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チームメンバー集結
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「さて、今日このままチームメンバーを探したいんだがどうだ?」
ライエルは上機嫌の様子でそう俺に提案する。まあまだ午前中だし時間はある。ありだな。
「そうだな、善は急げと言うし、探しにいこう」
「しかし、また掲示板見て声をかけるのも効率が悪いな……何かいい方法ないか?」
「うーん、確かにそうだな。どうするか……そうだ、こういうやり方はどうだろう」
「おお、ありだな、早速行ってみるか」
俺は冒険者ギルドを活用するある方法を提案した。ライエルも乗り気だし早速冒険者ギルドへ向かおう。
冒険者ギルドに到着すると、何回か話したことがある受付嬢に話しかける。
「すいません、チームのことで相談があるんですけど」
「はい、なんでしょう?」
「LV3のライエルと新しくチームを結成することになったのですが、他のチームメンバーを探していまして……冒険者ギルドの方から紹介していただくことは可能ですか?」
チームの紹介は断られたが、チームメンバーの紹介であれば受付嬢のお眼鏡に叶う者を紹介指定もらえる可能性があるはずだ。
「なるほど……、どういった方を希望か教えてもらえますか?」
俺は、性別属性等は制限なし、少人数チームで切磋琢磨して世界最強を目指すために努力できる人がいいと伝える。
「ライエル、他に何か条件あるか?」
「いや、それでいい。後は実際に話してみて判断しよう」
「承知しました。その条件であれば何人か思いつく人がいます。こちらで見かけた場合お声がけさせていただきます」
「ありがとうございます。お声がけいただいて興味がありそうな方がいたら明後日朝11時にカフェ『銀の雫』で待つと伝えてもらえますか?」
「明後日11時に銀の雫ですね。わかりました!こちらに姿を見せられなかった場合は申し訳ございませんが対応できませんがよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫です。何人かお声がけいただけるだけでも助かります。よろしくお願いします」
俺とライエルは冒険者ギルドを後にする。
「カミト、うまく行ったな。これでいい奴が来てくれるとありがたいな」
「ああ、楽しみだ。それじゃ明後日11時に銀の雫で集合な。場所は……」
「わかった、じゃあな」
2日後、11時に銀の雫に到着する。指定していたテーブルにはライエルと見知らぬ男女が座っていた。
「すまない遅れた」
「皆今着いたところだから大丈夫だ。じゃあメンバー揃ったようだし自己紹介をしよう。俺はチーム夢の羽のリーダー、ライエルだ。LV3、種族はワーウルフになる。元々はあるチームに所属していたが、現状維持を目標にするチーム全体の雰囲気が嫌になり、新しくチームを立ち上げた。目標は世界最強になることだ。よろしく」
「じゃあ次は、俺で。俺はLV3のカミトだ。元々農家で魔物を退治する仕事をしていて、数週間前にサクラに来たばかりの新人冒険者だ。色々なチームに声をかけられていたがあまりピンとこない中、ライエルに声をかけられた。目指すチーム像に共感し、加入させてもらったいう形だ。よろしく」
考えていた自己紹介を披露する。LV10であれば、LV10ですの一言で終わるんだがLV3の新人冒険者の場合有能アピールが必要と考えた。そこで「農家で魔物を退治していたこと」「色々なチームから声をかけられていたこと」を伝えることでさりげなく俺有能アピールをしておく。LV10になってからの一年間で身についた政治力を発揮しておいた。
「じゃあ次は私から。私はマルクと言います。LV3で種族はホビットです。元々LV3で構成されたチームにいるのですがチームメンバーが人間ばかりで馴染めず、脱退を考えていたところ冒険者ギルドの受付嬢にこちらのチームを紹介されて、興味があり今日来ました。よろしくお願いします」
「私はアズサと言います。LV3で種族はハーフエルフです。10人ほどのチームに所属していたのですがリーダーと恋愛トラブルになり……チームを追い出されました。私は悪くないのですが……それで新しいチームを探していたところ同じく受付嬢から紹介されて来ました。よろしくお願いします」
どちらもLV3か。同じレベルというのは都合がいい。後は保有魔法を確認したいな。
「自己紹介ありがとう。聞いているかもしれないが、このチームは世界最強を目指すという目標を掲げている。そのことについて二人の意見を聞かせてくれないか?」
ライエルはやはり意識の部分を気にしているようだな、そりゃそうか。そこが1番大事だよな。
「じゃあまずマルクから」
「はい、素晴らしいと思います。元いたチームもLV4で満足感が出ていたので……出来れば自分もこの冒険者という道を駆け上がって世界最強を目指したい、それが当初の目標であることを改めて思い出しました。ただ、自分はのんびり屋なので、最速でのレベルアップを目指すみたいな取り組みは少し難しいかもしれません」
「ああ、過酷なレベルアップに挑むつもりはない。普通に依頼を受けて普通にクエストをこなし、レベルアップしていきたいと考えている。頻度や受ける依頼はチームで相談しながらやっていくつもりだ」
「そうなんですね、わかりました」
「よし、じゃあ次はアズサで」
「はい、私もその目標に賛成です。自分も世界最強になって世界に貢献できる冒険者になりたいです!そのために努力していきたいと考えています」
二人とも好印象である。いいんじゃないか?俺はライエルに目配せをした。ライエルも頷いている。
保有魔法を確認すると、マルクは竜巻を起こす「ウインド」、防御力を向上させる「ガード」、遠くを見る「千里眼」で、アズサはチーム全体を回復される「ヒール」、弓を生み出し遠距離攻撃をする「アロー」、毒にさせる「ポイズン」とのことだった。こちらも保有魔法を紹介したが、二人は守備役と支援役として活躍してくれそうだ。向こうも好印象を持ってくれていることがなんとなく伝わる。
俺らはその後しばらく雑談した。アズサは団長に惚れられた結果、団長に恋する副団長に嫌われ追い出されたらしい。マルクがいたチームで女性の取り合いでトラブルになったことがあるらしい。色恋沙汰は面倒だ。かなりドロドロした話を聞かされゲンナリしてしまった。アズサ曰くもう笑い話らしいが……メンタルが強い子だ。
「俺はこの4人でチームを結成できたらと考えている。皆はどうだ?」
ライエルが切り出すと、皆が頷く。よしチーム夢の羽に新メンバーが加入した。
「これからよろしく頼む!じゃあ色々準備もあると思うから明後日朝8時に冒険者ギルドに集合だ。それで早速初依頼を受けよう」
「はい!」
こうしてチーム夢の羽の始動は明後日からとなった。いよいよ新チームが始動する。マルクもアズサも良いやつそうだし、楽しみだ。
さて、明日は一日時間がある。実は俺が希望した。理由は……LV10としてのお仕事があるからだ。トップランクのチームが集結し、情報共有をする会がある。癖が強いメンバーばかりで面倒なんだよなあ……俺はゲンナリしながら帰宅するのだった。
ライエルは上機嫌の様子でそう俺に提案する。まあまだ午前中だし時間はある。ありだな。
「そうだな、善は急げと言うし、探しにいこう」
「しかし、また掲示板見て声をかけるのも効率が悪いな……何かいい方法ないか?」
「うーん、確かにそうだな。どうするか……そうだ、こういうやり方はどうだろう」
「おお、ありだな、早速行ってみるか」
俺は冒険者ギルドを活用するある方法を提案した。ライエルも乗り気だし早速冒険者ギルドへ向かおう。
冒険者ギルドに到着すると、何回か話したことがある受付嬢に話しかける。
「すいません、チームのことで相談があるんですけど」
「はい、なんでしょう?」
「LV3のライエルと新しくチームを結成することになったのですが、他のチームメンバーを探していまして……冒険者ギルドの方から紹介していただくことは可能ですか?」
チームの紹介は断られたが、チームメンバーの紹介であれば受付嬢のお眼鏡に叶う者を紹介指定もらえる可能性があるはずだ。
「なるほど……、どういった方を希望か教えてもらえますか?」
俺は、性別属性等は制限なし、少人数チームで切磋琢磨して世界最強を目指すために努力できる人がいいと伝える。
「ライエル、他に何か条件あるか?」
「いや、それでいい。後は実際に話してみて判断しよう」
「承知しました。その条件であれば何人か思いつく人がいます。こちらで見かけた場合お声がけさせていただきます」
「ありがとうございます。お声がけいただいて興味がありそうな方がいたら明後日朝11時にカフェ『銀の雫』で待つと伝えてもらえますか?」
「明後日11時に銀の雫ですね。わかりました!こちらに姿を見せられなかった場合は申し訳ございませんが対応できませんがよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫です。何人かお声がけいただけるだけでも助かります。よろしくお願いします」
俺とライエルは冒険者ギルドを後にする。
「カミト、うまく行ったな。これでいい奴が来てくれるとありがたいな」
「ああ、楽しみだ。それじゃ明後日11時に銀の雫で集合な。場所は……」
「わかった、じゃあな」
2日後、11時に銀の雫に到着する。指定していたテーブルにはライエルと見知らぬ男女が座っていた。
「すまない遅れた」
「皆今着いたところだから大丈夫だ。じゃあメンバー揃ったようだし自己紹介をしよう。俺はチーム夢の羽のリーダー、ライエルだ。LV3、種族はワーウルフになる。元々はあるチームに所属していたが、現状維持を目標にするチーム全体の雰囲気が嫌になり、新しくチームを立ち上げた。目標は世界最強になることだ。よろしく」
「じゃあ次は、俺で。俺はLV3のカミトだ。元々農家で魔物を退治する仕事をしていて、数週間前にサクラに来たばかりの新人冒険者だ。色々なチームに声をかけられていたがあまりピンとこない中、ライエルに声をかけられた。目指すチーム像に共感し、加入させてもらったいう形だ。よろしく」
考えていた自己紹介を披露する。LV10であれば、LV10ですの一言で終わるんだがLV3の新人冒険者の場合有能アピールが必要と考えた。そこで「農家で魔物を退治していたこと」「色々なチームから声をかけられていたこと」を伝えることでさりげなく俺有能アピールをしておく。LV10になってからの一年間で身についた政治力を発揮しておいた。
「じゃあ次は私から。私はマルクと言います。LV3で種族はホビットです。元々LV3で構成されたチームにいるのですがチームメンバーが人間ばかりで馴染めず、脱退を考えていたところ冒険者ギルドの受付嬢にこちらのチームを紹介されて、興味があり今日来ました。よろしくお願いします」
「私はアズサと言います。LV3で種族はハーフエルフです。10人ほどのチームに所属していたのですがリーダーと恋愛トラブルになり……チームを追い出されました。私は悪くないのですが……それで新しいチームを探していたところ同じく受付嬢から紹介されて来ました。よろしくお願いします」
どちらもLV3か。同じレベルというのは都合がいい。後は保有魔法を確認したいな。
「自己紹介ありがとう。聞いているかもしれないが、このチームは世界最強を目指すという目標を掲げている。そのことについて二人の意見を聞かせてくれないか?」
ライエルはやはり意識の部分を気にしているようだな、そりゃそうか。そこが1番大事だよな。
「じゃあまずマルクから」
「はい、素晴らしいと思います。元いたチームもLV4で満足感が出ていたので……出来れば自分もこの冒険者という道を駆け上がって世界最強を目指したい、それが当初の目標であることを改めて思い出しました。ただ、自分はのんびり屋なので、最速でのレベルアップを目指すみたいな取り組みは少し難しいかもしれません」
「ああ、過酷なレベルアップに挑むつもりはない。普通に依頼を受けて普通にクエストをこなし、レベルアップしていきたいと考えている。頻度や受ける依頼はチームで相談しながらやっていくつもりだ」
「そうなんですね、わかりました」
「よし、じゃあ次はアズサで」
「はい、私もその目標に賛成です。自分も世界最強になって世界に貢献できる冒険者になりたいです!そのために努力していきたいと考えています」
二人とも好印象である。いいんじゃないか?俺はライエルに目配せをした。ライエルも頷いている。
保有魔法を確認すると、マルクは竜巻を起こす「ウインド」、防御力を向上させる「ガード」、遠くを見る「千里眼」で、アズサはチーム全体を回復される「ヒール」、弓を生み出し遠距離攻撃をする「アロー」、毒にさせる「ポイズン」とのことだった。こちらも保有魔法を紹介したが、二人は守備役と支援役として活躍してくれそうだ。向こうも好印象を持ってくれていることがなんとなく伝わる。
俺らはその後しばらく雑談した。アズサは団長に惚れられた結果、団長に恋する副団長に嫌われ追い出されたらしい。マルクがいたチームで女性の取り合いでトラブルになったことがあるらしい。色恋沙汰は面倒だ。かなりドロドロした話を聞かされゲンナリしてしまった。アズサ曰くもう笑い話らしいが……メンタルが強い子だ。
「俺はこの4人でチームを結成できたらと考えている。皆はどうだ?」
ライエルが切り出すと、皆が頷く。よしチーム夢の羽に新メンバーが加入した。
「これからよろしく頼む!じゃあ色々準備もあると思うから明後日朝8時に冒険者ギルドに集合だ。それで早速初依頼を受けよう」
「はい!」
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