あの日

桃瀬 叶七

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1週間が終わろうとした。

週終わりである今日に腹が死ぬほど減った。

ここのところ3日間、何もっていない。
母さんが3日間、家に居ないからだ。

なぜかしびれている足を引きずるようにして階段を下り、台所へと向う。

台所の棚、冷蔵庫、全ての場所を探すが、食材は安そうな1枚の板チョコのみ。
なんのために買った板チョコなのかもわからない。消費期限もギリギリだ。
迷わず板チョコの銀紙をがし、口に半分を入れる。それを食べ終え、もう半分も入れる。
腹はまだ空いている。

台所をもう一度見渡すと小さなダイニングテーブルに500円が置いてあった。
『コンビニで買ってきなさい。』
と書いてある付箋ふせんが隣に貼ってあった。母さんの文字だ。

母さんの500円を握りしめて家を出る。もちろん鍵を閉めて。
コンビニへと向かう。家を出るのは何週間ぶりだろう。数えるのもめんどくさい。

「母さんの500円…」

独り言。母さんはコンビニやスーパーなどで働いている。ほとんど休みは無い。3日間も帰ってこないのは働く時間を増やしているからだろう。きっと寝られるのも休み時間ぐらい。母さんが何故なぜこんなに忙しいのか。それは成人男性である息子を1人育てるため。俺を育てるため。

この500円の重みを感じながら俺はコンビニへと向かう。母さんには本当に感謝してる。ごめんな。何もしてやれなくて。迷惑ばかりかけて。本当にごめんな。
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