頃合いだと、寝台の布を少しあけたテュコは、泣きじゃくるアシェルナオを見つけて咄嗟に抱き上げる。

 「ナオ様、どうされました? 怖い夢を見たんですか?」

 アシェルナオの小さな体を胸の中におさめて、トントンと背中を叩く。

 子ども特有の甘い匂いが愛しく鼻をくすぐる。

 「……がいないのぉ」

 「え?」

 よく聞こえずに問い返したテュコだが、アシェルナオが言葉を発したのはそれだけで、そのあとは珍しく声をあげて泣くだけだった。

 「ナオ様、どうなさいました? どこか痛いですか?」

 「お熱は?」

 アシェルナオの泣き声を聞きつけてアイナとドリーンもやってきたが、その日、アシェルナオの涙が枯れることはなかった。

 翌日、アシェルナオは自分がどんな夢をみて泣いたのかを覚えていなかった。

 「とても大切な誰かが夢のなかにいたような気がします」

 首をかしげながら、アシェルナオは心配したオリヴェルとパウラにそう答えていた。

 夢の内容を思い出すことは、もうできなかった。

 ただ胸の奥に、とても大切な誰かが、確かにいたという感覚だけが、淡く残っている。

 それが誰だったのか、どうして涙が出たのか、六歳のアシェルナオには、もうわからなかった。

 リセルの葉の残り香だけが、ほんのりと寝台に残っていた。




☆☆。*†*。。*†*。☆☆。*†*。。*†*。☆☆。*†*☆☆

 仕事が忙しすぎて年末年始は休養にあてる。

 と、開き直って大掃除スルーの私です。身内に不幸もあったので、お正月の準備もほぼしません。

 
 通常の更新はちょっとお休みして、大晦日のお話を書いてみました。

 大掃除を頑張ってる方も、私のようにスルーした方も、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

 皆様、よいお年を。


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