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第5部
そうであってほしいと願う
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「ナオ様、おはようございます」
テュコはカーテンを開けて、羽毛布団にすっぽり覆われて眠っているアシェルナオに声をかける。
「んんぅ」
きこえてきたのは、機嫌のよろしくない声だった。
「あまり眠れませんでしたか?」
「んぅ……」
アシェルナオはテュコの問いかけに生返事を返す。
テュコの言う通り、昨夜はあまり眠れなかったのだ。
前の晩は寝台でヴァレリラルドと話をした。初めて大人のキスをして、ふわふわした気持ちのまま眠ってしまった。
大人のキスは、好きという気持ちが溶けるくらい熱くて、お互いの距離を縮めるものだと知った。
けれど、知ってしまったから物足りない。
昨晩は隣にヴァレリラルドがいないことが寂しくて寝付けなかった。
「オルドジフ殿がいらしてますよ。朝食を一緒に召し上がったらいかがかと思ったのですが、まだおやすみでしたらお断り……」
「起きる!」
アシェルナオは顔をあげてテュコを見た。
「おはよう、ナオ。起こしてしまったかな」
食堂に現れたアシェルナオに、オルドジフは席を立って歩み寄る。
「ううん、予定があるからどうせ起きないといけなかったんだ。おはよう、ドーさん」
自分からもオルドジフに近づいて、ぎゅっとハグをする。
厳つい顔つきとがっしりとした体格が前の世界の父にそっくりで、オルドジフは存在そのものが精神安定剤だった。
「マフダル殿から聞いたが、昨日は夕凪亭で料理を作ってみなに振舞ったそうだね。同行できなかったのが残念だよ」
「料理っていうほどのものじゃないよ? でもいつかドーさんにも作るね」
いつまでも立ち話しそうなアシェルナオをテュコが席に誘導する。オルドジフも席に戻って、向かい合わせに座った。
「楽しみにしてるよ。今日も夕凪亭に行くらしいね」
「うん、今日も簡単なごはんを作って、子供たちと一緒に遊ぶ約束をしたんだ。僕いま休養中だから、好きなことしていいんだよ?」
ふふふ、と笑うアシェルナオは、すっかり休養を満喫しているようだった。
「ナオが楽しいのが一番だからね。……これは楽しい話ではないかもしれないが」
目の前に運ばれてくる朝食のポタージュスープ、ポーチドエッグとベーコン、ローストした肉と野菜のサラダ、クリームチーズの添えられたブールパンとフルーツに目を落とすオルドジフ。
どこか話すことをためらうような姿に、アシェルナオは感じるものがあった。
「もしかして、僕が調べてほしいって言った、前の愛し子のこと?」
普段から小食のアシェルナオの前にはオルドジフの半分にも満たない量の料理が並ぶ。
「前にも言ったが、前の愛し子の記録はほとんどないんだ。何しろ当時の国王が愛し子の記録の破棄を神殿最高位の統括中央神殿長に命じ、神殿側もそれに従ったからね。我が家系に遺されていた非公式の手記は、存在そのものが禁忌なのだよ」
「じゃあ、他に記録はなかったの?」
「ナオは食べながら聞きなさい。それと、もう少し食べたほうがいい」
話の合間に流れるような所作で食事を進めているオルドジフに、アシェルナオはスープを口にする。
「それで?」
「神殿の記録を辿って、当時の神殿騎士の記録をさがした。その中に一時期だけ特別護衛任務という項目があった。おそらく愛し子を護衛する任務ではないかと思う」
「うん」
「記録に残っていた名前はリーヌス、ザシャ、クオト、エーリク。この中でエーリクだけはこの後の記録に登場しない。おそらく神殿を離れて愛し子をずっと探していたのではないのだろうか……これは私の推測にしか過ぎないのだけど、そうであってほしいという希望でもある」
「僕も、愛し子のことを生涯かけて探すくらい心にかけていた人がいたと思いたい」
アシェルナオもまた、そうであってほしいと願っていた。
「ああ。しかし、ここは……懐かしい」
17年ぶりに古城を訪れたオルドジフは感慨深く呟く。
梛央との思い出はいいものばかりではないだけに、複雑な心境だった。
「前にたくさん心配かけたところだけど、でもここは僕が立ち直った場所でもあるから。僕は大丈夫だよ」
可愛いだけではなく強さもあるアシェルナオに、オルドジフも側に控えているテュコやアイナ、ドリーンも、優しげに顔が綻んだ。
今日も夕凪亭へはゴンドラで向かった。
ゴンドリエーレはマフダルの部下のチェチーリオ。中背でしなやかな体格をし、茶色の長髪を後ろで束ねている。髪と同じ色の瞳は人当たりがよさそうだった。
チチェーリオのゴンドラに、アシェルナオ、テュコ、キナク、クランツが乗船した。
もう一艘のゴンドリエーレは高身長で筋肉質な体格のダニオ。髪は青い短髪で、深い緑の瞳の目つきは鋭かった。
ダニオのゴンドラに乗るのはマロシュとブレンドレル。同乗するのは紺色の髪と明るい緑色の瞳をした、がっしりとした体格のコルラードと、中背で引き締まった体格の、灰色の髪と瞳をしたジルド。
マフダルがアシェルナオの護衛騎士として命じた者たちだった。
アシェルナオたちが夕凪亭に着いたのはそろそろ昼食に来る客で混雑し始める頃だった。
「忙しい時にごめんね、ルーロフ」
「今日は動きやすいお姿ですね。お似合いです。下準備はできていますよ。早速作りますか?」
ルーロフは子供たちと遊ぶために身軽な服装のアシェルナオに相好を崩す。
「うん」
アシェルナオの指示でルーロフが準備していたのはえびかつと、マヨネーズだった。
「ルーロフ、トマトソースある?」
「ええ、これです」
「ありがとう。ルーロフ、ポテトをくし形にカットして油であげて? テュコ、丸パンを上下均等になるように半分でスライスして。マロシュ、レタスをパンより小さめにちぎってくれる?」
言いながらアシェルナオはトマトソースを裏ごしして、それに同量のマヨネーズと砂糖を加えてオーロラソースを作った。
半分にスライスした丸パンの下の部分の上にレタス、厚さのあるえびかつを載せて上からオーロラソースをかけ、丸パンの上半分をかぶせる。
「昨日のテリトリバーガーとはまた違いますね。マヨネーズとトマトソースを合わせたソースが食欲をそそる匂いです」
興味津々と覗き込むルーロフ。
「オーロラソースだよ。これ、子供が好きな味なんだ。で、これはえびかつバーガーね。はい、ルーロフの味見分」
そう言ってルーロフにバーガーを1つ渡す。
アツアツのえびかつは、ごろごろしたえびの食感が絶品で、それにレタスとオーロラソースがよく合った。
「これも美味しいです。確かに子供の好きそうな味ですが、大人も大好きな味ですよ」
大口であっという間に完食するルーロフは絶賛した。
「ナオ様、子供たちがもう来ていますよ」
ロザンネが顔を出した。
「はーい。テュコ、マロシュ、運ぶの手伝って」
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます(。uωu))ペコリ
先日の発送の際に腱鞘炎を再発させてしましました。油断大敵(>_<)
テュコはカーテンを開けて、羽毛布団にすっぽり覆われて眠っているアシェルナオに声をかける。
「んんぅ」
きこえてきたのは、機嫌のよろしくない声だった。
「あまり眠れませんでしたか?」
「んぅ……」
アシェルナオはテュコの問いかけに生返事を返す。
テュコの言う通り、昨夜はあまり眠れなかったのだ。
前の晩は寝台でヴァレリラルドと話をした。初めて大人のキスをして、ふわふわした気持ちのまま眠ってしまった。
大人のキスは、好きという気持ちが溶けるくらい熱くて、お互いの距離を縮めるものだと知った。
けれど、知ってしまったから物足りない。
昨晩は隣にヴァレリラルドがいないことが寂しくて寝付けなかった。
「オルドジフ殿がいらしてますよ。朝食を一緒に召し上がったらいかがかと思ったのですが、まだおやすみでしたらお断り……」
「起きる!」
アシェルナオは顔をあげてテュコを見た。
「おはよう、ナオ。起こしてしまったかな」
食堂に現れたアシェルナオに、オルドジフは席を立って歩み寄る。
「ううん、予定があるからどうせ起きないといけなかったんだ。おはよう、ドーさん」
自分からもオルドジフに近づいて、ぎゅっとハグをする。
厳つい顔つきとがっしりとした体格が前の世界の父にそっくりで、オルドジフは存在そのものが精神安定剤だった。
「マフダル殿から聞いたが、昨日は夕凪亭で料理を作ってみなに振舞ったそうだね。同行できなかったのが残念だよ」
「料理っていうほどのものじゃないよ? でもいつかドーさんにも作るね」
いつまでも立ち話しそうなアシェルナオをテュコが席に誘導する。オルドジフも席に戻って、向かい合わせに座った。
「楽しみにしてるよ。今日も夕凪亭に行くらしいね」
「うん、今日も簡単なごはんを作って、子供たちと一緒に遊ぶ約束をしたんだ。僕いま休養中だから、好きなことしていいんだよ?」
ふふふ、と笑うアシェルナオは、すっかり休養を満喫しているようだった。
「ナオが楽しいのが一番だからね。……これは楽しい話ではないかもしれないが」
目の前に運ばれてくる朝食のポタージュスープ、ポーチドエッグとベーコン、ローストした肉と野菜のサラダ、クリームチーズの添えられたブールパンとフルーツに目を落とすオルドジフ。
どこか話すことをためらうような姿に、アシェルナオは感じるものがあった。
「もしかして、僕が調べてほしいって言った、前の愛し子のこと?」
普段から小食のアシェルナオの前にはオルドジフの半分にも満たない量の料理が並ぶ。
「前にも言ったが、前の愛し子の記録はほとんどないんだ。何しろ当時の国王が愛し子の記録の破棄を神殿最高位の統括中央神殿長に命じ、神殿側もそれに従ったからね。我が家系に遺されていた非公式の手記は、存在そのものが禁忌なのだよ」
「じゃあ、他に記録はなかったの?」
「ナオは食べながら聞きなさい。それと、もう少し食べたほうがいい」
話の合間に流れるような所作で食事を進めているオルドジフに、アシェルナオはスープを口にする。
「それで?」
「神殿の記録を辿って、当時の神殿騎士の記録をさがした。その中に一時期だけ特別護衛任務という項目があった。おそらく愛し子を護衛する任務ではないかと思う」
「うん」
「記録に残っていた名前はリーヌス、ザシャ、クオト、エーリク。この中でエーリクだけはこの後の記録に登場しない。おそらく神殿を離れて愛し子をずっと探していたのではないのだろうか……これは私の推測にしか過ぎないのだけど、そうであってほしいという希望でもある」
「僕も、愛し子のことを生涯かけて探すくらい心にかけていた人がいたと思いたい」
アシェルナオもまた、そうであってほしいと願っていた。
「ああ。しかし、ここは……懐かしい」
17年ぶりに古城を訪れたオルドジフは感慨深く呟く。
梛央との思い出はいいものばかりではないだけに、複雑な心境だった。
「前にたくさん心配かけたところだけど、でもここは僕が立ち直った場所でもあるから。僕は大丈夫だよ」
可愛いだけではなく強さもあるアシェルナオに、オルドジフも側に控えているテュコやアイナ、ドリーンも、優しげに顔が綻んだ。
今日も夕凪亭へはゴンドラで向かった。
ゴンドリエーレはマフダルの部下のチェチーリオ。中背でしなやかな体格をし、茶色の長髪を後ろで束ねている。髪と同じ色の瞳は人当たりがよさそうだった。
チチェーリオのゴンドラに、アシェルナオ、テュコ、キナク、クランツが乗船した。
もう一艘のゴンドリエーレは高身長で筋肉質な体格のダニオ。髪は青い短髪で、深い緑の瞳の目つきは鋭かった。
ダニオのゴンドラに乗るのはマロシュとブレンドレル。同乗するのは紺色の髪と明るい緑色の瞳をした、がっしりとした体格のコルラードと、中背で引き締まった体格の、灰色の髪と瞳をしたジルド。
マフダルがアシェルナオの護衛騎士として命じた者たちだった。
アシェルナオたちが夕凪亭に着いたのはそろそろ昼食に来る客で混雑し始める頃だった。
「忙しい時にごめんね、ルーロフ」
「今日は動きやすいお姿ですね。お似合いです。下準備はできていますよ。早速作りますか?」
ルーロフは子供たちと遊ぶために身軽な服装のアシェルナオに相好を崩す。
「うん」
アシェルナオの指示でルーロフが準備していたのはえびかつと、マヨネーズだった。
「ルーロフ、トマトソースある?」
「ええ、これです」
「ありがとう。ルーロフ、ポテトをくし形にカットして油であげて? テュコ、丸パンを上下均等になるように半分でスライスして。マロシュ、レタスをパンより小さめにちぎってくれる?」
言いながらアシェルナオはトマトソースを裏ごしして、それに同量のマヨネーズと砂糖を加えてオーロラソースを作った。
半分にスライスした丸パンの下の部分の上にレタス、厚さのあるえびかつを載せて上からオーロラソースをかけ、丸パンの上半分をかぶせる。
「昨日のテリトリバーガーとはまた違いますね。マヨネーズとトマトソースを合わせたソースが食欲をそそる匂いです」
興味津々と覗き込むルーロフ。
「オーロラソースだよ。これ、子供が好きな味なんだ。で、これはえびかつバーガーね。はい、ルーロフの味見分」
そう言ってルーロフにバーガーを1つ渡す。
アツアツのえびかつは、ごろごろしたえびの食感が絶品で、それにレタスとオーロラソースがよく合った。
「これも美味しいです。確かに子供の好きそうな味ですが、大人も大好きな味ですよ」
大口であっという間に完食するルーロフは絶賛した。
「ナオ様、子供たちがもう来ていますよ」
ロザンネが顔を出した。
「はーい。テュコ、マロシュ、運ぶの手伝って」
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