軌跡旅行

2キセイセ

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ウィーダム編

21.ウィーダム

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「そういえば、フレインのお父さんってどんな人なの?」

アカリが質問してきた。

「う~ん……どう言えばいいんだろう」

俺の父は俺が10歳の頃、古い友人に会いに行くと言って、ウィーダムに行った、そこから帰ってきていない。周りの人達によると父さんは強いらしいが……

「まぁ会えばわかると思うよ」

俺は適当に返した。

「そっか」

アカリもそれ以上聞かなかった。

「そういや、マリンってあの話知ってるか?俺の家でフレイン預かってた時期の話」

「えっ…知らない」

「フレインのお父さんから「この子預かっといて~」みたいな感じで言われて、すかさず「お母さんに任せれば?」って、言葉が出たもん」

「へ~」

マリンは興味無さそうに返事をした。

「で、母親いないっぽいから俺たちがしかたなく預かってたって感じ」

「そんなことが……でも、私と一緒に生活しているときはフレインしかいなかったけど…」

マリンが不思議そうな顔でスペアを見つめる。

「あ~フレインが15歳で俺の家でていったんだよ、これ以上迷惑かけれないらしい」

「なるほど」

マリンはまだ納得してない様子だった。

「おいっ!見えてきたぞ!」

スペアが指差す方を見るとすっごく大きな街があった。

「あれが……平等の街か」

俺は息を飲みながら街の門をくぐった。

「うわぁ……」

思わず声が出てしまった。そこには、活気のある市場や、たくさんの人々が行き交っていた。そこにはエルフやドワーフ、魔族もいた。もちろん、人間も。

「ここは平等の街ウィーダム、大きな街だね」

マリンが説明してくれた。

「平等の街……」

「とりあえず遊ぶかっ!」

スペアが提案した。

「そうだね、なんか疲れちゃったし……」

アカリは賛成した。

「ここには娯楽がすげーあるからな」

スペアが自慢気に言った。

「どこ行く?」

アカリが聞く。

「カジノとか行ってみるか?」

「いいねっ!行こうよっ」

「決まりだな、よし!行くぜ~!!」

こうして俺達の遊びが始まったのであった。

~数時間後~

あ~~~いっぱい遊んだ!もう夜になってるな、そろそろ宿を取らないと野宿になってしまう。

そう思い、宿に向かっていると、何か怯えた顔をした、人を見つけた。

「どうしました?」

俺はその人に話しかけた。

「あ……あなたたちは旅人ですか?」

「えぇ」

「お願いします……助けてください……」

男は泣きついてきた。

「どうしたんですか?落ち着いてください」

「妻が…妻がぁ…いなくなったんだぁ…」

男は号泣し始めた。

「それは大変ですね、探さないと……」

「違うっ…何処にもいないんだ…家にも帰ってこない…2日前からだ」

2日間も帰ってきてないのか……

「心当たりの場所はないですか?例えば誰かの家に泊まってるとか……」

「いや……わからない……」

どうすれば……

「わかりました……俺達も探します……」

「ありがとうございます……」

男の顔が少し明るくなった。

「とりあえず、今日はお休みになられたほうが…」

「そうさせていただきます……」

「では……失礼します」

俺達はその場を後にした。

「困ったな……」

「うん……どうする?」

「市長とかそこらへんの人に報告だろ?」

「そうだな、それが一番だ」

俺達は今、平等の街ウィーダムにある市役所的なところにいる。そして、この国のトップである市長に会うため、受付の男性に話しかけている。
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