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第5部
私にもキスさせてくれ!
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「父様……兄様……お庭をダメにして、ごめんなさい」
アシェルナオが半泣きで反省の言葉を口にすると、オリヴェルとシーグフリードは顔を見合わせ、一拍の後、深く息をついた。
「確かに驚いたよ。またアシェルナオに何か起きたかと思うと心臓が竦み上がるようだった。……あれは精霊が?」
オリヴェルは大窓の外の、すっかり様変わりした景色を眺めた。
「……はい。温泉があれば僕が喜ぶと思った精霊たちが、ぐっちたちにお願いしたんです」
「アシェルナオは精霊の愛し子だからね……。テュコ、精霊たちが自主的にしてくれたことだ。アシェルナオが温泉が欲しいと言ったわけではないから許してやろう」
「私が言っているのは、許可を取ってからにしてほしいということです。いいですか、ナオ様。『えーと、うーん、いいよ?』ですぐに結論を出すのではなく、ちゃんと考えて、許可が必要なものについては一旦保留する。いいですね?」
「はぁい」
またしょんぼりするアシェルナオに、オリヴェルの父性がわきあがる。
「アシェルナオ、父様が持ってきた車椅子に乗って、温泉を見に行こう」
「え、行きます! 父様、僕がいた国では温泉文化が発達していたんです。温泉にはいろんな効能があって、健康にとてもいいんです。きっと精霊たちは僕のことを思って温泉を作ってくれたんです」
「ああ。精霊たちがアシェルナオのためにしてくれたことだ。きっとお庭を眺めるだけより体にいいんだよ」
「じゃあ、父様? 兄様? 一緒に温泉に入ってくれますか?」
「勿論だとも」
期待に満ちた瞳でアシェルナオに可愛くおねだりされたオリヴェルは即答した。
「兄様もアシェルナオと一緒に温泉に入るとも」
わーい、と喜びを露わにするアシェルナオに、さっきまで説教をしていたテュコも、思わず微笑んでいた。
「テンちゃん、お招きありがとう」
前回の晩餐会の招待には王城の正門から鳴り物入りで訪問したが、今回は転移陣で星の離宮経由での訪問になったアシェルナオは、ヴァレリラルドに抱きかかえられて現れた。
正式な晩餐会ではなく、自分が招いたことでエンゲルブレクトに拉致されたと自責の念にとらわれているテレーシアに会いたいと、アシェルナオが望んだ家族の食事会のようなものだった。
「ナオ」
ヴァレリラルドがアシェルナオを降ろすと、テレーシアが駆け寄ってアシェルナオを抱きしめる。
「私が晩餐に招待したばかりに……。ごめんなさい」
「テンちゃんに招かれたのは嬉しかったよ。だから気にしないでまた招待状を送ってね?」
ポンポン、と背中を叩いて慰めるアシェルナオに、テレーシアは感動してさらにぎゅぅぎゅぅと抱きしめた。
「ナオ……。本当に、ナオが可愛くてたまらないわ。ヴァレリラルド、今すぐ結婚してナオとここで暮らしましょう」
このままアシェルナオと暮らしたいと願うテレーシアだが、
「母上、今すぐ結婚することは賛成ですが、結婚しても私とナオの住まいは星の離宮ですよ」
却下です。と、ヴァレリラルドはきっぱりと首を振る。
「ならば私も星の離宮で暮らす!」
駄々をこねたのはアネシュカだった。
「新婚夫婦の邪魔をするんじゃない、アネシュカ」
それにはさすがのベルンハルドも異を唱えた。
「ですが、父上。兄上だけナオを一人占めするのはずるいです」
口を尖らすアネシュカだが、可愛くはなかった。
「ずるいと言われても、ナオと結婚するのは私だ。17年前からずっとナオを愛してるんだ」
そう言ってチュッとアシェルナオの頬にキスをする。
「見せつけたな! 兄上とナオの距離がものすごく縮まっていないか? 一線を越えたものの雰囲気を醸し出しているぞ! 羨ましい! ナオ、私にもキスさせてくれ!」
「いい加減にしなさい、アネシュカ。さあ、席に着きましょう」
テレーシアに促されて渋々と席に着くアネシュカだが、ヴァレリラルドにもう一度抱えられて椅子に座るアシェルナオに人知れず心を痛めていた。
隣に座るヴァレリラルドと仲睦まじく見つめあって談笑するアシェルナオは、詳しくは聞けなかったが、想像を絶する恐怖と苦痛を味わったという。
以前と変わらない綺麗な顔のアシェルナオだが、アネシュカにはその存在がまるで硝子細工のように繊細で、作り物のように見えていた。
エンロートでの静養後、ようやく学園に通い始めたアシェルナオが、また欠席を続けている。
また何か、よくないことが起きたのではないか。心配していたところに届いた招待状に、ハルネスたちは逸る気持ちでエルランデル公爵家の馬車寄せに降り立った。
「みなさま、ようこそお越しくださいました。アシェルナオ様がお待ちでいらっしゃいます」
執事のデュルフェルが腰を折って学友たちを出迎える。
思わず姿勢をただす少年たちに、デュルフェルはスッと目を細めた。
「みなさまをアシェルナオ様のところにご案内する前に、少しだけお話させていただいてもよろしいでしょうか」
「ナオ様、ご学友のみなさんが正面玄関にお着きになりましたよ」
デュルフェルから連絡が入り、テュコは車椅子に座ってホールで待っているアシェルナオに声をかける。
「うん……」
自分でハルネスたちに招待状を送っていながら、アシェルナオは不安げに右足に視線を向ける。
歩けなくて、車椅子に乗っている姿を見たら、みんなはどう思うだろうか。エンゲルブレクトにされたことを知られたりしないだろうか。
「大丈夫ですよ」
アシェルナオの不安を感じ取って、ショトラが声をかける。
「ショトラ先生……」
「心を偽らなくてもいいんですよ。お友達には、自分の気持ちを隠さずに見せていいんです」
いいの? 縋るような目を向けるアシェルナオに、ショトラは穏やかな顔で頷いた。
やがて扉が叩かれ、アイナとドリーンが学友たちを迎え入れる。
「アシェルナオ!」
真っ先に姿を見せたハルネスは、車椅子に乗るアシェルナオに駆け寄ると、その横で跪いて手を取った。
「可哀そう……アシェルナオはたくさん頑張ったのに、どうして」
表玄関に到着した際にデュルフェルから、アシェルナオが怖い思いをして、歩くことができない状態だということを聞かされていたハルネスの瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちた。
「大丈夫……じゃないですね。もし邪魔ではなければ、私たちを傍にいさせてもらえますか?」
クラースもアシェルナオの横に跪き、同じ目線で真摯に語りかけた。
「俺たちにできることならなんでもする。心を癒してくれるという人気のアロマがあるんだ。よかったらためしてみないか?」
トシュテンはアシェルナオの返事がどうであれ、帰宅したらすぐに手配するつもりでいた。
「アシェルナオ、怖かったな。がんばったな」
スヴェンは抑えた声で、そっとアシェルナオに話しかけた。
「ありがとう、みんな……怖かったんだ……とても……とても」
エンゲルブレクトのこともだが、みんなが自分の姿をどう受け入れてくれるのか、アシェルナオは怖くてたまらなかった。
だが、学友たちの顔を見るとそんなことは吹き飛んでいた。ショトラの言うとおり、自分の中の感情が素直に顔に出て、怖かった思いをした自分がただただ泣いていた。
ハルネスたちも、詳しいことを聞こうとせず、怖い思いをしたアシェルナオを受け止めて、その感情を共感して泣いていた。
寄り添いながら涙を分かち合う少年たちに、思わずもらい泣きをするアイナとドリーン。そして感情を出せるアシェルナオに安心するショトラがいた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
毎日暑いですが、みなさまのところはどうでしょうか。
熱中症に気を付けつつ、最後まで応援いただけると嬉しいです。
アシェルナオが半泣きで反省の言葉を口にすると、オリヴェルとシーグフリードは顔を見合わせ、一拍の後、深く息をついた。
「確かに驚いたよ。またアシェルナオに何か起きたかと思うと心臓が竦み上がるようだった。……あれは精霊が?」
オリヴェルは大窓の外の、すっかり様変わりした景色を眺めた。
「……はい。温泉があれば僕が喜ぶと思った精霊たちが、ぐっちたちにお願いしたんです」
「アシェルナオは精霊の愛し子だからね……。テュコ、精霊たちが自主的にしてくれたことだ。アシェルナオが温泉が欲しいと言ったわけではないから許してやろう」
「私が言っているのは、許可を取ってからにしてほしいということです。いいですか、ナオ様。『えーと、うーん、いいよ?』ですぐに結論を出すのではなく、ちゃんと考えて、許可が必要なものについては一旦保留する。いいですね?」
「はぁい」
またしょんぼりするアシェルナオに、オリヴェルの父性がわきあがる。
「アシェルナオ、父様が持ってきた車椅子に乗って、温泉を見に行こう」
「え、行きます! 父様、僕がいた国では温泉文化が発達していたんです。温泉にはいろんな効能があって、健康にとてもいいんです。きっと精霊たちは僕のことを思って温泉を作ってくれたんです」
「ああ。精霊たちがアシェルナオのためにしてくれたことだ。きっとお庭を眺めるだけより体にいいんだよ」
「じゃあ、父様? 兄様? 一緒に温泉に入ってくれますか?」
「勿論だとも」
期待に満ちた瞳でアシェルナオに可愛くおねだりされたオリヴェルは即答した。
「兄様もアシェルナオと一緒に温泉に入るとも」
わーい、と喜びを露わにするアシェルナオに、さっきまで説教をしていたテュコも、思わず微笑んでいた。
「テンちゃん、お招きありがとう」
前回の晩餐会の招待には王城の正門から鳴り物入りで訪問したが、今回は転移陣で星の離宮経由での訪問になったアシェルナオは、ヴァレリラルドに抱きかかえられて現れた。
正式な晩餐会ではなく、自分が招いたことでエンゲルブレクトに拉致されたと自責の念にとらわれているテレーシアに会いたいと、アシェルナオが望んだ家族の食事会のようなものだった。
「ナオ」
ヴァレリラルドがアシェルナオを降ろすと、テレーシアが駆け寄ってアシェルナオを抱きしめる。
「私が晩餐に招待したばかりに……。ごめんなさい」
「テンちゃんに招かれたのは嬉しかったよ。だから気にしないでまた招待状を送ってね?」
ポンポン、と背中を叩いて慰めるアシェルナオに、テレーシアは感動してさらにぎゅぅぎゅぅと抱きしめた。
「ナオ……。本当に、ナオが可愛くてたまらないわ。ヴァレリラルド、今すぐ結婚してナオとここで暮らしましょう」
このままアシェルナオと暮らしたいと願うテレーシアだが、
「母上、今すぐ結婚することは賛成ですが、結婚しても私とナオの住まいは星の離宮ですよ」
却下です。と、ヴァレリラルドはきっぱりと首を振る。
「ならば私も星の離宮で暮らす!」
駄々をこねたのはアネシュカだった。
「新婚夫婦の邪魔をするんじゃない、アネシュカ」
それにはさすがのベルンハルドも異を唱えた。
「ですが、父上。兄上だけナオを一人占めするのはずるいです」
口を尖らすアネシュカだが、可愛くはなかった。
「ずるいと言われても、ナオと結婚するのは私だ。17年前からずっとナオを愛してるんだ」
そう言ってチュッとアシェルナオの頬にキスをする。
「見せつけたな! 兄上とナオの距離がものすごく縮まっていないか? 一線を越えたものの雰囲気を醸し出しているぞ! 羨ましい! ナオ、私にもキスさせてくれ!」
「いい加減にしなさい、アネシュカ。さあ、席に着きましょう」
テレーシアに促されて渋々と席に着くアネシュカだが、ヴァレリラルドにもう一度抱えられて椅子に座るアシェルナオに人知れず心を痛めていた。
隣に座るヴァレリラルドと仲睦まじく見つめあって談笑するアシェルナオは、詳しくは聞けなかったが、想像を絶する恐怖と苦痛を味わったという。
以前と変わらない綺麗な顔のアシェルナオだが、アネシュカにはその存在がまるで硝子細工のように繊細で、作り物のように見えていた。
エンロートでの静養後、ようやく学園に通い始めたアシェルナオが、また欠席を続けている。
また何か、よくないことが起きたのではないか。心配していたところに届いた招待状に、ハルネスたちは逸る気持ちでエルランデル公爵家の馬車寄せに降り立った。
「みなさま、ようこそお越しくださいました。アシェルナオ様がお待ちでいらっしゃいます」
執事のデュルフェルが腰を折って学友たちを出迎える。
思わず姿勢をただす少年たちに、デュルフェルはスッと目を細めた。
「みなさまをアシェルナオ様のところにご案内する前に、少しだけお話させていただいてもよろしいでしょうか」
「ナオ様、ご学友のみなさんが正面玄関にお着きになりましたよ」
デュルフェルから連絡が入り、テュコは車椅子に座ってホールで待っているアシェルナオに声をかける。
「うん……」
自分でハルネスたちに招待状を送っていながら、アシェルナオは不安げに右足に視線を向ける。
歩けなくて、車椅子に乗っている姿を見たら、みんなはどう思うだろうか。エンゲルブレクトにされたことを知られたりしないだろうか。
「大丈夫ですよ」
アシェルナオの不安を感じ取って、ショトラが声をかける。
「ショトラ先生……」
「心を偽らなくてもいいんですよ。お友達には、自分の気持ちを隠さずに見せていいんです」
いいの? 縋るような目を向けるアシェルナオに、ショトラは穏やかな顔で頷いた。
やがて扉が叩かれ、アイナとドリーンが学友たちを迎え入れる。
「アシェルナオ!」
真っ先に姿を見せたハルネスは、車椅子に乗るアシェルナオに駆け寄ると、その横で跪いて手を取った。
「可哀そう……アシェルナオはたくさん頑張ったのに、どうして」
表玄関に到着した際にデュルフェルから、アシェルナオが怖い思いをして、歩くことができない状態だということを聞かされていたハルネスの瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちた。
「大丈夫……じゃないですね。もし邪魔ではなければ、私たちを傍にいさせてもらえますか?」
クラースもアシェルナオの横に跪き、同じ目線で真摯に語りかけた。
「俺たちにできることならなんでもする。心を癒してくれるという人気のアロマがあるんだ。よかったらためしてみないか?」
トシュテンはアシェルナオの返事がどうであれ、帰宅したらすぐに手配するつもりでいた。
「アシェルナオ、怖かったな。がんばったな」
スヴェンは抑えた声で、そっとアシェルナオに話しかけた。
「ありがとう、みんな……怖かったんだ……とても……とても」
エンゲルブレクトのこともだが、みんなが自分の姿をどう受け入れてくれるのか、アシェルナオは怖くてたまらなかった。
だが、学友たちの顔を見るとそんなことは吹き飛んでいた。ショトラの言うとおり、自分の中の感情が素直に顔に出て、怖かった思いをした自分がただただ泣いていた。
ハルネスたちも、詳しいことを聞こうとせず、怖い思いをしたアシェルナオを受け止めて、その感情を共感して泣いていた。
寄り添いながら涙を分かち合う少年たちに、思わずもらい泣きをするアイナとドリーン。そして感情を出せるアシェルナオに安心するショトラがいた。
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エール、いいね、ありがとうございます。
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