14 / 30
二人の『また明日』 1
しおりを挟む
「早川、大丈夫?」
「笠原、悪いけどもう少しそのままにしてやってくれないか」
僕が用意した料理はそれなりに好評だったと思う。どれを出しても二人は『美味い』って言ってくれて、早川が持ってきてくれたお酒まで飲み明かした後。
気がつけば早川が机に突っ伏してしまった。
倒れてる様には見えない。顔色は悪くない。きっと、眠ってしまったんだろう。
「もう少しですか?」
「今日の為に、早川は仕事を詰め込んでたからな」
「今日の為?!」
「余程卵焼きが食べたかったのか……それとも笠原と俺が二人きりになるのが嫌だったのか」
「え……っと」
広瀬課長と僕が?
「なんて。笠原が作ったものが食べたかったんだろうよ。独り暮らししてると、手料理に飢えるからなぁ」
課長にも早川にも、自炊してる時間はないのかもしれない。
残業続きの平日、休日出勤の土日。一体いつ休んでるのか。
「皆さん、無理しないで下さい」
早川も広瀬課長も疲れきった顔が記憶に残ってる。
「今だけだから心配ない。これもすぐに終わるよ。相変わらず笠原は優しいな」
「こんなことぐらいしかできませんから」
社内において出来の悪い僕には、心配することしかできない。
「ぐらいなんかじゃない。俺も、きっと早川も助けられてるよ」
「そうでしょうか。何もできてませんけど」
「自分のことは自分じゃわからないことの方が多い。笠原が考えてる以上に、俺たちはお前に救われてる」
課長の言葉はお世辞には聞こえない。
もちろん本音がわかるはずもないけど、お世辞じゃない、本心だって信じたいのは僕の欲。
「ありがとうございます」
「そうやって素直に受け取ってもらえる方が良い。早川もこうなってるし、そろそろ解散にするか」
広瀬課長がそう言うと、立ち上がってキッチンへと向かった。
「そ、そのままにしておいて下さい」
カチャカチャと食器が片付けられていく音に、慌てて声をかける。
「片付けぐらいやらないと。世話になりっぱなしだからな」
「そんな……気にしないで下さい」
世話なんてした覚えも、できる気もしない。
「じゃあ、一緒にやるか」
広瀬課長の言葉でそろっと横へ並ぶ。
狭いキッチンに二人で並んで立つというのは、余計な想像を掻き立てて、恥ずかしくて仕方ない。
もちろんそんな風に感じてるのは僕だけで、涼しい顔をした課長の手元は、さくさくと食器が片付けられていく。
料理をしないって言っていたはずなのに、手際よくこなしていく様に、こんなところでまで優秀さを見せつけられて、劣等感が少しずつ積もる。
「今夜は本当にありがとう。どれもこれも美味しかった」
片付けも終わって、帰る間際の課長が僕に向かって頭を下げてくれる。
「いえ! 喜んでもらえたなら、それだけで」
「そういうところだよなぁ」
「はい? 何がですか?」
「いや、何でもないよ」
課長の笑顔はこれ以上の追求を許してはくれなくて、僕の頭の中は疑問符で一杯。
「それじゃあ早川のことだけ頼んでいいか?」
「大丈夫です」
「悪いけど、よろしくな」
「課長も、お気をつけて」
「あぁ。また明日な」
明日……明日もまた、社内で会える。話ができる。課長の言葉に緩んだ顔は、玄関のドアが閉まっても戻るわけもなくて。
緩んだままダイニングへと戻った。
「またバレバレの顔してる」
「早川……起きてたの?」
ダイニングテーブルに頬杖をついた早川が、僕の緩んだ顔を見ながら呆れたようにそう言った。
「起きてたよ。ずっと」
「ずっと? 寝てたじゃないか」
「寝てない。あれぐらいでつぶれたりしないって」
「なんで……」
「課長と二人で話できた? 今日は邪魔して悪かったな」
早川なりの、気遣い?
誘った時も『俺も行っていい?』なんて言ってたっけ。
「邪魔だなんて、思ってないよ」
「そう? ま、片付けサボれたし、寝たフリして得したかな」
「でも……ありがと」
「俺こそ、今日はありがとう。美味かった。笠原、料理得意なんだな」
「まさか! レシピ見ながら、間違えないようにってやってて。得意なんかじゃないよ」
「それなら尚更、ありがとう」
早川の笑顔は優しくて、真っ直ぐ見るには少し照れくさくて。
目を逸らそうと俯いた僕の顔を、早川が前みたいに両手で挟み込んだ。
「またそんな顔してる」
「そんな顔ってどんな顔だよ」
「んー。かわいい顔?」
「またそうやって僕のこと揶揄って。早川ももう帰れよな」
酔いつぶれてるんだと思ったから、放っておいてやったのに。
またこんな風に揶揄われるんだ。
「笠原」
「何?」
早川が僕の目を見たまま、真面目な顔をして話を始めた。
「あの時は、悪かったな」
「あの時?」
「高校のさ……」
「あぁ。あの時か」
僕が早川のことを苦手に思った理由。
「いくら男子校だってさ、そんなことあるなんて思ってなくて。驚いて……」
「わかってるよ」
「卒業式だったから、大学で会ったら謝ろうって思ってたんだけど」
「僕、上に進学しなかったから」
「そう。笠原、いなくてさ」
「別に避けたわけじゃないよ。たまたま行きたい学校が別にできただけで」
「間宮のこと、今でも思ってたりするの?」
久しぶりに聞いたその名前に、胸が締め付けられる気がした。
「その名前、懐かしいな。今もなんて、あり得ないよ」
僕の、多分初恋。今になって名前を聞くことになるなんて、思ってもなかった。
「そっか」
「うん。あれはあれでいい勉強になった。迂闊に気持ちを伝えるもんじゃないなってね」
僕の気持ちは、受け入れられるものじゃない。
隠しておかなきゃいけないものなんだって。
バレたら、あんな顔をされなきゃいけないようなものなんだって。
「ごめん……」
「もう何とも思ってないよ」
それに、早川はただ驚いた顔をしてただけだ。
あからさまな嫌悪を向けたのは別の人。それと、気持ちを伝えられた本人。
あの場は、僕のことを放って立ち去るしかなかったってちゃんと理解してる。
高校生なんていう、本当に小さなコミュニティ。
早川にとってはその後も続く関係。
その枠からはみ出さないように、慎重にならなきゃいけなかったんだって、わかってるよ。
「笠原、悪いけどもう少しそのままにしてやってくれないか」
僕が用意した料理はそれなりに好評だったと思う。どれを出しても二人は『美味い』って言ってくれて、早川が持ってきてくれたお酒まで飲み明かした後。
気がつけば早川が机に突っ伏してしまった。
倒れてる様には見えない。顔色は悪くない。きっと、眠ってしまったんだろう。
「もう少しですか?」
「今日の為に、早川は仕事を詰め込んでたからな」
「今日の為?!」
「余程卵焼きが食べたかったのか……それとも笠原と俺が二人きりになるのが嫌だったのか」
「え……っと」
広瀬課長と僕が?
「なんて。笠原が作ったものが食べたかったんだろうよ。独り暮らししてると、手料理に飢えるからなぁ」
課長にも早川にも、自炊してる時間はないのかもしれない。
残業続きの平日、休日出勤の土日。一体いつ休んでるのか。
「皆さん、無理しないで下さい」
早川も広瀬課長も疲れきった顔が記憶に残ってる。
「今だけだから心配ない。これもすぐに終わるよ。相変わらず笠原は優しいな」
「こんなことぐらいしかできませんから」
社内において出来の悪い僕には、心配することしかできない。
「ぐらいなんかじゃない。俺も、きっと早川も助けられてるよ」
「そうでしょうか。何もできてませんけど」
「自分のことは自分じゃわからないことの方が多い。笠原が考えてる以上に、俺たちはお前に救われてる」
課長の言葉はお世辞には聞こえない。
もちろん本音がわかるはずもないけど、お世辞じゃない、本心だって信じたいのは僕の欲。
「ありがとうございます」
「そうやって素直に受け取ってもらえる方が良い。早川もこうなってるし、そろそろ解散にするか」
広瀬課長がそう言うと、立ち上がってキッチンへと向かった。
「そ、そのままにしておいて下さい」
カチャカチャと食器が片付けられていく音に、慌てて声をかける。
「片付けぐらいやらないと。世話になりっぱなしだからな」
「そんな……気にしないで下さい」
世話なんてした覚えも、できる気もしない。
「じゃあ、一緒にやるか」
広瀬課長の言葉でそろっと横へ並ぶ。
狭いキッチンに二人で並んで立つというのは、余計な想像を掻き立てて、恥ずかしくて仕方ない。
もちろんそんな風に感じてるのは僕だけで、涼しい顔をした課長の手元は、さくさくと食器が片付けられていく。
料理をしないって言っていたはずなのに、手際よくこなしていく様に、こんなところでまで優秀さを見せつけられて、劣等感が少しずつ積もる。
「今夜は本当にありがとう。どれもこれも美味しかった」
片付けも終わって、帰る間際の課長が僕に向かって頭を下げてくれる。
「いえ! 喜んでもらえたなら、それだけで」
「そういうところだよなぁ」
「はい? 何がですか?」
「いや、何でもないよ」
課長の笑顔はこれ以上の追求を許してはくれなくて、僕の頭の中は疑問符で一杯。
「それじゃあ早川のことだけ頼んでいいか?」
「大丈夫です」
「悪いけど、よろしくな」
「課長も、お気をつけて」
「あぁ。また明日な」
明日……明日もまた、社内で会える。話ができる。課長の言葉に緩んだ顔は、玄関のドアが閉まっても戻るわけもなくて。
緩んだままダイニングへと戻った。
「またバレバレの顔してる」
「早川……起きてたの?」
ダイニングテーブルに頬杖をついた早川が、僕の緩んだ顔を見ながら呆れたようにそう言った。
「起きてたよ。ずっと」
「ずっと? 寝てたじゃないか」
「寝てない。あれぐらいでつぶれたりしないって」
「なんで……」
「課長と二人で話できた? 今日は邪魔して悪かったな」
早川なりの、気遣い?
誘った時も『俺も行っていい?』なんて言ってたっけ。
「邪魔だなんて、思ってないよ」
「そう? ま、片付けサボれたし、寝たフリして得したかな」
「でも……ありがと」
「俺こそ、今日はありがとう。美味かった。笠原、料理得意なんだな」
「まさか! レシピ見ながら、間違えないようにってやってて。得意なんかじゃないよ」
「それなら尚更、ありがとう」
早川の笑顔は優しくて、真っ直ぐ見るには少し照れくさくて。
目を逸らそうと俯いた僕の顔を、早川が前みたいに両手で挟み込んだ。
「またそんな顔してる」
「そんな顔ってどんな顔だよ」
「んー。かわいい顔?」
「またそうやって僕のこと揶揄って。早川ももう帰れよな」
酔いつぶれてるんだと思ったから、放っておいてやったのに。
またこんな風に揶揄われるんだ。
「笠原」
「何?」
早川が僕の目を見たまま、真面目な顔をして話を始めた。
「あの時は、悪かったな」
「あの時?」
「高校のさ……」
「あぁ。あの時か」
僕が早川のことを苦手に思った理由。
「いくら男子校だってさ、そんなことあるなんて思ってなくて。驚いて……」
「わかってるよ」
「卒業式だったから、大学で会ったら謝ろうって思ってたんだけど」
「僕、上に進学しなかったから」
「そう。笠原、いなくてさ」
「別に避けたわけじゃないよ。たまたま行きたい学校が別にできただけで」
「間宮のこと、今でも思ってたりするの?」
久しぶりに聞いたその名前に、胸が締め付けられる気がした。
「その名前、懐かしいな。今もなんて、あり得ないよ」
僕の、多分初恋。今になって名前を聞くことになるなんて、思ってもなかった。
「そっか」
「うん。あれはあれでいい勉強になった。迂闊に気持ちを伝えるもんじゃないなってね」
僕の気持ちは、受け入れられるものじゃない。
隠しておかなきゃいけないものなんだって。
バレたら、あんな顔をされなきゃいけないようなものなんだって。
「ごめん……」
「もう何とも思ってないよ」
それに、早川はただ驚いた顔をしてただけだ。
あからさまな嫌悪を向けたのは別の人。それと、気持ちを伝えられた本人。
あの場は、僕のことを放って立ち去るしかなかったってちゃんと理解してる。
高校生なんていう、本当に小さなコミュニティ。
早川にとってはその後も続く関係。
その枠からはみ出さないように、慎重にならなきゃいけなかったんだって、わかってるよ。
6
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
「普通を探した彼の二年間の物語」
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞に応募しましたので、見て頂けると嬉しいです!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
【完結】スローテンポで愛して
鈴茅ヨウ
BL
平凡な日常を送る三上日和(みかみ・ひより)は、自宅のマンションのゴミ捨て場に打ち捨てられている派手な男、副島隆弘(そえじま・たかひろ)を介抱したことがきっかけで、友人になって欲しいと言われる。
友人として副島の経営するバーに通いながら、交流を深めていると、副島から『三カ月のお試し期間を置いた上で、恋人関係になって欲しい』と告白され――。
四十五歳×三十三歳の、大人の年の差ラブ!
ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!
ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!?
「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる