118 / 169
第四章 集結編
115.誓い
しおりを挟む
俺は彼の名を呼んでみた、しかし返事は無い。
「なぁ………………なに…してんだ?」
ドスラーの近くには血がついている壁があった。
そして、ドスラーの手は血だらけ。
何回も何回も壁を殴ったのだろう。
「……………うるせえ」
ドスラーは小声でそう言った。
そしてこう続けた。
「…………お前は間違ってんだ、俺が正しかったんだ。」
「……んだよ、何が…言いたいんだ……?」
その時、ドスラーは目を見開き、力強くこう言った。
「魔族を滅ぼす。元々の目標に戻っただけだ。」
ドスラーの目や声を見たら、あの時、初めてあった時よりも恐怖や、苦しみ、殺意を感じれた。
「…………」
何も言えない、予想していたよりも酷かった。今の彼の状態なら死んでしまってもおかしくない。
それでも生きているのは殺意だろう。
そしてドスラーは俺から目を背けてこう言った。
「どこかに行けよ、フレイン。」
「…………ああ」
俺は言われるまま扉を開けて、ドスラーから離れたマダラさんのところにきた。
「どうだった?ドスラーは?」
マダラは俺にそう聞いてきた。
「…………なんというか…どうすればいいんでしょうか?…彼はもう……」
「言いたいことは分かる、ドスラーはもう手遅れだ。ここに魔力がある、これはあいつの殺意による決意だ。決意で覚醒した」
そう言うと、マダラはここに落ちている魔力を見せてきた。
「………とりあえず、俺は上に行きます。」
耐えられなかった。
俺は上に行って本拠地を出ることを選択した。
これを言った頃にはもう、階段を上っていた。
3階、2階、1階
しばらく上ったら俺は、本拠地を出ていた。
何も考えたくない。仲間がどんどん死んでゆく。
不幸な目にあってゆく。
「…………クソ」
俺は近くの地べたに座って、呟いていた。何も出来なかった自分が悔しくて、不幸をばらまいてる自分が憎くて。
そんな俺を気にしたのか、スペアが俺の隣に来てくれて、言った。
「………まぁ、休めよ。」
こんな目にあったとしても、こんな優しい言葉を言ってくれた。
良い友人を持った。
自然と涙が出る。もう限界だったんだ。
「ごめんな………俺が特別な人間だったから、狙われて、迷惑かけたり、巻き込んだりしてるのに。弱くて、守れなくて!………最低だよな……?」
俺が本音の弱音をつい言った瞬間、スペアは笑ってこう言った。
「弱音言えんじゃん」
っ!?ずっと、心の中に留めておいたものが晴れた気がする。
俺は涙をふいて、前を向いた。
空の快晴に誓って俺は心の中で言った。
必ず、マリンを取り戻し、この魔族と人間の戦争を真の平和で終わらせると。
「なぁ………………なに…してんだ?」
ドスラーの近くには血がついている壁があった。
そして、ドスラーの手は血だらけ。
何回も何回も壁を殴ったのだろう。
「……………うるせえ」
ドスラーは小声でそう言った。
そしてこう続けた。
「…………お前は間違ってんだ、俺が正しかったんだ。」
「……んだよ、何が…言いたいんだ……?」
その時、ドスラーは目を見開き、力強くこう言った。
「魔族を滅ぼす。元々の目標に戻っただけだ。」
ドスラーの目や声を見たら、あの時、初めてあった時よりも恐怖や、苦しみ、殺意を感じれた。
「…………」
何も言えない、予想していたよりも酷かった。今の彼の状態なら死んでしまってもおかしくない。
それでも生きているのは殺意だろう。
そしてドスラーは俺から目を背けてこう言った。
「どこかに行けよ、フレイン。」
「…………ああ」
俺は言われるまま扉を開けて、ドスラーから離れたマダラさんのところにきた。
「どうだった?ドスラーは?」
マダラは俺にそう聞いてきた。
「…………なんというか…どうすればいいんでしょうか?…彼はもう……」
「言いたいことは分かる、ドスラーはもう手遅れだ。ここに魔力がある、これはあいつの殺意による決意だ。決意で覚醒した」
そう言うと、マダラはここに落ちている魔力を見せてきた。
「………とりあえず、俺は上に行きます。」
耐えられなかった。
俺は上に行って本拠地を出ることを選択した。
これを言った頃にはもう、階段を上っていた。
3階、2階、1階
しばらく上ったら俺は、本拠地を出ていた。
何も考えたくない。仲間がどんどん死んでゆく。
不幸な目にあってゆく。
「…………クソ」
俺は近くの地べたに座って、呟いていた。何も出来なかった自分が悔しくて、不幸をばらまいてる自分が憎くて。
そんな俺を気にしたのか、スペアが俺の隣に来てくれて、言った。
「………まぁ、休めよ。」
こんな目にあったとしても、こんな優しい言葉を言ってくれた。
良い友人を持った。
自然と涙が出る。もう限界だったんだ。
「ごめんな………俺が特別な人間だったから、狙われて、迷惑かけたり、巻き込んだりしてるのに。弱くて、守れなくて!………最低だよな……?」
俺が本音の弱音をつい言った瞬間、スペアは笑ってこう言った。
「弱音言えんじゃん」
っ!?ずっと、心の中に留めておいたものが晴れた気がする。
俺は涙をふいて、前を向いた。
空の快晴に誓って俺は心の中で言った。
必ず、マリンを取り戻し、この魔族と人間の戦争を真の平和で終わらせると。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる