クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、

shimashima

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6  マーサは、お客様の荷車を借りたいと切実に思った  (宿の従業員マーサは見た)

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 お客様は若様?

従業員の休憩時間に一人のお客様が真向いのテーブルでお茶を飲んでいた、
質素というよりみすぼらしいのだけど、茶を喫する所作は洗礼されていた、
なにか色々ちぐはぐな感じがしたのよね、
女将さんの娘のサーラさんが荷車の話をしていた、
思わず、あの立派な荷車はこのお客様が持ち主なんだなと考えた、
そういえば昨日思わずガン見しちゃったわ、すごい丈夫そうで
立派な荷車、あんな立派なものはこの町では見たこともない
あの荷車を明日、私の荷物運ぶのに借りれないかしら?
荷車の貸屋もあるけど今にも壊れそうなのばっかりだし
壊したら賠償金高いし、料金もぼったくりなら賠償金もバカ高い
ボロボロだから少ししか載せられないし・・・
そんなこんなで三回ぐらい往復しないと運びきれないし
それだと一日かかるし・・
明日から住み込みの許可が出たからさっそく部屋を頂いたんだけど
屋根裏の小さな部屋だけど・・・奉公に来て初めての個室
宿の見習いから本当の従業員になれた、この宿屋に奉公できなければ
最悪花街行きの目が強かった私だから誠心誠意勤めあげなければと
決意も新たにする。従業員になると
休みの日は制服を着られないから着替え服も自前私服になるし
部屋には備え付けの家具もあるけど、シーツとか毛布は
自前のを用意しないといけないから、
宿のを使えばとか思われるけどお客様と同じものは使わないっていうのが
宿の不文律、なぜかは知らないけど、
そういうわけもあって明日は引っ越しが大変なのよ、
目を閉じると
あの新品の丈夫そうな車体が瞼の裏に・・・ 目を開けてから
じ~っとお客様を見てしまったんです。
するとお客様が「何か?」
「あの~~~お客さんのにゃ車・・・」しどろもどろだし噛んだし
「荷車の事?ああ、あれがなにか?」
私はごくりとつばを飲み込み
アッテンボルの崖から飛び降りるような気持ちで思い切ってお願いしてみる
「あの~~ 不躾なお願いなんですが私明日から、ここに住み込みで
働くことになってまして」
「うん、それで?」と促されたので勇気を振り絞る
「それでお客さんの荷車、もし良ければ貸してもらえないかな」
そこまで聞いていたサーラさんが
「ああ、それいいかも、お客さん、私からもお願いします、
明日朝から半日ほど貸してもらえませんか
ピッカピカの新品の荷車なのに、
マーサの荷物を運ぶのに・・・よろしいかと・・・」
語尾は消え入るようだった
「ああ、そういうこと、良いよ、何なら宿にあげてもいいし」
「「「「「「「「えっ」」」」」」」
すると なんと 邪魔になっていたとか言い出した、
ありえないでしょう あんな立派な荷車
ん? なんか変よね  こんなみすぼらしい格好で
あんな立派な荷車に立派な剣を腰にいて
素晴らしい革鞄、  これは
お忍びの貴族様の若君?もしかしてか大商人の若様?
でも旅人は平民でも剣を持つことが許されているから
帯剣は不思議ではないし、
やっぱりこの人いろいろちぐはぐ、荷車は普通は従者か下男が引くものだし
若様が引いて歩くものではないよね
やっぱり荷車は【金鷲の止木亭】に頂いてもいいのかもしれない
そんなことを思っていたらサーラがかわりに
対価としてお客様に背負嚢を買うということになり
そしたらなんとまあ
革鞄も置いてゆくらしいことが分かった、
なんて太っ腹な若様なんでしょう 痩せてるけど
「お引越しっ! お引越しっ! お引越しっ!」テンションマックスなマーサだった、
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