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第5部
テュコちゃんカッコいい……(もじもじ)
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「弊害……」
おそらくそこに疑問の答えがある。
アシェルナオは息を飲んでボフスラヴァの言葉を待った。
「愛し子がこの国で困らないように、あらかじめ女神が恩恵を与えてくださるの。みつにも女神様は恩恵を与えてくださった。でも資格がないみつの魂は、それを受け入れきれずに溢れ落ちたものが多かった。この国の言葉がわからなかったのもそのせいだったの。それに加えて、歪みの影響もあった。黒痣病が突然変異したのも。国王が魔獣よりも黒痣病を恐れたのも。みつが愛し子であることに懐疑的だったことも歪みのせいだった。他の精霊の反対を押し切ってみつの魂を招いたスーザーは献身的にみつを支えたわ。みつに寄り添い、みつの信頼にこたえようとした。けれど、神殿関係者以外の愛し子へのあたりは辛辣だった。瘴気を浄化しても魔獣を払っても、黒痣病の患者が増えることで恐慌が広がり、すべてがみつに悪い方向に進んでしまった」
「みつさんはそれでも愛し子として頑張ったよ。ひどいことを言われても、仕方ないって、笑顔で受け入れてた。辛くても人のために何かしようとしてた。ねぇ、ボフ美。みつさんに何があったの? スーザーはどうなったの? モンパレの村で何があったの?」
最悪のことが起きたのは違いなかった。
聞くのが怖かった。それでもみつの心を救うためには聞かなければいけないとアシェルナオは思った。
「それは……」
ボフスラヴァは話すのを躊躇うように俯く。
「ナオ、聞けば辛い思いをすることになると思う」
それでも大丈夫かい? と、ヴァレリラルドが気遣う。
「全てを知らなくてもいいこともあるんだよ」
考えていたよりも惨憺たる話だろうことは、シーグフリードにもこの場にいる者たちにも予測がついた。疑問を解消することに積極的だったとはいえ、みな、アシェルナオが傷つくことを一番恐れていた。
「大丈夫。僕も愛し子だから、みつさんの全てを知りたい。もしみつさんの心を救えることができるなら、そうしたい」
「……辛い話になるわよ?」
ボフスラヴァは顔をあげてアシェルナオを見上げる。
「それでも、知りたい。事実を受け止めたい」
アシェルナオはまっすぐボフスラヴァを見つめ、ボフスラヴァは覚悟を決めた。
「ありがとう、ナオちゃん。ナオちゃんの気持ちが本当に……ヘッダに伝わればいいと思う」
「ヘッダ?」
「……あの日、護衛騎士たちは急な任務が入って出かけたの。決してみつに1人で行動しないように念を押して。でもみつは、どうしても薬をもらってもうらうんだ、って、スーザーが反対するのも聞かずにモンパレの村に行った。特効薬の効き目が周辺の村や町からモンパレの村に届けば、きっと飲んでもらえるから、って。みつはモンパレの村の各家に黒痣病の特効薬を配ったわ。どこの家も戸を開けてくれなかったから、戸の前に花と一緒に薬包を置いて回ったの。おおよその家を回って、みつが帰ろうと村の入り口まで来た時、みつのあとを追って数人の村人が家から出て来た。ほとんどが大人の男性で、激しくみつを罵ったわ。それは、悍ましい言葉で、みつが知らない言葉だった。だからみつは口汚く罵られても、片言の言葉で、『病気、治る』『お願い、飲んで』と繰り返した。でも村人には、何を言っても薬を飲めというみつは薄気味気悪く見えた。安心させるように笑顔を向けて来るみつが恐ろしく思えたの。誰かがみつに石を投げた。すると他の人も石を投げた。スーザーはとめたけど、他の人にはスーザーの姿は見えなかった。そのうち、みつの頭に石が当たって、みつが倒れた。頭から血が流れてて、血を見て興奮した村人は石を投げる手を止めなかった。やめろ、とスーザーが村人に攻撃しようとしたけど、みつがそれを止めたの。『スーザー、怒らないで。私は大丈夫』と。でも、村人たちはみつの持ってきた薬と花を一ヶ所に集めて、火をつけた。それは、今まで耐えて来たみつの心を折る光景だった。『私は、この国にも愛されなかった』それがみつの最期の言葉になった……」
ボフスラヴァのか細くなる声を聞いて、その場に悲痛な沈黙が落ちた。アシェルナオは惨い事実に無言で涙を流していた。
ヴァレリラルドやベルンハルドたちも、村人への憤懣もだきながらも、みつの悲惨な末路に胸を痛めていた。
「……スーザーは激しい怒りに打ち震えた。スーザーの体から怒りの黒い瘴気が生れた。穢れない美しい自然が媒体の精霊自身が瘴気を生み出す存在になってはならない。異変に気が付いた精霊王はスーザーの前に降り立った。でもみつの亡骸を見て、精霊王の心にも揺れるものがあった。精霊王の心の半分はスーザーのすさまじい怒りに同調し、もう半分の心はスーザーに正気を取り戻すように懇願した。けれどスーザーの憎悪と怨嗟は想像を絶するものだった。精霊王のスーザーに同調した半身を取り込んでしまうほどだった。スーザーの憎しみと同化した精霊王の半身がヘッダよ。ヘッダは憎しみを力に変えて山崩れを起こし、モンパレの村をみつの亡骸ごと地中に埋めてしまったの」
「天罰が下るほどのことをモンパレの村人はしてしまったのだ……」
オルドジフは愛し子であるみつを殺害した村人の愚かさを呪った。
「王として、この戒めは必ず後世まで語り継ぐことを約束する」
ベルンハルドの発言に、隣に座るローセボームも重々しく頷く。
「私、ナオちゃんに謝らないといけないことがあるの。17年前のこと……。あれにはヘッダが関わっていた。ヘッダはナオちゃんをみつの二の舞にさせたくなかった。でも怒りに呑まれたヘッダは、どんな手を使ってでもナオちゃんと王族と引き離そうとした……。たとえナオちゃんを危険な目に遭わせても、命を奪っても……。ナオちゃんに辛い思いをさせてごめんなさい」
ボフスラヴァは深々と頭を下げた。
確かに17年前に辛い思いをしたアシェルナオは、当時を知るオルドジフ、フォルシウス、クランツ、テュコの顔を見た。
「愛し子を護る思いが、愛し子と王家を引き離す妄執にかられてしまったのか」
「兄上は作為的に魔獣や天候を操るものの存在を『悪しき精霊』と呼んでいましたが、言い得ていたわけですね」
感慨深くオルドジフが呟くと、フォルシウスも言葉を発した。
「……ヘッダは封印したんだったな?」
6年前の、雪うさぎナオが大浄化を行った際にボフスラヴァは壺の中にヘッダを封印したはずで、確認するようにテュコはボフスラヴァを見る。
「大浄化をしたナオちゃんの愛し子の気を見つけてヘッダが姿を現したときに封印したわ。あの時はナオちゃんにいくつも借りを作っちゃったわね」
「あの頃からボフ美は迷惑かけられてた。ねぇ、精霊王って、ボフ美のことだよね?」
いまだにアシェルナオはボフスラヴァが敬称詐欺をしているのではないかと疑っていた。
「精霊王の、スーザーに同調して憎しみに取り込まれたものがヘッダ。残ったのが私なのよ」
「精霊王が善と悪に別れた、ということでしょうか」
ローセボームは興味深げに呟いた。
「善というより、邪気がない……?」
思うものはあっても精霊王なので穏便な表現にするシーグフリードに、
「というより能天気な部分だけ残ったということでしょう」
精霊王を崇めるつもりはまったくないテュコが言い得て妙な発言をする。
「ひどぉい、テュコちゃん……」
もじもじするボフスラヴァはいつもの能天気さがなかった。
「……ボフ美がまだすっきりしていない顔をしているのは、空間を切り裂く禁忌の魔道具のことだろう?」
テュコの言葉に、ボフスラヴァは驚いた顔をする。
「どうして?」
「以前言ってたじゃないか。禁忌の魔道具は身近な者が持っていたものだ、と。それがみつ様がスーザーから貰った、安らぎの家にいくための金の短刀のことだろう? 必ず、それを保持している奴から取り戻してやる。ボフ美は能天気しか取り柄がないんだから、ナオ様を怒らせない程度にヘラヘラしておけ」
「テュコちゃんカッコいい……」
凛々しく言い切るテュコを、ボフスラヴァは胸の前で指を組んでキラキラした瞳で見つめた。
少し面白くないアシェルナオはヴァレリラルドの腕をするりと抜けて立ち上がると、ボフスラヴァの横にしゃがんでその足を指先でつつく。
「いやぁぁぁぁぁん」
あられもない声を出して身もだえるボフスラヴァ。
ボフスラヴァがもじもじしていたのは正座していた足が痺れているからだと、以前は生粋の日本人だったアシェルナオは知っていた。
「うるさい」
ボフスラヴァの頭にテュコのゲンコツが振り下ろされた。
「飴とムチか」
「飴とムチだな」
ヴァレリラルドとシーグフリードは頷きあっていた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
とてもシリアスな話なのに、最後までシリアスになりきれませんでした……。
おそらくそこに疑問の答えがある。
アシェルナオは息を飲んでボフスラヴァの言葉を待った。
「愛し子がこの国で困らないように、あらかじめ女神が恩恵を与えてくださるの。みつにも女神様は恩恵を与えてくださった。でも資格がないみつの魂は、それを受け入れきれずに溢れ落ちたものが多かった。この国の言葉がわからなかったのもそのせいだったの。それに加えて、歪みの影響もあった。黒痣病が突然変異したのも。国王が魔獣よりも黒痣病を恐れたのも。みつが愛し子であることに懐疑的だったことも歪みのせいだった。他の精霊の反対を押し切ってみつの魂を招いたスーザーは献身的にみつを支えたわ。みつに寄り添い、みつの信頼にこたえようとした。けれど、神殿関係者以外の愛し子へのあたりは辛辣だった。瘴気を浄化しても魔獣を払っても、黒痣病の患者が増えることで恐慌が広がり、すべてがみつに悪い方向に進んでしまった」
「みつさんはそれでも愛し子として頑張ったよ。ひどいことを言われても、仕方ないって、笑顔で受け入れてた。辛くても人のために何かしようとしてた。ねぇ、ボフ美。みつさんに何があったの? スーザーはどうなったの? モンパレの村で何があったの?」
最悪のことが起きたのは違いなかった。
聞くのが怖かった。それでもみつの心を救うためには聞かなければいけないとアシェルナオは思った。
「それは……」
ボフスラヴァは話すのを躊躇うように俯く。
「ナオ、聞けば辛い思いをすることになると思う」
それでも大丈夫かい? と、ヴァレリラルドが気遣う。
「全てを知らなくてもいいこともあるんだよ」
考えていたよりも惨憺たる話だろうことは、シーグフリードにもこの場にいる者たちにも予測がついた。疑問を解消することに積極的だったとはいえ、みな、アシェルナオが傷つくことを一番恐れていた。
「大丈夫。僕も愛し子だから、みつさんの全てを知りたい。もしみつさんの心を救えることができるなら、そうしたい」
「……辛い話になるわよ?」
ボフスラヴァは顔をあげてアシェルナオを見上げる。
「それでも、知りたい。事実を受け止めたい」
アシェルナオはまっすぐボフスラヴァを見つめ、ボフスラヴァは覚悟を決めた。
「ありがとう、ナオちゃん。ナオちゃんの気持ちが本当に……ヘッダに伝わればいいと思う」
「ヘッダ?」
「……あの日、護衛騎士たちは急な任務が入って出かけたの。決してみつに1人で行動しないように念を押して。でもみつは、どうしても薬をもらってもうらうんだ、って、スーザーが反対するのも聞かずにモンパレの村に行った。特効薬の効き目が周辺の村や町からモンパレの村に届けば、きっと飲んでもらえるから、って。みつはモンパレの村の各家に黒痣病の特効薬を配ったわ。どこの家も戸を開けてくれなかったから、戸の前に花と一緒に薬包を置いて回ったの。おおよその家を回って、みつが帰ろうと村の入り口まで来た時、みつのあとを追って数人の村人が家から出て来た。ほとんどが大人の男性で、激しくみつを罵ったわ。それは、悍ましい言葉で、みつが知らない言葉だった。だからみつは口汚く罵られても、片言の言葉で、『病気、治る』『お願い、飲んで』と繰り返した。でも村人には、何を言っても薬を飲めというみつは薄気味気悪く見えた。安心させるように笑顔を向けて来るみつが恐ろしく思えたの。誰かがみつに石を投げた。すると他の人も石を投げた。スーザーはとめたけど、他の人にはスーザーの姿は見えなかった。そのうち、みつの頭に石が当たって、みつが倒れた。頭から血が流れてて、血を見て興奮した村人は石を投げる手を止めなかった。やめろ、とスーザーが村人に攻撃しようとしたけど、みつがそれを止めたの。『スーザー、怒らないで。私は大丈夫』と。でも、村人たちはみつの持ってきた薬と花を一ヶ所に集めて、火をつけた。それは、今まで耐えて来たみつの心を折る光景だった。『私は、この国にも愛されなかった』それがみつの最期の言葉になった……」
ボフスラヴァのか細くなる声を聞いて、その場に悲痛な沈黙が落ちた。アシェルナオは惨い事実に無言で涙を流していた。
ヴァレリラルドやベルンハルドたちも、村人への憤懣もだきながらも、みつの悲惨な末路に胸を痛めていた。
「……スーザーは激しい怒りに打ち震えた。スーザーの体から怒りの黒い瘴気が生れた。穢れない美しい自然が媒体の精霊自身が瘴気を生み出す存在になってはならない。異変に気が付いた精霊王はスーザーの前に降り立った。でもみつの亡骸を見て、精霊王の心にも揺れるものがあった。精霊王の心の半分はスーザーのすさまじい怒りに同調し、もう半分の心はスーザーに正気を取り戻すように懇願した。けれどスーザーの憎悪と怨嗟は想像を絶するものだった。精霊王のスーザーに同調した半身を取り込んでしまうほどだった。スーザーの憎しみと同化した精霊王の半身がヘッダよ。ヘッダは憎しみを力に変えて山崩れを起こし、モンパレの村をみつの亡骸ごと地中に埋めてしまったの」
「天罰が下るほどのことをモンパレの村人はしてしまったのだ……」
オルドジフは愛し子であるみつを殺害した村人の愚かさを呪った。
「王として、この戒めは必ず後世まで語り継ぐことを約束する」
ベルンハルドの発言に、隣に座るローセボームも重々しく頷く。
「私、ナオちゃんに謝らないといけないことがあるの。17年前のこと……。あれにはヘッダが関わっていた。ヘッダはナオちゃんをみつの二の舞にさせたくなかった。でも怒りに呑まれたヘッダは、どんな手を使ってでもナオちゃんと王族と引き離そうとした……。たとえナオちゃんを危険な目に遭わせても、命を奪っても……。ナオちゃんに辛い思いをさせてごめんなさい」
ボフスラヴァは深々と頭を下げた。
確かに17年前に辛い思いをしたアシェルナオは、当時を知るオルドジフ、フォルシウス、クランツ、テュコの顔を見た。
「愛し子を護る思いが、愛し子と王家を引き離す妄執にかられてしまったのか」
「兄上は作為的に魔獣や天候を操るものの存在を『悪しき精霊』と呼んでいましたが、言い得ていたわけですね」
感慨深くオルドジフが呟くと、フォルシウスも言葉を発した。
「……ヘッダは封印したんだったな?」
6年前の、雪うさぎナオが大浄化を行った際にボフスラヴァは壺の中にヘッダを封印したはずで、確認するようにテュコはボフスラヴァを見る。
「大浄化をしたナオちゃんの愛し子の気を見つけてヘッダが姿を現したときに封印したわ。あの時はナオちゃんにいくつも借りを作っちゃったわね」
「あの頃からボフ美は迷惑かけられてた。ねぇ、精霊王って、ボフ美のことだよね?」
いまだにアシェルナオはボフスラヴァが敬称詐欺をしているのではないかと疑っていた。
「精霊王の、スーザーに同調して憎しみに取り込まれたものがヘッダ。残ったのが私なのよ」
「精霊王が善と悪に別れた、ということでしょうか」
ローセボームは興味深げに呟いた。
「善というより、邪気がない……?」
思うものはあっても精霊王なので穏便な表現にするシーグフリードに、
「というより能天気な部分だけ残ったということでしょう」
精霊王を崇めるつもりはまったくないテュコが言い得て妙な発言をする。
「ひどぉい、テュコちゃん……」
もじもじするボフスラヴァはいつもの能天気さがなかった。
「……ボフ美がまだすっきりしていない顔をしているのは、空間を切り裂く禁忌の魔道具のことだろう?」
テュコの言葉に、ボフスラヴァは驚いた顔をする。
「どうして?」
「以前言ってたじゃないか。禁忌の魔道具は身近な者が持っていたものだ、と。それがみつ様がスーザーから貰った、安らぎの家にいくための金の短刀のことだろう? 必ず、それを保持している奴から取り戻してやる。ボフ美は能天気しか取り柄がないんだから、ナオ様を怒らせない程度にヘラヘラしておけ」
「テュコちゃんカッコいい……」
凛々しく言い切るテュコを、ボフスラヴァは胸の前で指を組んでキラキラした瞳で見つめた。
少し面白くないアシェルナオはヴァレリラルドの腕をするりと抜けて立ち上がると、ボフスラヴァの横にしゃがんでその足を指先でつつく。
「いやぁぁぁぁぁん」
あられもない声を出して身もだえるボフスラヴァ。
ボフスラヴァがもじもじしていたのは正座していた足が痺れているからだと、以前は生粋の日本人だったアシェルナオは知っていた。
「うるさい」
ボフスラヴァの頭にテュコのゲンコツが振り下ろされた。
「飴とムチか」
「飴とムチだな」
ヴァレリラルドとシーグフリードは頷きあっていた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
とてもシリアスな話なのに、最後までシリアスになりきれませんでした……。
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