41 / 105
私の心は、春の足音に翻弄されます
ベルンハルトの勇気 2
しおりを挟む
「言われなくても、もう帰るわよ」
リーゼロッテのことを思い、レティシアを怒らせる覚悟で話を切り出せば、レティシアはそれをあっさりと肯定した。
「そうか!」
「そんなに嬉しそうにしなくても……まぁ、いいわ。それぐらいつれない男の方が素敵よ」
レティシアがベルンハルトを誘う態度が、本気の様には思えない。
いつでも自分のことをからかっているように思えて仕方ないのだ。
「其方は……何故その様なことを」
「何故? もちろん貴方のことを良いと思っているからよ。当たり前じゃない?」
「其方が好きなのは初代当主だ。いくら私でもそれぐらいのことはわかる」
「初代はもうこの世にはいないのよ? どうしようもないわ」
「それはそうなのだが」
当主がこの世を去ってゆうに百年を超える。レティシアの言い分はもっともではあるが、レティシアはまだ彼を忘れてはいないだろう。想い人を忘れることができない相手の誘いに乗るほど愚かではない。
「だから、ね。良いじゃない?」
「フッ。私が其方の誘いに乗ることはない」
「そんなに、あの王女様がいいの? ああいうのが好み?」
レティシアの問いに、ベルンハルトは声を出さずに微笑んだ。
「あーあ。ロイエンタールの当主は、だぁれも私の誘いに乗ってくれないのよね。何がいけないのかしら」
「誰も?」
「そうよ。初代だけじゃないわ。これまで何人も誘ってきたっていうのに」
「そのようなことをしていたのか……」
「それはそうでしょ。いい男との子が欲しいのは、メスの本能よ」
「子っ……」
あっさりそう言いきってしまうレティシアは、人間の形を取っていてもやはり獣で。
尚更その誘いに乗ることはないと、ベルンハルトは決心を固くする。
「みんな自分の妻が一番だって言うのよ。一途なのは血筋ね。ベルンハルトはこれまで一人だったから、チャンスだと思っていたのに」
「レティシアには、もっと良い相手がいるだろう」
ベルンハルトの頭に浮かぶのは、レティシアに熱い視線を送っていたクラウスのこと。あれほど慕ってくれる相手がいることに、早く気づくと良い。
「龍族の中に? 私、強い男が好きなのよ。私を倒して、長の座を取ってくれるような」
「長の座?」
「そうよ。今度の春はその祭典が行われるわ。だから、私も帰らないと」
「祭典?」
「えぇ。定期的に長を見直すの。一族の代表よ。強い龍でなくちゃいけないでしょう?」
「レティシアが長ではなくなると?」
冬の討伐はレティシアが長で、龍を引き連れてきてくれるから成り立っていたはずだ。レティシアが長でなくなって仕舞えば、ロイエンタールも辺境伯の座を開け渡さなければならないだろう。
「私だって易々と手放したりしないわ」
「もしも、冬の討伐に来られない様ならそう言ってくれ」
「あら、私が長でなくなるっていうの?」
「そういう未来もあるということだろう?」
「ほんっとに失礼ね。ちゃんと勝ち取って、また遊びに来るから、見てらっしゃい」
レティシアはそう言うと、自信に溢れた顔を見せた。自分の強さを誇らしく見せるその顔は、レティシアの見目をいつも以上に美しく感じさせる。
その顔を羨ましく感じ、反面、自信がなく仮面まで付けて顔を隠した自分を情けなく思う。
「其方の誘いに乗ることはないが、其方のその表情は本当に美しいと思う」
「あら、そしたら……」
「だから、乗ることはないと申した」
「ま、仕方ないわね。断られるのは慣れてるもの。今更どうってことないわ」
「無事に長として続投できること、祈っておる」
「私も、ロイエンタールの後継ぎを待ってるわ。次こそ私の誘いに乗ってくれる男の人、よろしくね」
後継ぎの男、それはつまり、ベルンハルトとリーゼロッテの子ということだ。それに気がついたベルンハルトの顔は、仮面の上からでもわかるぐらいに赤く染まる。
「あと、つぎなどっ」
「まさかいつまでもこのままではないでしょう?私、二十年ぐらい待てるけど、早いに越したことはないわ」
リーゼロッテが嫁いできて半年。未だに距離は遠いままで。後継ぎどころかまともに会話した覚えもない。それにもかかわらず、今では避けられている様にも感じる。
「いつに、なるだろうか」
「いつって……そんなもの、自分たち次第じゃない。ベルンハルトは、あの王女様がいいんでしょう? 寝室に入り込んでしまえば?」
「そのようなことっ。できるわけ、ないだろう」
「王女様はどう思ってるのかしら。隠すの、上手よねぇ」
レティシアの言葉にリーゼロッテの笑顔が思い浮かぶ。王族として教育を受けてきたリーゼロッテは、当然のようにどんな時でも笑顔を振りまく。
その顔が、相手によって少し違う様にも思えて。ヘルムートといる時の様な笑顔を見せてくれないだろうかと、そんな顔を見られるヘルムートが羨ましく感じる。
「立派な、王族だからな」
「ああいうタイプは、正攻法で親しくなるしかないわね。広くて良いベッドだったわよ」
「ベッド?!」
「えぇ。初日にね、王女様の部屋へ入り込んだから」
「彼女の私室に?」
ヘルムートからの報告は、レティシアが来たということだけで、どこへ来たかなど気にもしていなかった。
「そうよ。広くて寝心地良くて、味わったことないなんて、もったいないわね」
ベッドどころか、私室に入ったことさえない。家具はどれも慎重に選びはしたが、それを渡してそれきりだ。
「彼女が休めているのであれば、それで良い」
「そう。ベルンハルトがそう言うのなら何も言わないわ。あの広いベッドに一人で寝るっていうのは、寂しく感じるけど」
「どうすれば……」
「素直に部屋の扉を叩いてみたら? 案外受け入れてもらえるかもしれないわ」
リーゼロッテの部屋の扉。ベルンハルトがノックしたこともない扉。
自分が叩いたからといって、その扉が開くことはないのではないか。
あの部屋に押しかけて行って、あの笑顔が不快さゆえに曇ったら。顔を見た途端に閉められてしまうのでは。
後ろ向きな考えが頭を占拠する。どこまで近づいて良いのか、怖がられたりしないのか、アルベルトにもレティシアにまで発破をかけられる自分が情けない。
心を、決めなければ。
リーゼロッテのことを思い、レティシアを怒らせる覚悟で話を切り出せば、レティシアはそれをあっさりと肯定した。
「そうか!」
「そんなに嬉しそうにしなくても……まぁ、いいわ。それぐらいつれない男の方が素敵よ」
レティシアがベルンハルトを誘う態度が、本気の様には思えない。
いつでも自分のことをからかっているように思えて仕方ないのだ。
「其方は……何故その様なことを」
「何故? もちろん貴方のことを良いと思っているからよ。当たり前じゃない?」
「其方が好きなのは初代当主だ。いくら私でもそれぐらいのことはわかる」
「初代はもうこの世にはいないのよ? どうしようもないわ」
「それはそうなのだが」
当主がこの世を去ってゆうに百年を超える。レティシアの言い分はもっともではあるが、レティシアはまだ彼を忘れてはいないだろう。想い人を忘れることができない相手の誘いに乗るほど愚かではない。
「だから、ね。良いじゃない?」
「フッ。私が其方の誘いに乗ることはない」
「そんなに、あの王女様がいいの? ああいうのが好み?」
レティシアの問いに、ベルンハルトは声を出さずに微笑んだ。
「あーあ。ロイエンタールの当主は、だぁれも私の誘いに乗ってくれないのよね。何がいけないのかしら」
「誰も?」
「そうよ。初代だけじゃないわ。これまで何人も誘ってきたっていうのに」
「そのようなことをしていたのか……」
「それはそうでしょ。いい男との子が欲しいのは、メスの本能よ」
「子っ……」
あっさりそう言いきってしまうレティシアは、人間の形を取っていてもやはり獣で。
尚更その誘いに乗ることはないと、ベルンハルトは決心を固くする。
「みんな自分の妻が一番だって言うのよ。一途なのは血筋ね。ベルンハルトはこれまで一人だったから、チャンスだと思っていたのに」
「レティシアには、もっと良い相手がいるだろう」
ベルンハルトの頭に浮かぶのは、レティシアに熱い視線を送っていたクラウスのこと。あれほど慕ってくれる相手がいることに、早く気づくと良い。
「龍族の中に? 私、強い男が好きなのよ。私を倒して、長の座を取ってくれるような」
「長の座?」
「そうよ。今度の春はその祭典が行われるわ。だから、私も帰らないと」
「祭典?」
「えぇ。定期的に長を見直すの。一族の代表よ。強い龍でなくちゃいけないでしょう?」
「レティシアが長ではなくなると?」
冬の討伐はレティシアが長で、龍を引き連れてきてくれるから成り立っていたはずだ。レティシアが長でなくなって仕舞えば、ロイエンタールも辺境伯の座を開け渡さなければならないだろう。
「私だって易々と手放したりしないわ」
「もしも、冬の討伐に来られない様ならそう言ってくれ」
「あら、私が長でなくなるっていうの?」
「そういう未来もあるということだろう?」
「ほんっとに失礼ね。ちゃんと勝ち取って、また遊びに来るから、見てらっしゃい」
レティシアはそう言うと、自信に溢れた顔を見せた。自分の強さを誇らしく見せるその顔は、レティシアの見目をいつも以上に美しく感じさせる。
その顔を羨ましく感じ、反面、自信がなく仮面まで付けて顔を隠した自分を情けなく思う。
「其方の誘いに乗ることはないが、其方のその表情は本当に美しいと思う」
「あら、そしたら……」
「だから、乗ることはないと申した」
「ま、仕方ないわね。断られるのは慣れてるもの。今更どうってことないわ」
「無事に長として続投できること、祈っておる」
「私も、ロイエンタールの後継ぎを待ってるわ。次こそ私の誘いに乗ってくれる男の人、よろしくね」
後継ぎの男、それはつまり、ベルンハルトとリーゼロッテの子ということだ。それに気がついたベルンハルトの顔は、仮面の上からでもわかるぐらいに赤く染まる。
「あと、つぎなどっ」
「まさかいつまでもこのままではないでしょう?私、二十年ぐらい待てるけど、早いに越したことはないわ」
リーゼロッテが嫁いできて半年。未だに距離は遠いままで。後継ぎどころかまともに会話した覚えもない。それにもかかわらず、今では避けられている様にも感じる。
「いつに、なるだろうか」
「いつって……そんなもの、自分たち次第じゃない。ベルンハルトは、あの王女様がいいんでしょう? 寝室に入り込んでしまえば?」
「そのようなことっ。できるわけ、ないだろう」
「王女様はどう思ってるのかしら。隠すの、上手よねぇ」
レティシアの言葉にリーゼロッテの笑顔が思い浮かぶ。王族として教育を受けてきたリーゼロッテは、当然のようにどんな時でも笑顔を振りまく。
その顔が、相手によって少し違う様にも思えて。ヘルムートといる時の様な笑顔を見せてくれないだろうかと、そんな顔を見られるヘルムートが羨ましく感じる。
「立派な、王族だからな」
「ああいうタイプは、正攻法で親しくなるしかないわね。広くて良いベッドだったわよ」
「ベッド?!」
「えぇ。初日にね、王女様の部屋へ入り込んだから」
「彼女の私室に?」
ヘルムートからの報告は、レティシアが来たということだけで、どこへ来たかなど気にもしていなかった。
「そうよ。広くて寝心地良くて、味わったことないなんて、もったいないわね」
ベッドどころか、私室に入ったことさえない。家具はどれも慎重に選びはしたが、それを渡してそれきりだ。
「彼女が休めているのであれば、それで良い」
「そう。ベルンハルトがそう言うのなら何も言わないわ。あの広いベッドに一人で寝るっていうのは、寂しく感じるけど」
「どうすれば……」
「素直に部屋の扉を叩いてみたら? 案外受け入れてもらえるかもしれないわ」
リーゼロッテの部屋の扉。ベルンハルトがノックしたこともない扉。
自分が叩いたからといって、その扉が開くことはないのではないか。
あの部屋に押しかけて行って、あの笑顔が不快さゆえに曇ったら。顔を見た途端に閉められてしまうのでは。
後ろ向きな考えが頭を占拠する。どこまで近づいて良いのか、怖がられたりしないのか、アルベルトにもレティシアにまで発破をかけられる自分が情けない。
心を、決めなければ。
21
あなたにおすすめの小説
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
妹が聖女に選ばれました。姉が闇魔法使いだと周囲に知られない方が良いと思って家を出たのに、何故か王子様が追いかけて来ます。
向原 行人
ファンタジー
私、アルマには二つ下の可愛い妹がいます。
幼い頃から要領の良い妹は聖女に選ばれ、王子様と婚約したので……私は遠く離れた地で、大好きな魔法の研究に専念したいと思います。
最近は異空間へ自由に物を出し入れしたり、部分的に時間を戻したり出来るようになったんです!
勿論、この魔法の効果は街の皆さんにも活用を……いえ、無限に収納出来るので、安い時に小麦を買っていただけで、先見の明とかはありませんし、怪我をされた箇所の時間を戻しただけなので、治癒魔法とは違います。
だから私は聖女ではなくて、妹が……って、どうして王子様がこの地に来ているんですかっ!?
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。繁栄も滅亡も、私の導き次第で決まるようです。
木山楽斗
ファンタジー
宿屋で働くフェリナは、ある日森で卵を見つけた。
その卵からかえったのは、彼女が見たことがない生物だった。その生物は、生まれて初めて見たフェリナのことを母親だと思ったらしく、彼女にとても懐いていた。
本物の母親も見当たらず、見捨てることも忍びないことから、フェリナは謎の生物を育てることにした。
リルフと名付けられた生物と、フェリナはしばらく平和な日常を過ごしていた。
しかし、ある日彼女達の元に国王から通達があった。
なんでも、リルフは竜という生物であり、国を繁栄にも破滅にも導く特別な存在であるようだ。
竜がどちらの道を辿るかは、その母親にかかっているらしい。知らない内に、フェリナは国の運命を握っていたのだ。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
※2021/09/03 改題しました。(旧題:刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。)
【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。
鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。
さらに、偽聖女と決めつけられる始末。
しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!?
他サイトにも重複掲載中です。
【完結】令嬢は売られ、捨てられ、治療師として頑張ります。
まるねこ
ファンタジー
魔法が使えなかったせいで落ちこぼれ街道を突っ走り、伯爵家から売られたソフィ。
泣きっ面に蜂とはこの事、売られた先で魔物と出くわし、置いて逃げられる。
それでも挫けず平民として仕事を頑張るわ!
【手直しての再掲載です】
いつも通り、ふんわり設定です。
いつも悩んでおりますが、カテ変更しました。ファンタジーカップには参加しておりません。のんびりです。(*´꒳`*)
Copyright©︎2022-まるねこ
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜
白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」
即位したばかりの国王が、宣言した。
真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。
だが、そこには大きな秘密があった。
王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。
この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。
そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。
政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。
だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。
復讐のために精霊王と契約する。
魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。
毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。
修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。
後半は、どろどろさくさくです。
小説家になろう様にも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる