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自警団と学芸員
旅人(3)
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「で、相変わらず地味だよな」
「口じゃなくて手を動かせよ。そこの紐、ゆるんでるぞ」
クルツが指で私的した部分をバッツが結びなおす。二人はワイルドベアの出没地点の森の中にいた。
「あといくつ仕掛けりゃいいんだよ」
「俺たちの担当場所であと二十個くらいだな」
バッツが潰れたヒキガエルのような声を上げる。クルツは額の汗を拭きながら黙々と作業を続けていた。
森の奥は正に手付かずの自然で、四方を深い緑に囲まれると、まるで精霊の国に来たような気分になる。
それは神秘的であるのと同時に恐ろしくもあった。
時おり手に入る果物や、ひょいと顔を出す小動物たちは、森からの細やかな贈り物だ。
「第一、こんな罠がワイルドベアに通じるのかね」
手の中の縄をぶんぶんと振り回してバッツがぼやく。彼の後ろには鉄製のバネ式罠も見えた。
「くくり罠もトラバサミもワイルドウルフの時には役に立ったじゃないか」
「ワイルドベアが大きさが違ぇだろ」
「そのワイルドベアを倒したことのある団長たちが薦めるんだから間違いないだろ」
クルツは一向に手を動かさない相棒の空いてをしながらも、器用に罠を作り続けている。紐を枝と枝の間に通して、仕掛けに繋ぐ。この場所を獲物が通れば、仕掛けが発動して鉄製の矢が突き刺さる。
「甘いなぁ、クルツは。団長が本気でそんなことを言ってると思ってるのか?」
「どういうことだよ?」
クルツも手を止めてバッツに向き合う。
「これはな、俺たちを試しているんだよ。本当はこんな罠、ワイルドベアには通じません。って言って、このままベース地に戻るのが正解なんだよ」
「お前、サボりたいだけだろ」
そう言ってクルツは再び罠作りに戻る。
バッツはというと近くの倒木に腰を下ろして、すっかり落ち着いている。
それから半時ほどが経過して、いい加減バッツも作業に戻っていた頃、二人が作業している場所から少し離れた茂みが激しく揺れた。
「……クルツ!」
「静かに……」
茂みの向こう、二人から五十歩ほど離れた距離に何かがいる。
周囲の草が不規則に揺れ、徐々にこちらへと近づいてきている。
二人は腰の長剣を引き抜く。鉄製の刀身が太陽の光を反射して鈍く光った。
鉄の剣―ロングソード。上級自警団に支給される長剣で、国の兵士の一般的な装備品でもある。
二人はそれを正眼に構えると、警戒感を強めた。
草木の揺れが一際大きくなると、獣の唸る声が聞こえてきた。
相手を警戒し、襲い掛かる前に喉から発せられる警戒音。二人はその音に聞き覚えがあった。
「来るぞっ!」
茂みが爆発したかのように見えた。葉は四方に激しく飛散し、枝は礫のように散った。
それらを掻き分けて二人に襲い掛かる影、それは強靭な四肢を使い、その体を跳躍させ、クルツたちの頭上よりも高く飛び上がった。
大きな口が開かれ、鋭い牙が幾重にも見える。その獣、ワイルドウルフは己の空腹を満たすために、二人に襲い掛かった。
「バッツ!」
ワイルドウルフが先に狙ったのはバッツだった。
勢いをそのままに、バッツへと飛び掛かる。鋭い爪と牙の一撃を辛うじて防いだものの、全体重を乗せられた体当たりを受け、バッツはそのまま仰向けに転倒してしまった。
そんなバッツにワイルドウルフは追い打ちをかける。
まるで羽交い絞めにするかのようにバッツにのしかかり、その首に牙を立てようと大きな口を開く。
バッツは自分とワイルドウルフの間に剣を差し込み、辛うじてそれを防いでいる。
ワイルドウルフの涎がバッツの首に滴り、服に染みを作っている。
「バッツから離れろっ!」
クルツが水平に件を振るう。
ワイルドウルフはバッツから飛びのき、その一撃を交わすと、クルツと対峙した。
唸り声を上げた獣が、思ったよりも手ごわい獲物を睨みつける。四本足の鋭い爪が力をためる動作と共に、地面へ深く食い込む。
クルツは油断なく長剣を構え、ワイルドウルフをにらみ返した。
先に動いたのはワイルドウルフだった。
真っ直ぐにクルツへと襲い掛かるのではなく、左右に飛び跳ねてかく乱する。人間には遠く及ばない跳躍力を用いて、クルツの視界の外へと飛び出そうとする。
しかし、クルツは冷静だった。巧みな足さばきでワイルドウルフから距離を取ると、常に剣先を相手に固定していた。
耐えきれなくなったワイルドウルフが飛び掛かる。
バッツにしたように体全体を使った体当たりだ。避けられなければ鋭い牙が、体のどこかに突き刺さる。
「たぁっ!!」
ワイルドウルフが飛び跳ねた直後、クルツは剣先を落とすと自身も重心を下げた。
そして、タイミングを見計らうと、脚の力を使って剣を跳ね上げるように上へと振るった。
犬のような悲鳴を上げて、ワイルドウルフが弾き飛ばされる。軌跡を描いた体を追うように、鮮血が空中を舞った。
クルツの一撃は、ワイルドウルフの腹を下から切りつける形となり、そのまま致命傷の一太刀となった。
血だまりの中、立ち上がろうともがいていた獣は、やがて力尽きて動かなくなった。
「ふっ、大したことなかったな」
「お前何もしてないだろ」
バッツが大げさな動作で剣を鞘にしまう。皮の鎧の胸当て部分はワイルドウルフの涎でてらてらと光っていた。
「こいつ、なんでこんなところ一匹でうろうろしてるんだ?」
「それは俺も思ったよ。ワイルドウルフは普通、集団で行動するもんだ」
口に出してから改めて周囲を警戒する。少なくとも近くに獣の気配はなかった。
バッツがワイルドウルフが現れた方の茂みを確認に行く。一応警戒しているが、大胆に茂みを剣で掻き分けながら進んでいく。
「おいっ!クルツ!」
(まさか、ワイルドウルフの仲間がいたのか!?)
クルツは剣を抜き身のまま、バッツの声がした方へ駆け寄った。
茂みを迂回して、バッツの姿をとらえると、開けた場所に飛び出た。
そこは辺り一面が赤く染まっていた。
木々の緑に粘着質の赤が纏わりついている。葉から葉に糸を引き、柘榴のように歪な赤い実を付けているようだ。
森の緑色の絨毯には、赤い染みが広がっており、生臭い匂いが周囲を支配している。
これら森の奥に似合わない赤色の元凶は、6匹のワイルドウルフの死体だった。
いずれも醜く引き裂かれ、原形を留めていないほどに痛めつけられている。
「誰がこんなこと……」
バッツが茫然と呟く。
その横を通り過ぎて、クルツは比較的損傷の少ない死体の横に跪いた。
「何かで引き裂かれてる。剣や斧じゃないな。同じ方向に四本の傷……」
今度は違う死体を観察する。こちらは先ほど死体よりも損傷が酷く、下半身はほとんど存在しない。
「ものすごく強い力で引きちぎられたようだ……」
「お前、よくそんなのまともに見れるな」
バッツが襟を口元まで引き上げて顔の下半分を隠しながら、クルツの傍まで歩み寄る。
「一時期、ハンターのおじさんと生活していたことがあったからね。森の動物や魔物の死体は慣れっこさ」
その他の死体を確認してから、クルツは考え込む。集めた情報を整理しているようだ。
バッツはクルツの邪魔をしないように黙っていたが、耐えきれずに口を開いた。
「おいおい、これってまさか……」
「ああ、ワイルドベアだと思う」
「マジかよ!? いくらワイルドベアっていってもよ、ワイルドウルフ六匹相手にこれか!?」
クルツはもう一度周囲の惨状を観察した。そして、バッツを振り返る。
「もしかすると、俺たちが思っているよりも大型で狂暴な個体なのかもしれない」
バッツが息を飲む。
「とりあえず団長たちに報告しよう。対策を根本的に変えないといけないかもしれない」
「口じゃなくて手を動かせよ。そこの紐、ゆるんでるぞ」
クルツが指で私的した部分をバッツが結びなおす。二人はワイルドベアの出没地点の森の中にいた。
「あといくつ仕掛けりゃいいんだよ」
「俺たちの担当場所であと二十個くらいだな」
バッツが潰れたヒキガエルのような声を上げる。クルツは額の汗を拭きながら黙々と作業を続けていた。
森の奥は正に手付かずの自然で、四方を深い緑に囲まれると、まるで精霊の国に来たような気分になる。
それは神秘的であるのと同時に恐ろしくもあった。
時おり手に入る果物や、ひょいと顔を出す小動物たちは、森からの細やかな贈り物だ。
「第一、こんな罠がワイルドベアに通じるのかね」
手の中の縄をぶんぶんと振り回してバッツがぼやく。彼の後ろには鉄製のバネ式罠も見えた。
「くくり罠もトラバサミもワイルドウルフの時には役に立ったじゃないか」
「ワイルドベアが大きさが違ぇだろ」
「そのワイルドベアを倒したことのある団長たちが薦めるんだから間違いないだろ」
クルツは一向に手を動かさない相棒の空いてをしながらも、器用に罠を作り続けている。紐を枝と枝の間に通して、仕掛けに繋ぐ。この場所を獲物が通れば、仕掛けが発動して鉄製の矢が突き刺さる。
「甘いなぁ、クルツは。団長が本気でそんなことを言ってると思ってるのか?」
「どういうことだよ?」
クルツも手を止めてバッツに向き合う。
「これはな、俺たちを試しているんだよ。本当はこんな罠、ワイルドベアには通じません。って言って、このままベース地に戻るのが正解なんだよ」
「お前、サボりたいだけだろ」
そう言ってクルツは再び罠作りに戻る。
バッツはというと近くの倒木に腰を下ろして、すっかり落ち着いている。
それから半時ほどが経過して、いい加減バッツも作業に戻っていた頃、二人が作業している場所から少し離れた茂みが激しく揺れた。
「……クルツ!」
「静かに……」
茂みの向こう、二人から五十歩ほど離れた距離に何かがいる。
周囲の草が不規則に揺れ、徐々にこちらへと近づいてきている。
二人は腰の長剣を引き抜く。鉄製の刀身が太陽の光を反射して鈍く光った。
鉄の剣―ロングソード。上級自警団に支給される長剣で、国の兵士の一般的な装備品でもある。
二人はそれを正眼に構えると、警戒感を強めた。
草木の揺れが一際大きくなると、獣の唸る声が聞こえてきた。
相手を警戒し、襲い掛かる前に喉から発せられる警戒音。二人はその音に聞き覚えがあった。
「来るぞっ!」
茂みが爆発したかのように見えた。葉は四方に激しく飛散し、枝は礫のように散った。
それらを掻き分けて二人に襲い掛かる影、それは強靭な四肢を使い、その体を跳躍させ、クルツたちの頭上よりも高く飛び上がった。
大きな口が開かれ、鋭い牙が幾重にも見える。その獣、ワイルドウルフは己の空腹を満たすために、二人に襲い掛かった。
「バッツ!」
ワイルドウルフが先に狙ったのはバッツだった。
勢いをそのままに、バッツへと飛び掛かる。鋭い爪と牙の一撃を辛うじて防いだものの、全体重を乗せられた体当たりを受け、バッツはそのまま仰向けに転倒してしまった。
そんなバッツにワイルドウルフは追い打ちをかける。
まるで羽交い絞めにするかのようにバッツにのしかかり、その首に牙を立てようと大きな口を開く。
バッツは自分とワイルドウルフの間に剣を差し込み、辛うじてそれを防いでいる。
ワイルドウルフの涎がバッツの首に滴り、服に染みを作っている。
「バッツから離れろっ!」
クルツが水平に件を振るう。
ワイルドウルフはバッツから飛びのき、その一撃を交わすと、クルツと対峙した。
唸り声を上げた獣が、思ったよりも手ごわい獲物を睨みつける。四本足の鋭い爪が力をためる動作と共に、地面へ深く食い込む。
クルツは油断なく長剣を構え、ワイルドウルフをにらみ返した。
先に動いたのはワイルドウルフだった。
真っ直ぐにクルツへと襲い掛かるのではなく、左右に飛び跳ねてかく乱する。人間には遠く及ばない跳躍力を用いて、クルツの視界の外へと飛び出そうとする。
しかし、クルツは冷静だった。巧みな足さばきでワイルドウルフから距離を取ると、常に剣先を相手に固定していた。
耐えきれなくなったワイルドウルフが飛び掛かる。
バッツにしたように体全体を使った体当たりだ。避けられなければ鋭い牙が、体のどこかに突き刺さる。
「たぁっ!!」
ワイルドウルフが飛び跳ねた直後、クルツは剣先を落とすと自身も重心を下げた。
そして、タイミングを見計らうと、脚の力を使って剣を跳ね上げるように上へと振るった。
犬のような悲鳴を上げて、ワイルドウルフが弾き飛ばされる。軌跡を描いた体を追うように、鮮血が空中を舞った。
クルツの一撃は、ワイルドウルフの腹を下から切りつける形となり、そのまま致命傷の一太刀となった。
血だまりの中、立ち上がろうともがいていた獣は、やがて力尽きて動かなくなった。
「ふっ、大したことなかったな」
「お前何もしてないだろ」
バッツが大げさな動作で剣を鞘にしまう。皮の鎧の胸当て部分はワイルドウルフの涎でてらてらと光っていた。
「こいつ、なんでこんなところ一匹でうろうろしてるんだ?」
「それは俺も思ったよ。ワイルドウルフは普通、集団で行動するもんだ」
口に出してから改めて周囲を警戒する。少なくとも近くに獣の気配はなかった。
バッツがワイルドウルフが現れた方の茂みを確認に行く。一応警戒しているが、大胆に茂みを剣で掻き分けながら進んでいく。
「おいっ!クルツ!」
(まさか、ワイルドウルフの仲間がいたのか!?)
クルツは剣を抜き身のまま、バッツの声がした方へ駆け寄った。
茂みを迂回して、バッツの姿をとらえると、開けた場所に飛び出た。
そこは辺り一面が赤く染まっていた。
木々の緑に粘着質の赤が纏わりついている。葉から葉に糸を引き、柘榴のように歪な赤い実を付けているようだ。
森の緑色の絨毯には、赤い染みが広がっており、生臭い匂いが周囲を支配している。
これら森の奥に似合わない赤色の元凶は、6匹のワイルドウルフの死体だった。
いずれも醜く引き裂かれ、原形を留めていないほどに痛めつけられている。
「誰がこんなこと……」
バッツが茫然と呟く。
その横を通り過ぎて、クルツは比較的損傷の少ない死体の横に跪いた。
「何かで引き裂かれてる。剣や斧じゃないな。同じ方向に四本の傷……」
今度は違う死体を観察する。こちらは先ほど死体よりも損傷が酷く、下半身はほとんど存在しない。
「ものすごく強い力で引きちぎられたようだ……」
「お前、よくそんなのまともに見れるな」
バッツが襟を口元まで引き上げて顔の下半分を隠しながら、クルツの傍まで歩み寄る。
「一時期、ハンターのおじさんと生活していたことがあったからね。森の動物や魔物の死体は慣れっこさ」
その他の死体を確認してから、クルツは考え込む。集めた情報を整理しているようだ。
バッツはクルツの邪魔をしないように黙っていたが、耐えきれずに口を開いた。
「おいおい、これってまさか……」
「ああ、ワイルドベアだと思う」
「マジかよ!? いくらワイルドベアっていってもよ、ワイルドウルフ六匹相手にこれか!?」
クルツはもう一度周囲の惨状を観察した。そして、バッツを振り返る。
「もしかすると、俺たちが思っているよりも大型で狂暴な個体なのかもしれない」
バッツが息を飲む。
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