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第1部
誰がうちのナオにそんなことを!
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その日はショトラの言いつけ通りに薬とシロップ、水を補給しながら睡眠をとり、夜に少量のパン粥を口にした梛央は、翌朝には顔色もだいぶよくなっていた。
「順調に回復していますね。少量のパン粥を回数を多くして召し上がって、時々寝台から降りて歩いてみてください。最初は数歩程度から。疲れたら休むように」
「はーい」
ショトラの診察を受けて、梛央は返事をする。
「先生、ナオ様はご入浴がお好きなんです。ご入浴はいつ頃からできますか?」
アイナがわくわくしながらショトラに尋ねる。
梛央が気持ちよさそうに浴槽につかるのを見るのがアイナとドリーンの喜びであり癒しだった。
「僕、お風呂まだいい。ドーさんにクリーンしてもらうからいい」
リングダールを抱きしめる梛央。
「ふむ。入浴は体力をつかうから、明日までは控えた方がいいだろう」
「はい」
アイナは梛央の様子を気にしながら頷いた。
「ナオ様、ヴァレリラルド殿下がお見舞いを希望されているそうですが」
ヴァレリラルドからの使いに対応していたドリーンが伺いを立てる。
「そういえばナオ様。シアンハウスのサミュエル殿もお見舞いに伺いたいと打診がありました」
テュコが報告する。
梛央は意見を求めるようにショトラを見た。
「そうだな。ナオ様が会いたいと思うなら、短時間であれば大丈夫だ。ただし、今日一日は療養して、明日以降がいいだろう」
「わかった。ヴァルもきっと心配してると思うから会いたいけど、どうせならヴァルもサミュエルも、一緒に会える?」
「ではお2人の調整をして、時間を決めておきますね。お2人が安心できるように、今日はしっかり療養しましょうね」
テュコに言われて、梛央は大きく頷いた。
落ちた体力を取り戻すために、少しのパン粥を一日数回食べて、薬を飲んで寝る。体力が落ちているので疲れやすくなった体が睡眠をまだ欲していて、梛央はよく眠った。
夜になると、今日一日でずいぶん回復したことが実感できた。
「ナオ様、ご入浴できないので、清拭しましょうか。ナオ様のお好きなハーブのお湯で浸したタオルで拭きますよ?」
まだ入浴できない梛央にアイナが申し出る。
梛央はうつむいて首を振る。
「ドーさんにクリーンしてもらうからいい」
「クリーンよりもさっぱりしますよ?」
ドリーンが明るい声で言うが、梛央は首を振る。
「ナオ、ちょっとドーさんと話をしよう?」
オルドジフは寝台に腰かけて、クッションを背もたれにしている梛央に言った。
「うん」
リングダールを体の前で抱いて頷く梛央に、オルドジフは声を遮断する魔道具を自分と梛央のあいだに置いた。
突然始まった二人だけの会話に、テュコ、アイナ、ドリーンもだが、まだ部屋にいたサリアン、クランツ、フォルシウスも何も聞こえないながらも見守っている。
「私たちの話はみんなには聞こえない。ドーさんにだけ、いくつか教えてほしいんだ。いいかい?」
「わかった」
オルドジフに全幅の信頼を寄せる梛央はしっかりと頷く。
「ナオが入浴したくない、清拭したくないというのは、体を見られたくないからだね?」
少し動揺しながらも、梛央は小さく頷く。
「ナオがいた世界での閨教育はどういうものだったんだろう?」
「閨?」
聞きなれない言葉に、梛央はオルドジフを見ながら首をかしげる。
「閨とは寝室のこと。その教育ということは愛し合う者たちが体をつなげるための教育ということだよ」
「え……って、性教育のこと……?」
「おそらく同じだと思う」
「学校の保健体育の授業で男子だけ集められて、ちょこちょこっと説明されたくらい」
男子生徒もしらけた空気だし、教師もやる気のない、形式的な授業を思い出しながら梛央が答える。
大勢の生徒相手に、流すような授業だったのならば、きっとこの国の閨教育とはずいぶん違うのだろうと、オルドジフは思った。授業を思い出すだけで赤くなる梛央を見ると、それすらも教育の意味をなしてなかったのだろう、とも思った。
「この国では個人に、早ければ8歳頃から、遅くても12歳頃までには行われるんだ。年齢に差があるのは、その子の体の発育で違ってくるからだ。ヴァレリラルド殿下は8歳だがもう行われているはずで、私も体の大きい子供だったから8歳で行われたよ」
「8歳に閨教育を?」
「どうしてそんなに早くから教育するか、わかるかい?」
訊かれて、梛央は首を振る。
「男性なら精通、女性なら初潮を迎えるころに行われるんだ。体が性行為ができるようになってきたなら、実際にその行為をする前にちゃんとした知識を持たないと傷つけるんだよ、自分自身を」
オルドジフの言葉に、梛央は驚いて顔をあげる。
「女性もだが、男性の身体は刺激に弱い。心が伴っていなくても、直接体を触られると気持ちよくなる。一方的に行為を強いられても、気持ちよくなった自分が悪いとか、自分がいやらしいとか、汚いとか、そういう風に思いこんで自分自身を傷つけないように、早いうちに閨教育をするんだよ」
梛央の瞳からぽろぽろと涙がこぼれる。
「だって、気持ち悪いのに、いっぱい触られて、えっ、エッチなこといっぱいされて……梛央ちゃんも感じてるって言われて、梛央ちゃんの感じてる顔がきれいだって言われて、僕、あんなことされて気持ちよくなる自分が……」
「誰がうちのナオにそんなことを!」
一方的に凌辱しておきながら愛撫に反応する未熟な体のせいにする卑劣な言動に、オルドジフは怒りを抑えきれずに叫んだ。
体をビクッと跳ねさせて、一拍置いてさらに大泣きする梛央。
声が聞こえない人々には、オルドジフが普通に話をしている時でも、強面のせいで一方的に梛央を責めているようにしか見えなかった。やがて梛央がぽろぽろと涙をこぼすと、テュコたちはやきもきしながら見守っていた。
「オルドジフ殿はとてもいい方だとは思うのですが、ナオ様がお可哀そうな目にあわされてる気がします」
アイナがつらそうに言った。
「悲しそうに泣いていらっしゃいます」
もらい泣きしそうな顔でドリーンが言った。
そうしているうちにオルドジフの顔が怒りに満ちた恐ろしい形相になる。それを見て、梛央の身体がビクンとすくみあがり、見る間に涙が盛り上がって顔全体で悲しみを表しながら泣き出した。
「あ、兄上が、普段から怖い顔なのにもっと怖い顔になってナオ様を泣かせて……。兄上といえどナオ様を泣かせるのは許せない」
自分に優しい言葉をかけてくれた梛央を泣かせるオルドジフに対し、怒りに震えるフォルシウス。
今にもオルドジフに飛びかかりそうなフォルシウスを、クランツは背後から抱きしめて抑えた。
「順調に回復していますね。少量のパン粥を回数を多くして召し上がって、時々寝台から降りて歩いてみてください。最初は数歩程度から。疲れたら休むように」
「はーい」
ショトラの診察を受けて、梛央は返事をする。
「先生、ナオ様はご入浴がお好きなんです。ご入浴はいつ頃からできますか?」
アイナがわくわくしながらショトラに尋ねる。
梛央が気持ちよさそうに浴槽につかるのを見るのがアイナとドリーンの喜びであり癒しだった。
「僕、お風呂まだいい。ドーさんにクリーンしてもらうからいい」
リングダールを抱きしめる梛央。
「ふむ。入浴は体力をつかうから、明日までは控えた方がいいだろう」
「はい」
アイナは梛央の様子を気にしながら頷いた。
「ナオ様、ヴァレリラルド殿下がお見舞いを希望されているそうですが」
ヴァレリラルドからの使いに対応していたドリーンが伺いを立てる。
「そういえばナオ様。シアンハウスのサミュエル殿もお見舞いに伺いたいと打診がありました」
テュコが報告する。
梛央は意見を求めるようにショトラを見た。
「そうだな。ナオ様が会いたいと思うなら、短時間であれば大丈夫だ。ただし、今日一日は療養して、明日以降がいいだろう」
「わかった。ヴァルもきっと心配してると思うから会いたいけど、どうせならヴァルもサミュエルも、一緒に会える?」
「ではお2人の調整をして、時間を決めておきますね。お2人が安心できるように、今日はしっかり療養しましょうね」
テュコに言われて、梛央は大きく頷いた。
落ちた体力を取り戻すために、少しのパン粥を一日数回食べて、薬を飲んで寝る。体力が落ちているので疲れやすくなった体が睡眠をまだ欲していて、梛央はよく眠った。
夜になると、今日一日でずいぶん回復したことが実感できた。
「ナオ様、ご入浴できないので、清拭しましょうか。ナオ様のお好きなハーブのお湯で浸したタオルで拭きますよ?」
まだ入浴できない梛央にアイナが申し出る。
梛央はうつむいて首を振る。
「ドーさんにクリーンしてもらうからいい」
「クリーンよりもさっぱりしますよ?」
ドリーンが明るい声で言うが、梛央は首を振る。
「ナオ、ちょっとドーさんと話をしよう?」
オルドジフは寝台に腰かけて、クッションを背もたれにしている梛央に言った。
「うん」
リングダールを体の前で抱いて頷く梛央に、オルドジフは声を遮断する魔道具を自分と梛央のあいだに置いた。
突然始まった二人だけの会話に、テュコ、アイナ、ドリーンもだが、まだ部屋にいたサリアン、クランツ、フォルシウスも何も聞こえないながらも見守っている。
「私たちの話はみんなには聞こえない。ドーさんにだけ、いくつか教えてほしいんだ。いいかい?」
「わかった」
オルドジフに全幅の信頼を寄せる梛央はしっかりと頷く。
「ナオが入浴したくない、清拭したくないというのは、体を見られたくないからだね?」
少し動揺しながらも、梛央は小さく頷く。
「ナオがいた世界での閨教育はどういうものだったんだろう?」
「閨?」
聞きなれない言葉に、梛央はオルドジフを見ながら首をかしげる。
「閨とは寝室のこと。その教育ということは愛し合う者たちが体をつなげるための教育ということだよ」
「え……って、性教育のこと……?」
「おそらく同じだと思う」
「学校の保健体育の授業で男子だけ集められて、ちょこちょこっと説明されたくらい」
男子生徒もしらけた空気だし、教師もやる気のない、形式的な授業を思い出しながら梛央が答える。
大勢の生徒相手に、流すような授業だったのならば、きっとこの国の閨教育とはずいぶん違うのだろうと、オルドジフは思った。授業を思い出すだけで赤くなる梛央を見ると、それすらも教育の意味をなしてなかったのだろう、とも思った。
「この国では個人に、早ければ8歳頃から、遅くても12歳頃までには行われるんだ。年齢に差があるのは、その子の体の発育で違ってくるからだ。ヴァレリラルド殿下は8歳だがもう行われているはずで、私も体の大きい子供だったから8歳で行われたよ」
「8歳に閨教育を?」
「どうしてそんなに早くから教育するか、わかるかい?」
訊かれて、梛央は首を振る。
「男性なら精通、女性なら初潮を迎えるころに行われるんだ。体が性行為ができるようになってきたなら、実際にその行為をする前にちゃんとした知識を持たないと傷つけるんだよ、自分自身を」
オルドジフの言葉に、梛央は驚いて顔をあげる。
「女性もだが、男性の身体は刺激に弱い。心が伴っていなくても、直接体を触られると気持ちよくなる。一方的に行為を強いられても、気持ちよくなった自分が悪いとか、自分がいやらしいとか、汚いとか、そういう風に思いこんで自分自身を傷つけないように、早いうちに閨教育をするんだよ」
梛央の瞳からぽろぽろと涙がこぼれる。
「だって、気持ち悪いのに、いっぱい触られて、えっ、エッチなこといっぱいされて……梛央ちゃんも感じてるって言われて、梛央ちゃんの感じてる顔がきれいだって言われて、僕、あんなことされて気持ちよくなる自分が……」
「誰がうちのナオにそんなことを!」
一方的に凌辱しておきながら愛撫に反応する未熟な体のせいにする卑劣な言動に、オルドジフは怒りを抑えきれずに叫んだ。
体をビクッと跳ねさせて、一拍置いてさらに大泣きする梛央。
声が聞こえない人々には、オルドジフが普通に話をしている時でも、強面のせいで一方的に梛央を責めているようにしか見えなかった。やがて梛央がぽろぽろと涙をこぼすと、テュコたちはやきもきしながら見守っていた。
「オルドジフ殿はとてもいい方だとは思うのですが、ナオ様がお可哀そうな目にあわされてる気がします」
アイナがつらそうに言った。
「悲しそうに泣いていらっしゃいます」
もらい泣きしそうな顔でドリーンが言った。
そうしているうちにオルドジフの顔が怒りに満ちた恐ろしい形相になる。それを見て、梛央の身体がビクンとすくみあがり、見る間に涙が盛り上がって顔全体で悲しみを表しながら泣き出した。
「あ、兄上が、普段から怖い顔なのにもっと怖い顔になってナオ様を泣かせて……。兄上といえどナオ様を泣かせるのは許せない」
自分に優しい言葉をかけてくれた梛央を泣かせるオルドジフに対し、怒りに震えるフォルシウス。
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