軌跡旅行

2キセイセ

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ウィーダム編

33.解放の一撃

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「負け惜しみか…」

俺はそう言ってサキーラの顔面に拳をぶつけようとした。
しかし、相手もただ殴られるだけでは終わらない。
俺の攻撃を避けたあと、カウンターを仕掛けてくる。

「はっ!そんな攻撃当たんねーよ!」

俺は余裕で交わしたつもりだった。どおっ!という音とともに、顔面に強烈な痛みが走る!

「ガハッ!」

俺はそのまま吹き飛ばされた。

「まだまだ行くぞっ!」

俺は地面に着地したあと、すぐさま立ち上がって構えた。

「はっ!攻撃の痛さには驚いたがよぉ!お前にはまだ足りないものがある!」

俺はそう言ってサキーラに飛びかかった!

「なっ…!何がしたい!」

「魔力の使い過ぎって知ってるかぁ?俺はこれで1日昏睡状態になるが…あんたは死んでもらうぜぇぇ!!」

俺はそう叫んで、右手に光を集めた。そしてそれをサキーラに向けて思いっきり放った!

「くらえっ!」

「こんなもの効かないぞ!」

サキーラは俺の攻撃を片手で受け止めた。僕はそのまま、もう片方の手で殴りかかろうとした。しかしその瞬間、腹部に強い衝撃を受けた。

「ごふぉ!!」

くそっ…だが…サキーラの右腕に負傷を与えれた…それも使い物にならないだろう!

そして、時間は5分も稼いだ…

俺は一本道へと向かった。そこには準備を済ませたアカリと回復したフレインがいた。

俺はフレインの肩をつかみこういった

「あとは頼んだぜ、相棒」

その後、俺は気絶した。


ーーーーフレイン視点ーーーー


この状態でよく5分も寝れたと思うよ。

情けないな……俺は、だが、スペアが作ってくれたこの状況、無駄にはしない!

「回復完了。さっさと決着をつけてやる!」

そう言って、俺は剣を抜いた。

「ほう……まだやる気なのか……面白い!かかってこい!」

「言われなくても!」

俺はサキーラに向かって走り出した。まずは一発!

「喰らえっ!!」

俺はサキーラの顔をめがけて、剣を縦に降った。

「遅いぞっ!」

しかし、サキーラはそれを簡単に避ける…

そして…サキーラは距離を取り、水を連射してくる。

だが!予め用意しておいたあれがあるんだよぉ!

「なにっ!水が勝手に動いている…」

「フッ……ありがとよ!みんな!勝つための準備は整った!」

アカリの用意しておいた、引力で水は封印した…そして、スペアが右腕を壊し、マリンが俺を完全回復…これで俺が全力で暴れられる。

「いくぜぇぇ!!はぁあああ!!!」

俺はそう叫びながら、サキーラに突っ込んだ!

「さっきよりも速いな……」

サキーラはそう呟いた。

「だが、その程度では……」

バンッという音がなった。サキーラは俺の顔面を殴った。死ぬ程痛いが…俺はそれを狙っていた。俺はサキーラの左腕を掴んだ。

「何をする!」

「へっ!お返しだ!」

俺はそのまま、両手に衝撃を流し込んで、零距離発射!

「ぐはあぁあっ!!!」

サキーラはその場に倒れた。

「しゃっ!オラァ!」

俺はサキーラに止めの一撃を食らわせようとした…しかし、水が出てきて、上に飛んでいった…

「上に水が行くから、上方向は問題ないってことね…」

やられたぜ、これは考えたな…

「さっきの攻撃…魔法ではないな……なにか別の誰かが使っている…」

サキーラはそう言った。そして…とんでもない威圧感を感じた。

「一発だ、一発で決めてやる」

………奴は、壁に手と片足をつけ前かがみになっている。おそらく壁を蹴って飛んでくるのだろう。俺は剣を収め…居合で決めることを決意した。

「しねぇぇぇぇ!!」

「………」

……………ここっ!俺はサキーラの頭を狙った。しかし……

「甘い!」

「くっ!足で受けた…!」

そして、蹴りと剣の競り合いが続く。剣もヒビが入る…
だったら、俺は剣を離した。

「なに!?」

「喰らえ!」

サキーラに隙が出来た!その隙に腹を殴って…衝撃を食らわした!!

「グハァァァァア!」

サキーラはその場に倒れ込んだ。
内蔵をやったはずだ、流石に死んだだろ…

…………はぁ…はぁ……溜まっていた疲れが全部出た。

これは…死闘だった…

「大丈夫?フレイン?」

「うん……なんとか……勝ったよ……」
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